【メーカー別】自動防眩ミラーと仕組み・取り付け方法
更新日:2024年07月10日
自動防眩ミラーってなに?
防眩とは字のごとく眩しさを防ぐことです。防眩ミラーとはルームミラーの種類の一つです。運転中、後方の車のライトが眩しい時にルームミラーの下にあるレバーを手前に引くことで角度が変わり後方からの眩しさを防いでくれます。そんな防眩機能を自動で行ってくれるのが自動防眩ミラーです。
自動防眩ミラーは海外では標準装備のメーカーも多いです。しかし日本では少しずつ標準装備されている車も出てきていますがが、現状、普及率は低く装備されていない車がほとんどです。そのため自動防眩ミラーというもの自体にあまりなじみがない人が多いです。
自動防眩ミラーってどうなってるの?
自動望遠ミラーはガラスの層と反射の層の間にEC(エレクトロ・クロミック)材料という特殊な物質が挟まれてます。このEC(エレクトロ・クロミック)材料は電圧がかかることで起こる酸化還元反応で着色されます。それにより自動防眩ミラーの鏡面の反射率を自動で制御し映り込んだライトの眩しさを防いでくれています。
自動防眩ミラーって必要なの?
手動の防眩ミラーがあれば機能としては足りるので、実際のところ自動防眩ミラーは必要なのかということが気になるところです。夜間の運転中、後方のライトの眩しさで不快感を感じ手動でミラーを切り替えるという一連の行動が実は危険です。
眩しさを感じ目が順応するまでに起こる目の見えない状態やミラーを切り替える行動をする時に起こるわき見運転などどちらもほんの数秒のことですがその数秒に予期せぬことが起きる可能性はあります。
実際、時速50キロで走行していた時、1~2秒の脇見をした場合その間に約14~28メートル進む計算になります。これが高速道路だったりしたらもっと進みます。これらの危険を防いで日々の運転を安全・快適に行うために自動防眩ミラーは必要な物です。
自動防眩ミラーを自分でつけるには?
標準装備で自動防眩ミラーがついていない場合、新車の購入時オプションで取り付けるか車整備店に持ち込んで取り付けるか自分で取り付けるかになります。
自動防眩ミラーはメーカー純正のものをはじめ各種メーカーから発売されているものなど店頭やネットなどで買うことができます。種類も配線が必要なものと電池式のものなどあります。
取り付け方
自動防眩ミラーを自分で取り付ける方法ですが、購入したタイプによって作業の手間や難しさにだいぶ違いがあります。
ミラーの取り換えについて
まずミラーの取り換えですが、現在国産車の主流となっているウェッジマウントのミラーであれば簡単に取り換えることができます。年式の古い車や軽自動車などはフロントガラスに張つけれるものを別売りで購入すると取り付けることができます。
電池式の場合は電池をセットした自動防眩ミラーを現在ついているミラーをはずして取り変えれば完了です。
配線について
配線作業は知識のない人からするとすごく複雑で難しいのではと感じてしまいますが特殊な知識や工具は必要ありません。自動車に詳しい方は取り付け作業になにも問題ないでしょう。オーディオやナビなどを自分で交換した経験のある方も配線作業を問題なくできるでしょう。それでも自分で取り付けるのが不安な方はディーラーや自動車整備屋などに頼むのが間違いないでしょう。
自動防眩ミラーは?
自動防眩ミラーにもいろいろ種類があります。大手自動車メーカーの純正品をはじめ、国産品や海外製品などさまざまです。取り付けに配線が必要なもの、電池式のもの、最近ではミラーにモニターが表示できバックカメラの映像やDVDなどを映すことができるものもあります。
トヨタ
トヨタ純正の自動防眩ミラーになります。自分で購入・取り付け可能な商品です。
トヨタ製自動防眩ミラースポット照明付
スポット照明付自動防眩ミラーでミラー下を照らしてくれます。ヴェルファイア ・アルファードなどに対応した商品です。品番により対応する車の年代などがあるので購入時には注意が必要です。
トヨタ製自動防眩ミラー
電池式(専用電池付)の自動防眩ミラーなので配線など苦手な方でも比較的簡単に付けられます。ヴォクシー・ノアなどに」対応した商品です。
ホンダ
ホンダ純正の自動防眩ミラーになります。自分で購入・取り付け可能な商品です。
ホンダ純正 オデッセイ アドバンスドルームミラー
オデッセイの対応商品です。こちらの商品は車後方のカメラの映像を表示するモードとミラーモードを選択できます。ミラーモードに自動防眩ミラーの機能がついています。
ミラー本体のほか専用の取付アタッチメント(品番:08V09-PB2-000A)とクリップ(91561-TV1-E11:1個と91561-TA0-A11:1個)が必要になります。
ダイハツ
D-SPORT(ダイハツ車専用のカスタマイズパーツを展開している会社)の商品になります。自分で購入・取り付け可能な商品です。
D-SPORT 自動防眩ミラー コペン用
コペン用の自動防眩ミラーで、後方の車の光を検知するとミラーがブルーに変わり防眩効果を発揮します。コペンは車高が低いため後続車のヘッドライトの影響を受けやすいので非常に効果的なアイテムです。電池式の自動防眩ミラーなので配線など苦手な方でも比較的簡単に付けられます。
スバル
レガシィへ対応したスバル製の自動防眩ミラーです。防眩機能はスイッチひとつでON/OFFに切り替え可能でリモコンエンジンスターターFとの共着は不可となっています。
マツダ
マツダ純正の自動防眩ミラー(品番:BBM3-69-220A)です。取り付けには別途ケーブルが必要になります。本体に電源スイッチがあるので自動防眩機能を任意でオン・オフ切り替えられます。
MAXWINルームミラーモニター
MAXWIN(マックスウィン) の商品になります。 国産車対応で汎用純正ミラーと交換できます。
4.3インチのモニターが表示できます。バックカメラ連動機能や自動減光装置、自動防眩、自動輝度調整機能など多彩な機能が付いています。 ミラーの取り付け部に多くの国産車に採用されているウェッジマウントを採用しています。
接続用のケーブル、・配線カバーなどは付属品としてついているため別で用意する必要はありません。
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.0 FIAT500に取り付けました
もちろんそのままでは取り付ける事は出来ません。
ミラーを分解加工して、FIAT500純正ルームミラーのアームと交換しました。
バックカメラはLEADIS MS-RC70HDを使いました。
4.3インチ16:9のモニターは見やすいです。
ミラーの右端に表示される方位記号(N・E・S・W)が目ざわりで、設定でOFFに出来れば良いと思います。・追記
出典: https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/RR2BMUTJHA17... |
夜間走行してみましたが、自動防眩機能が働いていません。
光センサーの感度が良すぎる?のか暗さを感知していないようです。
光センサーの前に可視光線透過率5%フィルムを3枚貼りにしてようやく自動防眩機能が働くようになりました。
ビートソニック ミラーモニター MMA2
ビートソニック (Beat-Sonic)社の商品になります。
二つのセンサーで夜間、周囲のライトなどを感知し自動望遠ミラーとしての機能を発揮します。バックカメラとの連動ができます。また外部入力との接続もできバックカメラやDVDなどの映像をモニターで見ることができます。
接続用のケーブル、・配線カバーなどは付属品としてついているため別で用意する必要はありません。
カスタマーレビュー
出典: https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R1B0OOIHAIBP... |
5つ星のうち4.0 価格相応の商品
ミニターの画質は特に良いと言う事は無いが実用上で全く問題無い。ただ、輝度が多少低い様に感じる。外の明るさにより自動的にコントロールされているが、設定ボタンが有れば良いのにな・・・と思う。防眩機能の働きに違和感が有る。価格は高いがやはりGENTEX製の自動防眩ミラーの方がモニターの画質、防眩機能の働き等格段と上です。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
自動防眩ミラーが故障した時どうしたらいいのか
上でも述べたように自動防眩ミラーは液状のエレクトロクロミック層がガラスに挟まれています。この物質が夏場、高温になりすぎた車内で鏡内部で分離してしまったり、ひどい場合液漏れなどが起きることあります。故障原因は電子部品などの故障が原因で起こるのは稀で、エレクトロクロミックの理由が一番多いです。
自動防眩ミラーが故障した際の対処ととしては交換するのが一般的です。すぐに購入して交換できればいいですがそうでない場合、運転中の安全に支障をきたすようなことがないように自動防眩ミラーへ交換する前についていたミラーを保管しておくと良いでしょう。
自動防眩ミラーで快適運転を!
自動防眩ミラーについて仕組みから商品まで述べてきましたがまだまだ日本での浸透度や普及度が低いのが現状です。しかし安全面から考えるととても大切な装備です。
今回紹介したものだけでも、機能も費用もさまざまです。今回少し自動防眩ミラーの仕組みや必要性などを知ったのきっかけに、一度、自分の状況にあった商品を検索してみてください。自分や家族のためにもこれから自動防眩ミラーへの切り替えを検討してみることをします。
初回公開日:2018年05月02日
記載されている内容は2018年05月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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