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エンジン警告灯のリセット方法・消し方・つく原因|オレンジ

更新日:2024年09月24日

意外と知られていないエンジン警告灯の意味。あなたはエンジン警告灯がついた場合の対処の仕方をご存知でしょうか。この記事では、警告灯のつく原因や消し方、リセット方法をご紹介しています。車を運転されるなら必須の知識ですので、ぜひ最後まで読んでみてください。

エンジン警告灯のリセット方法・消し方・つく原因|オレンジ

「エンジン警告灯」とは?

車を運転される方ならご存知でしょうが、「エンジン警告灯」とは、エンジン制御系のシステムに何らかのトラブルが起こった際に知らせるランプで、「エンジンチェックランプ」と呼ばれることもあります。

エンジン警告灯は、すぐに目につくところに表示されるようになっていて、通常ガソリンやスピードメーターの近くで水道の蛇口のような絵が点灯します。エンジン制御系のトラブルを警告してくれるものになりますので、非常に重要な警告灯です。

もし、そのエンジン警告灯が点灯した場合は、その問題が起こってる箇所を直させなければなりません。エンジンやその周辺でのトラブルなので、最悪の場合、ブレーキが利かなくなったり、走らなくなったりしてしまいます。

警告灯はオレンジ色か赤色で点灯する!

エンジンとその周辺のトラブルを知らせてくれるエンジン警告灯ですが、オレンジ色か赤色で点灯します。点灯する色によってトラブル内容、重要度が少し異なりますので、もし点灯した場合には、注意してよく見てみましょう。オレンジ色は「要注意」、赤色は「危険」です。

警告灯がオレンジ色に光ってる場合、「できるだけ早くに点検が必要」という意味になり、エンジン制御系に何らかの異常・エラーが起こってることを示しています。一方、赤色に点灯した場合は「直ちに停車、対処が必要」の意味があり、オレンジ色に光ってる時よりも緊急度が高いです。

エンジン警告灯がオレンジ色の場合は「早めの点検が必要=少しぐらいなら走れる」、赤色の点灯は「すぐに停車と対処が必要=緊急停車する」ということになりますが、色に関係なくエンジン警告灯がついた場合には早めに対処するようにしてください。命を守るために必要なことです。

エンジン警告灯がついたら最初にどうればいい?

自身で点検や整備ができない人や、あまり車に関する知識がない人は、エンジン警告灯が点灯したのを目にしたら焦ってしまうかも知れません。

実際にエンジン警告灯がついたらどのようにすればいいのでしょうか。警告灯がついた場合の最初の対処方法についてご説明します。何事においてもそうですが、焦りは事態を悪化させてしまいます。ですので、焦らず、努めて冷静に対処しましょう。

そのまま走り続けてはダメ!

まず、エンジン警告灯が点灯したのを目にしたら、できるだけ早くに走行をやめるようにしてください。路肩に停めて様子を見るなどして、早急に停車するようにしましょう。

特に、エンジン警告灯が赤色に点灯している場合は直ちに停車してください。赤色に点灯しているまま走るのは危険です。オレンジ色に光ってる場合は、走ることは可能ですが、低速で走るなどして、できるだけ負荷のない運転を心がけましょう。

走行中に消える場合もある!

実はエンジンを入れた際、一瞬だけエンジン警告灯がつく仕様になっています。ですが、特に異常がなければすぐさま消えますので、「エンジンをかけて一瞬点灯したけどすぐに消えた」という場合は正常でしょう。

ただ、中には「走行中にエンジン警告灯が点灯して、ちょっとしてから消えた」「エンジン警告灯がついてたのに走っていたら消えた」という場合があります。このような場合は、できるだけ負荷のかからない運転をし、できるだけ早めに整備工場やディーラーに車を持っていって、点検を受けてみましょう。整備工場やディーラーにある機械に繋ぐと、どういう理由で点灯したのか、過去の分も調べることができます。

エンジン警告灯がつく原因は?

エンジン制御系で何らかのトラブルがあった際に知らせるエンジン警告灯は、オレンジ色は「注意」、赤色は「危険」だと説明しました。では、一体何が原因で点灯するのでしょうか。

エンジン警告灯が点灯する主な原因についてご紹介します。

バッテリーが原因なことも!

バッテリーの端子がきちんと繋がってないと、エンジン警告灯が点灯する場合があります。

バッテリーは自身で交換される方も多いです。あまり車に詳しくない方でも「バッテリー交換なら何とかできる」という方もいらっしゃるでしょう。もし、ご自身で交換された場合は注意してください。バッテリーの端子がきちんと接続できているか、しっかり閉めているのかを十分に確認してバッテリー交換を行いましょう。

もし、バッテリー交換後にエンジン警告灯が点灯して、端子をしっかり閉めたけどそれでも点灯する場合には、整備工場やディーラーに持って行って警告灯の点灯を消してもらいます。

エンジン制御系の主な要因!

車の中には、さまざまなセンサーや制御装置がいくつもあり、これらが複雑に作用することによって安全で快適な走行が可能になっています。

ですが、これらのセンサーや制御装置に何らかの異常やトラブルが起こってしまうと、場合によっては走行することが困難になります。うまくブレーキが利かなくなったり、エンジンが入らないという不具合が出てくるかも知れません。

このエンジン制御系センサーが原因でエンジン警告灯がつく主な原因について、各センサーごとに分けて以下でご説明します。

【原因1】O2センサー!

エンジン警告灯が点灯する理由として、O2センサーのトラブルはよく起こっています。

O2センサーとは、排気ガス中に含まれる酸素を測定する機械で、有害物質を削減するために必要な部品です。排気ガスの酸素濃度を測定することによって最適な燃費状態を測っており、センサーの故障か酸素濃度の測定値が一定を超えた場合にエンジン警告灯が点灯します。

もし、このO2センサーが故障したり異常があった場合、有害物質をうまく取り除いてくれなくなるため、燃費が悪くなってしまいますが、「急に車が動かなくなった」という事態に陥ることはないのでご安心ください。

ただ、最悪の場合、マフラーの媒体部分が高温になるため発火する恐れがあり、近くに燃えやすいものがある場合は引火の可能性があるので大変危険です。できるだけ早めに部品の交換をした方が良いでしょう。

【原因2】エアフロセンサー!

エアフロセンサーの故障や酷い汚れなどが原因で、エンジン警告灯が点灯することがあります。

エアフロセンサーとは、エンジンに送られてくる空気の量を測定するセンサーで、エンジン制御にかかわる非常に重要な部品になります。ガソリンエンジンでは、入ってくる空気の量によって燃料を噴射しているので、入ってくる空気量が測定できないと、どれだけ燃料を使っていいのか機械が判断できません。

そのため、エアフロセンサーが故障すると燃費に影響します。単に汚れが付着している場合でも、エンジンに送る空気の量が測定できなくなって燃料の噴射ができなくなるため、エンジン警告灯が点灯することがあります。

ただし、エアフロセンサー自体は非常に丈夫な部品なので、エアフロセンサーの故障が原因でエンジン警告灯がつくことはほとんどないでしょう。

【原因3】イグニッションセンサー!

イグニッションセンサーとは、エンジンに点火する際に作動するセンサーで、最近の車では点火のタイミングは全てコンピューターでの制御になっています。この点火のタイミングや点火しているかどうかを見ているのがイグニッションセンサーで、正しく点火できなかった時や、このセンサーに何らかの異常などがある場合にエンジン警告灯が点灯します。

エンジンの点火にかかわるセンサーなので、このイグニッションセンサーに不具合が起きると、車が振動したり加速が悪くなったりします。そのため、運転しながら、もしくはエンジンをかけた際にすぐに異変に気付くでしょう。

このように、エンジンの点火のタイミングがずれたり、正しく点火できなかった場合などにエンジン警告灯が点灯しますが、イグニッションセンサーが原因の場合は、警告灯を確認する以前に「何かがおかしい」と自身で感じることができます。

【原因4】アクセル開度センサー!

アクセル開度センサーとは、アクセルの踏み込み量を測定するセンサーのことで、このセンサーに何らかの不具合が起きた場合にエンジン警告灯が点灯するようになっています。

エンジンがかかってる状態の時に、アクセルを踏み込むと車は加速し、逆にアクセルを離すと減速するのはアクセル開度センサーのおかげですが、このアクセルの踏み込み具合を感知することによって、加速や減速が簡単に操作できるようになっているだけでなく、AT車ならギアの変速、トラクションコントロール付きの車ならそれにかかわる制御を行なっています。

ですので、このアクセル開度センサーが故障したり、何らかのトラブルが起きているのに放置してしまうと、アクセルを踏んでもエンジンの回転数が上がらない(あまり加速しない)、AT車はギアの変速が思いどおりにならない、トラクションコントロールがうまく機能しない、といったことが起きてしまいます。

【原因5】電気系統センサー!

車には電気で動くものがたくさん取り付けられており、この電気をコントロールする電気系統系センサーが異常値を検知するとエンジン警告灯が点灯します。

電気で動くものとは、エアコンやオーディオシステム、カーナビ、窓を自動開閉するパワーウィンドウなどがありますが、これら以外にもバッテリーや充電系統など、走行に関係する非常に重要な機器も電気で制御されていることをご存知でしょうか。この車の走行に関係しているセンサーが異常を検知するとエンジン警告灯が点灯する仕組みになっています。

放っておくとエンジンがかからなくなったり、エンジン停止の可能性があるので、電気系統センサーが原因でエンジン警告灯が点灯している場合は、できるだけ早めに対処しましょう。

その他の要因!

ほとんどの場合、故障やセンサーがうまく作動しなかったことが原因でエンジン警告灯が点灯しますが、中には、汚れ、給油口のキャップ不良など、故障ではなく本当にちょっとしたことでセンサーがうまく作動しなくなり警告灯がつく場合があります。

ガソリンスタンドで自身で給油した場合など、キャップをしっかり閉めなかったせいでエンジン警告灯が点灯したり、エンジン出力を制御するスロットルバルブに汚れが付着していたせいで警告灯がつくことがあります。

このように、大きな故障やエラーでなくてもエンジン警告灯が光る可能性はありますが、自分の命を守るためですので、警告灯が点灯した場合にはできるだけ早めに点検・整備をするようにしましょう。

色別エンジン警告灯の原因は?

上述したように、エンジン警告灯の色は「オレンジ色」と「赤色」があると説明しました。そして、エンジン警告灯がつく原因は前述したように、バッテリーかエンジン制御系のセンサーが原因だとご紹介しました。

では次に、「オレンジ色」と「赤色」で分けてもう少し掘り下げてご説明します。

オレンジ色は走行可能?

オレンジ色のエンジン警告灯がついたら「要注意」です。オレンジ色の警告灯の場合、走行は可能で、急は要しませんが、できるだけ早めに点検してもらってください。

上述したように、バッテリーの端子がうまく繋がってない場合やエンジンに関係するセンサーに異常があった場合にエンジン警告灯が点灯します。が、これらの異常・エラーの中には急を要さないものもあります。

たとえば、O2センサーのエラーだったら、燃費に影響するだけなので「緊急停車が絶対に必要」ということではありません。放置しすぎると発火の可能性もありますが、今すぐ発火するわけでもありません。

なので、オレンジ色についた場合は、安全なところまで走行して停車させましょう。場合によってはディーラーや整備工場へ持って行けます。ディーラーなどに相談したり、点検してもらうなどして対処してください。

赤色はすぐに停車!

警告灯が赤色の場合は「危険」だと説明しました。赤色の警告灯がついた場合は、すぐに停車させ、エンジンを切る必要があります。高速道路など、すぐに停車させられないような場所でも、路肩に停まるなどして、できるだけ早くに停車、エンジンを切る措置を取ってください。

赤色のエンジン警告灯がつく原因として、「油圧警告」「高水温警告」「充電警告」などがあり、エンジンオイルの圧力の異常(油圧警告)やエンジン冷却水の温度が異常に高くなった場合(高水温警告)、バッテリーの劣化による電圧低下(充電警告)など、そのまま走行するとエンジンが故障、正常に動かなくなる危険性があります。

ですので、このような赤色のエンジン警告灯が点灯した場合には、直ちに「停車+エンジンを切る」の措置を行いましょう。そして、ディーラーや整備工場に連絡をして指示を仰いでください。

エンジン警告灯のリセット方法・消し方は?

エンジン警告灯は、その部分の異常を検知している間だけ点灯しますので、エラーが起きている箇所の処置をしないと、点灯を消すことができません。

エンジン警告灯が点灯すると、車の機械の内部ではエラーコードが記録されていて、そのコードを読み取ることでどこで異常が起こっているのかを特定することが可能です。ディーラーや整備工場では、そのエラーコードを読み取る診断機があるので、どこでエラーが起こっているのかが判断できます。

エラーコードの記録は残るため、エンジン警告灯がついていたのに消えたという場合でも、診断機を使えばどこでエラーが起こっていたのかを突き止めることが可能です。

消えない場合はどうする?

エンジン警告灯は異常やおかしい部分が直れば消えます。車に詳しい人でしたら、自分で診断機を用意して、エラーの箇所を特定し部品の交換をすることもできるでしょう。ですが、一般的には自身でエラーを解除できる人はそう多くありません。

自分でエンジン警告灯のエラー解除ができない場合は、ディーラーや整備工場に連絡しましょう。エラーの程度によっては「車を走らせて大丈夫だから工場まで持ってきて」などと言われることもあります。

また、エンジン警告灯がオレンジ色の場合は、自己判断で直接持っていっても大丈夫です。赤色に点灯している場合は走らせると危険な場合がありますので、電話で指示を仰いでください。

稀にですが、自身でエラーを解除したのにもかかわらず、エンジン警告灯が消えないことがあります。そのような場合も、ディーラーや整備工場に持って行って、もしくは電話で相談してみてエラーの解除をしてもらいましょう。

エンジン警告灯の修理費用は?

エンジン警告灯が点灯した場合の修理費用についてご説明します。

自身で修理、つまり部品交換を行なった際は、その部品のみの費用だけで済むので、金銭的にはだいぶ助かります。が、自分で交換できない人の方が多いです。ディーラーやショップへ持って行って修理を依頼した場合、部品の交換費用として、部品の費用と技術料、消費税がかかりますので、自分で交換する場合よりかなり高額になるでしょう。

ですので、もし、費用をできるだけ抑えたいなら自身で交換してください。ですが、あまり車に詳しくない方や不安に感じる方は無理をせず、ディーラーや整備工場のなどの専門の人にお任せしましょう。

よくあるのがO2センサーの部品交換!

部品交換でよくあるのがO2センサーの交換です。O2センサーを交換するなら、費用の目安として2万~4万円ぐらいになります。もちろん車種によっても変動しますので、あくまで一つの目安、参考値として捉えておいてください。もし、ご自身で交換されるなら、互換性のあるセンサーの部品が5000円前後でネット通販で購入可能です。

上述したように、排気ガス中の酸素濃度を測定するセンサーで、走行自体には干渉しません。なので、「直ちに交換しなくてはいけない」という緊急を要するものではないので、中には、放置している人もいます。が、燃費が悪くなる上に、かなり悪化した場合は発火の可能性も伴ってくるため、いつまでも放置するわけにはいきません。

費用を抑えたい方はご自身で交換することを検討してみてください。かなり安く抑えられます。不安を感じる方はディーラーや整備工場で見てもらいましょう。

メーカー別エンジン警告灯がつく理由は?

エンジン警告灯が点灯する主な原因を色々ご紹介してきましたが、最後にメーカー別の主な原因についてご紹介します。

スズキは?

「赤色のエンジン警告灯」の説明をした時にも言いましたが、スズキの車では、エンジン警告灯が「点滅」した場合にもただちに停車して、エンジンを切ってください。媒体装置が溶損する恐れがあるので、燃えやすいものがない安全な場所に停車しましょう。すぐに停車できないような場合は、低速で走行、アクセルを大きく踏まないなど負荷がかからない運転を心がけてください。

スズキでは、以下のような場合にエンジン警告灯が点灯します。スズキの取扱説明書より一部箇条書きで抜粋します。

・エンジンの電子制御システムに異常がある場合には、エンジン回転中に点灯。

・エンジンの失火を検知した際、エンジンが回転している間、点灯または点滅。

・システムが正常な場合、エンジンをかけた瞬間は点灯し、エンジンがかかると消灯。

・エンジン回転中に点灯(点滅)した場合は、スズキサービス工場で点検を。

BMWは?

BMWのよくあるエンジン警告灯が点灯する原因は「センサー」の異常です。一言で「センサー」と言ってもどの車にも「センサー」は数多く搭載されていますので、BMWだけが特別多いというわけでもありません。が、BMWは数ある車の中でも、O2センサーが特に多いと言われています。数が多いと、それだけ故障やエラーが起こる機会も必然と増えてきます。

ただ、O2センサーの数が多いということは、交換する際もそれだけ費用がかかるということです。もし、O2センサーが故障していてO2センサー全部を交換することになった場合、費用は10万円以上もかかる可能性があります。

どうしても費用を最小限に抑えたいという方は、上述したように自身で互換性のある部品を購入して、自分で交換を行いましょう。不安な方はディーラーや整備工場に相談しましょう。

エンジン制御の異常を知らせてくれる!

エンジン警告灯についてご説明してきましたが、理解を深めることはできたでしょうか。

「オレンジ色」に点灯している場合、緊急度はそんなに高くはなく走行も可能ですが、どこかに異常・不具合が起きているので、できるだけ早めに点検を受けるようにしてください。もし、「赤色」に点灯していたら緊急度はかなり高いです。すぐさま停車してエンジンを切り、ディーラーや整備工場に連絡して指示を仰ぎましょう。

エンジン警告灯は、エンジン制御系の問題を警告してくれる重要なランプです。自分の命を守るためにも、正しい乗り方、正しい対処をしてください。快適で楽しく安心して運転できるように、メンテナンスはしっかり行いましょう。

初回公開日:2018年05月10日

記載されている内容は2018年05月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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