サイドエアバッグは後付出来るのか・Aピラーの取り外し方法
更新日:2024年10月09日
サイドエアバッグは後付は出来るのか
2018年6月15日以降に発売の新型車から、側面衝突試験の適用を行う事が決まっていますが、これは国際基準に調和して行われます。と言ってもすでにヨーロッパやアメリカではすでにこのテストは行われていて、サイドエアバッグは標準装備となっています。
いままで日本車は上級モデルを除き、オプション設定となっているのが現状です。サイドエアバッグは、側面衝突時に胸部や腹部を守るにはとても有効な装備ですから、側面衝突試験が始まれば、全ての車種に標準装備となることでしょう。
そこでサイドエアバッグを後付けをしたいと考える人も多い事でしょうが、それは非常に難しくほぼ不可能と考えたほうが良いでしょう。エアバッグには多くのパーツが必要で、取り付けも非常に難しい事が理由です。購入時にオプションで装着するようにしましょう。
軽自動車
軽自動車も数多くの衝突安全対策をして、衝突時に乗員を保護するように車の骨格を含めて製造されています。しかし普通車や大型のSUVに比べると車内は狭い事から、車体が大きく変形すれば、乗員同士が衝突したりドアなどが体に当たるでしょう。そこでサイドエアバッグの装着は重要になります。
衝突安全対策の一つに自動ブレーキもありますが、これは運転者のブレーキ操作を補う装備ですから、一般道で他車からの衝突には何の意味も持ちません。そこで重要になるのはシートベルトとエアバッグです。
運転席と助手席に装備されるデュアルSRSエアバッグは標準装備されていますが、サイドエアバッグはオプションの選べる車種も極端に少ないのが軽自動車の現状です。
サイドエアバッグのAピラーの取り外し方法
ナビの配線やドライブレコーダーの配線をAピラーの中にしまい込めば、まるでプロの取り付けのような仕上がりになります。
サイドエアバッグ付きのAピラーカバーの取り外し方は、車種により若干異なりますが、基本的理屈は同じです。サイドエアバッグが付いていると、ピラーカバーが安易に外れないようにロックピンやボルトにより止められています。
取り外し方は、ウェザーストリップを外し、内張りはずしを天井とピラーカバーの境目に差し込み浮かします。この時にロックピンがあればラジオペンチで外します。このロックピンの他にホンダ車ではエアバッグのマークが外れるようになっており、そのカバーを外すとボルトが出てくるのでそれを外します。
あとはプラスチックのピンで差し込まれているので、ダッシュボードから斜めに引き抜くようにして外します。
サイドエアバッグ付きのシートカバーの
サイドエアバッグ付きの車にシートカバーを付ける場合、通常のシートカバーではエアバッグ作動時に邪魔になりうまく機能しません。そこでサイドエアバッグ対応のシートカバーを選ぶ必要があります。
サイドエアバッグ対応のシートカバーは、クラッツィオとアルティナです。取り付けには縫い目が通常のシートカバーより切れやすい糸で縫製していますから、過度に引っ張ると損傷するので注意が必要です。
また、サイドエアバッグ専用品でも正しくシートに装着をしなければ重大な事故に繋がる恐れがあるので、販売店での取り付けをします。
車種別サイドエアバッグは装備されているのか
サイドエアバックが標準で装着されている車種もあれば、オプションのみの設定の車種もあります。しかし中にはオプション設定さえない車種もあります。ここではサイドエアバックの装着されている、またはオプション設定のある車種をピックアップしました。
N-BOX
ホンダのN-BOXには、数多くのグレードがあります。その中でサイドエアバッグが標準装備されているグレードと、オプション設定のグレードがあるので、購入の際には注意しましょう。
サイドエアバッグはG・L Honda SENSINGにはオプション設定となっています。前席用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステムは、単体では取り付けることができません。運転席側パワースライドドアとセットでオプション購入する必要があります。その価格は約10万円となっています。
ワゴンR
ワゴンRにはサイドエアバッグの設定は、HYBRID Tにしか設定がありません。しかも他の車種にはオプション設定すらありません。
ワゴンRでサイドエアバッグ付きを購入したいと考えるなら、ワゴンRスティングレーHYBRID Tを選ぶことです。この他のグレードにサイドエアバッグを付けるようにディーラーで掛け合ってもそれは無理でしょう。
ノア
トヨタ・ノアにサイドエアバッグの設定は全車種メーカーオプションとなっています。オプション名は「SRSサイドエアバッグ+SRSカーテンシールドエアバッグ」で価格は税込み48,600円なのでぜひ装着したいオプションです。しかも1列目から3列目全てのシートについているのでお得と言えるでしょう。
キャスト
ダイハツ・キャストにサイドエアバッグが標準で装備されるグレードは、スタイル/アクティバのGターボ“プライムコレクションSA Ⅲ”、G“プライムコレクションSA Ⅲ”、およびスポーツ“SA Ⅲ”になります。この他のグレードにはオプションの設定がありません。
またSRSカーテンシールドエアバッグは、スポーツ“SA Ⅲ”にしかオプション設定がありません。
シエンタ
トヨタ・シエンタにはRSサイドエアバッグ+SRSカーテンシールドエアバッグが全車にメーカーオプションとなっています。オプション価格は税込み48,600円なのでこれで安全を買えるならば安いオプション価格でしょう。
メーカー別サイドエアバッグは標準装備されているか
日本の自動車メーカーは近年やっと高級車以外にもサイドエアバッグを標準装備するグレードを販売するようになりました。
そこでスズキとトヨタから販売される車種の中でサイドエアバッグが標準装備されている車種を紹介します。
スズキ
スズキも数多くの車種をラインナップしていますが、サイドエアバッグを標準で装備している車種やグレードも最近は増えてきました。
サイドエアバッグを標準装備している車種とグレードは、エスクード・1.4ターボ"、スイフト・HYBRID SL、スペーシアの全車種、ワゴンR・ティングレイ HYBRID Tの4車種となります。
トヨタ
トヨタから販売されているほとんどの車種にはサイドエアバッグが標準装備されています。ただし前席のみで後部座席には一部の車種を除きサイドエアバッグの設定はありません。
車種は、クラウン ロイヤル、 アスリート、カムリ、マークX、MIRAI、ランドクルーザー、ランドクルーザー プラド、ハイラックス、ハリアー、86、CH-R、アルファード/ヴェルファイア、プリウス/プリウスPHV、プリウスα、アベンシス、カローラ アクシオ/フィールダー、JPN TAXIの全グレードには標準装備になっています。
サイドエアバッグは正しい着座が重要です
サイドエアバッグは、シートベルトと一緒に使用する事で効果を発揮する安全装置です。また、正しく乗車していなければ、かえって危険なこともあり死亡事故に繋がる恐れもあります。
エアバッグは各センサーにより衝撃を察知して展開するようになっていますから、センサーの種類や性能でエアバッグが開かない事もあります。またエアバッグが開く速度も違ってきます。
特に着座する場合肘をドアにもたれて乗車していると、衝突時に脇腹でエアバックが展開するので危険です。またチャイルドシートやシートカバーの装着で展開しなかったり、チャイルドシートが展開の衝撃で破損する恐れもありますから、正しく装着しましょう。
エアバックが多く付いているから安全と高をくくることなく、いざというときにエアバックの展開に支障をきたすような乗り方や、その他装備をエアバックの近くに取り付けないように注意しましょう。
初回公開日:2018年05月16日
記載されている内容は2018年05月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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