ブレーキランプの交換方法と費用・消えない原因・修理方法
更新日:2024年10月22日
ブレーキランプの交換方法と費用
ブレーキランプは運転していると切れている事に気が付かないので、運行前点検をしてランプ切れの状態で道路を走らないように注意しなければなりません。点検には誰かにブレーキを踏んでもらうか、自分で踏んで誰かにブレーキランプの点灯具合を見てもらうのが簡単です。
しかし一人しかいない場合は、ブレーキペダルとシートの間に突っ張り棒をすることで一人でもブレーキランプの点灯確認をすることができます。
ブレーキランプが切れていた場合、車の取扱説明書を確認すればその方法が書かれています。特に工具も必要なくブレーキランプの球を交換できる車種もあります。ミニバンなどはテールランプユニットを外す必要があります。
車のブレーキランプは種類にもよりますが200円程度からカー用品店で購入できます。ブレーキランプはW球というタイプでテールランプとブレーキランプを兼用していますので、購入する際は注意しましょう。
交換できる場所
ブレーキランプを交換できる場所は、自動車販売店や自動車用品店、ガソリンスタンドなど車のことに関係するお店であれば、ほとんどの場所で交換することができます。
ブレーキランプの種類にもよりますが、最近のLEDブレーキランプ以外の車種であれば、交換工賃はほぼ無料で行ってもらえるでしょう。ただしカー用品店などでは500円程度の交換工賃を請求されるでしょう。
ディーラーなどでも無料で交換をしてくれることがありますが、LEDのプリウスなどは数万円のユニットごと交換となります。
球が切れた
ブレーキランプが切れた状態で公道を走行すると、整備不良尾灯等違反となり、7,000円の反則金と1点減点となります。通常はブレーキランプが切れていて止められて違反切符を切られることはまれですが、交通安全運動中では厳しく取締りされる事があります。
ブレーキランプ代は数百円と安いので、球が切れたら事故防止のために、速やかに交換をしましょう。
種類別ブレーキランプの値段
ブレーキランプには数多くの種類があるので、自分の車に合ったブレーキランプの球を購入しなければ合いません。白熱電球にも大きく分けてウェッジ球と金口球とにわかれます。この2種類のランプでしたら数百円~購入できます。
ブレーキランプを間違わずに購入するには、定格の公称電圧Vと電力Wを確認する必要があります。またガラス球の形状やフィラメントと金口の組み合わせの確認が重要です。
金口タイプ
ブレーキランプの電球には金口タイプがあります。金口タイプはソケットに差し込む部分が金属でできているタイプで、古くからあるタイプです。
このタイプのランプはホームセンターのカー用品売り場でも買えるメジャーなランプですが、定格には12v21/5w、12v23/8wの2種類があります。違いはワット数で明るさが違うので、間違ったものを買ってしまうと、左右で明るさが異ってしまい車検に合格できなくなりますから注意が必要です。
ウェッジ球とは?
ウェッジ球の特徴としては、すべてガラス製の差し込みタイプの電球です。現在の車のほとんどはこのタイプの電球を使用しています。
定格は12v21/5w のみなので、金口タイプと間違わずに購入すれば、取り付けることができます。価格も金口タイプとほとんど同じで安価にて購入が可能です。
ウエッジ球にはサイズが豊富にありますが、ブレーキランプに使用されているタイプはフィラメントがダブルのT20になります。購入する際はフィラメントが2本あるものを買えば間違いないでしょう。
LED
ブレーキランプのLED化が進んでいますが、白熱電球のブレーキランプの車でもハイマウントブレーキランプがLEDの車種も多くなりました。今ではかなりの数の車種がハイマウントブレーキランプにLEDが使われています。
ハイマウントブレーキランプは、2006年から義務化され、それ以降に製造された車種には全て装着されています。気を付けなければならないことは、ハイマウントブレーキランプのLEDが1つでも切れていると車検にパスできないということです。ハイマウントブレーキランプがLEDの場合ユニットごと交換なので、車種にもよりますが約2万円ほどします。
そこで高いからと外してしまうと、2006年以降の車種は違法となってしまうので、必ず交換しなければなりません。
ブレーキランプが消えない・つかない原因
ブレーキランプがつかない場合は、玉切れがほとんどですが、たまにソケット部分の接触不良で点灯しないことがあります。この他にはヒューズ切れの可能性もあります。ヒューズはテールランプとブレーキランプが一緒で、ナンバー灯も同じヒューズを使っていることが多いでしょう。
ヒューズが切れている時には電装系のどこかでショートしていることが多く、根本的な修理をしなければヒューズを替えても問題解決にはなりません。
ブレーキランプが点灯したまま消えない症状は、エンジンを切ってもブレーキランプはつきっぱなしになるので困ります。この症状で一番多いのは、ブレーキペダルのスイッチの不良が多いでしょう。
ブレーキランプスイッチは、ブレーキを離しているとOFFになり、ブレーキを踏むとONとなるスイッチですので、何らかの問題でスイッチが常にONとなっていることがほとんどです。
ブレーキランプの付く仕組み
ブレーキランプの点灯する仕組みは、ブレーキペダルの根元に付いているスイッチで制御しています。ほとんどの車種ではプッシュタイプのスイッチが使われています。車種によりブレーキを踏んだ時に押されてスイッチがONとなる場合と、その反対に踏むとスイッチが伸びた時にONとなるスイッチがあります。
スイッチの中の構造は単純でバネと接点でスイッチが作動しています。スイッチが故障する原因はバネの伸び縮が上手くできなくなることや、接点が接触不良を起こすことが多くを占めます。
スイッチは約2,000円~3,000円で購入できますから、ブレーキランプのスイッチが故障したら修理するより部品ごと交換するのが最適でしょう。
接触不良
ブレーキランプの点灯不良で一番多いのが、ソケットの接触不良です。特に金口タイプのソケットでは非常に多く発生します。
ソケット内は金属なので、経年劣化による錆の発生で接触不良が起きる事があります。この他、ブレーキランプはトランク内にあるので、大きな荷物などで内張りに傷がつきブレーキランプの配線を切ってしまう事もまれにあります。
ブレーキランプが点灯したり消灯したりするには、車の電気を利用しているので、ブレーキランプを点灯させるためのフットブレーキにあるスイッチから、ブレーキランプのある場所までの間で、何らかの接触不良が起きればブレーキランプの点灯不良が起きます。
ブレーキランプの修理方法
ブレーキランプを修理する場合、なぜ点灯しないのか、なぜ点灯したままになるのか原因を探す事から始めます。
ブレーキランプが点灯しない場合は、電球の切れが無いか確認します。テスターが無くても簡単に確認する方法は、点灯しないブレーキランプの電球を、点灯するほうと入れ替えてみます。これで点灯しなければ切れていることがわかるでしょう。もし入れ替えた時につかなかった電球が点灯した場合は、ソケットに電気が流れてきていないことがわかります。
ソケットを確認して錆などが発生していなければ、配線のどこかで不具合があると考えられるでしょう。配線の不具合を見つけるには、テスターが必要になるので、ここからは修理工場にお願いしまよう。
ブレーキランプが両方つかない場合
ブレーキを踏んでも両方つかない場合は追突事故を誘発する恐れがあるので早急に修理が必要です。両方点灯しない時に最初にチェックする場所は、ヒューズの点検をします。ヒューズには他の電装品と一緒の回路となっていることがほとんどなので、ヒューズが切れていたらブレーキランプのソケット部分と一緒に同一回路にある部品のチェックもします。
意外に多いのは、アフターパーツのLEDランプの配線をブレーキランプやナンバー灯などに割り込ませた線がショートしていることです。社外製の電飾を取り付けている場合は、その配線に不備が無いか確認をしましょう。
社外製の電飾など一切取り付けていないにもかかわらずショートしている場合は、荷物などで配線を痛めていないか、またソケット内に異物が入っていたり、錆てショートしていないか確認をしましょう。
色別ブレーキランプの交換方法
ブレーキランプの球の色には透明と赤色の2種類があります。メジャーなのは透明ですが、赤色はクリアテールにしたときに、道交法に抵触しないよう電球が赤くなっています。
テールレンズにはブレーキランプ、ウインカーランプ、バックランプが取り付けられているコンビネーションランプとなっています。またブレーキランプはテールランプと同じ電球を使用している車種が大半を占めますので、ブレーキランプとテールランプが分けて取り付けられていることは少ないでしょう。
クリアタイプ
ブレーキランプは、道路交通法で細かく規定があります。明るさは15W以上60W以下で昼間に100m離れた場所から確認できる赤色でなければなりません。この他にもテールレンズの面積や高さなど細かい規定があります。
クリアタイプの電球はレンズが赤いので、テールランプが赤く光る事で問題なく使用できますが、赤い電球を使用してしまえば、明るさが足りなくなり保安基準に適合しない恐れが出てくるでしょう。交換する際は、装着されている電球と同じタイプの電球を購入しなければなりません。
イエロー
バイクなどでたまにイエローのテールランプを見かけた事がある人もいるでしょう。しかしテールランプ(尾灯)は、赤色でなければならないと保安基準で決められています。赤色以外のブレーキランプは、警察に止められるので使用しないようにしましょう。
テールランプにはウィンカーも兼用となっている車種がありますが、この場合も、ウィンカーはオレンジ色と保安基準で決められています。またバックランプも白色と決められており、テールランプにイエローのランプは取り付ける事はできません。
ブレーキランプ
ブレーキランプは、純正と同じものを使用するのが望ましいでしょう。しかし最新の車のようLEDにしたい人もいるでしょう。
LED球にするには注意が必要で、LEDは白熱球と違い電圧駆動ではなく、電流駆動ということです。ブレーキランプのLEDの数が増えればフットブレーキに取り付けてあるスイッチに負荷がかかり、最後はスイッチが焼失してしまうでしょう。
ブレーキランプは、後続にブレーキを踏んでいることを知らせる重要な装置ですから、安易にLED化する事は危険です。こういった理由から今あるものを使うのがベストという事になります。
ブレーキランプの交換にかかる時間
ブレーキランプの球が切れた場合の交換作業は10分程度で完了します。ブレーキランプを交換するには、車種により作業方法は変わってきます。
軽トラックのように外側からレンズをネジで外す場合や、車のトランクの内装を外してブレーキランプの球を裏から抜く車種もあります。また、ミニバンではテールランプユニットを外してブレーキランプを交換する必要がある車種もあり、作業方法で時間は変わってくるでしょう。
ブレーキランプユニットを交換するには
ブレーキランプのユニットは、通常ブレーキランプの球が切れただけでは交換の必要性はありません。配線や電球のソケットはユニットから外し車体側に残るようになっているからです。
ブレーキランプユニットを交換する場合は、ブレーキランプにひびが入ったり、割れてしまい電球の色が外に漏れだしている時には交換しなければなりません。もしひびが入った状態で乗り続ければ、車検に受からないばかりか整備不良で切符を切られるでしょう。
ブレーキランプが割れて球が切れた場合は、ユニットも一緒に交換をする必要があります。
社外品ユニットのメリットとデメリット
ブレーキランプユニットの中には社外品でLED化されてカスタマイズされた商品が多く出回っています。一昔前までは、クリアタイプのユニットやスモークタイプのユニットに交換してカスタマイズする方法が多くありました。
現在の主流は既存の白熱電球からLED化するブレーキランプユニットです。ブレーキランプのLED化は、電球をLED球にする方法もありますが、イグニッションがプッシュスタート式の車は、電球のみLED化するとエンジンが始動しなかったり、ブレーキランプが点灯できなかったりと不具合が多くでることがあります。
ブレーキランプをLED化をするのであれば、電球だけ変えるのではなくユニットごと替えることが重要です。しかし安価なユニットではLEDの制御が上手くできていない可能性もあります。制御がきちんとできたLEDテールユニットは、数万円するのが当たり前です。
ブレーキランプ交換を自分でやってみよう
今回はブレーキランプの交換方法と費用について詳しく説明してきました。ブレーキランプは後続車にブレーキをかけていることを知らせる重要なパーツですから、もし点灯しなければ重大な事故に繋がる可能性があります。
日頃から日常点検をして、ブレーキランプの交換は自分でできるようにしておくとよいでしょう。また交換作業ができる事で、電球が切れている時と故障してる場合の区別を自分でつける事もできますから、修理工場に故障を的確に伝えられ、修理がスムーズに行われるでしょう。
初回公開日:2018年03月14日
記載されている内容は2018年03月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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