サンルーフ付きの車のメリットとデメリット・雨漏り修理方法
更新日:2024年07月02日
サンルーフ付きの車のメリットとデメリット
サンルーフが車についていると非常に開放感があり、特に春や秋などにサンルーフを全開にすれば、すがすがしい気持ちになりドライブが楽しくなります。また雨の日や曇りの日でもサンシェードを開ければ室内は明るくなり気分は晴れやかになるでしょう。
サンルーフはボディーカラーが白系であればルーフのイメージも変わり高級感が出るでしょう。新車で装着するにはメーカーオプションの事が多く、また中古車でサンルーフ付きを探すのは非常に難しくなります。
サンルーフを選択する場合、ガラスでできた物やパネルサンルーフと呼ばれるスチール性もあります。そこでサンルーフにはどんなメリットがあり、デメリットがあるのかを見てみましょう。
メリット
サンルーフは室内の空気を排気するのに非常に有効です。サンルーフを全開にしなくてもチルトアップさせれば、強力に室内の空気を排気します。特に冬にはチルトアップで換気すれば寒さを感じることなく排気を効率よくできます。
サンルーフの最大のメリットは開放感が得られる事でしょう。たとえルーフを開けなくてもサンシェードを開けるだけで室内が明るくなります。
サンルーフはメーカーオプションであることがほとんどで、新車購入時にサンルーフを注文しなければサンルーフは付きません。しかしミニバンなどはサンルーフががありますが、意外に装着されている数が少ないでしょう。そのため、サンルーフ付きであれば売る時に査定にプラスされるので有利です。
デメリット
サンルーフはメリットばかりではありません。新車で購入する場合でも10万円以上のオプション価格となる事が多いのと、中古車で購入する場合もサンルーフが付いていない車種より高くなります。
またサンルーフを付ければ重量増となり燃費にも少なからず影響してくるでしょう。そして夏場の炎天下ではサンシェードは付いている物の、通常のルーフ車より車内は熱くなってしまうでしょう。
加えて汚れが付きやすく掃除が非常に大変です。それは天井に着いているので風雨の影響を受けやすく開口部の境に汚れが入りやすいでしょう。またドレンに汚れが詰まると雨漏りの原因にもなります。ただでさえ機構が複雑なのに加え、場所が高い位置にあるので掃除が非常に大変です。そこで定期的に掃除をしなければトラブルに繋がるでしょう。
サンルーフの雨漏り修理の方法
サンルーフは長期に使っているとどうしても痛む傾向にあります。それはパッキンにゴムを使っているので、どうしても経年劣化が起こるからです。
しかし定期的にメンテナンスをしていれば劣化を遅らせる事も可能でしょう。サンルーフを閉じているとパッキンを押しつぶしているので、たまには開放しパッキンのストレスを取ってあげるだけで違います。
雨漏りの多くは主にパッキンの劣化と水の侵入により塗装面が劣化し鉄板に錆が生じて隙間ができる事が原因です。
ゴムパッキン
ゴムパッキンは経年劣化するのでいずれ雨漏りの原因となるので取り換える必要が出てくるでしょう。ゴムパッキンは、数千円で売っているのでシーリング材と工賃を含めても約1万円で交換することができます。
交換はDIYでも簡単に行うことができます。古いゴムパッキンを外してフレームの溝を綺麗に掃除します。パーツクリーナーやシリコンオフを吹きかけて掃除すれば古いシーリング材は簡単に取れるでしょう。綺麗に掃除したあとにシリコーン接着剤を溝に塗布してパッキンをはめ込みます。
接着剤を塗布した後は一発勝負なので、最初に接着剤を塗布せずにはめ込む練習をした方が実際に接着する時にスムーズに行えるでしょう。はめ込み方は、フロント中央部からはめ込み左右をはめてからリアを端から中央に向かいはめ込むようにします。
ドレンホース
サンルーフには雨水を排水するためにドレンホースが数か所設けられています。そのほとんどはピラー内を通り車外に排出させる仕組みとなっていますが、このドレンホースに汚れが詰まると、雨漏りの原因となります。
そこでドレンホースの入り口を掃除して内部をエアブローなどでごみを吹き飛ばすと良いでしょう。エアブローができない場合は、針金ハンガーを使い中を掃除することもできます。ただし先を丸めてドレンホースに穴を開けないように注意が必要です。
稀にドレンホースが途中の継手で外れている事があるので、何処から漏れているのかを把握して内装をばらして漏れの原因を探る必要があります。
サンルーフによる事故の可能性
今の日本の道路交通法では走行中には全席シートベルト着用となっているので、サンルーフから体を乗り出して走行するようなことは無いので、悲惨な事故は考えにくいでしょう。
しかし駐車場などで停車している時にに小さな子供がサンルーフで遊ぶことは非常に危険です。安全装置が取り付けられているサンルーフでもその閉じるパワーは相当です。小さな子供にはその危険性を理解することは難しいので、大人は子供にサンルーフや窓から手や顔を出すことがどんなに危険なことかを厳しく教えなければなりません。
海外では変わった事故が多い
海外では信じられないサンルーフの事故が発生しています。数年前に多発した事故は、韓国車で走行中に突然サンルーフのガラスが粉々に割れるという事故です。これは車体の強度が不足し、ガラスに応力がかり割れてしまう。またはガラスをはめ込む段階にガラスの枠の精度が悪かったり、ガラス自体の強度不足が原因と考えられる事故です。
この他は上の動画のようにサンルーフを開けて走る車にトラックのアオリが引っ掛かり車を横転させてしまった事故などです。
これらの事故は日本車や日本の交通状況では考えられない事故ではありますが、車は人間が操作している乗り物である以上、ちょっとしたミスが大きな事故に繋がる悪い例と言えるでしょう。
サンルーフの後付けの仕方
サンルーフのない車にサンルーフを取り付けることは可能です。ただし屋根がフラットでなければ取り付けるにはかなりの技術を要しますからプロショップに依頼しましょう。
後付けサンルーフはヨーロッパではかなりメジャーに行われており、ドイツ・べバスト社製のサンルーフを販売している株式会社レアバリュージャパンのサンルーフが日本では安心でしょう。
後付けサンルーフは1997年に構造変更の届け出が不要になったことと、取り付け方法が昔の製品よりシーリングも進化しており雨漏りの心配もなく、1日から1日半で取り付けられることで流行の兆しを見せています。
取り付け
ご自身で車のパーツを取り付けられる人も非常に多いでしょう。そしてこの後付けサンルーフもDIYでの取り付けを検討している方も少なくありません。しかし屋根を切るので専用の工具が無ければ非常に難しいのも事実です。そこで株式会社レアバリュージャパンが運営するHollandia base(ホランディアベース)に問い合わせるとレンタルガレージを貸してくれます。
Hollandia baseが提供するレンタルガレージには取り付けに必要な工具がすべて揃えられており、全ての工具を使い放題となっています。またスタッフのサポートもあるので安心して取り付けることができます。
取り付けの大まかな手順は、屋根を型紙に合わせて切り取ります。その後内装を型紙に合わせて切り取ります。この時に注意するのは内装に隠れている配線をカットしないように注意する事です。
取り付け費用
後付けサンルーフには手動チルトアップタイプと電動チルトアップタイプに分かれます。(チルトとは傾ける意味)手動チルトアップを取り付けるには本体価格が65,340円(税込)で工賃が12万円~となります。
電動タイプは本体価格が106,920円(税込)で取り付け工賃は16万円~となっています。またこの他にも純正取り付けと変わらない品質と佇まいを持つ、ディーラ向けのHollandia 700 Ⅲ Comfortもありますから、ディーラーに相談しても良いでしょう。
サンルーフ付きの車種
サンルーフ付きの車の魅力は開放感であったり、もっと景色を楽しみたい気持ちであったりと人それぞれでしょう。現在純正装備されている国産車は新車ではありません。かつて車の三種の神器は、本革シート、サンルーフ、カーナビと言われていました。しかし現在はツインルーフ、パワースライドドア、ツインモニターとなっています。
しかしながら現在新車販売されている車でサンルーフを装着している割合は数%しかなく、中古車市場でサンルーフを探すのは非常に困難と言えるでしょう。そこでサンルーフが気持ちがいい車種を紹介します。
トヨタオーリス
トヨタオーリスはコンパクトカーでしかも欧州チックな顔つきのスタイリッシュな車種です。この車にはパノラマルーフのオプションがありましたが2018年3月で販売が終了しました。
このオーリスのパノラマルーフは、前席から後部座席まで広がるのが特徴で非常に開放感があります。しかも外側から見えにくいガラスを採用しているので、トラックやバスなどから除かれる心配がないのが安心です。またガラスはサイドガラスを含め全てスーパーUVカットガラスを装着しているので、夏の紫外線を効果的にカットします。
既に販売終了したオーリスパノラマルーフですが、中古車市場に出てくればすぐに売れてしまうですから、オーリスを検討している方でパノラマルーフを中古車店で見かけたら検討する1台に加える価値があるでしょう。
トヨタプリウス
トヨタプリウスにはオプションでムーンルーフ(サンルーフ)の設定があります。メーカーオプション価格が108,000円となっています。
オプションで装着できるグレードは、Sグレード、Aグレード、Aプレミアムグレードとなっています。サンルーフの大きさは先代より若干小さくなりましたが、開放部の位置が絶妙で後部座席からも開放感が得られます。
プリウスを新車で購入する時にサンルーフをオプションで選ぶ場合、上記の3種類しか設定が無いので、ツーリングセレクション系とEグレードにはオプション設定がないので注意が必要です。
ツーリングセレクション専用色のエモーショナルレッドをどうしても諦められない方はサンルーフを諦めるしかないでしょう。
サンルーフを付ける事でのデメリットは車重が十数キロ重くなり、燃費にも僅かですが影響するでしょう。しかし開放感と引き換えにする価値は十分あると言えます。
日産エクストレイル
2017年6月にビッグマイナーチェンジをしたエクストレイルですが、メーカーオプションでがあるのがサンルーフ(パノラミックガラスルーフ)です。しかし129,600円(税込み)と少々高いのが難点です。
このサンルーフは天井全てが、ガラス張りとなっており後部座席の半分がはめ込みガラスでフロント部分のガラスがスライドして開くようになります。電動格納式シェードも装備しており、使い勝手は良いでしょう。またサンルーフの操作性が非常によく動きがスムーズなのも魅力の一つです。
パノラミックガラスルーフは開放感が抜群なので、オールシーズンで開放感を楽しむことができます。
輸入車という選択
輸入車を選択するという方法もあります。ヨーロッパ車にはサンルーフを装着した車種も多く、また中古車市場にも国産車より多く出回っています。
そこでプジョーや、シトロエン、フォルクスワーゲンなどであれば、比較的低予算でも購入する事ができるでしょう。
外車でも最近の車であれば雨漏りや故障の心配は少ないでしょう。国産のサンルーフ装着車を選ぶのも悪くありませんが、同価格帯で比較すると内装の質感や豪華さでは、ヨーロッパ車のほうが質感が高い事が多いでしょう。
例えばBMWステーションワゴンでも総支払額250万円以下でサンルーフ付きを選べば、カーセンサーなどの保証付きで買える車種もあるので検討してもよいでしょう。
サンルーフバイザーの種類
サンルーフバイザーはスポイラー形状により前方からのごみの侵入を防ぐ効果と室内の排気効率を高めます。またサンルーフを開けて走ると空気の振動(バフェッティング)による騒音が出ます。これらを効率的に防ぐことができるのがサンルーフ用のバイザーです。
昔は純正オプションでもサンルーフバイザーがカタログに載っていましたが最近はその姿を消してしまいました。また昔はサンルーフを付けている自己主張のために取り付ける人が多くいました。
現在購入できるサンルーフバイザーは汎用品がほとんどで、車のサイズに合わせて購入できます。写真の商品は欧州で定評のあるEGR・UK製で協力両面テープで貼りつける簡単なタイプです。装着するとスモークスクリーンタイプなので太陽の眩しさも軽減できます。
サンルーフで風を感じよう
サンルーフを取り付けるにはメリットとデメリットがある事を説明してきました。サンルーフを付ければ開放感もあり、オープンカーより手軽に風を感じることができます。
定期的な掃除とメンテナンスをしていれば雨漏りの心配も少ないのも現在のサンルーフです。またサンルーフの設定が無くても後付けで純正と同じクオリティーで取り付けできるキットもあるので、サンルーフを取り付けする事もできます。
サンルーフに一度も乗ったことが無い方も、車歴の中に加えることで違ったカーラーフを楽しむことができるでしょう。
初回公開日:2018年05月02日
記載されている内容は2018年05月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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