トリップメーターとは?|トリップメーターの有効な4つの活用方法
更新日:2024年12月08日
トリップメーターとは?
車のフロント部分、ハンドル前のあたりに表示されているメーターパネルがありますが、「トリップメーター」はその中の1つであり区間の「走行距離」を表示することができるメーターです。
「トリップメーター」は簡単にリセットして0に戻すことができることが特徴で、リセットした区間からある区間までの「走行距離」などを計測することができます。
トリップメーターの見方
最近のメーターパネルはディスプレイ表示されているものも多く、ディスプレイを切り替えることでトリップメーターを表示することができるものがあります。トリップメーターかどうかは「TRIP」などの表示が出ているかどうかで確認することができます。
また、以前は1つしかトリップメーターが出ないものが多かったのですが、最近では複数の走行距離を計測できるようトリップメーターが複数ある場合もあります。
リセット方法
トリップメーターは、いつでも自分が決めたタイミングで「0」にリセットすることができるのが特徴なのですが、リセット方法は表示の切り替えボタンと同一になっている場合や、まったく別の場所についている場合があります。
もしもトリップメーターのリセット方法が見当たらない場合には、お使いになっている車の取り扱い説明書で確認してみることができますので、一度は目を通しておくとよいでしょう。
トリップメーターとオドメーターの違い
トリップメーターと混同しやすいものの1つに、「オドメーター」があります。「オドメーター」とは「総走行距離」を表しているメーターであり、区間走行距離を表示するトリップメーターとは大きく違います。
オドメーターはリセットできない
トリップメーターは区間走行距離を計測するために、いつでも好きなタイミングでリセットすることができるのですが、オドメーターは「総走行距離」を計測するメーターであるため、リセットすることはできません。
オドメーターの距離は、その車がどの程度使われていたことかを示す重要な資料として、中古車として販売されるときに販売金額の指標となることがあります。一般的に「総走行距離」の長い車は安くなります。
トリップメーターの有効な4つの活用方法
区間走行距離を把握することができるトリップメーター、ここではそのトリップメーターを使った活用方法を4つほど紹介いたします。区間の距離を測定するだけでなく、他にも有効な活用方法があるのでぜひトリップメーターを便利に利用してみてください。
給油のタイミングが確認できる
ガソリンを満タンにした状態からトリップメーターで給油が必要な状態になるまでの走行距離を計測しておけば、どの位の距離を走行したら給油が必要になるかどうかのタイミングを確認することができます。
遠出するような場合にとくに役立つ活用方法で、どこまでいけば給油が必要になるかが分かりやすくなるので便利です。
区間距離の計測に使う
最もスタンダードなトリップメーターの使い方、区間距離をトリップメーターで計測するという活用方法です。出発する地点でトリップメーターをリセットし、目的地についたときに数値を確認すれば距離をほぼ正確に把握することができるでしょう。
出発時と到着時の時間も記録しておけば、走行距離とかかった時間でおおよその時速の計算もできることになります。
燃費を計算
最近は車の燃費を気にして購入している人が多いのですが、トリップメーターを用いることで実際の車の燃費を計算することができます。
やり方は簡単で、車の燃料を満タンにした状態でトリップメーターをリセットし、再び給油が必要になる状態までにどの位の距離を走行できたか数値を記録しておきます。実際の区間走行距離としででた数値を給油量で割ることで、実際の車の燃費をおおよそ計算することができます。
オイル交換の目安
適切にオイル交換をした方がいい車種の場合は、オイル交換をしたタイミングでトリップメーターをリセットしておくことで、次のオイル交換の時期の目安を簡単に知ることができるというメリットがある活用方法です。
オイル交換時期はおおまかに決めているという方も多いですが、正確に知っておいた方がよい場合に役立ちます。
トリップメーターに誤差が出る理由
トリップメーターには多少の誤差があるため、必ずしも性格な区間距離や燃費が計算できるという訳ではありません。あくまでもおおよその目安が確認できるということなのですが、どうしてトリップメーターに誤差が出てしまうのでしょうか。
トリップメーターの計測場所
誤差が出る理由の1つとして、トリップメーターの走行距離を測定している場所によるのではないか、と言われています。トリップメーターの測定場所は公表されていないので確実ではないのですが、右タイヤにするか左タイヤにするか、計測場所によって多少の誤差が生まれることがあります。
トリップメーターの計測方法の違い
また、メーカーによりトリップメーターの計測方法は異なっています。タイヤの回転数から計測している場合・ミッションの回転数から計測している場合・タイヤの回転速度とタイヤの大きさにより計測している場合があります。
このため、以前に乗っていた車のトリップメーターの数値と、新しい他のメーカーの車の数値で違いがでてしまう、ということが起こる可能性があります。
タイヤ
トリップメーターの誤差の原因、2つ目に考えられるのはタイヤの大きさの違いです。メーカー指定のタイヤを使っていた場合と、そうではないタイヤでは微妙に数値が変わってくることがあります。また、タイヤの空気圧によってもトリップメーターの誤差に多少の影響を与えるとも言われています。
小さなタイヤから少し大きめのタイヤに変えた時にも数値が変わることがあるため、誤差の原因がタイヤにあることがあります。
トリップメーターが故障した時の症状
トリップメーターの数値がおかしい気がする、あるいは表示がおかしいと気づいた場合にはトリップメーターが故障している可能性があります。トリップメーターがどうなっていると故障している可能性があるのか、見ていきましょう。
勝手にリセットされてしまう
自分がリセットしていないのに、トリップメーターが知らないうちにリセットされているという場合です。リセットボタンが故障してしまう場合や、内部の基盤にトラブルがあるなどの理由で起こることがあります。
トリップメーターに表示されている数値がおかしい(少ない)という場合、故障によってリセットが起こってしまった可能性があります。
メーターが動かない
トリップメーターの数値が動かなくなってしまう、という場合です。勝手にリセットされてしまう場合の故障よりも、こちらの方が気づきやすいです。
トリップメーターが動かなくなった場合には、トリップメーター自体が故障してしまった場合以外にバッテリーの故障、内部での接触不良などが原因として考えられます。必ずしもトリップメーターが原因という訳ではありませんが、なんらかの不具合が車に生じています。
トリップメーターが故障したら
では、もしもトリップメーターが故障してしまった場合はどうしたらよいのでしょうか。アナログ式のトリップメーターならば自分で直してしまうという人もいたのですが、デジタルでは難しいでしょう。
トリップメーターではなくバッテリーなど他の故障が原因の場合もありますので、自分で判断せずにできればショップに持ち込んで、専門的な修理を受けることができるようにしましょう。
トリップメーターは後からも付けられるのか
トリップメーターを後から付けるというのは、かなり難しくなっています。バイクなどの場合は簡単なのですが、車の場合はメーターパネル周りが窮屈だったり複雑だったりするため、新たにトリップメーターを付けるというのはなかなか難しいです。
どうしても後から取り付けをしたいとなった場合は、ショップで相談をして専門家に見てもらいましょう。
トリップメーターを活用しよう
今回の記事ではトリップメーターについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。車のメーターパネルなんてスピードと燃料くらいしか見ない、という方もいらっしゃるでしょうが、トリップメーターは便利に活用することができるメーターですのでぜひ使ってみてください。
初回公開日:2019年03月11日
記載されている内容は2019年03月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。