レンタカーについた傷の対応|気づかなかった/ばれない/料金
更新日:2024年09月05日
レンタカーについた傷はどう対応するべきか
レンタカーを借りて走行した以上、なんらかしらの傷がつくという可能性は避けては通れません。そんなとき、借りた自分自身はどんな対応をすればいいのでしょうか。知っていて気がつかなかったと言って許されるのでしょうか。
ここではそんな、レンタカーにもしも傷をつけてしまった場合の対処法や、さまざまなシチュエーションにおける可能性を考えてみましょう。これは誰にでも起こりうることであり、絶対に知っておくべき事柄です。
気づかなかった場合は?
気がつかないままにレンタカーに傷がつけられていることはよくあります。駐車場に停めているなど、自分が車のそばにいないときに当てられていることだってあります。自分が運転しているときでも、シチュエーションによってはぶつけた音に気がつかないことだってあります。
もちろん、運転している以上、レンタカーを借りている以上、すべては運転手の責任になります。警察に通報するなどの適切な処置を取っていることが最良ですが、場合によっては気がつかないままになることもあります。
しかし、そんなときでもレンタカー会社には責任はないので、修理費を請求されることもあります。一応会社側としてもサービス業ですから客の態度によってはなんらかしらの対処をしてくれることもあります。ですが、借りた以上は最後まで責任を持って車両を管理することをします。
レンタカーについた傷はばれずに返却できる?
レンタカーに傷をつけた場合にばれずに返却できるのかという質問をよくインターネットで目にします。ここで重要なのは「ばれずに」という言葉です。これはつまり、借りた本人が傷があることを知っていながら申告せずに返却する場合、ということになります。
果たしてそんなことが可能なのでしょうか。ばれずに返却できたケースを検証してみましょう。
ばれなかった例はある?
まず、結論から言うと、ばれないで返却できる可能性はかなり低いです。というのは、レンタカー会社もプロです。その点を見越して、しっかりチェックしていますから、ばれずに返すことは難しいです。もちろん些細な傷であれば気がつかないこともあるでしょうし、気がついていても営業に支障がないために見逃してくれていることもあります。
ばれずに返却できたとしたら、例えばそのときのチェックをした人が入社して間もなくて不慣れであるということや、曇りでよく見えない、あるいは西日が強くて傷が見えなかったという可能性はあります。しかし、これはあくまでも運です。ばれない可能性の方がずっと低いです。
あとで請求されることは?
故意に傷を申告せずに返却したことがわかってしまえばあとで請求される可能性はあります。ただ、レンタカー会社が故意を証明できればですが。
そもそも返却時に書類にサインをしますから、そのときに傷がなかったと判断されていることが双方で認められたという事実でもあり、基本的にはあとで請求されるという可能性は低いと見られます。あくまでも可能性として、という話です。
レンタカーに傷を付けた時の箇所別値段や料金
では、レンタカーに傷をつけてしまった場合、だいたいどれくらいの金額が請求されることになるのでしょうか。
ここではボディーなどの大きな部分は普通は気がつきますから、あくまでも運転手がちゃんと警察に事故証明などを請求することを前提にします。つまり、故意ではなくて、傷がついたことに気がつきにくいパーツが傷ついてしまった場合、いったいどれほどの請求があるのかを見てみましょう。
可能性として高いのは足回りです。足回りの料金を見ていきます。
ホイールカバー(ホイールキャップ)の例
ホイールカバーは駐車のときなどの低速時にこすることが多く、案外気がつかないままでいます。そのため、返却時に初めて気がつきケースもあります。このパーツの料金はレンタカー会社や傷の度合いによって違いますが、ひとつあたりが1万円から2万円程度だとされています。
ただ、レンタカーの場合、修理で稼動できない日がありますから、その分のチャージを載せられる可能性もあります。先の1万から2万円に含まれる場合もありますし、別途稼動しなかった日数分を請求されることもあります。
バンパーだったらどうなる?
前後のバンパーも同様で、気がついたら傷がついていたということはよくあります。バンパーは傷の度合いによりますが、浅い傷で、長さも短い傷、かつバンパーのパーツ部分で収まっている場合は簡単な塗装で済みます。場合によってはレンタカー会社が自分たちで簡単にペンで修正して終わりということもあります。
そうなればほとんど請求されることはありません。一方で、傷が大きければバンパーごと交換となり、その場合にはパーツ料金が請求され、さらに稼動できなくなる日数分の補償を要求されます。ですので、レンタカーを借りる際は保険に加入することを忘れないようにしたいところです。
レンタカー会社が行う傷のチェック項目
レンタカー会社各社によって若干の違いはありますが、傷のチェック項目は借りるときにレンタカー会社の人と借りる人が一緒に行う点検を再度するだけです。
具体的には、レンタカーの前面、側面2面分、背面です。屋根は重点的に点検しないところもありますが、前面やサイドなどは上から下まで見ていきます。借りるときに傷があって、双方が気がつかない場合、返却時に発覚したら借りた人の責任になりますから注意しましょう。
レンタカーについた傷に対する保険内容は?
よほどの故意の事故でない限り、保険内容でほとんどの傷がカバーされます。要するに、保険に加入していれば、自分でわざとぶつけたりしたのでなければほとんど費用かからないまま修理を頼むことができます。
ただし、忘れないでほしいのは、レンタカーの保険には免責事項があることです。全額は補償されないケースも出てきます。補償されないのは保険の免責額と補償額を超える損害金、それから稼動できない間の営業補償としてのノン・オペレーションチャージが借りた人の負担になります。
つまり、傷の状態、レンタカーの状況が悪ければ悪いほど、仮に運転手に非がなくても実費負担が大きくなります。ただ、近年は免責事項をカバーする保険も各社で用意していますから、レンタカーを借りる際はできるだけ加入しておくようにしましょう。
もしも誰かに傷をつけられていたら?
故意ではなく、事故やいたずらで傷をつけられることがあります。しかし、レンタカーは借りている以上、運転手(借り主)の責任になりますから、返却前までに適切な処置をしておかなければなりません。
そのときに大切なのは、できるだけ速やかに警察に通報し、故意ではないことなどを含めて、事故証明を発行してもらうことです。いずれにしてもレンタカー会社で加入した保険を適用させるには事故証明が必要になる可能性が高いです。気がつかないまま返却すると実費負担になってしまいますから、早め早めの行動と、しっかりとレンタカーを管理することをします。
気をつけたいレンタカーの傷
レンタカーは観光や日常生活ではかなり便利であることは間違いありません。ただ、その日に借りたばかりの車ですから、レンタカーは基本的には乗り慣れていない車種である可能性が高いです。
そうなると、どうしても事故や不注意で車を傷つけてしまうことにもなります。また、大概が慣れない土地に行くことになりますから、駐車中で不在のとき、あるいは駐車しようとしたときなどに気がつかないまま、レンタカーに傷をつけていることもよくあります。
そんなときに気がつかないままレンタカー会社に返却し、故意にやったと疑われても証明することができません。ですので、責任を果たすために、借りた以上は小さな傷でも見逃さないように管理するべきです。そして、もし傷に気がついたらすぐにレンタカー会社に報告をし、警察で事故証明などを取得しましょう。そうすれば保険が利きますので、懐を痛めずに済みます。
初回公開日:2018年02月06日
記載されている内容は2018年02月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。