高速道路の合流地点での失敗しない方法・怖い時の対処法
更新日:2024年09月27日
高速道路の合流地点での失敗しない方法・コツ
自動車運転免許を取得して、高速道路へ初めて侵入する際に、合流地点からの侵入は、誰もが緊張する瞬間でしょう。また、合流地点での失敗は、即、事故につながる危険性が高く、特に注意が必要です。
一般道路の法定速度が、速い道路でも最高時速60kmなのに対し、一般的な高速道路では、普通自動車は時速100kmと、走行速度が速いですが、「速度=危険」という先入観から、アクセルをついつい弱めたくなります。でも、高速道路の合流地点では、「思い切ってアクセルを踏めない」ことの躊躇は、実は危険な走行にあたります。
高速道路の合流地点で優先車線は?合流事故過失の割合とは?
高速道路の合流地点で、もし衝突事故が発生してしまった場合、その過失割合は、4輪自動車対4輪自動車の場合は、侵入してきた方の自動車は70%の過失となります。
また、相手が自動2輪車であれば、侵入してきた自動車の過失は80%となります。これは道路交通法で「本線車道を走行する自動車の進行を妨げてはならない」と定められているからです。それほど、侵入する自動車の危険責任は大きく、重大です。
ウィンカー・合図
高速道路に侵入する際は、料金所でチケットを受け取ります。あるいはETC搭載車両ならば、時速20km以下の速度で料金所を通過します。料金所を過ぎたら、周囲の自動車に注意して加速レーンへと移動しましょう。もし、進路変更をする必要がある場合には、ウインカーの合図で、周囲のドライバーへ「加速レーン」に移動することを知らせましょう。
ウィンカーや合図は、周囲のドライバーたちに「(あなたが)進路変更を行う動作のアピール」にとても重要な働きをします。特に、速度が速い高速道路では、周囲のドライバーが、あなたのウィンカーを認識している間に、自動車どうしの進む距離が速く、思いのほか接近することがあります。
高速道路では、早めにウィンカー、合図をして「一息の時間」をおいてから、安全にゆっくり車線変更動作を行うことが、事故防止のコツです。
料金所を過ぎたら、周りに注意してアクセルオン
料金所を過ぎて、周囲の自動車に注意して加速レーンへと移動したら、カーブであれば速度に注意して、思い切ってアクセルを踏みましょう。アクセルを思い切って踏むことで、十分な速度を得ることが大切です。
高速道路の合流地点では、渋滞ではない限り、時速100㎞以上の速度で、自動車が次から次へとやってきます。まして、加速レーンで自動車を停止させることは、後続車の衝突事故を誘発する最も危険な行動です。
一時停止は危険
高速道路では周囲の自動車から見て、前の自動車が停止していても、高速走行中のドライバーには、前の自動車が停止しているようには見えません。まして、合流地点を目前に加速している自動車は、前の自動車が停止するなど予想だにしていません。だから高速道路において、十分な速度を経てから合流することがとても重要です。
高速走行中のドライバーの相対速度の認識能力はあてにはなりませんから、万が一停止が必要な事態に遭遇してしまったら、できる限り早くハザードランプを点滅させて、後続車へ「危険」をすぐに知らせましょう。
速度と減速
高速道路の合流地点は、高速で走行する自動車が出会う危険が多く、周囲のドライバーとのコミュニケーションが重要です。ハザードランプなしに、一時停止中の自動車を、周囲のドライバーは認識できませんが、止まらずに加速と減速によって、自車の速度をコントロールすることで、周囲のドライバーとのコミュニケーション距離をコントロールすることができます。
高速道路の合流が怖い場合の対処方法
高速道路の合流が怖い場合の対処には3つのポイントがあります。一つ目が速度、二つ目が合流の際の安全確認、三つ目が周囲のドライバーとのコミュニケーションです。では具体的に見てみましょう。
一つ目の速度克服は、加速レーンで思い切ってアクセルを踏むことです。無謀運転ではなく、速い速度に身体を慣らすこととが大切で、速度メーターで時速100㎞に達する十分な加速を感じることが、安全な合流の第1ステップです。
二つ目の安全確認は「サイドミラー」、「バックミラー」、「目視」による情報確認ですが、自動車には必ず「死角」という、見えない領域が存在します。こまめに素早く周囲の安全確認と、急ハンドルではなく、ゆっくりとした車線変更動作が大切です。
三つ目のコミュニケーションは、ウィンカー、合図を利用して、周囲ドライバーへ「(合流を)知らせる」ことです。ウィンカーで合図して、後続車の減速と車間を確認しましょう。
高速道路の合流地点の矢印の意味
最近、特に高齢のドライバーによる、高速道路逆走によって生じた悲しい事故のニュースをよく耳にします。高速走行時は、前方で停止している自動車の判別が難しい上に、さらに逆走して向かってくる自動車となると、見つけることは昼間であれば不可能でしょう。
そんな危険な逆走は、ドライバーの勘違いが元で発生します。そこで、逆走ドライバーを食い止める一つの方法として、二つの道路がぶつかる合流地点に、大きな矢印が最近設置される場所が増えてきています。
車線別高速道路の合流地点の走行方法
高速道路の車線は、最も右側は追い越し車線と定められていて、走行車線が片側二車線の場合と、片側一車線の場合の高速道路があります。また、追い越し車線を長く走行した場合、道路交通法違反となり、捕まった場合には罰金を支払う義務が生じます。では、合流地点から上手く合流できた場合の、それぞれの車線の合流地点での走行方法について説明しましょう。
片側一車線の高速道路
片側一車線の高速道路の場合、通常は走行車線の左側を走行することになります。高速道路の走行車線を走行していると、合流地点で左から急に侵入してくる車両が確認できた場合、走行車線で減速するか、右側の追い越し車線に自動車が無い場合に、追い越し車線に車線変更する二つの方法が選択できます。
片側二車線の高速道路
片側二車線の高速道路では、左側に走行車線が二つありますので、そのどちらでも通常走行することが可能です。片側一車線の高速道路と同じに、合流地点など、左からの侵入車両、もしくは左からの車線変更車両を確認した場合、減速してそのまま走行車線を走るか、安全確認を行った上で、真ん中の走行車線、あるいは右側の走行車線に車線変更することができます。
追い越し車線
片側二車線の高速道路で、右側の追い越し車線を走行している場合、左側の走行車線に車線変更する場合には、いつも以上に注意が必要です。
真ん中の走行車線は、その左の走行車線から車線変更してくる自動車がいる場合があって、良く確認をせずに追い越し車線から、真ん中の走行車線に車線変更すると、さらに左側の走行車線から別の自動車が近づいてきて、ヒヤッとする場面もあります。事故を避けるには、サイドミラーとバックミラーだけでなく、目視確認も重要です。
高速道路は時間を短縮してくれる道路
運転免許証を取得すると、自動車の運転を楽しむと共に、家族や友人を乗せて、自由に移動できる範囲や距離が格段に、そして飛躍的に広がります。さらに、お金を払って高速道路を利用することで、渋滞こそ回避できれば、移動時間を飛躍的に短縮するできるようになります。
もし、合流地点が怖くて遠出できないなんて、勿体ない人がいたら、これを機会に、勇気を持って克服しましょう。合流地点は、①最初の加速、②(サイドミラー、バックミラー、目視確認で)安全確認、③ドライバーとのコミュニケーションのたった3ステップで克服できます。
でもベテランになって高速道路の運転に慣れても、無理のない安全運転や、疲労を避けた2時間ごとの休憩、そして何よりも優しい運転の優良ドライバーを目指して、自動車ライフを満喫しましょう。
初回公開日:2017年12月18日
記載されている内容は2017年12月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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