Search

検索したいワードを入力してください

日本・海外の高速道路の制限速度一覧・変更点・標識の見方

更新日:2024年09月27日

上限速度の引き上げで変わる日本の高速道路の制限速度や、高速道路上の各種標識の見方、高速道路の制限速度の表示なしの場合の制限速度はどうなっているのか?高速道路で速度違反をしたらどうなるか?海外の高速道路の制限速度事情はどうなっているかなどを紹介します。

日本・海外の高速道路の制限速度一覧・変更点・標識の見方

日本の高速道路の制限速度一覧は?

日本の高速道路における後述する区間を除いて普通自動車の上限制限速度は100km/hで、バスなどの大型車両や他の車をけん引している車両は80km/hが制限速度となります。また最低制限速度は50km/h以上と定められていますので、高速道路では50km/h以上で走りましょう。

もちろん標識や電光掲示板などの速度表示がある場合は標識に従いましょう。高速道路での上限制限速度は100km/hですが対面通行の箇所や登板車線では60km/hが上限速度なっています、また見通しが良くカーブが緩やかで勾配の少ない個所は対面通行の箇所でも60km/hから70km/hに制限速度が引き上げられています。

軽自動車の速度制限は?

軽自動車の高速道路での上限制限速度は100km/hです。2000年9月より100/kmに80km/hから引き上げられましたが、今でも80km/hだと思ている方も結構います。ちなみに125cc以上の自動二輪車も80km/hから100km/hに同時期に引き上げられています。

高速道路の使用料金では、軽自動車、自動二輪車扱いになりますが、速度制限は普通自動車扱いになります。普通自動車と軽自動車の区分は車両運送法上の事であり、道路交通法では軽自動車は普通自動車となります。もちろん110km/h区間は軽自動車も110km/hで走行できます。

高速道路の制限速度引き上げによる変更は?

110km/hに変更となったけど?

高速道路の制限速度が試験的に新東名高速道路の新静岡IC-森掛川ICの区間で2017年11月1日から普通車で時速110km/hに変更となりましたが、理由は見通しの良い長い直線区間などでは実際に多くの車両が出している速度と順守すべき速度のギャップを埋めることで事故を減らすため。

大型車両などの一部車両は安全性を理由に従来どおり制限速度80km/hが維持されます。80km/hに速度制限される車両については第一通行帯に走行が制限される。

120km/hへの引き上げはいつ?

警察庁は事故発生率が低く、カーブや勾配が緩やかな区間を対象として、段階的に上限制限速度を100km/hから120km/hに引き上げる予定です。

120km/hへの引き上げが検討されている区間は、高速道路の設計が120km/hの走行に耐えるように設計されている部分が20km以上続く、交通量が少ないことなどが条件となっており、安全性が確認されれば新東名の御殿場―浜松いなさJC間と東北道の花巻南―盛岡南IC間に導入される予定です。

海外の高速道路の制限速度は?

フランスでは?

日本ではあまり導入されていない信号機の無いロータリー式交差点、ロンポワンで有名なフランスですが、高速道路,Autoroute(オートルート)の制限速度はどうなのでしょう。

フランスでは特に標識が無い場合、高速道路の制限速度は130km/hとなっていますが、免許取得2年以内の人は110km/hに制限されます。また雨天時も110km/h、視界不良50m以下の時は50km/hに制限されます。平野の多いフランスでは市街地以外の一般道の制限速度も90km/hと高め。

ドイツは?

ドイツと言えば某有名バンドの曲や映画のタイトルにもなったアウトバーンを御存じの方も多いはず。アウトバーン Auto =車 Bahn=道で直訳すると自動車道です。通行料が無料の他とりわけ速度無制限で知られていますが、実際には半分以上の区間が上限制限速度130km/hとなり、大型車両は80~100km/hに制限されており、日本とあまり変わりません。

また速度無制限区間でも道路状況により速度制限がかかる場合があり、なんでも無制限とういう訳ではない。アウトバーンは1935年の開通以来通行料金は無料でしたが、EU域内通行の自由化による車両通行量の増大による整備費の増大などにより近年では車両総重量7.5t以上の車両にはアウトバーンの整備や維持が目的の通行料が課せられています。

スイスは?オーストリアは?

ドイツ語が公用語のひとつであるスイスやオーストリアでも高速道路はアウトバーンですが、スイスでは上限制限速度は120km/hとなっています。Vignetteと呼ばれる通行証をフロントに貼り付けて高速道路を通行します。スイスではVignetteは一年有効の一種類しかありませんが、料金は40スイスフランと良心的です。

ただし一年間は購入日から一年ではなく年度ごとの有効期限の切り替えとなっており、購入日によっては数か月しか有効期限がないことも。

オーストリアではアウトバーンの最高制限速度は130km/hです。国道は100km/h、都市部では50km/hとなっている。オーストリアではVignetteの料金は年額84.40ユーロとなりますが、こちらは2か月25.30ユーロと10日間8.70ユーロの物が用意されていて短期利用者にはお得となっています。

イタリアは?

イタリアの高速道路アウトストラーダの制限速度は、130km/hで雨や雪などの悪天候時でも110km/hと高め。高速道路以外の主要幹線道路で110km/h、副幹線道路で90km/hと他のヨーロッパ諸国同様、制限速度は高め。一般道路の制限速度は50km/hとなっています。

イギリスは?

日本と同じくに左側通行であるイギリスの高速道路Motorway、モーターウェイの最高制限速度は70マイル/h(約112km/h)主要幹線道路は60マイル/h(約96km/h)となっている。それ以外の市街地では30マイル/h(約48km/h)となっています。イギリスが好景気の時に建設されたのと、高速道路が周辺に投資を促すとの考え方から料金は無料となっています。

中国は?台湾は?

広大な国土を持つ中国の高速道路である中華人民共和国公路の制限速度は120km/h、110km/hが上限制限速度の区間もある、また70km/hが下限制限速度となっている。料金は?というと多数の料金徴収所が短区間に乱立していますが、これは多額の高速道路費用を回収するため。

台湾の高速道路である中山高速公路では、110km/hが上限制限速度となっていますが100km/hが制限速度の区間もあります。注目すべきはETCシステムで、日本ではETC搭載車はゲート通過時に20km/h以下に速度を落とさねばなりませんが、台湾では50km/h以下とETCのメリットを生かせる通過速度となっている点です。

アメリカは?

やはり広大な国土を持つアメリカの高速道路としては州間高速道路、インターステート・ハイウェイがありますが、制限速度は州によって異なります。最も高い所では85マイル(約136km/h)に設定されていますが、カリフォルニア州などロサンゼルス市内の部分では55マイル(約89km/h)と低く設定されています。アメリカにおいては有料道路もありますが、ほとんどの高速道路は無料となっています。

高速道路の制限速度の表示なしの場合の制限速度は?

高速道路の制限速度の表示なしの場合の制限速度は普通自動車は上限速度100km/h、最低50km/hで走行することになっていますが、雨天時や通航制限などにより50km/hと速度表示されている場合はもちろん、それ以下の速度で高速道路を走りましょう。

高速道路の制限速度を違反するとどうなるのか?

高速道路の制限速度を違反するとどうなるでしょう。一般道路と25km以上30km未満までは同じですが、一般道路では30km以上50km未満の減点が6点なのに対して高速道路では35km以上40km未満の減点が3点で高速道路の方が速度超過に対してやや緩いと言えます。

40km以上50km未満の速度違反で減点6点、50km以上のスピードオーバーでは12点の減点となり、免停か前歴によっては免許取り消しとなってしまいますので要注意。

反則金は簡易裁判で決定されますが10万円近い高額となります。100km/hの個所でも交通量や天候によっては制限速度が下げられているのを見過ごして110km/hで80km/h制限の区間を走行すれば簡単に30km/hオーバーになりますので注意しましょう。

高速道路を50km/h以下で走ったら?

通常時に高速道路を50km/h以下で走ったらどうなるのかと言うと、最低速度違反が適用されます。減点1点、反則金6000円となります。

高速道路の制限速度の標識の見方は?

速度表示の下にある矢印について解説します。速度の下にある右矢印→で表示制限速度の始まりを示し、左矢印←で速度制限の終了を示します。⇔は表示制限速度の区間内であることを表していす。また、カーブにあるR300の「R」は半径(radiusu)のRで数字が小さい程注意が必要です。

都市高速などで減速が必要なタイトなカーブでよく見かけます。他に道路脇で良く目にするのは、車間距離表示ですが、100km/h以上で走行している場合はすり減っていないタイヤで100mは車間距離を取らないとブレーキをかけても間に合いません。表示を参考に車間距離を取りましょう。

では道路脇にある鯉のぼりのような物は?

もちろん鯉のぼりではありません。鯉のぼりみたいな吹き流しは風の強さを見るために高速道路の脇に設置されており、風速10m/sec以上で吹き流しが真横となり車高の高い大型車両などが風通しの良い高架や橋を通行する際に注意が必要となります。

高速道路の制限速度引き上げでこれからどうなる?

多くの国で120km/h~130km/hが高速道路の制限速度の上限に設定されていますが、日本もようやくそれらの国々に近づいたようにおもいます。

バスやトラックなどの大型車両の上限制限速度は安全上の理由で80km/hに据え置かれたままですが、諸外国では高速道路上で速度の遅い車は速度の速い車に対して道を譲るのは当たり前であるだけではなく、道を譲らない車に対しては罰則が科せられる他、どんなに渋滞していても、遅い車は第一通行帯を走行し、トラックが2車線を塞ぐような事はありません。

まだ110km/hへの速度制限引き上げは始まったところであり、これからどうなるなって行くのでしょうか。今回の改正が、盆、正月、ゴールデンウイークなどの極端な渋滞解消のへ繋がるでしょう。

初回公開日:2018年01月23日

記載されている内容は2018年01月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related