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トルクコンバータの故障の症状と対処法・ロックアップ構造

更新日:2024年08月14日

トルクコンバータは、AT車には欠かせないパーツです。そのため、故障や異常がでている場合は、AT車のメリットを生かすことができず、安心して走行することができません。ここでは、トルクコンバータが故障してしまう原因などを紹介しているので、参考にしてください。

トルクコンバータの故障の症状と対処法・ロックアップ構造

トルクコンバータの故障の症状は?

トルクコンバータとは車の変速ギアであり、AT車には欠かせない存在です。ある意味車の心臓部でもあるので、トルクコンバータが故障してしまうと正常に走行することが困難になります。

そのため、トルクコンバータが故障しないように定期的にメンテナンスすることが重要です。また、いかにトルクコンバータが不調を起こしているかを早く気付くことができることも大切です。

早く異常に気付くことができれば対処の仕方もありますが、完全に壊れてしまってはトルクコンバータの本体を交換する必要があるので、手間も費用もかかってしまいます。

トルクコンバータの異常を早く気付くためには、故障している状況がどんなものなのかを把握しておく必要があります。いくら早く気付けるように努力しても、故障の症状を把握していないと気付くことができません。

次に症状を紹介するので、参考にしてください。

坂道が上りづらい

トルクコンバータが故障してしまうと、うまく変速ギアが変わらなくなるので、正常なギアで走行することができない場合があります。

坂道などの急こう配の道を走行する際に、上手く速度がでないため、なかなか登りきることができません。そのため、坂道を登る際に以前より上り具合が悪いと感じたら、トルクコンバータの故障を疑う必要があります。

土地によって坂道が少ないため、急こう配の道を走る機会がないと気付きづらい場合もありますが、デパートの屋上駐車場に行く道はかなりの急こう配なため、トルクコンバータが故障している場合は違和感に気付きやすいです。

坂道の途中でトルクコンバータの違和感に感じることができても、その場で止まることは危険なので一度登り切ることが重要です。途中で隅に止めることもできますが、一車線の場合は、坂道での追い越しは対向車線にはみ出てしまうので大変危険です。

変速が上手くいかない

トルクコンバータが故障してしまうと、上手く変速することができません。ある程度なら走行することはできますが、早めに修理することが大切です。

トルクコンバータの異常の症状はさまざまありますが、変速が上手くいかない症状が気付きやすいです。車の知識がない人でも気づくことができるので、変速に違和感を感じた場合は、トルクコンバータの故障を疑いましょう。

特に、停止している状態から安定した速度まで上げる際に、中々スピードが上がらないため、気付きやすい症状です。平地にも関わらず、坂道発進のような感覚が続くようならトルクコンバータに何かしらの異常が発生している可能性があります。

ATは自動でギアを変えることができることが一番のメリットですが、トルクコンバータが故障してしまうと、その一番のメリットが機能していないため、早急に対処する必要があります。

トルクコンバータが故障してしまう原因は?

トルクコンバータはAT車にとっては心臓部でもあるパーツですが、定期的なメンテナンスを怠ってしまうと故障の原因を作りやすくなります。逆を言えば定期的なメンテナンスさえすれば故障する可能性を下げることができます。

そのため、点検の際にもトルクコンバータを診てもらい異常がないか整備会社の方に聞いてみることも重要です。しかし、車の仕組みに詳しい人でなければトルクコンバータという単語は出てこないため、整備が必要な物なのかさえ知らないドライバーも多くいます。

車検時にはトルクコンバータも見てくれるため、わざわざ頼む必要はありませんが、違和感を感じたら速やかに修理する必要があります。

機械は故障すれば修理や交換すれば再び使用することができますが、故障した原因を理解していないまま走行ししまうとまた故障してしまう可能性が高いので、故障してしまう原因をドライバー個人も理解しておくことが必要です。

オイル交換を怠った

車の内部で必要になるオイルですが、トルクコンバータにもオイルが使用されています。そのため、オイル交換を長年していないと故障してしまう可能性もあります。

オイル交換は一般のドライバーにも聞きなれた作業内容ですが、定期的にしているエンジンオイルの交換ではトルクコンバータのオイルまで交換することができません。エンジンのオイル交換をすれば、他に交換するオイルはないと考えてしまう人もいますが、トルクコンバータにもオイルが使用されていることを知っておくことが重要です。

トルクコンバータのパーツがあることさえ知らない人がいるように、トルクコンバータの仕組みを理解している人もより少ないです。

その結果、オイル交換が必要なことさえ知らない人が多い傾向があります。そのため、汚れたオイルを使い続けている状況が続いてしまうので、トルクコンバータの故障に繋がってしまいます。

違うオイルを使った

トルクコンバータのオイル交換は自分でもすることも可能ですが、知識も技術も必要になるので整備会社に頼む場合が多いです。しかし、できるだけ自分で手入れしたいと考えているドライバーの方の中には、自分でトルクコンバータのオイル交換をする人もいます。

知識や技術がある場合は問題なく交換することができますが、口伝えに教えてもらった方法や独学で作業してしまうと、不具合が起きる可能性があります。

オイル交換で問題が発生することで多いのが、違う場所で使うオイルを入れてしまった場合です。オイルの見た目は同じように感じてしまいますが、使用用途も性能も違うので、使用用途外のオイルを入れてしまうと故障の原因になります。

自分でオイル交換をする場合は、作業場にさまざまなオイルが保管されている割合が高く、違う入れ物に注ぎ直している場合は、間違えやすいので注意することが必要です。

オイル内にゴミが混入した

トルクコンバータのオイルの中にゴミが混入してしまうと、トルクコンバータ内で異常が発生してしまい故障の原因にもなります。

走行中にトルクコンバータ内にゴミが混入することはまずないため、オイル交換時に混入してしまう可能性が高いです。そのため、自分でオイル交換をする場合は、ゴミが混入しないように注意をする必要があります。

特に、使いさしのオイルを使う場合はゴミが混入しやすいので、トルクコンバータ内に入れる前にろ過することでゴミが混入する可能性を下げることができます。トルクコンバータが故障してしまう原因はさまざまなありますが、異物の混入が原因の場合は、一発で故障してしまう場合もあるので、注意してオイル交換をしましょう。

普通に作業していれば大きなゴミが入る可能性は低いですが、注意することにこしたことはありません。

トルクコンバータのロックアップの構造

トルクコンバータは、内部にオイルが入れられており、エンジンの回転でフィンが回転することで、オイルを介してもう一方のフィンを回転させることができます。トルクコンバータは、自動にギアを変えてくれるのでMT車より簡単に運転することができます。

トルクコンバータにはメリットばかりと感じてしまいますが、力の出が弱いというデメリットがあります。そのため、力が必要となる軽トラックや大型バスはMT車がいまだに多いです。

しかし、ロックアップすることでトルクコンバータのデメリットをカバーすることができるので、AT車の軽トラックや大型バスの数も増えてきています。ロックアップの場合は、二つのフィンを機械的に結合させているため、力の伝道が効率よく伝えることが可能です。

トルクコンバータが故障してしまったら?

トルクコンバータが故障してしまったら、速やかに修理をすることをおすすめします。異常が発生しているにも関わらず、走行を続けているとトルクコンバータが完全に壊れてしまう可能性や事故を起こしてしまう場合もあります。

故障の具合によって修理の仕方も変わるため、故障してしまった後の対応方法にも違いがあります。車の修理の仕方は、専門家に頼むことが一番安心な方法ですが、知識や技術があれば修理することもできるので、自分の技量を考えて選ぶことができます。

しかし、トルクコンバータの構造は複雑なため、トルクコンバータの内部を個人で修理することはほぼ不可能なので、無理に分解しないことをおすすめします。整備会社に依頼すれば修理できる状態だったとしても、個人が無理に分解したせいでトルクコンバータ本体を購入しなければないない状況になることもあります。

整備会社に行く

車に異常が発生した場合は、まず整備会社に持っていくことが大切です。少しでも走行することも危険な状態の場合は、無理に整備会社まで移動しようとせずに、整備会社に連絡して取りに来てもらいましょう。

取りに来てもらうと費用はかかってしまいますが、ときには命に関わる事故に発展してしまう危険性もあるので、ケチらず安全な方法を選びましょう。

整備会社に持っていくことでどのような異常も直すことがほぼ可能です。そのため、トルクコンバータが故障した場合でも、修理してくれます。状況によっては本体を交換しなければならない場合になることもありますが、廃車にはならないので安心できます。

知識があればトルクコンバータの故障の原因を掴むことはできますが、自分で修理すると大きな手間になるので、整備会社に任せることが一般的な方法です。

オイル交換する

トルクコンバータの異常は、さまざまな状況で発生しますが、早期発見の場合はオイル交換をするだけで正常に作動するようになります。その理由は、トルクコンバータが故障してしまう原因で多いのが、オイルの汚れやオイル漏れだからです。よほどのことがない限り、トルクコンバータ内が壊れることはありません。

そのため、ほとんどの異常がオイルを交換することで今までどおりに運転することが可能です。また、トルクコンバータが壊れてしまう状況になるまで走行を続けるドライバーも少ないこともオイル交換で修理が済む要因でもあります。

トルクコンバータの異常は知識がないドライバーでも違和感として感じることができるので、早期発見することができます。その結果、完全に壊れる前に整備会社に持っていくことができ、トルクコンバータも軽症で済んでいる場合が多いです。

トルクコンバータの交換の方法

トルクコンバータを取り付ける方法は、分解した手順と逆の手順をすると取り付けることができます。そのため、無闇に解体するのではなく、取り付けることも考えて分解することが大切です。

また、ネジやボルト類はなくしやすいため、入れ物を用意しておくと便利です。

購入した新しいトルクコンバータにはオイルが入れられていない場合もあるので、よく確認して入れる必要があるのなら必ず入れてましょう。

オイルを入れ忘れて走行してしまうとすぐに焼き切れてしまうので、また新品を購入するはめになります。

おすすめのトルクコンバータのメーカーは?

トルクコンバータは、さまざまなメーカーが開発・販売していて、性能や値段に違いが表れています。おすすめのトルクコンバータは、エクセディのメーカーが発売しているトルクコンバータです。

素材を薄くすることに成功しているため、他のトルクコンバータより小型化に成功しています。そのため、重量も軽くなり燃費も良くなります。

トルクコンバータの容量係数とは?

トルクコンバータは、精密機械の分類に含めることができるため、さまざまな公式を元に作られています。

そのなかに容量係数という公式も存在していて、フィンが回転する速度などを用いて、最適な数値を出すために使われています。

トルクコンバータの計算方法

トルクコンバータの計算方法はさまざまありますが、一般のドライバーの方が知っておく必要はありません。

しかし、車の整備士になるための資格を取るためには、その計算式を覚えておかないといけません。そのため、整備に必要になることは技術はもちろんですが、知識も必要です。

トルクコンバータのオイル交換の方法

トルクコンバータのオイル交換は、必要と提唱している場合と必要ないと提唱している場合があるので、ドライバーを混乱してしまう可能性が高いです。そのような二つの選択肢があることには理由があります。それは、交換する時にゴミが混入しやすく、作業自体が困難だからです。

オイル交換をすることはできますが、その際にゴミの混入がしやすくなり故障してしまう可能性が高いです。それは整備会社の整備士でも同様なので、整備したがらない傾向があります。

万が一故障してしまったら責任を取らないといけないため、交換は必要ないという整備士の方もいます。そのため、個人でオイル交換をしてしまうとゴミが混入してしまう可能性が極端に上がり、故障してしまう原因を作りやすいです。

オイル交換することは個人の自由ですが、より悪化してしまう可能性も視野に入れておくことが大切です。

トルクコンバータの異常には早く気付こう

トルクコンバータが壊れてしまうと、正常に走行することはできません。

そのため、壊れる前にいかに早く故障に気付くことが重要です。早く知るためにはトルクコンバータが故障している症状を把握して、さまざまな症状も気付くことが大切です。

初回公開日:2018年05月10日

記載されている内容は2018年05月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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