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エンストの原因・直し方や対処法・バッテリーとの関係・修理費用

更新日:2024年01月12日

エンストと聞くとどういったイメージがありますか?ネガティブな印象が強いですが、日頃のメンテナンスと車両の構造を把握していれば、未然にエンストしない車両になります。ぜひ、この記事をご覧になり、愛車のメンテナンスにもチャレンジしてみましょう!

エンストの原因・直し方や対処法・バッテリーとの関係・修理費用

エンストとは?

エンジンを積んでいる乗り物は、時としてエンストという症状がおきます。これはエンジン・ストールという言葉の略で、エンジンの回転が停止してしまう状態です。

車両がエンストをする原因はたくさんあります。もし、道中で車両がエンストしてしまうと周囲へも多大な悪影響を及ぼしてしまいますし、自分自身も慌ただしくなります。

中には、国道でエンストしてしまい大渋滞の要因を作ってしまうという事態も起きています。バイクなどの小さな車両であれば、押して歩けますが、大きな車となれば1人で押すことは難しいことです。

エンジンがストールしない方法もありますので、車両のメンテナンスが苦手な方はぜひ参考にしてみてください。

エンジンがストールする原因とは?

エンストには簡単な原因と複雑な原因があります。簡単なことで言えば「ガス欠」といういわば、ガソリン切れです。運転に集中していると、起こり得る症状です。

エンジンはガソリンがなければ爆発できませんので走行することは不可能です。そのため、ガス欠になるとエンジンは止まってしまいます。ですが、この場合はガソリンを入れることで復調しますので、ケアレス・ミスということです。

車両の形式によってもエンストする原因がそれぞれ異なります。それでは、その原因と理由をご紹介して参りますので、どうぞ参考にしてください。

オートマ車の場合では?

オートマ車でエンストしやすい原因は、電圧が関係することがあります。エンジンは電圧が足りていな状態ですとプラグに点火することができません。

つまり、プラグが点火しないとエンジンが爆発しないのでエンジンがストールしてしまいます。便利な電子機器がたくさんありますので、やみくもに多量の製品を付けることでたくさんの電気を使いますので、結果として電圧が足りなくなってしまいます。

たとえば、家庭のブレーカーでも同じことが言えます。同時にいろいろな電化製品を使用すると、一気に使う電気量が増えてしまい、容量不足となりブレーカーが落ちて停電します。

これと同じ症状がオートマ車では起こり得ます。特に年式の旧い旧式車両ですと、電気系統に貧弱さがあり、こういった症状が起きてしまうケースがあります。

予防策としては、常にバッテリーを満充電にしておくことで、こういったトラブルを回避できる車両もあります。

マニュアル車の場合では?

マニュアル車が引き起こすエンストの症例もあります。それはマニュアルならではの内容で点火装置の不良が挙げられます。

特に年式が旧く旧式であればあるほど、電気系統も壊れやすく急にエンストしてしまうことがあります。現在の車両では減りましたが、ポイント点火方式のマニュアル車ですと、よく起こる現象です。

これにはポイントの摩耗やズレから起こる症状です。または、コンデンサーという電気を貯めておくパーツの劣化でも同じくエンジンがストールする要因を引き起こします。いずれも消耗品のため、定期的な交換をしなければエンストしやすい状態になってしまいます。

やはり、マニュアル車は手動で行う操作が多いため、各所もアナログな作動部が多いです。そのため、定期的な各所へのグリスアップを含めたメンテナンスが必須であると言えます。

エンジンが暖まるとエンストする場合はどうすればいいの?

まれに、エンジンが完全に暖まると急にエンストしてしまう車両があります。「さっきまでいつものように走っていたのに」と思うことがあります。

こういった時はコイルという、やはり電気系統のパーツが寿命をむかえている可能性があります。コイルも消耗品ですので、前触れなく急にパンクすることがあります。

コイルがパンクするとプラグへ適正な電気を送ることができなくなり、エンジンが爆発しなくなります。そのため、エンジンが停止してしまいます。

ですがこのケースの場合、新しいコイルと交換すれば難なくエンジンがかかります。やはり、エンジンは電気系統の消耗があると急なトラブルを引きおこしてしまいます。

どんな箇所が壊れやすいの?

エンストした時に、車両の点検をする箇所はたくさんありますが、一般的な故障個所をご紹介いたします。

・バッテリー
・接触不良
・エンジン焼き付き
・エンジンオイル不足
・オイルポンプの故障
・電装系の劣化
・スパークプラグの劣化

こういった箇所の点検をすることが望ましいです。順次ご紹介いたしますので、参考にしてください。

エンストしたときはどうすればいいの?

エンストをすると焦ってしまい、落ち着いた判断ができなくなるケースがあります。急なトラブルですし、原因がわからないと何をしてよいのかが判断できません。ですが、冷静に判断すれば簡単に直せる場合もあります。

車両はいろいろなパーツから構成されています。どれ1つとっても不必要なものはありません。とても重要なパーツばかりです。その内、1つでも損傷があるとエンジンが停止したり、かからないことがあります。

それでは、いくつかの症状を例に挙げて、エンストした時の対処法をご紹介して参りましょう。

セルモーターが壊れているとエンジンがかからない!

エンストして、そのままエンジンがかからないといったケースでは先のように「ガス欠の疑い」が強いです。この場合、ガソリンメーターで残量を確認してみましょう。

もし、ガソリンは入っているのにエンジンがかからない場合は、セルモーターの破損も考えられます。

エンジンはク一覧することで回転して爆発を繰り返します。この時のク一覧を電力で行いますが、そもそもセルモーターが壊れてしまうと、ガソリンが入っていてもエンジンはかかりません。

この場合は新たに「セルモーターを新調」する必要がありますので、レッカーを依頼して工場まで運ぶしか対処法がありません。

やはり、セルモーターも経年で寿命をむかえますので、長期間走行している車両は1度点検しておいたほうが安心で良いでしょう。

接触不良ではエンジンがかからない!

車両は電気が各所へ通電することでエンジンがかかり走行できます。ですが、どこか1箇所でも配線が外れてしまったり、断線しているとそれだけでエンジンがかかりません。

もしくは、ネジの緩みにより接触不良を引き起こしてしまい電気が通電していない車両もあります。

車の配線の点検は大掛かりな作業ですし、経験がないと電気系統を扱うのは難しいことです。間違えて配線を繋げてショートしてしまうと他の部位が壊れかねません。

ただ、配線を引き直せば再度調子良くエンジンがかかりますので、こういった場合は配線の点検をすることがです。

エンジン内が焼き付くとエンジンはかからない!

エンジンは色々な条件が整って、はじめて好調に可動します。好調なエンジンですと、ついアクセルを大きく開け過ぎてしうまうことが多いです。

レッドゾーンといって、スピードメーターに「赤い範囲で記されている数値」は危険な速度範囲であることを忠告しています。それでも、高回転のまま無茶な走行ばかりしているとピストンやバルブが焼き付いてエンストしてしまいます。

法定速度を守った走行ではありえませんが、無茶な回転域ばかりを使用すると起こります。こういった時は、エンジンの内部が焼き付いてパーツが溶けていたり、曲がってしまっています。

相当の経験値が無い限り、DIYで修理することは難しいことです。それ以上被害が拡大しないように、速やかにレッカー車を依頼してショップにてエンジンのオーバーホールを行いましょう。

バッテリーの電圧がないとエンストするの?

バッテリー不足でエンストをしてしまうことがあります。バッテリーというパーツは消耗品で、2~3年での交換を推奨しています。

バッテリーがなければ、必要な箇所に電気が流れません。そのため、何をしてもエンジンはかかりません。応急処置としては、ガソリンスタンドで充電してもらうことで対処が可能です。

または、他車からブースターケーブルを使ってバッテリーの電気を分けてもらうこともできます。ですが、バッテリー自体が寿命をむかえていれば、最初はエンジンがかかっても、またすぐにエンストしてしまいます。

これを機会に点検したり、バッテリーを新調してみましょう。これで、元気な電気が通電しますので、エンストすることはなくなりますので、安心して走行が楽しめるでしょう。

レギュレーターが壊れるとエンジンはかからない!

バッテリーへ適切な電力を充電するように電圧調整してくれるレギュレーターというパーツがあります。こちらが破損しているとエンストしてしまいます。

レギュレーターが正常に可動しないと過剰な電圧が流れてしまい、各所の電装部品へダメージを与えてしまいます。

やはり、こちらも消耗品ですので、バッテリーを新調した際に併せて交換しておくことで安心して走行ができます。

電装系の部品は早目の交換をしておくことがです。車検時に各パーツを交換してしまうという方法が最も安心ですが、費用がかかりますので、見積もりを検討しながら行ってみましょう。

プラグコードの劣化でエンジンがかからなくなるの?

エンジンはプラグという点火装置があってはじめて爆発を起こせます。このプラグにはプラグコードという電気を通す専用のパーツが必要です。

経年や振動でこのコードが外れてしまうことがあります。コードが外れてしまうと電気が流れなくなりエンジンが停止してしまいます。

この場合は外れたコードを付けることで解消できます。もしくは、接合部の端子がサビていたり、緩んでいることがありますので、そういった場合には新しいプラグコードと交換しましょう。これで、エンストすることがなくなります。

インジケーターランプが点いてエンストするのはどんな時なの?

エンジンはオイルが潤滑することで、高熱になった内部を冷却したり、複雑なギアー同士をスムーズに噛み合わせて可動しています。

それには、オイルポンプという部位が大事な働きをしています。オイルを送り出し、常に流動している状態を作っています。

エンジンがかかっている状態で、オイルタンクを覗いてみるとわかりますが、オイルが流動しています。これが正常なエンジンの状態です。

オイルが流動しなくなるとどうなるかと言えば、エンストしたり、エンジンが故障します。そのため、オイルポンプの作動はインジケーターランプにて確認できる仕組みになっています。

調子が良いエンジンの場合、そのランプは点灯しませんが、オイルポンプに不具合がある場合は赤いランプが点灯します。

赤いランプが点灯したらオイルポンプが故障しているの?

オイルポンプの重要性はおわかりいただけたでしょう。つまり、赤いランプが点灯し、オイルポンプが故障していたら要注意です。

エンジン内にオイルが回っていない状態です。このまま走行してしまうとオイル切れでエンジンが焼き付いてしまいます。

オイルポンプも長期間で見れば消耗品ですので、赤いランプが点灯した時点で故障や不具合を表わすサインです。速やかにショップに修理を依頼しましょう。

オイルポンプのみの修理であれば多額な費用とはなりませんが、仮にエンジンが焼き付いてしまうと高額な修理代が必要となります。

または、ランプの故障やバルブ切れも起こり得ますので、時折目視にてオイルタンクをチェックしておけば確実な点検ができます。

つまり、「エンジンにとってオイルがいかに大切であるか」ということです。早目のサイクルでオイル交換をすることで、さらに好調な状態を維持できます。

エンストの修理にどれくらいの費用がかかるの?

エンストする症状の一例をご紹介しました。簡易な修理もあれば、重整備が必要な内容もあります。

やはり、エンジンの内部損傷が要因でエンストする場合、修理費用は高額となります。10万円以上かかるケースが多いですし、損傷の度合によっては50万円以上かかることもあります。

エンジン以外のパーツ故障でエンストした場合、パーツを新調すれば完了ですので、数千円~数万円での修理代が平均的です。

全てのパーツが消耗品のため、数年で交換する必要があります。出先で故障してしまうと面倒なことばかりです。

やはり、2年に1度の車検時に劣化しているパーツを新調してしまうことがです。まだ使える状態でも早目のサイクルで新調しておくことで、出先での急なトラブルを避けることができます。

仮に仕事中にエンストしてしまい、立往生するととても大変な1日となります。車検時に費用がかさみますが、1つの予防策です。

愛車のメンテナンスは点検からはじまる

エンジンがある車両は乗り方、メンテナンス次第で調子が異なり、エンジンがストールしてしまうにはそれ相応の理由があります。

やはり、「メンテナンスが行き届いている車両は急なトラブルは起きにくい」傾向があります。今回ご紹介した内容で、DIYでもできるメンテナンスがあります。

難しい整備などはメカニックに依頼しながらも、ぜひ愛車の点検をしてみましょう。いずれ、機械いじりにも慣れてきますし、より一層と車両への造詣が深まり大切な1台となります。

初回公開日:2018年01月20日

記載されている内容は2018年01月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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