アイドリングストップ車のバッテリー平均寿命・価格・充電方法
更新日:2024年10月08日
アイドリングストップ車のバッテリーの特徴
今回は、アイドリングストップ車のバッテリーについてまとめていきます。アイドリングストップ車ではない車に使われているバッテリーとは、大きく変わってくる部分もあります。間違えて付けてしまったらどうなってしまうのか、などをご紹介していきます。
この記事を見てもらい、アイドリングストップ車の正しいバッテリーの使い方を、少しでも理解してみてください。それでは、いってみましょう。
普通のバッテリーとの違い
アイドリングストップ車ではない、標準車につけられているバッテリーとの違いをご紹介します。アイドリングストップとは、信号待ちの時など、アクセルブレーキの使用する必要のない場合に、エンジンを一時的に止めることです。バッテリーの電気が一番消耗されるタイミングはエンジン始動時です。
標準車のバッテリーよりも容量が大きく、性能の良い物が使われています。ここで普通のバッテリーを、アイドリングストップ車で使用するとどうなるのかをご紹介します。
アイドリングストップ車専用のバッテリーよりも、標準バッテリーの方が容量が小さいため、アイドリングストップ車に使用すると、バッテリーの充電量が足りなくなり、最悪の場合にバッテリーがあがり動かなくなってしまう場合もあります。
アイドリングストップ車のバッテリーの平均寿命
アイドリングストップ車専用のバッテリーの寿命をご紹介します。高性能バッテリーでおよそ、3年から5年程度で寿命ですが、車の乗り方でも大きく変わってきます。ここで、勘違いしないでもらいたい事があります。普段あまり運転をしない方で、たまにしか運転しない人、コンビニに行くためだけの「ちょい乗り」などの使用の方が、寿命を短くしてしまいます。
使用頻度が低いから、寿命が長くなるのは大きな間違いです。また、メーカーの保証も高性能バッテリーで3年程度なので、それを基準に寿命として考えられている部分もあります。色々と寿命に繋がる原因はありますが、一番の要因としては車の走らせ方です。
しかし、トラブルがない限りどんな乗り方をしていてもメーカー保証までは使えるので、バッテリーの寿命ばかりを気にするより、上手な車の使い方をすると良いでしょう。
アイドリングストップ車のバッテリーの平均価格・値段
アイドリングストップ車の平均価格をご紹介します。アイドリングストップ車の車体の大きさによってバッテリーのサイズも変わってくるので、全体の平均価格にすると一般的なアイドリングストップ車のバッテリーの価格は、2万円もあれば購入する事ができます。
カーショップなどで、アイドリングストップ車のバッテリー交換を依頼される方は、バッテリー本体価格に工賃も掛かってきます。バッテリーは自分で交換することもできます。
価格によって?
当然の事ながら、バッテリー本体の価格によって性能に差があります。もちろん、高ければ良いと言うわけでもなく、車にあったサイズや性能があります。性能の良いバッテリーを使えば、車本来の性能を発揮する事ができますが、車本来以上の性能を発揮する事はありません。ご自身の車に合わせたバッテリーを選ぶ事がとても、重要になってきます。
アイドリングストップ車のバッテリーの充電方法
アイドリングストップ車のバッテリーの充電方法をご紹介します。車のバッテリーは基本的には、走行中に充電も同時に行われています。性能の良いバッテリーを使用していれば、アイドリングストップ車のライトの付けっ放しがない限り、バッテリーは上がりにくいですが、万が一上がってしまった場合はジャンピング作業で応急処置をすることができます。
ジャンピング作業方法
ジャンピング作業とは、バッテリーが上がってしまい、エンジンの始動ができない車に対して、他の車から電力を供給してもらってエンジンを始動させる方法です。これからジャンピング作業の手順をご説明します。
ジャンピング作業には、「ブースターケーブル」を使います。赤と黒のケーブルがあり、赤がプラス、黒がマイナスのケーブルです。ここからケーブルの繋ぎ方の手順です。まず始めに、救援される側のプラス端子に赤いケーブルを繋ぎます。
次に救援する側のプラスに赤いケーブルを繋ぎます。続いて、救援車のマイナスに黒いケーブルを繋ぎ、最後に救援される側の車に黒いケーブルを繋ぎます。
ケーブルが繋がったら、救援車のエンジンを始動させて、1分ほど経ってから救援される側の車のエンジンをかけます。大抵の場合はここで紹介した手順でエンジンの再始動ができます。指導できたら逆の手順でケーブルを外し、1時間程度走らせて下さい。
アイドリングストップ車のバッテリー交換方法と注意点
アイドリングストップ車のバッテリー交換方法と注意点をご紹介します。安全に素早く交換できるのは、カーショップやディーラーです。こちらは、アイドリングストップ車に限らず、バッテリーの交換時には工賃として交換費用が掛かってきます。交換時の費用は場所によって異なるので、依頼される時にお訪ね下さい。
自分でバッテリーを交換する方法
次に自分で交換する場合です。必ず耐電手袋の着用をしてください。エンジンを切り、キーを抜いた状態で行ってください。バッテリーのマイナス端子を先に外してから、次にプラス端子を外してください。
車の電流はマイナスからプラスへ流れているので、マイナスから外せばバッテリーを通じて電流が流れてくることはありませんが、バチッっとなることがあります。これは残っている電気で起きているので問題ありません。
バッテリーの入れ替えが完了したら、取り外しの時とは逆の手順です。プラス端子を先に付け、その後マイナス端子を取り付けます。
交換作業時の注意点
交換作業時、一番注意するべき点があります。決して、プラス端子とマイナス端子が直接触れ合うように扱ったり、他の金属部分への接触を避けるようにしてください。引火による火災の原因になったり、ショートにより部品の破損に繋がります。
作業は必ず素手で行わず、耐電手袋や保護メガネを着用して作業するようにしてください。感電により人体に影響を及ぼす恐れもあります。電気作業の知識が無い方は、ディーラー、またはカーショップで依頼しましょう。バッテリー交換の作業はとても危険が付いてきますので、慎重に確実に慌てず作業をしてください。
リセット
アイドリングストップ車に限らず、バッテリーを外した時点で車の時計やナビ、またラジオなどがリセットされるようになっています。故障ではなく、電気の流れが完全に遮断された場合にリセットされます。このリセットを防止するためのグッズもあります。
カーショップやディーラに依頼して、作業をしてもらう事によって、このようなひと手間が必要なくなる分、場所によって決められた工賃が掛かります。
アイドリングストップ車のバッテリーの交換時期の見極め方
アイドリングストップ車のバッテリーの交換時期の見極め方をご紹介します。まずは、アイドリングストップ車特有のアイドリングストップ警告灯が点滅します。基本的にアイドリングストップ車は、バッテリーが弱ってくるとアイドリングストップをしなくなります。セーフモードと言い、バッテリーを保護するようになるため、アイドリングストップが行われなくなります。
エンジンのかかりが悪くなる、パワーウィンドの動きが悪くなるなど、あらゆる場所に症状がでてきます。感覚な部分もありますが、少しでも変だと感じた場合は、お近くのカーショップへ訪ねてみて下さい。
また、新車で購入して何年使っているのか、バッテリーを交換してから何年使っているかなど、バッテリーに記載されています。カーメンテナンスの時に確認してみて下さい。
ガソリンスタンド
お近くのガソリンスタンドでも、給油ついでにバッテリーの状態を確認できるスタッフが必ず居ます。数か月に一度、点検を依頼してみても良いでしょう。寒い地域などバッテリーに負担が掛かるので、定期的な点検が必要です。走り方やアイドリングストップの使用方法でもバッテリーの寿命に影響する事を覚えておきましょう。
アイドリングストップ車のバッテリー
アイドリングストップ車のバッテリーについてご紹介します。アイドリングストップ車用のバッテリーの規格は例として、「M-42R」とします。「M」は外径寸法区分です。実際に今取り付けてあるバッテリーの大きさを確認してください。次に「42」とは、性能ランクであり、数字が大きいほど性能が上がっていきます。
最後に「R」とは、バッテリーのプラス端子の位置を示しています。バッテリーを正面から見たときに、プラス端子が右側にあれば、「R」の表記がされます。左側にある時は表記に「R」は付きません。
安い物から高い物まで幅広く出回っていますが、「42」の部分が大きくなる程、高性能になっていくので価格は上がります。
選び方は?
バッテリーは性能も重要ですが、バッテリーの収まるスペースにバッテリがー入らないと困ります。まず始めに、自分の車のバッテリーのサイズをご確認ください。サイズ違いで購入してしまっては、車に収まりきらない場合があります。必ず購入前に、バッテリーの大きさを確認するようにしてください。
サイズの確認ができたら、次は性能です。値段に比例して性能も上がっていきますが、車本来の性能以上は発揮しないので、自分の車に合った性能のバッテリーが必要です。
バッテリーは安心安全に!
今回は、アイドリングストップ車のバッテリーについてまとめてみました。性能に見合った価格や交換方法など、難しい点がいくつかありました。バッテリー交換は注意をしないと、とても危険な作業です。不慣れな方は、無理に自分で作業をする必要はありません。カーショップにて交換依頼をされるのも良いでしょう。
アイドリングストップ車には、バッテリーの交換時期を知らせてくれるランプがあります。車のボンネットを開けると、バッテリーに記載されてる年月からバッテリーの使用した年月も分かります。ご自身で管理できる事もあるので、状況に応じて点検をしてもらうのが、一番安心で確実です。
慣れている方でも、必ず保護具の着用を義務付けてください。バッテリーから流れる電流に感電してしまうととても危険です。事故に繋がらないように、安全に気を付け作業を行うようにしてください。
初回公開日:2018年02月28日
記載されている内容は2018年02月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。