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雪の日にワイパーを立てる理由・雪用ワイパー

更新日:2024年11月12日

車のワイパーが簡単に立てられることをご存知でしょうか。雪国では常識で、外に長時間駐車する場合、ワイパーを立てている車をよく見かけます。これは何故行うのでしょうか。ここでは、雪の日にワイパーを立てる理由と、雪用のワイパーの効果についても解説します。

雪の日にワイパーを立てる理由・雪用ワイパー

雪の日にワイパーを立てる・上げる理由

雪国では、冬に車を長い時間屋外に駐車する場合は、ワイパーを立てておくのが一般的です。雪の降らない土地の方からすれば、変な光景と思われるでしょう。

雪国で冬にワイパーを立てる理由は、車を駐車している間にフロントガラスに雪が積もることで、ワイパーが動かなくなるからです。

もし、雪が降っている状況でワイパーが動かなくなったら、それは大変危険なことです。雨の日にワイパーが効かないと、フロントガラスに付いた水滴のせいで、前が見えにくくなり危険です。これは、雪にもあてはまります。

さらに、雪が降っていると、視界が悪くなります。それに加えてフロントガラスが見にくくなると、事故を起こしやすくなってしまいます。このように、雪の日にも安全に走行するためには、ワイパーが重要です。

ワイパーが凍る危険

雪の日にワイパーを立てる理由の1つは、ワイパーが凍ってしまうのを防止するためです。車を止めてすぐは、エンジンの熱や暖房によってフロントガラスに降った雪が解けて、ワイパーの周囲に溜まります。そして、時間が経つと、その水滴が凍ってしまいます。

ワイパーが凍ってしまうと、きれいにフロントガラスが拭けません。さらに、ワイパーを動かすモーターに負荷がかかり、故障の原因にもなります。

フロントガラスの氷取りに邪魔

冬の寒さで水滴が凍るのは、ワイパーの周囲だけではありません。フロントガラスに付いた水滴も凍ります。

そのため、フロントガラスに積もった雪を払いのけたら、その下にガリガリに凍った氷が付着していることは珍しくありません。そのような氷は、スノーブラシなどできれいに取り除いてから出発しなければなりません。

そのような氷を取る作業は、ワイパーがあると邪魔になります。そのため、ワイパーを立てておけば、フロントガラスに積もった雪を払うのに続けて、その下にある氷を除去できます。

なお、フロントガラスに氷が付いたままワイパーを動かすと、フロントガラスの水滴を払うワイパーのゴムが切れて、きれいに拭けなくなります。フロントガラスに氷が付いたままで出発してはいけません。

フロントガラスの氷取りにアイテム

フロントガラスについた氷は、エンジンをかけっぱなしにしておくと、その熱で車内が温まることで溶けてきます。そのため、昔は暖機運転が励行されていました。しかし、今は環境によくないため、できません。

雪国では冬になるとカー用品店やホームセンターなどで、フロントガラスに付いた氷を解かすためのスプレー式の解氷剤が購入できます。もし、フロントガラスに氷が付いたら、出発する前に解氷剤できれいにすることをします。

また、雪を払うスノーブレードには、フロントガラスに付いた氷を除去するパーツが付いています。氷を除去するのにも利用するで、車の中にスノーブレードを用意してください。

雪の日のワイパーの立て方

国産車ならばどの車種でも、ワイパーを立てられます。そしてやり方は簡単で、持ち上げるだけです。

少しだけ持ち上げると、バネでフロントガラスにぴったりになるよう戻りますが、限界まで持ち上げると戻らなくなります。その位置まで持ち上げてください。なお、立てたワイパーは、手で倒すだけ簡単に元に戻ります。

もし、雪の日に屋外に車を停める際には、手でワイパーを持ち上げて立ててください。日中に解けた雪が夕方に凍って、ワイパーが動かなくなることがあります。

また、フロントガラスが濡れていると、深夜から朝方にかけて凍ってしまい、ワイパーが動かなくなります。夜、車を屋外に駐車する場合もワイパーを立てておいてください。

雪用のワイパー

一般的なワイパーは、アーチ状に湾曲した金属のフレームと、それに支えられたゴムのブレードでできています。そして、普通のワイパーは、金属のフレームがむき出しになっています。

しかし、こういった普通のワイパーでフロントガラスに付着した雪を払っていると、ワイパーのフレームに雪が付着していきます。このフレームは、ゴムのブレードが窓に密着するために、この形になっています。

しかし、雪が付着してしまうと、密着させられず、ふき取れない場所が出てしまいます。そして、このままでは安全に走行できません。定期的にワイパーに付いた雪を払い落しながら走行することになります。

その点、雪用のワイパーは、金属のフレームとゴムのブレードとが柔らかい素材で覆われているので、冬が降る中で使ってもフロントガラスに密着した状態が保てます。そのため、雪国では、雪が降る前に雪用のワイパーに取り換えるのが一般的です。

雪用ワイパー:PIAAスノーブレード 【スーパーグラファイト】 No.5 400mm WG40W

こちらは、雪国のカー用品店やホームセンターなどでよく見かけるPIAA製の雪用ワイパーです。いろいろな長さのタイプが販売されているので、自分の車に合ったものを選んでください。

ワイパーのアームの部分がゴムで覆われているため、降雪時にワイパーを稼働していてもノーマルワイパーのようにワイパーにどんどん雪が貯まるようなことがなく、寒い中ワイパーの雪取りをしなくていいのが助かります。また、ブレードが交換式なので2回目からの交換費用が安く済むのも良いです。
降雪地域の方や、ウィンタースポーツで頻繁に雪山に行かれる方にはお勧めです。

出典: https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2RRJVGZXLHJ... |

フラットワイパー

最近は、フラットタイプのワイパーが増えいます。フラットタイプは、フレームとゴムのブレードが一体になったタイプで、空力特性に優れており、デザイン性にも優れているのが特徴です。

さらに、一般的なワイパーのように、フレームとゴムのブレードの間に雪が詰まって、きれいに拭けなくなることがありません。

そして、フラットタイプのワイパーでは、夏も冬も使えるオールシーズンのブレードが採用されているので、雪用のワイパーに交換する手間が省けます。

ラットワイパー:カーメイト 車用 ワイパー フラット VクリアHF 480mm VH48

こちらは、カーメイト製のフラットタイプのワイパーです。ゴムの仕様で、幾つか種類がありますが、雪国で使うのなら雪に対応したオールシーズンのゴムへの交換がです。

最近雪の降る量も微妙なのですが、
それでも冬はしっかりと気温が下がるので通常のワイパーではブレードが凍ります。
毎年付け替えるもの面倒ですし、オールシーズン用を探していたところこれを見つけました。
結果全く冬でも問題なかったです。
もちろん現在もです。

出典: https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R3ENMVOX531M... |

カングー

独特の外観で根強いファンのいるルノー製のマルチパーパスカー、カングーですが、純正のワイパーが弱点だと知られています。もし、カングーに乗っていて、ワイパーに不満を感じたら、国産のワイパーと交換してみてください。

取り付け金具は国産車と同じなので、ワイパーの長ささえ合わせれば、基本的に取り付けは可能です。もし、不安だったら、カー用品店で相談してみてください。

さらに、カングーのスタイルにマッチするフラットタイプのワイパーに取り換えるのがです。フロントガラスの周囲がすっきりし、さらに雪が降っても安心です。

カングー向けのワイパー:

こちらは国産ではありませんが、輸入車のカングーにも対応しているボッシュ製のエアロワイパーです。見た目がすっきりするので、純正ワイパーから交換するなら、こちらがです。

クラウンなど

クラウンなど、最近の一部の車種では、デザインに優れたエアロブレードまたはデザインブレードと呼ばれるワイパーが標準で付いています。

このタイプは、フラットタイプと同じようにフレームとゴムとが一体になったタイプですが、ちょうど風を受けつことで、ゴムがフロントガラスに密着するようにできています。

このタイプも、雪の日に使っても、ワイパーに付いた雪がフレームとゴムの隙間に詰まってふき取りにくくなることが無いので、雪の日でも安心です。

デザインワイパー:NWBデザインワイパー D60

こちらは、純正ワイパーへの採用の多い、NWB製のデザインワイパーです。空力性能にすぐれ、高速走行中でもフロントガラスへしっかりフィットします。

アクセラハイブリッドに使用
純正同等品です。まったく問題なし良いものです。

出典: https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R31UDJ5IR2ST... |

雪用ワイパーへの交換の仕方

一般的なワイパーは、車の車体に取り付けられたU字型の金具に取り付けられています。そのため、U字の部分からワイパーを引き出せば、誰でも簡単に外せます。

なお、U字の部分は、プラスチック製の爪がひっかかってロックされているので、取り外す際は、この爪を外して引いてみてください。

雪用ワイパーを取り付ける際は、外すのと逆に、U字の金具に取り付け部分を押し込むだけです。さらに、フラットタイプのワイパーや、エアロブレードなどのワイパーも、このU字型の金具に取り付けます。

そして、外国製の輸入車も、この仕組みは同じです。詳しい取り付け方法は、カー用品店やディーラーなどで説明してもらってください。

ワイパーブレード

標準のワイパーは、フロントガラスに接するワイパーブレードだけを交換できるのをご存知でしょうか。雪用ワイパーでもワイパーブレードのみの交換が可能です。さらに、雪用ワイパーに適した、撥水効果の高いワイパーブレードも販売されています。

そして、ワイパーブレードだけなら雪用ワイパーよりも安価に購入できます。そのため、雪用ワイパーをそっくり交換するよりもお得なので、ワイパーブレードを交換できる雪用ワイパーがです。

雪用ワイパーブレード:PIAA スノーブレード替えゴム 【スーパーグラファイト】

こちらはPIAA製の雪用ワイパー専用の替えゴムです。PIAA製の雪用ワイパーは、安価なゴムだけで交換できるので、ふき取り性能が落ちたと感じたら、ワイパー毎交換するよりも安価に交換できます。

ワイパーでフロントガラスに積もった雪を落とす方法

雪用ワイパーに交換したとしても、大量の雪がフロントガラスに積もってしまうと、払うことはできません。そのため、フロントガラスの雪を全て落としてから出発してください。

たとえ寒い朝でも、車の暖房を入れると、その熱でフロントガラスに付いた雪がすぐ解けだします。そのため、ワイパーを使って、雪が解けてできた水滴を払えば視界が確保できます。

とはいえ、雪の量が多い場合は、雪が解けずにフロントガラスに積もることもあります。そのような時は、ワイパーを動かせば、その雪を払いながら走れます。

ただし、動かしているうちに、ワイパーにも雪が付着していきます。一般的なワイパーに雪が付着すると、フロントガラスをきれいに抜けなくなります。

その点、雪用ワイパーは雪が付着してもきれいに拭ける構造です。雪の日にも安全に走るためにも、雪が降る前に雪用ワイパーへの交換をします。

雪でワイパーが故障した場合の対処法

雪でワイパーが故障するなんてことがあるの、と疑問に思われる方もいるでしょう。もちろん、暖房が効いた状態なら、窓ガラスに付いた雪は簡単にワイパーで払えるので、故障することはありません。

しかし、車内が冷えてしまうと、降り積もる雪が窓で解けて水になり、それがワイパーの周囲で氷に変わります。そうなると、氷を溶かさなければワイパーは動きません。

もし、ワイパーを動かしたままエンジンを切ってしまうと、エンジンをかけたとたんにワイパーが動き出します。乾いた状態ならそれでも問題ありませんが、ワイパーが凍った状態でそれをやってしまうと、ワイパーのモーターに負荷がかかり、故障して動かなくなることもあります。

もし、寒い雪の朝にエンジンをかけたとたん、ワイパーが動かなくなってしまったら、ワイパーの故障だと考えてください。

雪用ワイパーの相場価格

雪用ワイパーの価格は、国産メーカー品なら一般用のワイパーの価格とほぼ同程度です。長さによっても値段は違いますが、1500円から3000円程度です。

インターネットでは、1000円しないタイプも販売されていますが、ゴムの耐久性が低いのでできません。

また、安い製品の中には、ゴムだけの交換ができないものもあります。ワイパーのゴムは消耗品なので、定期的に交換が必要です。価格もワイパーに比べれば安価なので、ゴムを交換できるタイプを選びましょう。

冬には安全のためにもワイパーを立てるのが良い

雪が降っている日や、夜に車を屋外の駐車場に駐車する場合、車のワイパーを立てるのが雪国の習慣です。それによって、フロントガラスに付いた氷を除去しやすくしたり、ワイパーが凍ってしまうのを防げます。

また、冬になったら雪用ワイパーに交換するのも、雪国の習慣です。一般的なワイパーで雪の中を走行するとフレームとゴムのすきまに雪が詰まってしない、きれいに拭けなくなりますが、雪用ワイパーならそういったことを防げます。

そして、これらは雪の中でも安全に走行するための習慣です。雪国で暮らすのなら、ぜひ、これらの習慣を実践してみてください。

初回公開日:2018年03月12日

記載されている内容は2018年03月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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