初心者向きの原付の乗り方・コツ|マニュアル/右折/エイプ
更新日:2024年06月21日
初心者向きの「原付の乗り方とコツ」をご紹介!
原付とは50㏄以下の排気量を積んでいる二輪車を差します。公道を走行するには免許証を必要としていますが、各種ある運転免許証の中でも一番取得しやすい免許です。満16歳になれば、誰でも取得ができる手軽な免許です。
初めて原付に乗る場合、乗り方を把握しておくことで安全な走行を楽しむことができます。免許取得時には技能教習がありませんので、公道に出てから徐々に乗り方に慣れていくパターンが多いです。制限速度が時速30㎞までと決まっていますので、安全な乗り方を意識して守りましょう。
初心者はオートマチックから乗る方がいいの?
原付は、マニュアル形式・オートマチック形式という2種類ありがあります。いずれも同じ免許で乗車できますが、バイクの形式が異なります。マニュアルとは、クラッチレバーとシフトペダルが付いているバイクです。
この場合、4速までのギアが付いており、速度が上がるごとにギアを換えて走行する形式の原付です。一度にいろいろな操作をする必要性がありますので、困惑して転倒してしまうケースもありますので、初心者の場合はそうした操作がないオートマチック車に乗ることがです。アクセルとブレーキのみ操作ですので、とても簡単に覚えることができます。
マニュアルの原付はどうやって乗るの?
いきなりマニュアル形式の車両に乗りたい場合もあることでしょう。その場合、まずは原付の仕組みを把握しておくことが肝要です。マニュアル車はエンジンをかけた後、スロットルをひねるだけでは前進しません。まずはギアを1速に入れますが、この時に左手側のクラッチレバーをしっかりと握りながら行います。
これで、エンジンがかかったままギアが1速へ入ります。次に、半クラッチという操作をします。これは、徐々にクラッチレバーを元に戻す感覚で行います。そうすると、ギアが繋がり、エンジン音が変わります。この状態で発進できる準備が整ったということになります。
クラッチとアクセルを同時に操作するの?
エンジンの音が変わると、クラッチが繋がりはじめたという証拠ですので、その時点で右手のスロットルを少しひねりましょう。これで車両が前進します。そうしたらクラッチを完全に離してスロットルのみで操作をします。
ある程度速度が出てくると、今度はエンジンがうなりはじめますので、そうしたら同じようにクラッチを握り、今度はギアを2速へ入れます。その後は同じようにスロットルを徐々にひねりながら前進していきます。マニュアルの原付は、おおむねの車種が1速から4速までありますので、こうした操作を4回行うことでギアまで使って快適に走行することができます。
異なるシーンでの原付の乗り方とは?
便利な原付ですが、公道では乗り方の規制がいくつかあり、違反すると減点や違反金を納めることとなります。適切な乗り方を知っておくことで優良ドライバーとなります。規制が厳しいため、公道では「原付の運転手は違反をして捕まりやすい」ですので、各シーンで安全に走行できる方法をご紹介して参りましょう。
原付の乗り方をマスターすれば、大きなバイクへステップアップした時でも安全走行が身に付いていますので、きっと事故を起こさない優良ドライバーとなれることでしょう。
右折の方法とは?
50㏄以下の二輪車で特に重要なシーンは交差点です。大きな交差点では、「二段階右折」という右折の方法があり、これに従った乗り方をしなければ違反となります。原付以外のバイクでは、車と同じように信号の従って右折すれば良いですが、原付の場合は一旦「交差する左側の道路へ右ウィンカーを出しながら」車両を進ませます。
そして、方向を90度転換して行きたい方向を向き、そのまま信号が変わるまで停車して待ちます。信号が変われば、そのまま直進することで「交差点を右折したということ」になります。これには、原付が自転車という車両扱いをされているため、特殊な乗り方をする必要があるということです。
カーブの方法とは?
交差点以外で、コーナーをカーブする場合にも乗り方のコツがあります。バイクは二輪車ですので、ハンドルだけでコーナーを曲がる乗り方はできません。やはり、車両を適度に傾けることでスムーズなコーナリングができます。
まず、コーナーが近付いてきたらスロットルを戻して減速をします。初めのうちは、速度を「10㎞ほど」に落としてから曲がることをいたします。あまりにも速い速度ですと、車体を支え切れずに転倒してしまいます。走行していて恐怖心がない速度での乗り方を見付けることが1番のコツです。
初めての二輪車ですと、こうした乗り方をいしていれば、転倒したり事故に遭遇することはありませんので、安心してカーブでの走行を楽しみましょう。
原付とスクーターでは乗り方の違いがあるの?
先のように同じ50㏄の車両でもマニュアルとオートマチックがあり、それぞれが全く異なる操作を必要としています。「スクーター」という車両もありますが、こちらはオートマチック車両に分類されています。
車両を跨がずに乗れて足元がフラットな形式、なおかつ「クラッチ」・「シフトペダル」が付属していない形式の車両を差しています。そのため、乗り方もマニュアル車とは大きく異なります。
比較してみましょう!
各形式に車両を比較して参りますので、その違いをご覧ください。
<スクーターの乗り方とは>
両足を揃えて無理な姿勢ではない状態で乗車できて、両手でブレーキとアクセルの操作を行う車両です。初心者にはとても運転しやすく、停止と発進を両手の操作のみで簡単に行える車両です。
<それ以外の原付の乗り方とは>
マニュアル形式ですと、身体全体を使う必要があります。両手に加え、両足も使いますので慣れるまでは困惑しがちな車両です。停止と発進時にも両手・両足を全て使いますので、停止する際、早目のブレーキングをしてギアをてニュートラルへ入れましょう。それにより快適な走行ができます。
車種によって乗り方が違うの?
50㏄のマニュアル車でも車種によって構造が異なり、乗り方も違います。50㏄以下の場合であれば、1つの運転免許でいずれにも乗車できますが、公道に出るには練習をして、操作に慣れておくことが良いです。公道では大きな車と交錯しながら走行しますので、一瞬のミスで大きな事故に巻き込まれてしまうケースもあります。
それでは2種類の車両を例に挙げて、それぞれの乗り方をご紹介して参りましょう。これから原付免許を取得する方は、ぜひ参考にしてください。
エイプはどうやって乗るの?
エイプという車種はマニュアル形式のバイクです。排気量は小さいですが、操作性は大きなバイクと全く同じです。左手側にクラッチレバーがあり、右手側がフロントブレーキとスロットルです。そして、左足側にシフトペダルがあり、右足側がリアブレーキです。
エンジンをかけたら、まずはギアを1速に入れて半クラッチを使いながら徐行スタートをしましょう。1速で走行できるのは数秒間ですので、速やかに2速へギアを入れましょう。このようにしてギアへ入れたら、あとはスロットルとブレーキングで運転します。
狭い路地などでは急に人が飛び出してくる可能性がありますので、両手のレバーに指をかけておくと急ブレーキにも対応できます。しっかりとアゴを引いて、少し猫背になるような姿勢での乗車が望ましいです。
カブはどうやって乗るの?
カブというバイクもマニュアル式なのですが、一般的なバイクとは異なり、ロータリー式でシフトチェンジする車両です。ですので、シフトレバーを上下することがなく、踏むだけで全部のギアをくまなく使うことができる車両です。
そのため、走行中にエンストしてしまうことがありません。マニュアル操作を楽しみたいけれど、「両手・両足を全て使って乗るのは不安」と感じている方へはカブがです。クラッチレバーがありませんので、難しい操作が少ないため、操作性に利便を感じることでしょう。
タイヤも細いものが付いていますのでコーナーも曲がりやすく、転倒してしまう恐れもありません。ですのでスクーターでもなく、またマニュアル形式の中でも手軽な原付に乗りたい場合、シンプルな乗り方を楽しめるカブがです。
安全な原付の乗り方とは?
原付はとても快適で小さなバイクです。安全な乗り方を把握しておくことで、事故を起こさない優良ドライバーとなれます。ですので、どういった乗り方をしていれば快適な走行をより楽しめるかご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。
目線が大事なの?
原付の走行で特に重要なことは「目線」です。直線の道路やクネクネした道路、急なカーブ、坂道など、無数の形状をした道路があります。走行に慣れていない時ですと、どうしても目線が下を見てしまいがちです。歩行時と同じように、行先を見て走行する乗り方が一番安全です。
脇見運転や「スマホなどを見ながらの乗り方」は望ましい乗り方とは言えません。スマホの普及率が格段に上がりましたが、原付で走行中にスマホを見ることは危険ですので控えましょう。
キックでエンジンをかけられるの?
原付のエンジンのかけ方は2パターンあります。1つは、セルスタートというボタンでエンジンを始動する方法です。まずはキーを差し込みONの状態にしておきます。その後、ブレーキレバーを握りながらセルボタンを押します。これで容易にエンジンがかかります。
または、キックスタートという方法でも原付のエンジンを始動できます。車両左側にキックアームがありますので、キーをONにした状態で勢い良くキックします。バッテリーが十分にある原付であれば、キック1発でエンジンがかけられます。
ブレーキングを意識すれば安全!
今回は、原付初心者でも分かりやすい内容でご紹介して参りました。原付はスロットルを開けると簡単に時速30㎞を超えてしまいますので、両手にあるブレーキレバーに常時「指をかけておく」ことが慣れるまでのコツです。これにより、瞬時に停車することができますので、事故を回避することができます。
やはり、正しい原付の乗り方をマスターすることで、楽しい走行を実感できるようになります。事故を起こしてしまえば、人も原付も傷だらけになってしまいます。安全な乗り方をを心掛けて、バイクライフを満喫しましょう。
初回公開日:2018年02月16日
記載されている内容は2018年02月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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