縦列駐車が難しい理由・縦列駐車の4つのコツ
更新日:2024年11月21日
縦列駐車が難しい理由
縦列駐車と聞くと苦手だと答えるドライバーは多いでしょう。車庫入れなら得意だけどという方でも縦列駐車の場合は難しくて嫌だという人も少なくありません。では、なぜ縦列駐車は難しいと捉えられているのでしょうか。ここでは縦列駐車が難しい理由についてご説明します。
駐車スペースが一定でない
縦列駐車と車庫入れの大きな違いは駐車スペースです。駐車スペースは車庫入れの場合は大体一定の大きさが決まっていますが、縦列駐車の場合は路上の空いているスペースに納めなくてはならず、駐車スペースはそのときどきで変わります。いつものようにという決まりきった駐車方法では縦列駐車はうまくいかない場合もあります。
縦列駐車が難しいとされるのは、この駐車スペースが一定でないという点でしょう。
駐車時にハンドルを動かす範囲が広い
縦列駐車が難しいとされる理由として挙げられるのが、駐車時にハンドルを動かす範囲が広いということです。縦列駐車は、縦列スペースを過ぎてから右に大きくハンドルを切り前進させて適した場所で停止後にバックして左にきって前後左右ぶつけることがないようにハンドル操作を行います。
通常の車庫入れの場合はハンドルを切る範囲は大体決まっていますが、縦列駐車の場合はハンドルを切る範囲が広く、それだけドライバーの力量にかかっています。そのため縦列駐車は難しいと考えられているのでしょう。
ハンドルの切り方が難しい
縦列駐車が普通の車庫入れよりも難しいと言われる理由の一つに、ハンドルの切り方が難しいという点が挙げられます。前述のように縦列駐車は道路わきの空いているスペースなどに駐車スペースがその時々で異なります。
そして、その縦列駐車ではハンドルの切り方が重要になりますが、スペースが異なるためにそのときどきでハンドルを切るべきタイミングも異なります。そのため、どのタイミングでハンドルを切れば良いのかがわからず何度も入れなおすことになる場合が多いです。そういったことから、縦列駐車は難しいとされています。
縦列駐車の方法
ここまで縦列駐車がなぜ難しいとされるのかについてみてきましたが、ここでは実際に縦列駐車の方法をみていきましょう。縦列駐車は駐車スペースがそのときどきで異なるためちょっとパニックになりがちですが、やり方は一定ですのでハンドルをどこで切るのかなどタイミングをきちんとすれば、どのような場合でも縦列駐車をうまく行うことができるようになります。
以下を参考にして縦列駐車のやり方をしっかりとおぼえましょう。
車を止めよう
まずは、縦列駐車をしようという場合には車を止める必要があります。ここでは左側に縦列駐車を行う場合を想定してご説明します。縦列駐車する予定のスパースのすぐ横を平行に進みます。そして前の車のスペースわきへ横に50cmほどの間隔を空けて車を止めます。このとき横の間隔が空いていないと隣の車に接触させてしまう恐れがあるため気を付けましょう。
縦列駐車の場合に必要なスペースは自分の車の1.5倍とされます。十分なスペースがあるかを判断して行うようにしましょう。
まっすぐバックしよう
縦列駐車で車を止めた後には、窓を開け後ろを確認しつつまっすぐにバックしていきます。このとき縦列駐車する前方の車が似たようなサイズであればBピラーの位置をそろえるようにします。また、このときハザードランプをつけて周りに駐車することがわかるように意思表示することも忘れずに行いましょう。
ハンドルを切り目標位置までバックしよう
縦列駐車しようとしている前方の車の真横に車を止めたら、ハンドルを左いっぱいにきって下がっていきます。このとき右のドアミラーの後ろに後ろの車全体が映ったら止まります。(または車体とコーナーのかどが対角線上に重なったときに停車します。)
タイヤをまっすぐに戻してバックしよう
車を停車した後にハンドルをまっすぐに戻します。そして、その後ゆっくりバックをして右タイヤが白線上にきたとき(自分の車の左前方が前の車の右後部を通過したとき)に停車します。右タイヤは目視か右バックミラーで確認します。
車を左に寄せよう
その後タイヤを右いっぱいにきってゆっくりとバックし白線と車が平行になるまえにタイヤをまっすぐに戻します。このとき後ろの車にぶつからないように細心の注意を払いましょう。ギリギリまで下がったら、ハンドルを左にきって前進して位置調整を行います。
バックモニターが装備されている車であればモニターを確認しながら行いましょう。モニターがない場合には車から降りて目視すると良いでしょう。
縦列駐車の4つのコツ
縦列駐車にはいくつかコツがあります。そのコツをマスターすれば縦列駐車もこわくありません。ここでは縦列駐車のやり方の4つのコツをご紹介します。
周囲に注意を払って落ち着いて慎重に行おう
縦列駐車は道路わきの限られたスペースに駐車するというケースが多く、いざ止めるときも行きかう車を気にしながら行わなければならない場合が多いです。そのため、周囲に迷惑にならないように早く駐車しなければというプレッシャーが強くなりがちです。
しかし、縦列駐車は駐車スペースの前後の車はもちろん、行きかう車に影響がないように慎重に行うことが一番です。あせって、かえってぶつけてしまうということがないように落ち着いて慎重に行うように心がけましょう。
慣れない内はハンドル操作とバックを別々にしよう
縦列駐車がなぜ難しいのかというと、前述にありますようにハンドル操作が大きく、また切り返しのポイントをつかんでいないとなかなかうまく駐車できないということが原因です。慣れないうちは、ハンドル操作とバックを別々にしてみると、うまく駐車できる確率があがります。
どのポイントまでハンドルを切るか、そしてその後ゆっくりと慎重にバックするという一つ一つの手順をしっかりとすれば、コツがつかみやすくなります。
駐車時に同乗者に誘導してもらう
縦列駐車は慣れないうちは、どこまでハンドルを切れば良いか、どのポイントまで車をすすめてそして止めるべきかがわかりづらいです。そのため、同乗者に降りてもらって外から誘導してもらうのも手です。
外から見ているので前後の車にぶつかるのを避けることができますし、どのポイントでハンドルをきるのか、どこで止まってハンドルを戻してバックするのかがわかりやすいです。一人で行うと何度も入れなおすことになり、結局どのポイントが正しい位置だったのかわからずに終わることが多いです。
しかし、外からの誘導があれば一発でどの地点で止まってハンドルを切るのか、またハンドルを戻してバックするかがわかります。縦列駐車は同乗者の誘導をしてもらうとやり方を覚えやすいということがいえます。
ミラーを活用しよう
縦列駐車で重要なのは、どこで止まって、どこでハンドルを戻してバックするかです。その際に同乗者がいて外で誘導してもらえるならそれでOKですが、もし同乗者がいない場合にはドアミラーを活用すると良いです。
前述にもありますように、車を止めようとするスペースの前の車まで前進させてから左にいっぱい切ってバックする際に右ドアミラーをみて後ろの車全体が映ったときのタイミングでハンドルをまっすぐにします。縦列駐車ではドアミラーを活用すれば、ハンドルをもとに戻すタイミングがわかりやすいため活用してみましょう。
ただし、このとき右が少しはみ出しますので他の車に当たらないように気を付けながら、ドアミラーを見て確認しましょう。
縦列駐車のやり方をおぼえましょう
いかがでしたか。縦列駐車は車の免許をとる場合に必ず行うことですが、いざ自分が運転しているときに行う場合には苦手だという方は多いです。どこで車を止めてそしてどうハンドルを切るのか、どこを確認するのか、またどこに気を付けてやるのか、ハンドルを左にきるのか右にきるのか、など手順をしっかりと頭において落ち着いて行いましょう。
縦列駐車は最初はとまどうことが多いですが何度かやっていくうちにうまくできるようになりますので、あせらずに確認ポイントをしっかり覚えて行いましょう。縦列駐車は面倒だと考える方も多いでしょうが、実際にやり方をマスターすると道路わきなど限られたスペースに駐車でき、出かけたときなどとても役立ちます。
周囲の車に気を付けつつ、縦列駐車のやり方を覚えて楽しいドライバーライフを満喫しましょう。
初回公開日:2018年11月20日
記載されている内容は2018年11月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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