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マイクロカーの自作方法・価格・免許区分|125cc/二人乗り

更新日:2024年08月13日

マイクロカーについて、その成り立ちや魅力、自作する方法、価格やその種類、運転に必要な免許などを解説します。車検の義務がなく、手軽で経済的な車として一時期ブームとなり、今、再び、新世代のモビリティーとして脚光を浴び始めた、マイクロカーの耳寄りな情報を紹介します。

マイクロカーの自作方法・価格・免許区分|125cc/二人乗り

マイクロカーの自作方法について

地球環境にやさしい「省エネルギー社会」の実現を目指して、現在、都市部など短距離(短時間)を移動するのにより適した交通手段として、従来の自動車や二輪車の枠を超えた、非常に小型で、エネルギー消費量の少ない新しい乗り物、「ニュー・モビリティ」「シティ・コミューター」といった車が話題となっています。

地球にやさしい乗り物として注目のマイクロカー

現在、地球温暖化の原因とされる温室効果ガスの排出量削減が、各国で早急の課題となっているという背景から、それに適したエコロジカルな乗り物として、今、再びマイクロカー(ミニカー)が脚光を浴びています。マイクロカーは近所への買い物や近隣への通勤といった、限られた範囲での移動手段として、大変経済性に優れた乗り物です。

そのようなマイクロカーについて、その成り立ちや魅力、自作する方法、価格やその種類、また運転に必要な免許などを解説していきます。

マイクロカーとは

マイクロカーとは、軽自動車よりもさらに小さな車体を持つ、四輪もしくは三輪の車で、日本においては、現在のところ2つの種類があります。

それは「ミニカー」と呼ばれる総排気量50cc以下のエンジン、または電気モーターを搭載した車と、総排気量125cc程度以下のエンジンもしくは電気モーターを搭載した「超小型車」の2つです。

50cc以下で一人乗りのミニカー

ミニカーと呼ばれているマイクロカーについて説明します。

このマイクロカー(ミニカー)が登場した当初、運転免許証がなくても乗れる小さな車として、その手軽さから人気となり、一時期にはちょっとしたブームとなりました。そのため、自動車とは直接関連の無い、中小のさまざまな企業がマイクロカーの製造販売に参入し、にぎわいを見せました。

しかし当時のマイクロカーは、原動機付自転車スクーターの部品をほぼそのまま流用した、自動車としてお世辞にも高品質とはいえない製品が多く、貧相なブレーキや後退ギアが無いなど、安全性を含めた実用性に多くの問題がありました。

さらに運転免許証なしで乗れたマイクロカーは、ユーザーの運転技能不足によって事故が多発したことから、極めて危険と見なされ、原動機付自転車に代わり普通自動車として扱われます。

新しいモビリティとして期待される超小型車

マイクロカーの中でも、トヨタやホンダ、日産などの大手自動車メーカーが、従来の自動車やオートバイなどとは異なる、全く新しい乗り物として開発に力を注いでいるのが、「超小型車」と呼ばれるマイクロカーです。

車体を傾けるユニークな3輪車トヨタi-road

そのような、新しいスタイルのマイクロカーの中でも、飛びぬけてユニークな車が、トヨタ自動車が2013年にスイス、ジュネーブで行われたモーターショーにて発表したニューモビリティー、「i-road(アイ・ロード)」です。

今まで見たことのない不思議なカタチをした、このマイクロカーは、前2輪、後1輪という3輪のEV(電気自動車)で、車体の全長が2.345m、幅は何と0.87mしかない超スリムなマイクロカーで、現行では一人乗りとなっていますが、将来的には前1人、後ろ1人の二人乗りを想定して設計されているといいます。

車体を傾けて曲がるという不思議な車

i-roadの注目すべきところは、革新的なその構造で、車を走らせるのは、前の二つの車輪に搭載された「イン・ホイールモーター」で、ドライバーは丸型ハンドルによって後の1輪で操舵を行って曲がるという、前代未聞の走行特性を持っています。

極めつけはそのカーブの曲がり方で、何とi-roadは、まるでオートバイみたいに車体をリーン(傾ける)させながら、コーナーを旋回していきます。しかもその動作はドライバーが体重移動をするのではなく、車の方がコンピューター制御で、自動的に最適な角度で旋回するといいますから、一体どのような操縦感覚なのかと興味は尽きません。

注目のi-roadをレンタルして運転できる

この大注目のマイクロカー、トヨタi-roadは、現在トヨタ自動車の地元、愛知県豊田市にてレンタルを行っており、実際に運転することができるといいますから、乗り物が大好きな好奇心旺盛な人たちには、何ともワクワクさせてくれます。

またi-roadは、2020年の東京オリンピックに向けて整備が進められている、新世代のモビリティの一つとして開発されたマイクロカーで、トヨタ自動車とTimesでおなじみの「パーク24」とのコラボレーションによって、東京都内でi-roadがカーシェアリング車として、現在、実験的な運用が既に開始されているそうです。

このトヨタi-roadですが、動画などの走行シーンを見る限りでは、きっと運転して楽しい車に間違いないと考えます。興味のある方はぜひ問い合わせてみましょう。

マイクロカーを自作する方法は?

「自分の手でマイクロカーを製作し、実際に運転して走らせてみたい」と、車が好きな人だけでなく、物作りが好きな人なら誰もが憧れることでしょう。

マイクロカーを自分の手で作るのに、確実な方法は、メーカーから販売された「マイクロカー製作キット」を購入し、組み立てることです。こちらはプラモデルと同じで、エンジンからシャシー、ボディといった部品を一ずつ組み立てていくことで、憧れのマイクロカーを完成させ、車両登録をして公道を走ることもできます。

完成品を分解して研究材料にする

光岡自動車では、このようなマイクロカーキットをかつて販売していましたが、2007年をもって生産を終了しており、現在は購入することができません。

しかし、既に完成した車ならば中古車市場に多く出回っており、まずはそういった車を購入して分解し、構造を学んでから、オリジナルの自作マイクロカーに挑むのが、賢い選択でしょう。あなたも夢の車の実現に、ぜひ挑戦してみましょう。

マイクロカーの排気量について

マイクロカーのエンジン排気量について説明します。

超小型車は125cc以下

日本政府が新たな車両カテゴリーとして、道路運送車両法に組み込むことを検討しているマイクロカー、「超小型車」は、エンジンの総排気量が125cc程度以下となっています。

ミニカーは50cc以下

マイクロカーには、現在も富山県にある「タケオカ自動車工芸」にて製造販売されている、総排気量が20ccを越える、50cc以下のエンジン、または同等の電気モーターを搭載したマイクロカー、「ミニカー」が存在します。

EVミニカーの登場で未来が開ける?

しかし、ミニカーは道路運送車両法に定められた保安基準では、原動機付き自転車として扱われるため、車検制度が必要ないという手軽さがあり、魅力となっていますが、日常の足として使うには、特に登坂能力など性能面で心もとなく、エンジンの排気量アップなど法改正が望まれます。

とは言え、ミニカーにはEV化による可能性が秘められていますので、今後のメーカーの開発に期待が膨らむでしょう。

種類別マイクロカーの価格

マイクロカーを、種類別に価格などを紹介します。

二人乗り

マイクロカーは現在、一般公道を走るために車両登録が可能なのは、総排気量50cc以下のエンジンまたは同等の電気モーター搭載の、ミニカーのみで、一人乗りとなっています。そのため、今のところ、二人乗りで一般道路を走行できるマイクロカーは販売されていません。

公道以外なら二人乗りできるミニジープ

しかし、レジャー目的なら、二人分の座席を備えたマイクロカーが販売されています。それは、愛知県名古屋市にあるマイクロカー製造メーカー「トライクファクトリー」が販売する、ジープタイプのミニカー「ビッグフォース」と「リトルフォース」です。

外観は米国クライスラー社製のJeepとそっくりな、この二台のミニカーは、小さいですが、ベンチシート型の座席を装備しています。こちらはオフロード走行が可能なミニジープで、キャンプ場などで便利な、アウトドアレジャーの足代わりとして二人乗りが可能となっています。また、車体が小さなミニカーですから、ミニバンやワゴン車に乗せて運搬し、楽しむことができます。

価格はビッグフォースが26万8,000円から、リトルフォースが25万2800円からです。

ev

最近、注目度がますます高まっているのが、ev(電気自動車)のマイクロカーでしょう。その中でも、近頃街でよく見かけるのが、トヨタ自動車傘下の「トヨタ車体」が販売しているevミニカー、「トヨタ・コムス」です。コムスは屋根付き一人乗りのミニカーで、ビニール製の窓が付いた幌式のドアが付いた車です。

コムスは法定速度の60㎞/hで走行可能で、セブンイレブンやヤクルトなどの、宅配サービス用の車として活躍中です。evですから排出ガスを一切発生せず、地球にやさしいモビリティとして注目されています。

価格は66万8000円からとなっています。

マイクロカーの常識を超えたタケオカ「Lala」

また、タケオカ自動車工芸から新発売された、evマイクロカー「Lala(ララ)」が、何とミニカーでは初のブースター付きブレーキや、普通車並みの快適装備を備えたマイクロカーとして、大変な話題となっています。

ミニカーの割にやや大きめの車体は、左右にドアを備え、どちらからでも乗り降りができる便利な造りで、しかも両側ともパワーウインドウが装備されています。その他、良好な視界をもたらすLEDヘッドライトや、ウォッシャー付きワイパー、踏み込みに力が要らず、女性も安心なブレーキブースターといった、普通車並みの装備を持っています。

オプションで何とエアコンも装着できる!

そればかりか、便利なリモコンキーやリクライニングシート、さらにFMラジオといった快適装備や、何とオプションでエアコンまで装着できるといいますから、従来のミニカーでは考えられない驚きの車です。

気になる価格は105万8400円と高めですが、それでも一度見てみる価値はあるでしょう。

3輪

3輪車のマイクロカーといえば、何と言ってもおしゃれでキュートな外観で話題となった、イギリス製のミニカー「Peel P50」でしょう。

Peel P50は、TTレースでおなじみの、アイリッシュ海の中央に位置する英国の孤島、マン島にあるピール・エンジニアリングが製造していたミニカーで、全長1.37m、幅0.99m、重量は何と54㎏しかないという小さな三輪車で、総排気量49ccの2ストロークエンジンを搭載し、三速ミッションと組み合わせて、軽量な車体を時速60㎞/hまで走行可能です。

価格は、販売されていた1960年代の価格で199ポンド、現在の通貨に換算して約100万円です。現在では新車を買うことはできませんが、このとってもかわいい三輪マイクロカーなら、もし再販されれば、人気になることは間違いないでしょう。

マイクロカーメーカーについて

現在、マイクロカーを製造販売するメーカーについて説明します。

マイクロジープの製造メーカー

まるで、アメリカ製のJeepをそっくりそのまま小さくしたみたいな、ワイルドでキュートなスタイリングが素敵なミニジープを製造販売しているのは、愛知県名古屋市にある「トライクファクトリー」です。

「トライクファクトリー」では、総排気量50ccのエンジンを搭載したミニジープ、「ビッグフォース」と、それよりもやや小さな「リトルフォース」の二車種を販売しています。

この二台はレジャー用としてより楽しめるよう、二人乗りが可能なベンチシートタイプの座席が装備されています。また、アウトドア派にはもってこいのオフロードタイヤ仕様も選べるなど、魅力的なマイクロカーです。

あなたも素敵なミニジープで、週末を最高にエンジョイしてみましょう。

トヨタ

トヨタ自動車では、傘下企業の「トヨタ車体」が製造するevマイクロカー、「トヨタ・コムス」を販売しています。コムスは、ミニカーとして車両登録が可能なマイクロカーで、運転には普通免許以上が必要で、乗車定員は1名です。

またトヨタは、新世代のニューモビリティーとして、ユニークな機構を採用した3輪のevモビリティー、i-road(アイ・ロード)を発表し、現在、地元の愛知県豊田市と、東京都内でカーシェアリング車として、試験的に運用を開始しています。

初回公開日:2018年04月07日

記載されている内容は2018年04月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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