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2018年02月21日

マッスルカーの中古の選び方と専門店・おすすめのマッスルカー

マッスルカーについて、その歴史や上手な車の選び方、おすすめの車などをそれぞれ特徴別に例を挙げて解説していきます。1960年代から70年代にかけて製造されたアメリカ製高性能車の魅力を年代ごとに説明し、ショップやカスタムなどマッスルカーの耳寄りな情報を紹介します。

マッスルカーの中古の選び方と専門店・おすすめのマッスルカー

マッスルカーの歴史と上手な中古車の選び方は

マッスルカーと聞いただけで、思わず心が躍る人も少なくないでしょう。マッスルカーとはその名のとおり、身体のあちこちに巨大なゴリゴリの筋肉を身につけた、ストイックなボディビルダーみたいに極太のタイヤを軋ませながら、とてつもない速さでストリートを豪快に走り抜けていくあの姿が、スポーツカーファンにはたまらない車たちのことです。

しかし、ひと口にマッスルカーといっても、その世界は意外に奥が深く、本来どういった車のことをマッスルカーと呼ぶのか、その生い立ちや歴史などについては、余程のマニアでなければ知る人は少ないでしょう。

そのような誰もが憧れるマッスルカーの歴史や、賢い選び方、おすすめの車種、また魅力的なカスタマイズなどを解説していきます。

マッスルカーって何?

マッスルカーとは本来、1960年代から70年代にかけて製造されたアメリカ製の車で、大排気量、高出力のエンジンを搭載し、高性能を売りにした車両のことを示す言葉でした。

マッスルカーという言葉が広く使われ始めたのは1980年代に入ってからです。1973年に起きた石油危機(オイルショック)や、マスキー法(大気浄化法)による厳しい排気ガス規制への対応から、各車が大幅なパワーダウンを余儀なくされたのを背景に、当時このような60~70年代に製造されたアメリカ製ハイパフォーマンス・カーの人気が急上昇しました。

普通のコンパクトカーに強力なV8エンジンを搭載

マッスルカーは、アメリカで1960年に登場しブームとなった「コンパクトカー」をベースに、大排気量で強力なV型8気筒エンジンを搭載した高性能車のことです。

コンパクトといっても車体の全長は4.7m、車幅は1.9mというかなり大柄な物で(トヨタ・マークXより一回り大きい)、これは現在でいうところのトヨタ・ヴィッツやホンダ・フィットといった小型車と同じ、当時のアメリカではごく一般的な人たちが乗る車両でした。

大人4人が乗れる実用性を備えたスポーティーな車

一般的に標準とされるマッスルカーのボディタイプは、2ドアまたは4ドアのクーペ、もしくはハードトップ(オープンカーに固い《HARD》屋根を被せたみたいな形状で、サイドウインドウに窓枠がなく、窓を全て開けると非常に開放的な車)で、全体に低くて幅広な、のっぺりしたスポーティーなデザインが特徴です。

またマッスルカーは、女性が買い物に行く時や高校生が通学に使用したり、またビジネスマンが仕事の足にするなどごく普通の人が乗るコンパクトカーをベースにしているので、室内はそれほど広くはありませんが、大人がきちんと座れる後部座席や、実用的なトランクスペースがあり、なおかつ若々しくスポーティーなスタイリングを持つ車となっています。

マッスルカーの起源となる車は1955年登場のクライスラー300

日常的な使用に不都合の無い、実用的な室内空間とラゲッジスペースを備えた車に、強力なV8エンジンを搭載したマッスルカーの起源とも言えるのが、1955年に登場したクライスラー300です。

クライスラー300は、これまでどちらかというと保守的だった同社の車のデザインを一新し、流れるような非常に美しいフォルムを身に纏いデビューした車で、2ドアおよび4ドアハードトップのボディに、強力な331CI(331キュービックインチ:5,400cc)のV型8気筒300馬力のエンジンを搭載しています。

高級車ながらレースでも活躍したマッスルカーの元祖

クライスラー300はハードトップの他、ラグジュアリーな2ドアコンバーチブルや、4ドアタウン&カントリーワゴンなどバリエーションも豊富で、内外に豪華な装飾が施された高級車として登場し、値段も相当に高く、安価なコンパクトカーがベースのマッスルカーとは異なります。

しかしクライスラーはこの車を使用してワークスチームを結成し、NASCAR(全米自動車競走協会)が主催するストック・カー・レースに参戦して、めざましい活躍を見せるなど、クライスラー300は、マッスルカーの元祖にふさわしい実力を持つ車として認知されています。

MOPERの登場で本格的なマッスルカーの時代が始まる

コンパクトカーをベースとした、本来の意味でのマッスルカーの登場は、1961年に登場した2代目の「ダッジ・ダート」が最初になります。ダッジ・ダートは全長4.6m、幅1.7mのコンパクトカー、プリマス・ヴァリアントをベースとした、2ドアもしくは4ドアのハードトップボディーを持つ車ですが、全長が5.5mもあるフルサイズの車です。

このダッジ・ダートには、総排気量6,800ccのV8エンジン「413マックスウエッジ(ウエッジ=楔(くさび)形燃焼室)」を搭載した高性能モデルがラインナップされています。

また1962年には、オプションとして415馬力を発生する純粋なレース用パワーユニット、「413マックスウエッジ・ラムチャージャー」が設定され、ダッジ・ダートは正に市販ドラッグレーサーといった成り立ちの車となり、ここに真の意味での「MOPERマッスル」が誕生します。

MOPERとは

「MOPER」とは「モゥパァー」と呼ばれる、1960~70年代に製造されたクライスラー製マッスルカーを表す愛称として、ファンたちの間で親しみを込めて使われている言葉で、言わばマッスルカーを象徴する「アイコン」の一つです。

「MOPER」の語源は、クライスラーの自動車部品を総合的に扱う部門である「Motor Parts(モーター・パーツ)」が、同社が製造する部品に使用していた商標の一つで、「Motor Parts」を縮めて「MOPER(モゥパァー)」とした物です。それがダッジやプリマスといったクライスラー製高性能車そのものを表す言葉として、現在も使われています。

モゥパァーはマッスルカーの王道といえるディープな車たち

モゥパァーの歴史は、1961年のダートに始まり、ダッジブランドではコロネット、チャージャー、モナコ、プリマスではバラクーダ、ベルベディア、フューリー、ロードランナー、クライスラーは300、ニューヨーカーなどそれぞれボディや搭載されるエンジンを進化させながら、その後70年代まで、正しく泥沼とも言える独特の世界観を広げてゆきます。

中古マッスルカーの上手な選び方

憧れのマッスルカーを購入し、オーナーとして所有することは、車好きなら誰もが一度は夢に見ていることでしょう。しかし、マッスルカーは1960年から70年代に製造された、アメリカ製の高性能な車です。その頃から数えて優に40年は経過している現在では、そういった車両を新車で購入することはできません。

このようにマッスルカーを買うとすれば、中古車を探す以外に方法はありませんが、マッスルカーはどれも非常に古い車で、しかも元々の生産台数がそれほど多くなく、特にMOPERでは426ヘミを搭載した車など限られた数しか存在せず、状態が良い車を探すのは大変困難です。

当時日本に輸入された車は極めて少ない

また当時の為替レートは1ドル360円という時代のため、その頃のアメリカ車といえば大変な高価格車で、日本に輸入された車などごくわずかしかなく、希望の車を見つけるには、本国アメリカで程度の良い車両を探してくれる専門店で、購入するのがベストでしょう。

オリジナルにこだわった最高の一台を見つける

マッスルカーを買う時に大切なことは、欲しい車の種類を明確にしておくことです。例えば車そのものの価値にとことんこだわるなら、車両の製造番号などを確認し、搭載されているエンジンやその他のパーツなど、完全にオリジナルな車かどうかを知ることです。

こういった車は数が限られ、非常に希少なために、できるだけ多くの在庫を持つ専門店や、理想とする車を現地にてじっくりと探してくれる、知識と経験が豊富なショップで購入するのがベストでしょう。

当然ながら状態の良い車は値段も驚くほど高いですが、マッスルカーの市場価格は年々上昇しており、投機の対象としても大変魅力的といいます。ですが何より希少な車を手に入れたとなれば、所有欲も十二分に満たされるでしょう。

スタンダード車をベースに好みの車を製作することも可能

マッスルカーは欲しいけれど、あまり高価な車はちょっと手が出ないという人には、直列6気筒などスタンダードなエンジンを搭載した車両に、V8の高性能なエンジンを積んだ「MOPERマッスル仕様」などを購入すると良いでしょう。

このようなアメリカ車のハイパフォーマンス・エンジンには数多くの種類があり、それらはMOPERひとつとっても、代表とされる426ヘミを始め、440シックスパック、383マグナム、440スーパーコマンド―など、本当にたくさんの種類があり、混乱してしまいそうな程です。

マッスルカー専門店では、こういったエンジンを使用して、顧客の希望に合わせたベストな車両を製作してくれますし、また、この場合は状態の良いオリジナルの車よりも、ずっとリーズナブルに夢のマッスルカーを買うことができるでしょう。

「Rest mod」はクラシックカーの新しい楽しみ方

現在では技術の進歩によって、ヴィンテージのマッスルカーの車体にエンジンを始め、電装系や駆動系、ブレーキシステムに至るまで、全て現代の技術で作られた部品を組み込んだ、「Rest Mod(レストモッド)」と呼ばれる、オリジナルのクラシックな外観を持ちながら、普段の足としても快適に乗ることができる夢みたいな車が存在します。

このような「Rest Mod(レストモッド)」が施されたマッスルカーは、ボディを始め足回りや内装はもちろん、エアコンなど各種快適装備を始め、あらゆるところに手が入れられていて、価格は決して安くはありませんが、マッスルカーの新たな楽しみ方として非常に魅力的な選択の一つと言えるでしょう。

マッスルカーの専門店について

マッスルカーは豊富な知識と技術をもった、また膨大な情報を元に本国アメリカで探し当てた、顧客が理想とする車両を仕入れて、提供することのできる専門店で購入するのが良いでしょう。

マッスルカーを買うなら「ポモナ・カンパニー」へ

そんなマッスルカーファンの希望に答えてくれるのが、埼玉県さいたま市に店舗を構える「ポモナ・カンパニー」です。こちらは1993年の設立から25年の長い実績を持つ、老舗のマッスルカー専門店です。

このお店の特徴は「どんな車でも必ず探します」という謳い文句の元、本国アメリカからさまざまなルートや情報を駆使して、理想の一台を見つけてくれる買いつけ、および輸入代行システムです。どんなレアな車でも相談に応じてくれますので、きっと希望に合った車を購入することができるでしょう。

豊富な在庫とメンテナンスやレストアもバッチリ

また在庫車両も大変豊富に取り揃えていますので、お店に行って好みの車種を見つけ、実際にその目で各部をチェックすることもできます。ホームページには車両ごとに画像や動画も掲載されていますので、マッスルカーファンならぜひ閲覧してみましょう。見るだけでも相当に楽しめます。

さらに整備工場を完備し、マッスルカーを中心に、メンテナンスからフルレストアまでも網羅する高い技術力もセールスポイントです。

マッスルカーを買うなら、埼玉県さいたま市の「ポモナ・カンパニー」をぜひおすすめします。

おすすめの日本製マッスルカー

マッスルカーは1960年~70年代に製造された、アメリカ製のコンパクトカーをベースにした高性能車を指します。その特徴は大人4人が座れる実用的な室内と荷室、それにスポーティーなボディスタイリング、さらには何と言ってもボンネットの中に堂々と鎮座している、巨大なV型8気筒エンジンです。

日本車の中には、このようなマッスルカーと呼べるヴィンテージの車は、ちょっと思い当たりません。日本車でV8エンジン搭載といえば、1964年に登場したトヨタのクラウン・エイトや初代の日産プレジデントといったところですが、これらはスポーティーというより運転手つきの社用車や公用車で、とてもマッスルカーとは呼べません。

スカイラインは日本のマッスルカー

強いて挙げるなら、レースに出るためにグロリア用の直列6気筒エンジンを、フロント部を延長して無理やり積み込んで1964年に登場した、S54型プリンス・スカイラインGTや、元はレーシングカー用のエンジンを、市販車向けにデチューンしたS20型直列6気筒DOHCを搭載した、初代スカイラインGT-Rは、実用車をベースにしたマッスルカーと呼べなくはありません。

現代版マッスルカーならレクサスFシリーズがおすすめ

しかし、現在市販されている日本車にも、唯一マッスルカーと言える車が存在します。それは2ドアのRCFクーペと、4ドアセダンのGSFというハイパフォーマンスモデルをラインナップする、レクサスFシリーズです。

RCFはレクサスのプレミアムセダンであるISをベースにした、実用的な2ドアクーペボディに、ヤマハと共同開発した総排気量5000ccのV8DOHCエンジンを搭載した、最高出力477馬力を誇る現代のマッスルカーです。

GSFは、同じエンジンをミドルクラスのセダンボディに搭載した、ラグジュアリーなハイパフォーマンス・カーで、こちらもマッスルカーと呼ぶにふさわしい性能を持つ車です。

価格はRCFが9,824,000円、GSFが11,200,000円です。どちらも最高の走行性能と快適性を兼ね備えた、現代版マッスルカーとしておすすめの車です。

特徴別おすすめのマッスルカー

おすすめのマッスルカーを特徴別に紹介します。MOPERマッスルには、年代別に車の土台となるプラットフォームが異なる数種類のボディの車両が存在します。ここではその代表的なA、B、Eという三つのプラットフォームについて、それぞれおすすめの車種を紹介します。

またMOPER以外に、フォードやGMが世に送り出したマッスルカーや、さらに誰もが安心して楽しめる、現代によみがえった最新のマッスルカーも紹介します。

MOPER「Aボディ」のおすすめ

「Aボディ」とは、1960年に始まりアメリカで大流行したコンパクトカー市場に、クライスラーが投入した意欲作「プリマス・ヴァリアント」を始めとしたAプラットフォームを使用した車のことです。

「Aボディ」のマッスルカーには、MOPERの元祖である「初代ダッジ・ダート」を始め、個性的なスタイリングを持つ車が存在します。

1966年型プリマス・バラクーダ

1964年に登場した初代バラクーダは、「Aボディ」のMOPERマッスルとして最高に個性的なデザインが魅力的な車です。バラクーダは元々ヴァリアントの特別仕様モデルとしてデビューしましたが、その後、独立した新たな車種としてラインナップされます。

1966年型は総排気量4,500ccの273コマンド―V8エンジンを搭載し、高性能版では最高出力235馬力を発生します。この初代バラクーダの最大の魅力は、何といっても巨大なリア・ウインドウ・ガラスで形成されたファストバックのスタイリングです。

まさに60年代ならではの近未来的デザインは、見る者に衝撃を与える強烈な個性を放っており、他では決して真似できないバラクーダならではのスタイリングと言えるでしょう。

実は、現在この魅力的な車の一台が、横浜にあるクラシックカー専門店「FLEX」にて販売されています。興味のある人はぜひチェックしてみましょう。

MOPER「Bボディ」のおすすめ

コンパクトカーだった「Aボディ」よりもやや大型化した、インターミディエイト(中型車)の車両として1962年に登場したのが「Bボディ」です。「Bボディ」にはダッジ、プリマス、クライスラーそれぞれのブランドから、多くのMOPERマッスル車が登場しており、正に「BボディこそMOPERの中核」と言えるマッスルカーです。

1970年型プリマス・ロードランナー426HEMI

ロードランナーは、プリマスの「Bボディ」MOPERマッスルとして、最も高い人気を誇る車です。

ロードランナーの車名の由来は、あのワーナーブラザースが製作したTVアニメ「ロードランナー&ワイリー・コヨーテ」に登場する、北米大陸に生息する野鳥オオミチバシリをモデルにした、荒野を猛スピードで疾走する人気キャラクター「ロードランナー」の商標権を購入して使用した物です。

プリマス・ロードランナーは、アニメでおなじみのロードランナーの「Beep、Beep」という鳴き声を、実際に車のクラクション音として再現するなど、遊び心にあふれた魅力的なマッスルカーです。中でも1970年のロードランナーはフロントおよびリアエンドがスポーティーなデザインに変更され、非常に人気の高い車となっています。

希少価値の高いヘミ搭載のロードランナー

ロードランナーは、ベースモデルでは豪華なモールやエンブレム類を全て省略し、パワーステアリングやエアコンも装備されない代わりに、その分、エンジンや足回りなど走りの性能を重視した車で、搭載されるのは383スーパーコマンド―が標準、また総排気量7,000ccで、最高出力431馬力を発揮する426ストリートヘミがオプションで設定されました。

この426ヘミは当時の車両価格2,980ドルに対して、何と714ドルという高価なオプションだったため、ヘミエンジン搭載のロードランナーは生産台数が極めて少なく、非常に希少価値の高いマッスルカーとなっています。

1969年型ダッジ・チャージャR/T

もう一台の「Bボディ」MOPERのおすすめは、1969年型のダッジ・チャージャーR/Tです。ダッジ・チャージャーは、1960年代初頭より爆発的な人気で、売れに売れていたGM社のポンティアックGTOやフォード社のマーキュリー・コメットといったハイパフォーマンス・カーに対抗すべく、クライスラーが送り出したマッスルカーです。

チャージャーの特徴は、フロントグリルに搭載された格納式の「ヒドゥン・ヘッドライト」で、69年式はグリルが二分割となっています。R/Tとは「ロード&トラック」の意味で、ストリートでもレースでも活躍する車を表しています。

搭載されるエンジンは総排気量7,210ccの440マグナムで、最高出力は390馬力を叩き出し、チャージャーを象徴するエンジンとして人気があります。

MOPER「Eボディ」のおすすめ

クライスラー社は、1964年に登場したフォード社のマスタングが空前の大ヒットとなり、1967年にはGM社のシボレー・カマロがまたもや大人気となった背景を受け止めて、大きな盛り上がりを見せる低価格スポーティーカー市場に投入すべく、1970年に登場したのが「Eボディ」のマッスルカーです。

「Eボディ」は、1970年から74年にかけて製造されたダッジ・チャレンジャーとプリマス・バラクーダに採用され、まるで獲物に飛び掛かろうとする野生の豹みたいな、アグレッシブでスポーティーな2ドアクーペボディが印象的なマッスルカーです。

「Eボディ」のチャレンジャー、バラクーダはその攻撃的なルックスから多くのファンが存在し、また映画やTVドラマにも登場するなど有名な車で、正しくMOPERの代名詞とも言えるマッスルカーです。

1970年型ダッジ・チャレンジャーT/A

1970年に登場したダッジ・チャレンジャーは、同じ年に登場したプリマス・バラクーダにも使用される「Eボディ」をベースに、ホイールベースの延長など独自の改良を加えた、MOPERマッスルの集大成とも言うべき車です。

ダッジ・チャレンジャーは映画「バニシング・ポイント」に登場し、大活躍する車として有名で、その特徴的なボディデザインは、今にも咬みつかんとばかりに敵をにらみつける、野獣を連想させる何とも言えない独特のスタイリングが魅力です。

チャレンジャーT/AはSCCA(Sports Car Club of America)が主催するTrans-AMレースに出場するために開発された、総排気量5,600ccの340シックスパックを搭載した車です。T/Aは「トランス・アメリカ(アメリカ大陸横断)」を意味し、こちらは70年型のみラインナップされた、総生産台数2500台という極めて貴重な車となります。

1970年型プリマス・ヘミ・クーダ

1970年に登場した「Eボディ」の三代目バラクーダは、2ドアクーペモデルの他にスタイリッシュなコンバーチブルが存在します。兄弟車であるダッジ・チャレンジャーとの違いは、バラクーダはボディサイドのプレスラインがなく、よりスッキリしたクリーンなスタイリングとなっていることです。

バラクーダのハイパフォーマンス仕様がこの「ヘミ・クーダ」で、エアスクープ付きボンネットの「シェイカーフード」を装備し、総排気量7,000ccで425馬力を叩き出す、426ストリートヘミを搭載した、こちらもまたMOPERを象徴するにふさわしい、非常に人気の高いマッスルカーです。

このヘミ・クーダを始め、三代目のバラクーダは現在コレクターズ・カーとして高い評価を得ており、2014年にシアトルで開催されたオークションで、このヘミ・クーダのコンバーチブルが何と350万ドル(約3億6,000万円)で落札されたといいます。

フォードとGMのマッスルカー

1960年から70年代初頭にかけては、MOPERだけでなくフォードやGMといった自動車メーカーも、量産実用車をベースにしたハイパフォーマンス・カーを次々と世に送り出し、人気を博していました。特にGMはシボレーブランドの「シェベル」や「インパラ」を始め、ポンティアック、ビュイック、オールズモビルなど、数多くの車を販売し、好調な売れ行きを獲得しました。

またフォードも同社を代表するラグジュアリー・カーの「サンダーバード」や「ギャラクシー」、さらにマーキュリーブランドからは「コメット」「クーガー」といった魅力的なマッスルカーを登場させ、高い人気を得ています。

マーキュリー・クーガー

1967年に登場したマーキュリー・クーガーはフォード車の大ヒットモデルとなったポニーカー、マスタングをベースに車体サイズを拡大した、ラグジュアリーテイストの魅力的なマッスルカーです。

特に1969年モデルからラインナップに加わったトップスポーツグレードの「エリミネーター」は、フォードの名機と呼ばれる、総排気量約7,000ccの428コブラジェットを搭載しています。このエンジンはメーカー公表値は最高出力335馬力と表示されていましたが、実際には400馬力を余裕で超えていたという伝説のパワーユニットです。

シボレー・シェベル

1963年に登場したシェベルは、GM社が製造した車の中で最も成功したモデルの一つです。シェベルは2ドアクーペ、コンバーチブルから、4ドアセダン、ステーションワゴンまで幅広いボディバリエーションを持つファミリーカーですが、そのハイパフォーマンスモデルの「シェベル・マリブSS」は非常に高い人気を誇るマッスルカーです。

搭載されるエンジンは総排気量6,500ccの、シボレーV8ビッグブロック396で、最高出力は325馬力です。

価格が安いマッスルカー

低価格でマッスルカーを楽しみたいなら、やはり現代によみがえるMOPERとして2008年に登場した、新しいダッジ・チャレンジャーがおすすめです。

こちらはメルセデス・ベンツでおなじみのドイツ、ダイムラー社と合併した「ダイムラークライスラー社」時代に手に入れた、二代目メルセデス・ベンツEクラスと同じ「LXプラットフォーム」を採用した車で、70年代のオリジナル・チャレンジャー程攻撃的ではないですが、それでもかつての雰囲気を十分に漂わせた、グラマラスなスタイリングが魅力の車です。

おすすめは総排気量3,600ccのV6エンジンを搭載したモデルです。こちらは最高出力が何と305馬力という十分なスペックを持っています。気になる価格は420万円からととてもお手頃です。実は、このチャレンジャーは本国では2012年に生産中止となっていますが、まだまだ新車が手に入るといいますから嬉しいです。

マッスルカーの燃費は

マッスルカーは1960~70年代に製造された、アメリカ製ハイパフォーマンス・カーの事で、搭載されるエンジンは総排気量6,300ccの383コマンド―、7,000ccの426ヘミ、7,210ccの440マグナムなど、まるで象みたいにとてつもなく大きな物です。そのため、優秀な燃費性能など全く期待できません。

トヨタの最新のハイブリッドカー、プリウスが1ℓあたり40.8㎞を達成しているといいますから、現在の技術の進歩には、大変めざましい物があります。

とても悪いマッスルカーの燃費

これに比べて440マグナムを搭載したダッジ・チャージャーR/Tや、同じエンジンのダッジ・チャレンジャーR/Tの燃費はというと、1ℓあたり2~4㎞といいますから、お話にもなりません。それは426ストリートヘミを積んだヘミ・クーダや、フォード428エンジンのクーガー、シボレーの396V8搭載のシェベルSSもほとんど同じ位の燃費の悪さです。

また現代版マッスルカーの、2012年型ダッジ・チャレンジャーの3,600ccV6モデルの燃費は、市街地走行では1ℓ当たり8.1㎞、高速道路では12.8㎞も走れるといいますから、70年代の車に比べてとても優秀で、思わず安心してしまうでしょう。

このような劣悪な燃費性能のマッスルカーの存在は、やはり日本よりもガソリンの価格がずっと安いアメリカだからこそ許されるでしょう。

マッスルカーに似合うおすすめのホイールについて

マッスルカーにぴったりのホイールを提供しているのは、CS放送のディスカバリーチャンネルの人気番組「Overhaulin'」でおなじみのカー・デザイナー、チップ・フースがプロデュースする「F00SE(フース)」デザインのホイールです。

チップ・フースは、マッスルカー製作では数々の賞を獲っているトップデザイナーです。彼のデザインする独創的かつ現代的要素を十分に取り入れたホイールの数々は、高性能でしかもビンテージ・マッスルカーにベストマッチする素晴らしい製品です。

日本では株式会社「FOOSE・JAPAN」が総代理店として直輸入、販売を行っています。

マッスルカーのカスタム方法について

憧れのマッスルカーを手に入れたなら、後は自分好みに各部をカスタマイズしたいと考えるのは、車好きなら誰もが抱いてしまう衝動でしょう。

カスタムメイドやメインテナンスに関していえば、アメリカンマッスルカーほど数多くのカスタムパーツがラインナップされている車は、他のどの車種を見ても存在しないでしょう。それはアメリカ本国を始め、世界中に数多くのファンがいるからこそ、こういったアフターマーケットの部品にも、幅広い分野で需要があります。

新品のエンジンを丸ごと購入できる

例えばエンジンならMOPERパフォーマンス社やフォードレーシング、GMパフォーマンス社、エーデルブロック社などが製造しているクレートエンジンは、エンジン本体にバルブカバーやオイルパンはもちろん、キャブレーター、デイストリビューター、排気マニホールド、オルタネーターに至るまで、それぞれ必要な部品を装着した状態で購入することができます。

そのため、後は自分の車に新しいエンジンを乗せ換えるだけ、といった便利さで愛車を現代的な仕様へと一度にリフレッシュすることができます。

またエンジン関係のみでなく、ブレーキ、サスペンションといった足回りや、パワーステアリングやトランスミッションなど、現代の技術で製作されたあらゆるパーツが揃っており、自分の思いどおりに自由自在にカスタマイズすることが可能です。

思い立ったらまずはショップに相談しましょう

自分の車をカスタムしたいと思ったら、まずは車両を購入したショップはもちろん、全国にある長い経験と実績を持ったマッスルカー専門のメンテナンス、カスタムショップなどへ足を運んで、自分がどのような車に仕上げたいかをじっくりと相談してみると良いでしょう。

マッスルカーは究極の自動車趣味の一つです

マッスルカーの歴史や上手な選び方、おすすめの車などを特徴別に紹介しました。1960年代から70年代にかけて製造されたアメリカン・ハイパフォーマンス・カーであるマッスルカーは、高性能車でありながら、優れた実用性を兼ね備えた素晴らしい車です。

人気の高いMOPERマッスルを始め、フォードやGMなど各社が世に送り出したマッスルカーには数多くの車種が存在するだけでなく、ボディタイプや搭載されるエンジンなどたくさんのバリエーションがあって、非常に奥が深い独特の世界観を展開しています。

そのためマッスルカーを深く知れば知るほど、ますます泥沼にはまっていくみたいにのめり込んでしまうという、正に究極の車趣味といっても大げさではありません。

あなたも思い切って最高にクールなマッスルカーを手に入れてみましょう。きっと人生が、これまでよりもずっと華やかになることは間違いないでしょう。

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