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2018年12月20日

ドラマや映画に出てくる「劇用車」はどうやって手配されている?|費用はいくら?

映画やドラマでパトカーが登場することは非常に多いのですが、パトカーはどのようにして用意されているのか非常に気になります。いわゆる劇用車なのか、本物なのかをまずは知りたいところです。今回は業界でよく用いられる劇用車にスポットを当てて話を進めます。

ドラマや映画に出てくる「劇用車」はどうやって手配されている?|費用はいくら?

ドラマや映画の「劇用車」は手配はどんなやりかた?

ドラマや映画に出てくる「劇用車」はどうやって手配されている?|費用はいくら?

ドラマや映画で近代以降の映画になった場合100%登場するのが車です。元々は業界用語であり撮影スタッフの中だけで通じるような単語だったのですが、2004年の法改正によってはっきりと定義づけされているのでその存在もわかりやすくなりました。

しかし、このような撮影用としての車はどのように手配されているのでしょうか。刑事ドラマに登場するようなパトカーや消防車などが一体どのように手配されているのかをまずは確認して行きましょう。

実用車の定義について

先ほど記載した2004年の法改正によってどのように記載されたのかというと「道路運送車両法第4条の規定による自動車登録ファイルへの登録を受けていない自動車等であって劇中において使用するためのもの」になります。

要するに車のナンバー登録をされていない撮影用車両のことであり、一般の道路で走っている車ではありません。

この表現ではちょっと混乱してしまいそうなので、この場では劇用車とは「映画やドラマなどの撮影のために用いられる車」として話を進めていきます。

劇用車はほとんどがレンタル

あのように撮影されている劇用車というのは実はほとんどがレンタル会社から借りている車です。インペリアル・エルエーカンパニー・富士映画・マエダオートなど多くの会社が劇用車向けのレンタル会社として立ち回っているので、今の時代はそれらの会社を使って劇用車を用意します。

ただし、パトカーのような専門の車はそのままパトカーを用意することはできませんので警察車両向けの劇用車をレンタル会社側で位置から作成しているのが実状となっています。警察ドラマで用いられる車の多くは今では上記のようなレンタル会社で用意して作られた劇用車ということです。

かなりの精度で完成されているパトカーを映画やドラマで見かけますがあれらがレンタル会社でゼロから作られた物と考えるとなんとも味わい深いものがあります。

昔は違った

今でもレアケースで警察の協力によって劇用車として本物のパトカーを使うケースもありますが、本当にレアでなかなか見られる光景ではありません。昔は警察が撮影協力としてあれこれとパトカーも快く貸してくれたようですが、今では考えられないでしょう。

最も大規模に協力してくれたケースとしては名俳優である高倉健さんが主演の「駅STATION」でしょう。あの映画では機動隊車両などが登場したのでかなり本格的でした。あそこまで大々的に警察が協力するケースは今ではほとんどありませんので、ほぼすべてがレンタル会社側から借りた劇用車となっています。

拳銃を借りることも

昔は精密なモデルガンなどは存在していなかったのでよりリアリティーを出すために警察監視下で警察官が用意した拳銃を使っていました。映画監督として伝説となっている黒澤明監督の作品でも警察協力の下で実銃を使っていたという噂があります。

色々と緩かった時代は警察官しかならば拳銃すら借りることができたというのは現代社会から考えるとなかなかに驚きの事実でしょう。

パトカーに強い会社

パトカーに強いレンタル会社はやはり劇用車を多く扱っているインペリアル株式会社やエルエーカンパニーでしょう。公式ホームページを確認すると数多くのパトカーや特殊車両を確認できますので、映画やドラマなどの撮影ではよく利用されています。

他にも成田国際空港に隣接している芝山タクシーのようなタクシー業界で副業のように劇用車向けのパトカーを用意している会社もチラホラ存在しているので、撮影場所によって借りる所も変わってきます。

車の移送だってただではありませんので、経費を削減したいと考えた場合はやはり現地で用意できる物は用意する状態になってしまいます。ただし、複数の車を用意する時は1社の劇用車だけでは足りないということもよくあるので、何社かの協力をへて撮影するというケースも多いです。

中古にパトカーは流れてこない

中古車を購入する人は現代社会でも圧倒的に多いのですが、その人達が検索するときに気がついたことがあるでしょう。それはパトカーなどの特殊な車を一切見ないということです。というのも、警察車両というのは機密保持が絶対的に必要なので、耐用年数が切れてまともに走ることができなくなった車でも一般的な中古車市場に流されることは100%ありません。

つまり、警察の協力がないケースのパトカーというのは1から作成した劇用車が基本と言うことです。この1から作成したというのがポイントで、劇用車を用意するレンタカー側の技量が大きく出てきます。本物のパトカーに近い劇用車もあれば、パトカーに詳しい人から見ると違和感がひどい劇用車もあります。

警察向け専用パッケージも購入不可能

トヨタのようなメーカーも警察向けの専用パッケージ車を用意していますが、これは警察にしか販売されていないスペシャル仕様なので一般人に流れてくる可能性はほぼゼロです。

旧車に強い会社

数多くの劇用車を用意している会社は旧車もかなりの数を用意しています。その筆頭が「スペース・ウィン」や「エルエーカンパニー」でしょう。時代設定に合わせた古い車というのは専門の治療技術や知識が無いと対応できないので、ある程度の規模がないと用意することはできません。

新しい車と古い車では構造が全く異なるので、両方を用意してしっかりと整備できるところはそこまで多くないのが現状となります。これが昭和初期といったとびきり古い時代の車となるとさらに限られてくるので対応できる会社もごく一部となってきます。

「劇用車」の費用はいくら?

ドラマや映画に出てくる「劇用車」はどうやって手配されている?|費用はいくら?

劇用車は特殊にカスタムされた車なので、普通のレンタカー比べると格段に高いです。普通の車とは違う部分も圧倒的に多いですし、メンテナンスにかかる手間暇も確実にノーマルの車と比べるとこちらも上回っているので仕方の無いことと言えるでしょう。それでは、具体的にどの程度の値段がするのかを調べていきます。

劇用車パトカーの値段

これは改造する前に何の車をベースにしたのかで変わってきますが、「芝山タクシー」での値段を見てみると劇用車パトカーのお値段は8時間で3万円以上となっていました。

他にも用意しているメーカーはいくつもあったのですが、ほとんどの企業は「レンタル料金についてはお問い合わせください」とか「料金については気軽に相談してください」といった記載のみだったので、わかりませんでした。

劇用車タクシーの値段

タクシーは警察車両と比べると再現しやすい部類には入りますが、特殊な車であることにはかわりありませんので、やはり料金は高くなっています。こちらも金額表示をしている会社は少なかったのですが、北芝タクシーの劇用車タクシーはパトカーと同じく8時間で3万円以上となっていました。

劇用車救急車の値段

劇用車向けの救急車はもっと金額が高くなんと8時間で6万円以上という価格設定がされています。他者では料金をアップしていないところが多く比較できないのでためにこれが高いのかどうかを判断することができないのがかなりネックなのですが、ノーマルのレンタカーと比べると劇用車がどれだけ高いのかは簡単にわかるでしょう。

劇用車バスの値段

劇用車向けのバスももちろん値段設定は高めになっています。参考元である北芝タクシーでは路線バスが8時間レンタルでなんと8万円以上となっていました。時給1万円のバスです。時給1万円というアルバイトでもかなり割が良いと感じてしまう日本人の方々にとってはある意味であこがれの的となってしまうでしょう。

レンタル会社側も大変忙しい

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このような劇用車のレンタルはテレビや映画の経費削減が騒がれている昨今ではかなり頻繁に使われるようになってしまったので、かなり忙しい業界となっています。映画やドラマでも景気の良い作品ではその作品用として車を丸ごと一台用意することは頻繁にあったのですが、今ではそこまでの予算を簡単に用意できなくなっているのでほとんどレンタルで済ませています。

レンタル会社側による劇用車が頻繁に登場するのが当たり前になりつつあるので、警察車両やタクシー車両といった特殊な車のできが圧倒的によいのかどうかで判断するとそのレンタル会社の技量も見えてくることでしょう。

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