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トヨタコースターのキャンピングカーの改造方法・維持費

更新日:2024年01月24日

トヨタ・コースターのキャンピングカーについて、成り立ちや魅力、改造の仕方や維持費などを解説します。のキャンピングカーの中でも、優れた乗り心地やゆったりとした居住性など快適性に優れたゴージャスなバスコンの最高峰、トヨタ・コースターの耳寄りな情報を紹介します。

トヨタコースターのキャンピングカーの改造方法・維持費

トヨタ・コースターとバスコンの魅力について

アウトドアブームという言葉が使われ始めたのがもう20年余り前になります。現在では休日に家族や友人たちとアウトドアを楽しむのがすっかり定番となり、もうアウトドアをしなければ休日ではないと言わんばかりに、海へ山へと誰もがこぞって出かけていきます。

そういったアウトドアレジャーの供として、今キャンピングカーがブームとなっています。最もがあるのは軽自動車のバンを改造したキャンピングカーです。軽キャンピングカーは、普通車のキャンピングカーにも負けない本格的な装備を持ちながら、ガソリン代や税金など維持費が安く、その手軽さから大となっています。

コースターは日本製バスコンの定番車種

その一方で、アウトドアファンの多くが憧れを抱いているのが「バスコン」と呼ばれる究極のキャンピングカーです。バスコンとはマイクロバスをベースにした大型のキャンピングカーで、特にトヨタのマイクロバス「コースター」をベースにしたバスコンはがあり、誰もがいつかはオーナーになりたいと羨望の的です。

とは言え、狭い日本でなぜそういった大型キャンピングカーにが集まるのでしょうか。トヨタ・コースターをベースにしたバスコンには、一体どのような魅力があるのでしょう。そのようなトヨタ・コースターのキャンピングカーについて、成り立ちや魅力、改造の仕方や維持費などを解説していきます。

コースターはキャブオーバー型のマイクロバス

トヨタ・コースターは、1969年に登場した伝統あるマイクロバスです。コースターは街中でスクールバスやコミュニティバスなどで活躍する車で、誰もが目にしたことのあるなじみ深い車です。

この車は、前部座席キャビンの真下にエンジンを搭載し後輪を駆動するキャブオーバー型で、トランスミッションやプロペラシャフトなど駆動系を含めたパワートレーンを、全て室内の床下に収めています。コースターはこの車体構造を生かして大変広いスペースを実現しています。そのため乗車定員は何と29名も搭乗が可能です。

コースターはこの広大なスペースにより、キャンピングカーのベースとして注目され、日本のキャンピングカーの最高峰「バスコン」として多くのキャンピングカーカスタムが製作されています。

24年ぶりのフルモデルチェンジで全てを刷新

コースターは2016年12月に24年ぶりとなるフルモデルチェンジが実施されています。新しくなった現行モデルは車体の骨格から全てを見直し、ボディの剛性を強化したことで衝突安全性の向上と共に、以前から評価の高かった乗り心地の良さにさらに磨きをかけています。

そのため、新型コースターは多くのキャンピングカービルダーの間で注目を集め、魅力的なキャンピングカーカスタムが続々登場し話題となっています。

バスコンって何?

バスコンとは「バス・コンバージョン」の略で、バスをベースにしてキャンピングカーへとコンバージョン(改造)した車のことをこう呼びます。

キャンピングカーのカスタムビルダーの間では、バスコンの他にもミニバンを改造した「バンコン」、トラックの荷台(キャブ)に居住部分を仮装した「キャブコン」、専用のシャシーに運転席から居住部分まですべてを仮装した「フルコン(フルコンバージョン)」といったカテゴリーがあり、日本ではバスコンがカスタムキャンピングカーの最高峰です。

バスコンの中でも、各キャンピングカービルダーがそれぞれの最上級グレードとして製作しているのが、トヨタ・コースターをベースにしたバスコンです。日本のビルダーが製作したコースターのキャンピングカーは、日本国内での使用に最も適した究極のキャンピングカーです。

トヨタコースターのキャンピングカーの改造方法

コースターのキャンピングカーへの改造方法について説明します。

どうせなら8ナンバーの本格的なキャンピングカーに

バスコンのベースとしても最高峰に位置するコースターを手に入れたなら、単に車中泊するための車にするのはもったいないでしょう。ここはやはり宿泊に十分な高さのベッドや調理設備などを装備し、構造要件を満たした8ナンバー登録が可能なキャンピングカーへと仕立てあげましょう。

プロのビルダーが製作したコースターベースの新車のバスコンは、1,000万円以上の価格で販売されています。それを自分の手で作ってしまえば、憧れのバスコンが驚くほど安い値段で手に入ることは間違いありません。

バスコンならまずは快適性を高める改造を

普通車のミニバンや軽自動車をベースにしたバンコンは、日常の使い勝手の良さや価格の手ごろさでがありますが、最も大きな欠点は一般的な自動車のために室内の快適性が低いことです。こういった車の室内は周囲が鉄板で囲まれているだけですので、夏場は耐え難いほどに暑くて冬は凍えるほど寒いのが常識です。

そこでマイクロバスのコースターをベースにキャンピングカーを製作するなら、車体の断熱処理を施しましょう。座席や内装の内貼りを全て取り外して断熱材を敷き詰め、不要な窓はFRPやアルミ板などで埋めるなどして作業を行います。

FFヒーターやルーフエアコンが威力を発揮

さらにキャンピングカー専用のFFヒーターやルーフエアコンを設置します。これらの装置はエンジン停止時にも稼働できますので駐車時でも室内を快適に過ごすことができます。また同時にそのために必要なサブバッテリーシステムや充電用ソーラーパネルも取り付けましょう。

バスコンならギャレーや収納は必須

ギャレーとはキャンピングカー用のキッチンのことで、主にシンク(流し台)とコンロによって構成されています。また、中には冷蔵庫や電子レンジといった設備が組み込まれたギャレーもあります。

このような調理設備は、キャンピングカーとして8ナンバー登録する際の構造要件ですので、設置が必要です。特にシンクは、車内で料理はしないという人にも、洗顔や歯磨きなどを外の公共トイレで行わずに済むのでです。

キャンピングカーは車であると同時に移動式の「家」ですので、室内に収納スペースがなければ不便で使えません。シューズボックスを始め、ベッド下やギャレー上部など多くの収納があればそれだけ快適に使うことができます。

ベッドユニットはオーダー製作も可能

キャンピングカーにとって最も重要なのが宿泊のためのベッドですが、これを骨組みからマットレスまで一から製作するのは余程のノウハウがない限り困難でしょう。どうせなら、車両ごとにお好みのユニットをオーダーメイドしてくれる業者に依頼して、機能的で見栄えの良いベッドユニットを製作してもらいましょう。

キャンピングカー製作は家づくりと同じ

コースターをキャンピングカーに改造するには、その他にもあると便利なトイレやシャワールームを設置したり、換気ユニットを取り付けたり、テレビやオーディオといった快適装備などに必要な水回りの給排水システムや電源を取るための配線など数多くの作業があります。

これだけ膨大な仕事を趣味の範囲で行うのは本当に大変ですが、それも楽しいキャンピングカーライフの一部と考えて、気楽にコツコツと理想のキャンピングカーに仕立てあげましょう。

また、キャンピングカー製作には家づくりのノウハウが随所に生かされています。もし知り合いに工務店さんなどがいれば、相談してみるのがです。きっと貴重な意見を与えてくれるでしょう。

中古車

中古車のコースターをキャンピングカーへ改造する場合は、まずベースとなる車を探して購入します。コースターのキャンピングカーベースには9人乗りの「ビッグバン」を選びます。ビッグバンの中古車は安い物では120万円代からあります。

このような車をベースにすれば、かなり安い値段で憧れのバスコンを手にすることができるでしょう。

新車

バスコンのベースに最適な、新型コースタービッグバンの価格は677万1,600円です(ロングボディ)。せっかくのキャンピングカーなら、プロが製作した車に負けないクオリティーを追求したい人にはです。

それでも自分の手で製作すれば、費用はかなり安く済むはずです。

ロングボディとショート(標準)ボディ

バスコンのベースとしては、やはり後部の室内長が3.715mもあるロングボディが最適でしょう。それに比べてショートボディでは2.980mですので735mmも短くなりスペース的に不利です(ビッグバンの荷室部での比較)。

しかしロングボディ―はホイールベースが長いため、交差点を曲がる際などにオーバーハング部の振出しが大きくなるために、運転には注意が必要です。その点ではショートボディ―の方が扱いやすいです。

4WD車もあります

コースターには通常のFR(前エンジン後輪駆動)車の他に、雪道の走行にも安心な4WD車も設定されています。積雪の多い地域の人にはです。

コースターのキャンピングカーの維持費について

コースターのキャンピングカーの維持費について説明します。

8ナンバー登録なら自動車税がお得に

コースターの維持費について基本的には普通車と変わりませんが、総排気量4,009ccの直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載したコースターは、通常は年間の自動車税が76,500円かかります。

これをキャンピングカーとして8ナンバーで登録した場合、61,200円と15,300円もお得になります。

コースターのキャンピングカーに必要な免許は?

コースターのキャンピングカーを運転するのに必要な免許について説明します。

普通免許で運転がOK

コースターのキャンピングカーは普通免許で運転が可能です。これは通常のバスタイプのコースターとは異なり、キャンピングカーでは搭乗可能定員を9人に限定しているためです。また、元々の車重が3,800kgのコースターは、バスコンに改造しても車両総重量が5トンを超えることはないため普通免許で十分です。

コースターのキャンピングカーの内装

コースターのキャンピングカーの内装について説明します。

大人用のベッドユニットが必要

コースターを改造してキャンピングカーとして登録するには、まず乗車定員の1/3以上が就寝可能な大人用のベッドユニットを設置する必要があります。その大きさは一人当たり長さ1.8m以上で幅が0.5m以上必要です。また、ベッドは連続した平面を持つ物でなければなりません。

その他にもシンクやコンロなどを装備したギャレー(炊事設備)など、構造要件に必要な設備を取り付けます。最近の傾向としては室内に仕切りを設けて、後部に独立したベッドユニットを置き、前部に対面式のダイニングとベッドユニットの両方に可変できるダイネットを設置しています。

コースターのキャンピングカーの価格の目安

コースターのキャンピングカーの価格について説明します。

コースターのバスコンは1,000万円から

キャンピングカーの製造販売事業を各地で展開している「RVランド」が販売する、コースターのキャンピングカー「ランドホーム」の価格は1,263万6,000円です。

コースターベースのバスコンは約1,000~1,600万円で販売されています。

コースターを改造して憧れのバスコンを手に入れる

トヨタ・コースターのキャンピングカーについて、成り立ちや魅力、改造の仕方や維持費などを紹介しました。

アウトドアレジャーや旅の供として、今キャンピングカーが大変なです。その中でもトヨタのマイクロバス、コースターをベースにした車はバスコンと呼ばれ、日本のキャンピングカーでは最高峰に位置付けられています。

コースターを購入してキャンピングカーに仕立てあげるなら、プロのビルダーが製作したみたいなゴージャスで理想的なバスコンへと変身させましょう。作業の多さや困難さなどハードルは高いですが、それも夢のキャンピングカーライフの一部と考えて楽しみながら素敵な一台に仕上げましょう。

初回公開日:2018年05月01日

記載されている内容は2018年05月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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