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【車種別】スタッドレスタイヤ・メーカー・ホイール

更新日:2023年12月17日

スタッドレスタイヤはどうして誕生したのか、そしてどんな風に使うのがなのか、保管方法はどうするべきかを紹介しています。また車種によってスタッドレスタイヤとはどんなものか、安心感のある性能などと併せて紹介しています。

【車種別】スタッドレスタイヤ・メーカー・ホイール

スタッドレスタイヤの誕生とその魅力について

一般的に冬の雪道で走行する際に使用されるスタッドレスタイヤですが、なぜスタッドレスと呼ばれているのか、またスタッドレスタイヤが誕生した経緯をご存知でしょうか。

スタッドレスタイヤは、社会の発展が影響してそれ以前に使用されていたタイヤが廃止され、代わりに必要とされて誕生しました。まさに社会の進化により誕生した産物といえます。

そんなスタッドレスタイヤの誕生から、近年のスタッドレスタイヤまで紹介します。

スタッドレスタイヤが誕生したいきさつ

スタッドレスタイヤは、降雪の多い地域で特に多く利用されています。雪の降る地域では降雪時期前にタイヤ交換をする習慣があります。また季節が廻り春になり、降雪の心配がなくなるとまたタイヤを交換します。一般的に雪のない時期に使用するタイヤを夏タイヤと呼び、降雪時期に使用するタイヤをスタッドレスタイヤと呼びます。

このスタッドレスタイヤはどうして誕生したのか、その歴史をご紹介しましょう。

そもそも雪道では別のタイヤが主流だった

そもそもスタッドレスタイヤが普及する前には、雪道ではスパイクタイヤが主流でした。スパイクタイヤとは、スノータイヤに金属性のスパイクピンを埋め込んだタイプです。スパイクピンが凍った路面で効果を発揮しました。

スノータイヤでは凍結路面ではスリップしてしまいます。スリップすると止まることも進むことも自分の思いどおりに行きません。しかしスパイクピンがストッパーの役割を果たし、スパイクタイヤは凍結路面でも不安なく運転することができました。そのため爆発的なで、降雪地域では誰もが冬にスパイクタイヤを使用していました。

スパイクタイヤは何故消えたのか

このスパイクタイヤ、凍結路面では効果を発揮する一方、雪のないアスファルト路面とは相性が良くありませんでした。スパイク部分がアスファルトと擦れることで金属の粉を生み出してしまいました。1台や2台程度なら問題も起きません。しかし多数の車両が行き交う都市部では、この金属粉が車粉と呼ばれる塵になり空気中に舞い上がりました。

時代は1970年後半のことですが、このころは社会的に健康被害が叫ばれている時代です。工場からの排気によって自然環境が破壊されたり、生活用水が川を汚し生態系が崩れるなど、健康被害を及ぼす事象は大きな社会問題と位置付けられ始めました。

スパイクタイヤの車粉は空気中を汚し、春先にはうっすらと霧がかかったようにみえるほどでした。そして金属粉は空気を吸い込む人々の人体にも影響を及ぼすようになりました。目やのどの疾患、喘息など呼吸器疾患への影響が大きく問題視され始めます。

スタッドレスタイヤや社会の変化により誕生した

こうした健康被害の中、自治体では対策が求められるようになりました。東北のある都市部では県に住民から投書が寄せられ「なぜこの地域は埃っぽいのか」と言われたことをきっかけに条例発足が進みました。

また冬の最大イベントとして知られるさっぽろ雪まつりでも、雪像が黒くくすんでいるという事象をきっかけに車粉の問題が取り上げられます。こうして豪雪地域でも便利だというだけでのスパイクタイヤの使用を規制する動きが生まれ始めます。

国も環境省を通じてスパイクタイヤが健康被害に影響を与えていることを認め、各自治体への規制を促すようになりました。こうした社会背景から1990年代から法律や条例によりスパイクタイヤの使用が規制されるようになりました。

とはいっても凍結路面での運転時の安全面は降雪地域には死活問題です。こうして誕生したのがスタッドレスタイヤでした。

スタッドレスタイヤの特徴

スタッドレスタイヤやスパイクが全くありません。スパイクが無いにもかかわらず、スパイクタイヤと同じ性能を保有するため雪道でも安全面に問題なくタイヤです。

その理由は深い溝です。通常のタイヤよりもタイヤに刻まれた溝が深くなっています。この深い溝が雪面で雪を噛み、圧縮することで駆動力を保ちます。またタイヤ表面にサイプと呼ばれる切れ目や凹凸を付けることで氷の上でのグリップ力を高めています。

こうしたタイヤは企業の研究や努力により誕生しましたが、スパイクタイヤが規制された降雪地域では大変重宝する品物です。一気に普及し現在に至りました。現在でもスタッドレスタイヤは研究が進められ、より走りやすいための研究が続けられています。

スタッドレスタイヤ使用期間

スタッドレスタイヤはある程度使用すると摩耗してしまいます。そのため、一定の期間を経たタイヤは新しいスタッドレスタイヤと交換する必要が生じます。

スタッドレスタイヤの使用期間や上手な使い方を紹介します。

タイヤの使用期間とは

スタッドレスタイヤはゴムで作られています。そしてアスファルトやそれよりもっと硬度な氷の上を走行するなど、過酷な労働条件のもとにさらされているため、一定の要件を越えた場合には交換する必要があります。

一般的にされるタイヤの交換時期はおおむね3年から4年程度です。ただしこれは適正な保管状況にあることや、無理のない運転を継続した場合です。また一日の走行距離数の平均にもよっても変わります。

スタッドレスタイヤを交換する目安

スタッドレスタイヤを交換する際、なにを目安にするか、分かりづらいことも多いでしょう。タイヤ素人でも判断しやすい方法があります。

タイヤの溝がヒントです。溝の間にプラットフォームという目安になる台が設置されています。プラットフォームと名付けられているとおり溝のすき間にあります。ちなみに溝のすべてにある訳ではありませんから、タイヤを一見しただけで「プラットフォームがない」と誤解しないよう気を付けましょう。

プラットフォームを探すにはタイヤの側面にサイドウォールといういわゆるプラットフォームを探す目印があります。これを目印にするのがです。

上手な使い方とは

スタッドレスタイヤを長持ちさせる使い方は、いくつかあります。

まず運転時のポイントです。はゆとりを持った運転です。もちろんこれは安全面でもと言えます。しかし安全に配慮した運転はタイヤへのテンションが低いため、負荷がかかりづらくタイヤを長持ちさせるのにといえます。

また運転しない場合には雨風にさらせない環境です。車両に取り付けた状態の際にはガレージなどで車を駐車させることをします。また夏場などタイヤ自体を使用しない場合も大切です。カバーで覆うことはもちろんです。そのほか、保管場所も湿度が高かったり乾燥しやすい場所には保管しないことをします。

車別スタッドレスタイヤとは?

スタッドレスタイヤはタイヤメーカーでもさまざまな特徴があります。車種別に上手に組み合わせることで車の性能を上手に生かしつつ、タイヤの特徴を存分に味わうことも可能です。

そんな車別のタイヤを紹介します。

ハイエースにスタッドレスタイヤ

トヨタハイエースは人も荷物も大容量に積載できる安定の包容力があります。しかし一方車体の重さを念頭において運転しないと、雪道や凍結路面で危険を感じる場合も多い車です。車体の重さがあるため、乗用車に慣れていると制動距離の長さに慌てることもあるでしょう。

ハイエースの場合、車体の重量や高さと比べるとタイヤのサイズがコンパクトです。そのためスタッドレスタイヤは安定性の高いものがです。

例えばダンロップウインターマックスのシリーズは乗用車用でもそうですが、ナノフィットゴムという凍結時に強いゴムが使われています。そのため走行時のふらつきが少なく安定走行が可能ですので、ハイエースにもです。

フォレスターにスタッドレスタイヤ

フォレスターなどのSUVには、SUV専用のスタッドレスタイヤがです。例えばヨコハマタイヤではアイスガードSUVのように、SUV車特有のタイヤを販売しています。

SUVの特徴は駆動力の高さではありますが、凍結路面などでは思わぬスリップによってこの駆動力が逆に悪い影響を及ぼす場合もあります。そのため氷上における性能力が求められます。

フォレスター系には氷に性能を発揮するゴムを使用したスタッドレスタイヤがです。

セレナにスタッドレスタイヤ

セレナはファミリーカーとして多くのご家庭でのある車種です。大柄な車体のわりに運転しやすさがあるため、女性でも運転操作が楽なのが魅力的です。

そんなセレナには操縦の安定性と走行時の快適性を兼ね備えたスタッドレスタイヤです。グッドイヤー社のアイスナビはこうした両立の能力を持ち合わせた上、比較的安価な値段設定というところもです。

人数を多く載せれば、それだけタイヤにかかる負荷も増えるところです。ガンガン利用するからこそタイヤも比較的安価で交換しやすいことが大切です。こうした点を踏まえてもグッドイヤー社はです。

ハリアーにスタッドレスタイヤ

ハリアーは高級感がありながら大人が楽しめるポイントを多くもった車種です。そのため都市部だけでなく山や川など色んな所に出かけられるパワーがあります。

そのためハリアーにスタッドレスタイヤもこうしたポイントに適合したものが良いです。例えばトーヨータイヤのオブザーブジーエスアイは、どんな路面でもその状況に対応した制動が可能です。凍った路面やシャーベット状態、一部乾燥路面など、思わずハンドルを取られてしまうような悪路でもタイヤの性能がカバーしてくれます。

ハリアーなどは車体の大きさや重さもありますから、こうした重量感にも安定した性能を持つスタッドレスタイヤがです。

スタッドレスタイヤのメーカーとは?

タイヤメーカーは国内外を合わせると多岐にわたっています。タイヤを詳しく知らなければどこのメーカーがなのか、自分の車種には何が相性良いのか分からないことばかりです。

こうした際にはまず車種に合わせて考えましょう。車両が国産なら国内のメーカーの方が相性面からもです。海外のブランドの車種にはその国のメーカー若しくは提携する国内メーカーがと言えます。

ミニバンにスタッドレスタイヤとは?

ミニバンにスタッドレスタイヤには、なにより氷上より雪上での性能力を忘れてはなりません。というのも雪道で忘れてならないのが車体の重さとタイヤのサイズです。雪道では軽量級の車両は駆動力があってもそれを生かす重量が無いため、雪上で空回りする可能性があります。

は雪上でもしっかり制動できるスタッドレスタイヤです。あまりタイヤの幅が広いものは積雪量が多い際には足を取られて走行することさえできなくなります。サイズを確認するのもポイントです。

軽自動車にスタッドレスタイヤとは?

軽自動車と雪道、雪道に慣れていないと何だか不安な気がすることもあるでしょう。しかし軽自動車は制動距離も短く、パワーもそれほどありません。法的速度を超過しすぎる場合はともかくとして通常であれば冬道に意外とです。

軽自動車にスタッドレスタイヤは、接地面が少なく密着性の高いタイプが良いです。例えばグッドイヤーやトーヨータイヤ、ダンロップなどでこうした性能に特化したスタッドレスタイヤが発売されています。その他のメーカーでもこれに類似した性能を持つタイヤもありますので、性能を見て選ぶのがです。

スタッドレスタイヤのホイールのとは?

スタッドレスタイヤのホイールは意外に見落としがちですが、実は冬用のホイール選びは大変重要です。というのもスタッドレスタイヤを使用する時期は路面の凍結を防止するため、高速道路などでは融雪剤や凍結防止のための薬剤が散布されています。こうした薬剤は走行するとタイヤに付着します。そして錆の原因となってしまいます。

スタッドレスタイヤを選ぶ際には、こうした点を考慮しサビづらいタイプのホイールを選ぶことがです。アルミホイル性ホイールはサビに強くですが、近年はこうした環境に配慮されたホイールも販売されています。

軽トラにスタッドレスタイヤとは?

軽トラは季節に関わらず、広くさまざまな用途に合わせて使いやすい車種です。ですから軽トラに装着するスタッドレスタイヤもこうしたさまざまな状況に対応できるタイヤにしたいところです。

スタッドレスタイヤを選ぶ際には、凍結や雪上また乾燥路面喉のエリアにも走行できるタイプを選びましょう。例えば近年はグリップ力を重視しスタッドレスタイヤのゴム性能自体にポイントを当てて性能向上させたタイヤも販売されています。

少々高価になりがちではありますが、軽トラの性能を考慮すれば、安く済ませるよりも使い勝手としての価値は上がります。検討の余地はあるでしょう。

上手なスタッドレスタイヤ選びで楽しいドライブを

冬のドライブはとても楽しいです。景色も冬の乾燥した空気によってさらに美しく見えます。冬のドライブに欠かせないのは安心して走行できるタイヤ選びです。時々しか運転しないからと安易に考えては危険性も高くなってしまいます。

スタッドレスタイヤは、安いものではないためどうしても経費を削ってしまいたくなるところでしょう。しかし車両の走行は一歩間違えるとすなわち命に係わる事故にも直結するところです。安心して安全なドライブのためには削ってはいけないところです。

安心できるスタッドレスタイヤを選んで、気持ちの良いドライブを楽しみましょう。

初回公開日:2018年04月29日

記載されている内容は2018年04月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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