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エアサスの仕組み・平均値段・乗り心地・車検を通す時の注意点

更新日:2024年01月09日

皆さんこんにちは、今回は「エアサスの仕組み・平均値段・乗り心地・車検を通す時の注意点」と題して、「エアサスの仕組み・平均値段」やその乗り心地、また車検に出す際の諸注意などについてご紹介します。エアサスに興味のある方は、ぜひ「お役立ち情報」としてご参考ください。

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エアサスとは

エアサスというのは車を取り扱う業界用語の1つで、「エアサスペンション」という言葉の省略です。その意味は「車体の高低を空気のバネ(サスペンション)で調整し、道路上の凹凸の衝撃をきわめてなくすことができる車専用の装着部品」のことを言います。

このエアサスを付けることによって、車に乗っているときの快適さはもちろんのこと、車に乗せた荷物などへの衝撃も減らすことができるため、長距離トラックや高級車用の装備品としても有名です。

ただしエアサスを装着するとメンテナンス費用がかかったり、また通常の車検に出せなくなる場合があるため、エアサスを装着する前には「エアサスを付けることによってどんなメリット・デメリットがあるか」ということを調べておくことが大切です。

エアサスのメリット

先述しましたようにエアサスの効果は「車の車高を調整し、道路上から車体が受ける振動を空気バネによって緩衝するため、車全体が受ける衝撃・振動のほとんどがきわめて軽減される」というメリットがあります。このエアサスのメリットを利用することによって、壊れ物の荷物や長距離をかけて荷物を運搬する際などにも非常に効果的です。

またエアサスを付けることによって車のドレスアップにもなり、特にスポーツカータイプの車などはあえて車高を低くして走ることが一般的に流行しているため、このエアサスを付けることでグレードアップするような、かなり見栄えのする車のファッションも実現することができます。

最近の車のドレスアップ

先でも少し触れましたが、最近ではエアサスを装着することを「車のドレスアップとして行なうオプション品」という認識があるため、特に高級車やスポーツカー、あるいは長距離トラックなどに付けてみると、それだけで恰好が良いカスタマイズとなります。

エアサスの取り付け方にもいろいろ方法があるため、さまざまなアレンジをもってエアサスを取り付ける作業が見られており、特にスポーツカー業界やスポーツカーを所有しているオーナー(車所有者)の間では「なくてはならない車のパーツの1つ」としても認められています。

ただし車種によってはその車高の高低を自在に調節できない場合もあるため、あらかじめエアサスを付ける前に「どのような感じになるか」というサンプルを見積もっておくことも大切です。

車高を上げることに役立つ

エアサスを付ける際には「たいていの車の車高を上げたり下げたりすること」ができ、車のファッションそのものを変更する際にでも、いろいろとその取り付け方や使い分けが工夫されます。特に車高を上げることによって役立つのは、「道路の表面から受ける振動をエアサスペンションによってさらに吸収すること」ができるため、バスやタクシーなどでも使用されます。

スポーツカーのように車高が低いままの場合は、たとえば坂道を降りてきたときやちょっとした段差を降りただけで、そのままフロントバンパーが道路の表面にこすれてしまうという危険性があります。

これによってバンパーが割れてしまうことも普通にあるため、よくよく注意しておきましょう。その際の車高を引き上げるのに役立つ方法の1つがエアサスを装着することになります。

段差を回避できるエアサス

これは特にスポーツカーを運転する場合に多く見られる例ですが、スポーツカーというのはたいていすべての車高が低く設計されています。これは「走行時に空気抵抗をなるべく受けないようにしてスピードをさらに出せるように」と設計されていることにより、主にスポーツカーの車体というのは車高を落とした上で「流線形」のボディをしています。

しかしこのスポーツカーの車高のままで国道・府道を走っていると、ほんのちょっとした段差を降りただけで、降り先の道路の表面にフロントバンパーが簡単にこすれてしまう場合が多く見られます。この場合は主にドライバーテクニックで回避するのが通常となりますが、誰もにそんなドライブテクニックはありません。

そんな場合に役立つのがこのエアサスで、エアサスを取り付けることによってまず車への振動が遥かに減り、なおかつバンパーの破損を極限的になくすこともできるようになります。

エアサスの仕組みと特徴

エアサスというのは一般的に6つのパーツを使用しており、「スイッチボックス」、「バルブ」、「エアバック」、「エアメーター」、「エアータンク」、「コンプレッサー」などで設計されます。バルブによってエアバック内から送られる空気出力の調整を行ない、スイッチボックスは車高を直接的に調整する装置になります。

そしてエアバックは一般的に車を支えているサスペンションの代わりに用いられ(このエアバックの働きを指して「エアサス」と言う場合もあります)、エアメーターはその名のとおり「エアバックからどれだけサスペンションを介して空気が送られているか」を示すメーターとなります。

さらにエアータンクは「エアバックに貯蔵する空気を予備としてストックしておく装置」を指し、コンプレッサーというのはエアータンク内の空気をあらかじめ圧縮しておき、その空気の出力を安定して供給するための装置となります。

エアサスの平均値段

従来は「エアサスは実に高い物だ」という認識がありましたが、現代ではさまざまなエアサスの取り付け方や種別が登場し、また通販サイトで購入できるエアサス備品なども増えたため、それほど高価な買い物品というイメージはありません。

車の備品を購入するときに限らず工賃などを含む買い物は皆そうですが、「製品そのものの値段(キット代金)」と「基本施工費」や「公認取得費用」などを足した金額によって、その製品の全体額が高くなるのが通常です。

一般的なエアサスの購入費・取り付け費用を調べてみると、キット代金は「35万円から70万円程度」、基本施工費が「10万円から15万円程度」、公認取得費用が「30万円から60万円程度」となります。そのため、すべての行程を経てエアサスを購入し取り付ける場合は、高額の場合で100万円前後になることも普通にあります。

エアサスを格安で取り付ける方法

先述で「エアサスの取り付けがかなり高額を要するもの」とご紹介しましたが、最近では車種によって取り付け費用が遥かに安くなる場合もあります。これはスポーツカーの場合でも同じく、いつも利用しているディーラーや車専門業者に取り付けを依頼することによって、カスタム費用を格安に負けてくれる場合があります。

一般的な例で言えば、たいていの普通車の場合は30万円から50万円程度でエアサスを取り付けることが可能で、この場合は大型車よりも小型車、あるいはコンパクトカーの場合の方が安価で押さえることができます。

エアサスの乗り心地

先述しましたようにエアサスというのは非常に高価な車のオプション品となりますが、その代わりに装着後の車の乗り心地は「装着前とは比較にならないほどの快適感」を得られることになります。

主にエアサスの最大の目的がこの「安全に運転できること」に加えて「快適に車を運転し、長時間の運転でも疲労感を覚えさせないこと」が掲げられてあるため、その乗り心地が快適になるのは当然と言えば当然です。

おまけに段差や道路上の障害物や凹凸部分などからの衝撃もかなり緩和できるため、事故や、車そのものに与える外傷・内部破損なども少なくなり、オーナーにとっても車の寿命を遥かに引き延ばすことができます。

エアサスの車検を通すときの注意点

車というものは、その購入時に設定されている状態をもって車種照明の登録が行なわれるため、購入時から大幅にスペックを変更してしまうことによって、その車の状態を再確認してもらうための公認車検を受ける必要が出てきます。

結論から言えば「エアサスを装着した車」というのは、そのままの状態では車検に出すことはできません。車検時には車種照明で登録された初期状態のデータを基準とするため、そのスペックが変更されている場合(エアサスが装着されている場合)は「ナンバープレートの数字が変えられたこと」と同じ状態として見なされます。

そのため先述しました「公認車検」を受けることが必要となり、そこで「その車が改造車公認済みであること」をあらかじめ証明しておくことが必須となります。そのためエアサスを装着する場合は、前もってディーラーや整備工場などで公認車検を受ける旨を伝えておくとよいでしょう。

構造変更と公認車検

先述しましたように、エアサスを装着した車というのは基本的に車検に出すことができず、その状態をもって車検に出す場合は「改造車であることを証明してくれる公認車検」を受けておくことが必要です。

公認車検では、エンジン、駆動系機器、走行装置、操縦装置、制動装置、緩衝装置などのすべてのチェック項目を確認し、それぞれの項目において「改造されてある事実」を法的に承認させるための証明書が発行されます。

エアサスを装着する場合は上記のうちの「緩衝装置における構造の改造」が証明されることになり、その証明書を持参する形で車検に出す運びとなります。公認車検は早い場合は1日かからない場合もあるため、気軽に利用してみるとよいでしょう。

その車本来の性能がなくなる

車を改造するどんな場合にでも言えることですが、車の特定の部分を改造したたけで「購入時のスペック(状態)から見て、まったくちがった状態」に造り替えられることになります。車検では「車種照明を受ける際に登録された車の構造状態の記録」をそのまま参考にするため、「購入時から車の状態や構造が変更された場合」にはその公認証明が必要となります。

上記に説明されるように、エアサスを装着することによって「その車を購入したとき携えていたその車本来の構造状態・特徴」といったものを失う場合も出てきます。この「購入時から見て車の状態や構造が変わってしまう」という点にも注意をしておきましょう。

エアサスの取り付け方法

エアサスを装着する場合は車種によって異なりますが、一般的にタイヤ回りの施工、エアホースの配管施工、電気配線の施工、電源配線の施工、そしてワイヤレスリモコンのデータを設定して終了となります。

タイヤ回りの施工については、純性の緩衝器を取り外して車高調一体型エアバッグを取り付けます。エアホースの配管施工においては、車高調一体型エアバッグからバルブへ配管し、そのバルブからエアータンクとエアーコンプレッサーに配線します。そしてバルブとECUの配線をつなぎ、車体から供給される電源を利用して各オプション機器との電気交流を図ります。

最後に、エアサス操縦用のワイヤレスリモコンにその特定のエアサス情報をインプットさせ、手もと操作がOKならエアサスの取り付けは完了します。

車の場合

普通乗用車の場合は先述でご紹介しました「エアサスの取り付け方」で完了しますが、特に車の場合は「電源配線を各機器類に交流させること」に注意が必要で、エアホースの配管施工での「バルブからエアータンクへの配線」、「エアーコンプレッサーとバルブ、またそのバルブとECUとの配線交流」をしっかり確認することが大切です。

トラックの場合

トラックの場合は特に「タイヤ回りの施工」から大変で、一般的には素人がするよりも、必ず専門業者に依頼する方がベターになります。トラックのタイヤ交換・取り外しについては、普通自動車の場合とは違った特殊な(大きな)トルクレンチや機材が必要となります。

基本的にエアサスの取り付け方は先述と同じく、バルブとエアーコンプレッサーとの配線交流、各部機器のジョイント調整とワイヤレスリモコンの設定で完了します。しかしトラックの場合は小型トラックでもそうですが、普通自動車の車体設計とはまるで違った構造が採られているため、素人目からは配線の仕方についてもわかりにくい場合があります。

エアサスのメーカー

現在、市販されているエアサスのメーカーには実に多くの種類があり、それぞれのメーカーによってその特徴や用途に明確や違いが見られます。車種やそのスペックの状態に合わせる形で、いろいろなエアサスのメーカーを使い分けてみるとよいでしょう。

ACCUAIR(アキュエアー)では、エアサスのワイヤレスリモコンをスマホ型アプリケーションに置き換えることもでき、なおかつエアサスの性能もかなり高性能・高品質として定評されていることから、多くの人が利用しています。

BOLD(ボルド)は「エアサスの老舗」と言われるほどの定着した信頼が寄せられ、その特徴としては「取り付けがかなりスムーズに行なえる(取り付けが早い)こと」が有名です。他にもAIR LIFT(エアーリフト)やACC、Universal Airなどのエアサスのスペシャリストがあります。

エアサスと車高調の違い

車高調というのはエアサスと同じく、「その車の車高の高低を調整する機能」のことを言います。ただエアサスと車高調の明確な違いは、「その車高の高低を調整するためのバネの種類」が違い、車高調用のバネは通常のサスペンション(拡張用スプリング)が使われていますが、エアサスの場合はこのサスペンションにあらかじめ空気を送れるようにできています。

つまり、車高調の場合は普通のサスペンションによって車高を調整するため、特に道路上から受ける振動を弱める特徴などはなく、エアサスの場合は道路上から受ける衝撃を空気によって緩衝させられるため、その振動や衝撃が破格に減らすことができます。

高級車に使用されるエアサス

高級車を運転するときは「高級車」というだけで「車の故障や傷などを回避する心理」が働き、たいていのオーナーが「車の状態や快適さ加減」を守るためのさまざまな工夫をします。そこでエアサスの使用というのも必ず取り入れられることが多く、エアサスを装着することによって「さらに快適に運転でき、車を道路上の障害物から守ろう」とする作業がよく行われます。

スポーツカーに使用されるエアサス

高級車の場合と同じく、車所有者の多くには「お気に入りの車種」というものがあり、そのお気に入りの車種がたとえば高級車というよりはスポーツカーであった場合、そのスポーツカーの車体や内装備を守るためのあらゆる工夫をします。

その際にもエアサスが使われることが多く、ただこのスポーツカーの場合は「車のドレスアップ(特に見栄え)」を格好よくするための配慮もされ、車のファッションの一部ともなりやすいため高級車の場合よりもエアサスの使用頻度が高くなる場合もあるでしょう。

エアサスの取り付けとメンテナンス

これはエアサスを装着する場合のすべての車種に言えることですが、エアサスを付けることによってメンテナンス費用がさらにかかる場合があります。まず単純にエアサスそのもののメンテナンスが加算され、さらにエアサスを取り付ける際にも先述しました6つのパーツの費用もかさむのため、それだけでも余程のコストがかかってしまいます。

エアサスそのもののメンテナンスは一般的に「一年に一度」と言われており、エアータンクに溜まる水抜きやエアーコンプレッサーへのオイル補充などを含めると、それだけ分の費用もさらにかかってきます。エアサスを取り付ける場合は、前もって予算をしっかり見積もっておくことが大切です。

エアサスのメリットやデメリットを把握しましょう

いかがでしたか。今回は「エアサスの仕組み・平均値段・乗り心地・車検を通す時の注意点」と題して、「エアサスの仕組み・平均値段」やその乗り心地、また車検に出す際の諸注意などについてご紹介しました。

エアサスというのは現代では「車のファッションの一部」や「車のドレスアップに欠かせないアクセサリー」などと言われており、エアサスを装着することによって得られる「快適さ」や「車そのものの保護」、また「荷物なども破損せずに運べる」などという3つのメリットに注目される形で使用されています。

しかし、エアサスを装着する際のコストやメンテナンスなどに配慮する場合、けっして安いとは言えない維持費用も注目されることとなり、エアサスを取り付ける際にはあらかじめきちんとした「エアサス装着前後の知識と情報」が必要です。

初回公開日:2018年05月02日

記載されている内容は2018年05月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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