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2017年09月01日

ロードスターの平均維持費・他車との比較

マツダの名車のひとつであるライトウェイトスポーツ「ロードスター」について、その歴史や魅力、モデルラインナップについて振り返り、実際の維持費やランニングコストの具体的な金額を算出していきます。さらにライバル車両について紹介し、ロードスターとの比較をしていきます。

ロードスターの平均維持費・他車との比較

マツダ・ロードスターとは

1989年、マツダ株式会社により衝撃的なスポーツカーが販売されました。ロードスターと名付けられたそのスポーツカーは、当時のマツダの販売店のひとつ「ユーノス」で販売されました。

ロードスターという名を体現するオープンタイプのボディ、軽量で小柄なシャーシには従来のB型エンジンを改修した1600ccエンジンをFR方式で搭載し、緻密な設計とレイアウトにより50:50の前後重量配分を実現しました。ダブルウィッシュボーン式サスペンションを前後に採用するなど、当時の新技術を惜しみなく使用しています。

この70年代のライトウェイトスポーツの再来とも言えるロードスターのパッケージングは大盛況で、国産ライトウェイトオープンスポーツカーとして大ヒットしました。ユーノスロードスターの成功により、当時下火だったオープンスポーツカーが一大ブームを巻き起こし、各メーカーがオープンスポーツカーを生産するほどでした。

ブームの火付け役であるロードスターの人気は絶大で、現在も最新型が生産され販売されています。

時代に伴い進化を続けるロードスターの歴史

ロードスターの平均維持費・他車との比較

1989年の発売から現在まで世界中で愛されるロードスターは、時代にあわせて様々な要素を詰め合わせ進化してきました。ロードスターの歴史について、初代から現行モデルまで振り返ってみましょう。

NA型

1989年から1998年まで生産されたロードスターの初期モデルです。リトラクタブル式ヘッドライト・1600ccエンジン・1t未満の軽量ボディはロードスターというスタイルを確立したモデルです。

後に1800㏄エンジンを搭載したNA8Cなど、幅広いグレード展開と様々な限定モデルの生産により、自動車史にロードスターのイメージを強く残しました。

NB型

1998年から2005年まで生産されたロードスターの2代目モデルです。新たにマツダ・ロードスターとしてフロントマスクの大きな変更がされました。

改良を加えた1800㏄エンジンを搭載し、リトラクタブル式ヘッドライトの廃止やサスペンションシステムの見直しなど、性能面でも初期型より一層進化したモデルです。

クーペモデルやターボチャージャーを搭載した個性的な限定モデルも販売し、ロードスター人気に拍車をかけました。

NC型

2005年から2015年まで生産されたロードスターの3代目モデルです。プラットフォームから一新され、3ナンバーサイズへの車体サイズの拡大と共に、従来のB型エンジンから2000㏄のパワフルなエンジンへの変更がされました。

NC型ロードスターの一番の特徴とも言えるのが、電動ハードトップモデルであるRHTの設定です。従来のソフトトップとは違い、電動で格納するハードトップは高級感の向上だけではなく、車両の剛性アップなどの効果があります。

クーペカブリオレと呼ばれるこの方式は、欧州車を中心に様々な車両に採用されています。開放感のあるオープン状態にクローズド状態ではクーペのようなスタイリングと、オープンカーとスポーツクーペの”イイトコ取り”ができるモデルと言えます。

ND型

2015年より生産・販売されているロードスターの現行モデルです。軽量化と剛性アップを両立したアルミボディを採用したワイド&ローなボディデザインに、1500ccのスカイアクティブエンジンを搭載しました。新型ロードスターはライトウェイトスポーツの本質ともいえる”運転する楽しさ”を実感できる車両として、ロードスターの伝統を色濃く受け継いでいます。

電動ハードトップモデルである「RF」グレードの設定もあり、幅広いユーザー層にあわせたパッケージングも魅力のひとつです。

ベースグレードの「1.5S」は250万円から選べる価格設定で、国産スポーツカーでも低価格帯の車両であり、国内で生産されるお手頃なスポーツカーと言えます。

さらに安全装備や6速オートマチック設定があるハイグレードモデル「1.5Sスペシャルパッケージ」、より快適装備を充実させレザーシートモデルである「1.5Sレザーパッケージ」、320万円という価格設定で、スポーティーさを追求した最上級グレード「1.5RS」モデルなど、現行モデルであるND型には様々なラインナップがあります。

124スパイダー

ロードスターの平均維持費・他車との比較

ND型ロードスターをベースにイタリアの自動車会社であるフィアット社との技術提携で生まれた2ドアオープンカーです。

日本国内にはアバルト・124スパイダーとしての販売となり、フィアット版よりも性能面の向上がされています。

ND型ロードスターとの差別化により、各種変更がされています。フィアット・クライスラー・オートモービルズにより製造された1400㏄直列4気筒エンジンにダウンサイジングターボチャージャーの搭載で、マツダ・ロードスターに搭載されるスカイアクティブエンジンよりもパワフルな仕上がりです。

サスペンションシステムには、ビルシュタインパフォーマンスサスペンションを採用しました。堅めのセッティングとなったショックアブソーバは、マツダ・ロードスターとはまた違った乗り味となっています。

ロードスターの平均維持費

ロードスターの平均維持費・他車との比較

ロードスターの維持費ついて確認してみましょう。今回は例として最新型であるND型ロードスターについて維持費の計算をしていきます。

自動車の維持費には主に自動車税・自動車取得税・自賠責保険両・車検費用などがありますが、その他に、所有者の年齢や環境によって変動するガソリン代・任意保険料・メンテナンス代・駐車場代といった維持費がかかります。

ND型ロードスター1.5RSの維持費の具体的な金額を年間あたりの維持費として概算した場合

自動車税が年間34500円、自賠責保険16350円、重量税7500円、自動車取得税(新車価格:およそ320万円で購入した場合)11989円が最低限かかる維持費となります。さらに車検代が36000円、任意保険72000円、駐車場代60000円がかかると考えます。ただし、こちらは所有者の年齢や住所、任意保険の契約内容によって大きく変動します。

次にランニングコストを考えてみましょう。1年間に10000km走行すると考えると、ガソリン代は燃費12.04km/l(カタログ値の7割)で年間107000円ほどになります。メンテナンス代はオイル交換代やタイヤ代を含めて年間3万円ほどかかると考えると、ロードスターの維持費は年間あたりおよそ38万円が維持費としてかかる計算になります。

ロードスターの維持費を抑えるには

ロードスターの具体的な維持費を概算してみましたが、年間38万円となると大きな出費となります。もちろんこの維持費の値は所有者によって高くも安くもなりますが、ここでは維持費を抑えるためチェックするべきポイントについて振り返っていきます。

維持費のうち法定費用となる金額は変わることはありません。しかし、ランニングコストなどの維持費は所有者次第で安く抑えることが可能です。

保険料の見直し

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例えば保険料ですが、保険には自賠責保険と任意保険の2種類があり、自賠責保険は強制保険の為、必ず加入しなければなりません。

自賠責保険料はどの保険会社で加入しても保険料と補償内容が変わらず、最低限の保険だということがわかります。一方で任意保険の保険料については、加入する保険会社によって補償内容によって保険料が大きく変わるため、どの保険会社で加入し補償内容を考えて選ぶことが大切です。

任意保険は加入者の年齢や運転免許証の色(運転歴・違反歴で分けられます)によって大きく変動し、補償内容が同じでも年齢が高い場合や、運転免許証がゴールドになると保険料が安くなる傾向があります。

また、年間の走行距離が短いほど保険料が安くなるなど、保険会社により様々な基準で保険料が設定されるため、保険会社は慎重に選びましょう。ロードスターでも任意保険料を年間2万円台まで安く抑えることができるため、任意保険は維持費を抑える重要なポイントと言えます。

2年に1度の車検業者選び

新車で購入した場合は3年間ですが、一般的な自動車は2年ごとに車検を行わなければなりません。車検についても、ディーラー車検や各車検業者の他、自分で行うユーザー車検などがあり、書類の準備や陸運局での車検手続きなどを自分で済ますことで、最低限の費用で車検を通すことが可能です。

ディーラーや車検業者には車検の際に必要な法定費用の他に、車検基本料として工賃などの手間賃を含めた金額が上乗せされて車検費用を計算します。ユーザー車検の場合は法定費用だけで済みますが、かなりの手間となるため、車検の手間賃が2万円ほどであれば業者に依頼するのも良いでしょう。

もちろん自分で行うことで、より車について知る機会にもなり、維持費も抑えられるため、1度はユーザー車検を行うのもお勧めです。

新品と中古の維持費の違い

ロードスターの平均維持費・他車との比較

ロードスターの維持費として気になるのが、年式やグレードによる維持費の差でしょう。様々なグレードを設定しているロードスターの維持費には一体どのくらいの差があるのでしょうか。

維持費の大部分を占める自動車税の金額は、排気量によって変わります。ロードスターに搭載されるエンジンの排気量は1500㏄、1600㏄、1800㏄、2000㏄までの4種類に分かれます。最新型のND型以外はすべて同じ自動車税区分となります。

NA型からNC型までは総排気量1500㏄超2000cc以下の区分となり、39500円となります。ただし、新車登録から13年が経過した車両に対しては、自動車税が15%割増となります。
これらを考慮すると、NA型・NB型については自動車税が45400円となります。

ND型からは1500㏄エンジンを搭載しているため、総排気量1000㏄超1500cc以下の区分となり、年間の税額は34500円です。

他車との比較(維持費・ポイント)

ロードスターの平均維持費・他車との比較

こちらではロードスターと比較される車両について、国産・輸入車を問わず数台ピックアップし、簡単な維持費やポイントについて確認していきます。

トヨタ・86

ロードスターの平均維持費・他車との比較

トヨタがスバルと共同開発した国産スポーツカーであり、ロードスターと同じように走る楽しさを追及した車両です。

2000ccの水平対向エンジンとFRレイアウトの組み合わせに低重心・軽量のボディも相まって、スポーツカーらしいクイックなハンドリングを実現しました。若年層もターゲットにしているため、スポーツカーの中でも200万円台から選べる低価格帯の価格設定も魅力です。

車両自体の維持費はロードスターとさほど変わらず、特に2000ccモデルと変わらない維持費となります。ただしロードスターに比べると燃費性能が劣るため、ランニングコストが高くなる傾向があります。

トヨタ・86はクローズドボディの本格FRスポーツクーペでありながらも、ロードスターにはない実用性の良さがポイントとなります。

ホンダ・S660

ホンダが開発し販売する2シーター軽オープンスポーツであり、オープンタイプでもBピラーを残したタルガトップ形態が特徴の車両です。

660ccの軽自動車規格の車両ながらも、新設計のシャーシやエンジンのレイアウトにより強度と共に重量バランスも考えられた本格オープンスポーツです。価格帯は200万円前後と、軽自動車としては比較的高い部類に入ります。

軽自動車規格の為、普通車であるロードスターよりも維持費が安価であることが一番の魅力です。先ほどと同じように維持費の概算を算出すると、年間32万円となりました。主に年間10800円の軽自動車税と軽自動車ならではの小型エンジンによる燃費性能の高さがポイントです。

ホンダ・S660は軽自動車ながらも2シーターオープンスポーツとして、運転する事の楽しみというライトウェイトスポーツの本質を理解させられる車と言えます。

メルセデスベンツ・SLCクラス

ロードスターの平均維持費・他車との比較

ドイツのメルセデスベンツより販売されている2シーターのライトウェイトスポーツです。メルセデスのクーペカブリオレモデル「SLKクラス」の後継モデルであり、時速40km/hでも動作させられる電動格納ルーフが大きな特徴です。

日本国内では1600cc・2000㏄・3000㏄と幅広いグレードラインナップを展開し、2000ccエンジンを搭載したSLC200はターボチャージャーとの組み合わせも相まって、低回転でもトルクフルな力強さを感じさせます。

SLC200にはクルーズコントロール、電動ステアリング調整機能、ホールド機能付きの電子パーキングブレーキなどの機能が装備されています。また9速オートマチックトランスミッションを採用したことで、パワフルだけでなく滑らかなフィーリングを実現しました。

基本的な維持費は同クラスの2000ccモデルとあまり変わりませんが、700万円という車両価格が一番のネックです。決してロードスターのような本格的なスポーツカーとは言えませんが、SLC200の余裕のある滑らかな走りはメルセデスベンツらしい車両と言えます。

アバルト・124スパイダー

ロードスターの平均維持費・他車との比較

鋭い走りでライトウェイトスポーツという言葉の意味を身体に刻み付けるのがアバルト・124スパイダーです。標準モデルのフィアット・124スパイダーをカスタマイズしたモデルで、ブラックボンネットにアバルトのプレートなど、エクステリアからもその違いを感じさせます。

リミテッドスリップディファレンシャルを搭載し、ベース車両であるND型ロードスターとは違った、鋭いハンドリングがアバルト・124スパイダーの特徴であり、純正アクセサリーのレコードモンツァマフラーを装着した124スパイダーは、刺激的な勇ましいサウンドだけではなく、鋭くなったエンジンレスポンス性を発揮します。

維持費こそベース車両であるロードスターとさほど変わりませんが、400万円という車両価格がロードスターとの大きな違いです。しかし、マツダの優れたシャーシ設計とアバルトのセッティングにより、ロードスターとはひと味もふた味も違うライトウェイトスポーツとしての走りを実感させ、その価格設定にも納得がいくでしょう。

本格ライトウェイトスポーツ・ロードスター

マツダ・ロードスターは初代の発売から現在まで、パッケージングと走行性能の高さ、スポーツカーとしてもお手頃な価格設定により人気を集めてきました。その絶大な人気は世界中でも評価され、オープンスポーツというカテゴリーを支えるほど愛される車両と言えます。

決して値段やエンジンスペックの高さだけが優れた車ではないことを証明し、全てにおいてバランスの取れたスペックで運転手を楽しませるライトウェイトスポーツとして、ロードスターはこれからもその歴史を重ねていくでしょう。

車好きであればロードスターの魅力をより強く理解できるでしょう。もちろん車に詳しくない方や、初めて運転するという方でも、ロードスターに乗れば車を操る感覚を知ることができるはずです。ライトウェイトスポーツの本質である「運転する事の楽しさ」を知ることができる車がマツダ・ロードスターなのです。

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