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2018年01月11日

保安基準適合証の書き方・訂正・有効期間・価格・再交付

自動車の指定整備工場での車検の手続きにおいて、保安基準適合証は重要な書類の一つです。一般の方には、なかなか馴染みのない保安基準適合証ですが、指定整備工場に勤める方には、なくてはならない存在です。その保安基準適合証について分かりやすく解説していきます。

保安基準適合証の書き方・訂正・有効期間・価格・再交付

保安基準適合証とは?

自動車を数年所有していると、必ずやって来るのが車検です。車検は、法律によってさまざまな決まり事があります。自動車の使用者も、車検を実施する者(整備工場など)も、それらの決まり事を遵守しなければなりません。

車検を自動車整備工場で行う場合、整備工場の種類で車検の手続きの方法に違いがあります。自動車整備工場には、「認証工場」と「指定工場」があります。この「認証工場」と「指定工場」の違いを次に紹介します。

認証工場

自動車整備工場が自動車の分解整備を行う場合、地方運輸局長の「認証」を受けなければなりません。設備や人員の数・資格取得状況などの条件を満たし、申請をして地方運輸局長の「認証」を受けた工場を認証工場と呼びます。

車検の検査は運輸支局へ検査を持ち込みます。

指定工場

地方運輸局長の認証を受けた認証工場のうち、自動車の整備について、設備・技術・管理組織が一定の基準を満たし、なおかつ自動車の検査設備を備え、自動車検査員を選任して自動車の検査ができると認められた工場について、地方運輸局長が指定自動車整備事業の指定をします。この指定自動車整備事業の指定を受けた工場が、指定工場です。

車検の検査は、自動車検査員が検査を実施し、保安基準の適合を証明し、保安基準適合証を交付し、保安基準適合証を含めた登録書類を運輸支局の窓口へ提出し、更新された車検証の交付を受けることができます。つまり、指定工場で車検を受けた自動車が保安基準に問題無く合格すれば、わざわざ運輸支局に車両を持ち込まなくてもいいという事です。

指定工場は一般的に、「民間車検場」「民間車検工場」などと言われています。

保安基準適合証は指定工場の重要アイテム

指定工場で車検を実施し、車両の検査を行なって保安基準に適合していると判断された場合に自動車検査員が交付するのが、保安基準適合証です。つまり、保安基準適合証は指定工場には欠かせない重要なアイテムです。

保安基準適合証の書き方・記入方法

保安基準適合証の書き方・訂正・有効期間・価格・再交付

指定工場で車検を実施する場合、保安基準適合証を交付する前にやらなければならない事があります。車両が入庫したら、受入検査を実施します。次に受入検査を元に定期点検整備を実施します。それから検査機器による測定・完成検査を実施します。完成検査後、保安基準に適合していると判断した場合に、保安基準適合証を交付します。

では、保安基準適合証はどのように記入するのでしょうか。中古車新規検査と継続検査を例に挙げて紹介していきます。

中古車新規検査の場合

ナンバープレートの無い未登録の中古車の車検を指定整備工場で実施する場合、登録識別情報等通知書(俗に言う抹消登録証)に型式指定番号・類別区分番号の記載のある、車検証の諸元どおり、つまり改造が施されていない乗用自動車と小型貨物自動車の一部は、運輸支局に車両の検査を持ち込まずに登録書類の提出で、登録ができます。その場合の保安基準適合証の書き方を紹介します。

交付日

保安基準適合証の交付する日付を記入しますが、保安基準適合証の決済権のある事業場管理責任者・副事業場管理責任者・主任技術者が記入します。

工場の名称と所在地

指定自動車整備事業者の氏名又は名称・事業場の名称及び所在地の欄には、整備工場の名称と所在地(住所)を記入します。

検査の年月日と自動車検査員の氏名

車検の検査を実施した日付と、検査を実施した自動車検査員の氏名を記入し、自動車検査員の印鑑を押印します。そして同じ欄内にある、保の漢字を丸で囲みます。

自動車登録番号または車両番号

中古車新規検査の場合、ナンバープレートは付いていないので、この欄は斜線を入れます。

車台番号

登録識別情報等通知書に記載してある車台番号を記入します。

使用者の氏名または名称および住所

ここには、新しく使用者になる人または法人名と住所を記入します。

乗車定員

乗車定員の欄には、登録識別情報等通知書に基づき、車両の乗車定員を記入します。貨物車の場合、リヤシート搭載車にあってはリヤシート使用時と不使用時で乗車定員が変化しますので、括弧書きの定員数も含めて記入します。

最大積載量

最大積載量の欄には、登録識別情報等通知書に基づき、乗用車の場合は斜線を記入、貨物車の場合は最大積載量を記入します。貨物車の場合、リヤシート搭載車にあってはリヤシート使用時と不使用時で最大積載量が変化する場合がありますので、括弧書きがあれば括弧書きの最大積載量の数値も含めて記入します。

用途

用途の欄には、登録識別情報等通知書に基づき、車両の用途を記入します。例えば乗用車であれば「乗用」、貨物車であれば「貨物」と記入します。

車両総重量

車両総重量の欄には、登録識別情報等通知書に基づき車両総重量を記載します。貨物車の場合、リヤシート搭載車にあってはリヤシート使用時と不使用時で車両総重量が変化しますので、括弧書きの車両総重量の数値も含めて記入します。

保険期間

保険期間の欄には、中古車新規検査の場合は斜線を記入しますが、登録書類を運輸支局の窓口に提出する際、自賠責保険証の原本を確認のために提出します。

証明書番号と保険会社名

証明書番号と保険会社名の欄は、中古車新規検査の場合は斜線を記入します。

走行距離

走行距離の欄には、車両のオドメーターの総走行距離を、10の位以下を省いた数字で記入します。

継続検査の場合

継続検査(継続車検)つまり一般的に言う車検では、中古車新規検査の場合の保安基準適合証の書き方に少々違いがあります。その違いも合わせて継続検査の場合の保安基準適合証の書き方を紹介します。

交付日

中古車新規検査の場合と同じで、保安基準適合証の交付する日付を記入しますが、保安基準適合証の決済権のある事業場管理責任者・副事業場管理責任者・主任技術者が記入します。

工場の名称と所在地

中古車新規検査の場合と同じで、指定自動車整備事業者の氏名又は名称・事業場の名称及び所在地の欄には、整備工場の名称と所在地(住所)を記入します。

自動車登録番号または車両番号

継続検査の場合、中古車新規検査の場合と違い、登録済みでナンバープレートが存在します。自動車登録番号または車両番号の欄には、車検証(自動車検査証)に記載の自動車登録番号つまりナンバープレートの番号を記入します。

車台番号

車台番号の欄には、車検証に記載してある車台番号を記入します。

使用者の氏名または名称および住所

使用者の氏名または名称および住所の欄には、車検証に記載の使用者の氏名と住所を、車検証の記載どおりに記入します。

乗車定員

乗車定員の欄には、車検証に記載の乗車定員を記入します。貨物車の場合、リヤシート搭載車にあっては、リヤシート使用時と不使用時で乗車定員が変化しますので、括弧書きの定員数も含めて記入します。

最大積載量

最大積載量の欄には、車検証に記載の最大積載量を記入しますが、乗用車の場合は最大積載量の記載はありませんので、斜線を記入します。貨物車の場合、リヤシート搭載車にあってはリヤシート使用時と不使用時で最大積載量が変化する場合がありますので、括弧書きがあれば括弧書きの最大積載量の数値も含めて記入します。

用途

用途の欄には、車検証に記載の車両の用途を記入します。例えば乗用車であれば「乗用」、貨物車であれば「貨物」と記入します。

車両総重量

車両総重量の欄には、車検証に記載の車両総重量を記載します。貨物車の場合、リヤシート搭載車にあってはリヤシート使用時と不使用時で車両総重量が変化しますので、括弧書きの車両総重量の数値も含めて記入します。

保険期間

保険期間の欄には、中古車新規検査と違い、有効な自賠責保険の期間を記入します。継続検査の場合、保安基準適合証を交付する前に、自賠責保険を契約し、自賠責保険証明書を発行しなければなりません。自動車検査員は、保安基準適合証を記入する前に、自賠責保険の期間もする必要があります。

最終の検査申請日

最終の検査申請日の欄は、継続検査のみ必要になる項目で、有効な自賠責保険の期間が保安基準適合証の有効期間に満たない場合に記入します。

乗用車を例に挙げると、車検証の有効期間の満了日が平成30年1月10日、保安基準適合証の交付日が平成30年1月10日だと保安基準適合証の有効期間は平成30年1月24日となります。有効な自賠責保険の期間の末日が平成32年1月15日の場合の最終の検査申請日は、平成30年1月15日となり、最終の検査申請日欄に記入します。

証明書番号と保険会社名

証明書番号と保険会社名の欄には、有効な自賠責保険証明書の証明書番号と、発行元の損害保険会社名を記入します。継続検査の場合、有効な旧自賠責保険証明書、つまり前回の車検で交付された自賠責保険証明書があれば旧自賠責保険証明書の番号と、今回の車検で交付した新自賠責保険証明書の番号を両方を記入します。

走行距離

走行距離の欄には、中古車新規検査と同じように車両のオドメーターの総走行距離を、10の位以下を省いた数字で記入します。

保安基準適合証の訂正の仕方

保安基準適合証の書き方・訂正・有効期間・価格・再交付

人間誰にでも間違いはあります。保安基準適合証を記入していて間違ってしまう場合もあるでしょう。そんな時にはどうしたらよいのでしょうか。保安基準適合証の訂正の方法を紹介します。

書き損じした場合の訂正方法は?

保安基準適合証を記入していて、文字を間違えたり、漢字を間違えたりしてしまった場合、訂正部分を朱抹して訂正します。朱抹の方法は、赤ボールペンで横に二重線を引きます。そして朱抹した箇所には訂正印が必要になります。訂正印は指定工場の事業所印になりますので、記入を終えたあと保安基準適合証の交付決済権のある責任者に押印してもらいます。

記載ミスした場合の訂正方法は?

保安基準適合証のそれぞれの欄に記入していて、記載ミスをしてしまった場合も、誤記部分を朱抹し訂正します。朱抹の方法も先程と同様ですし、訂正印も当然必要になりますので、保安基準適合証の交付決済権のある責任者に押印してもらいます。

保安基準適合証の有効期間は?

保安基準適合証の書き方・訂正・有効期間・価格・再交付

交付された保安基準適合証には有効期間があります。有効期間は、交付日を含め15日間となります。継続検査の場合、保安基準適合証と同時に保安基準適合標章を交付します。保安基準適合標章は、車検の手続き中に車検証の代わりになるもので、この保安基準適合標章も有効期間は交付日を含めて15日間となります。

保安基準適合証の交付価格は?

保安基準適合証の書き方・訂正・有効期間・価格・再交付

指定自動車整備工場で車検を受けた場合、保安基準適合証の交付価格はあるのでしょか。細かく保安基準適合証の交付にかかる費用して価格を設定している整備工場はあまりないでしょう。車検の手続きに係る費用に含まれることがほとんどです。

保安基準適合証の再交付方法は?

保安基準適合証の書き方・訂正・有効期間・価格・再交付

保安基準適合証や保安基準適合標章を、き損または紛失した時には有効期間内に限って再交付することができます。

保安基準適合証の再交付の場合は、新しい保安基準適合証用紙を使用し、右の余白部分に「再交付」と朱書きし、き損または紛失した適合証などの交付番号と再交付の理由を朱書きで記入します。き損または紛失した保安基準適合証の控えは×印で朱抹し、右の余白部分に、き損または紛失した年月日と理由を明記します。

保安基準適合証の勘定科目

保安基準適合証の書き方・訂正・有効期間・価格・再交付

勘定科目とは、個人経営や法人などの経理の用語ですが、収支に関わる仕訳や決算報告書に用いる表示金額の名目のことです。

では、保安基準適合証の勘定科目は多く分類される科目のうち、どれに当てはまるのでしょうか。保安基準適合証の勘定科目は、数ある科目のうち販売管理費の中の事務用品費になります。

車種別保安基準適合証の交付方法は?

保安基準適合証の書き方・訂正・有効期間・価格・再交付

車検の車両を自動車検査員が検査し、保安基準に適合していると判断したら、保安基準適合証を自動車検査員が記入します。記入後の保安基準適合証の交付の流れ普通自動車と軽自動車の2パターンで紹介します。

普通自動車の場合

普通自動車の保安基準適合証を記入し終えたら、保安基準適合証の交付権限のある事業場管理責任者などに、記入した保安基準適合証と指定整備記録簿を一緒に提出します。事業場管理責任者は、記入された保安基準適合証と指定整備記録簿の記載内容を確認し、問題なければ、保安基準適合証の交付日を記入し、事業場印を押印し、保安基準適合証を交付します。

保安基準適合証を交付したら、保安基準適合証交付台帳に交付の旨を記載します。継続検査の場合は、保安基準適合証と同時に保安基準適合標章を交付する場合があります。保安基準適合標章を交付したら、四つ折りにして有効期間の記載面が外に見えるように、フロントガラスの上部に車室内から貼り付けます。

軽自動車の場合

軽自動車の保安基準適合証の交付の流れは、普通自動車の場合と特に変わりはありません。保安基準適合標章の交付も、普通自動車の場合と変わりありません。

保安基準適合証はとても重要な書類です!

保安基準適合証の書き方・訂正・有効期間・価格・再交付

今回は、保安基準適合証についての書き方や訂正方法、有効期間、再交付の方法などを紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

保安基準適合証の記入や交付に係る指定整備事業所の管理責任者や自動車検査員などは、職務の内容などから「みなし公務員」とされています。当然、法令違反した場合の罰則も厳しいです。ですから、取り扱う保安基準適合証も重要になってきます。保安基準適合証の取り扱いは、慎重にかつ丁寧に誤記の無いようにしましょう。

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