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ブレーキパッドの交換|費用/方法/時間/交換時期の目安

更新日:2023年10月26日

ブレーキパッドの交換についての記事です。ブレーキパッドに限らずブレーキは一番大事な部分になりますので、ブレーキパッドの交換以外に、部品交換をしないとどうなるか、ブレーキの作動の仕方やブレーキな関する部品や役割・注意点などをまとめています。

ブレーキパッドの交換|費用/方法/時間/交換時期の目安

ブレーキは消耗部品である

ブレーキパッドのお話をする前に知っておいてほしいことは、ブレーキだけではなく車の部品全般に言えることですが、消耗部品であるということです。消耗部品ですので、いずれ交換をしなければなりません。

車やバイク、自転車でブレーキが効かないということが起きてしまうと快適な乗り物が凶器に変わり、最悪人の命を奪うことにもなりかねません。今は、1年または2年に1度、車検をとるということが義務付けられていますので、ブレーキが効かないということは未然に防げるようになりましたが、仕事で車を使う・お出かけの時は遠距離に行くことが多いという方は、ブレーキパッドの消耗は通常よりも早くなりますので注意しましょう。

ブレーキパッドのお話だけではなく、ブレーキの構造なども一緒にお話していきますので参考にして下さい。

ブレーキパッドとは何か?

ブレーキパッドとは、ブレーキを踏んだ時にタイヤの内側にあるローターを挟めて動きを止めるためにある部品で、新品の状態で厚さは10mm程あります。ものすごい回転数のローターの動きを止める部品ですから、少しずつブレーキパッドは削られていきやがて交換となります。

一般的には、ブレーキパッドの厚さが5mm以下の場合は交換を検討することとなりますが、お出かけの場合しか車を使わない場合は、5mmでも交換をしないケースがあります。お出かけするときと通勤で使うという場合は、交換をするケースが多いです。

交換を勧められた場合は、車の使用用途・年間の走行距離を加味しながら考える必要があります。わからない場合は、工場のスタッフに意見を求めることが有効であると言えます。

ブレーキが作動する仕組み

車などはどうやって止まっているのかを書いていきます。少し難しいお話になりますが、ぜひ目を通してください。

ブレーキペダルを踏むと、ブレーキオイルの力でキャリパーという部品にあるピストンが前に出てきます。そのピストンがブレーキパッドを押し、ローターを挟み込み摩擦力によりローターの回転数を下げて止めるということになります。

身近なもので例えると、「消しゴム」がわかりやすいのではないでしょうか。消すときに何回かこすって文字を消していきます。使えば使うほど消しゴムの減りは早くなり、いずれ消しゴムはなくなります。この「消しゴム」をブレーキパッドに例えるとわかりやすくなります。

簡単に説明をしましたが、色々な部品が適切な動きをして車の動きを止めています。今出てきた部品の役割をそれぞれ次で見ていきます。

ブレーキを構成している部品と役割

ブレーキを構成している部品はどんなものがあり、それぞれどのような役割を果たしているのかを見ていきます。ブレーキ装置は、いくつもある部品が組み合わさってできています。全く違う役割を担っていますので、1度読んでみて下さい。

ブレーキオイル

ブレーキオイルは、ブレーキペダルを踏むとキャリパーの中のピストンを出すために使っているオイルです。車はいろいろなところで、油圧で物を動かしていますがブレーキも油圧で動く装置の1つです。

何らかの原因でブレーキオイルが漏れるとブレーキが全く効かなくなります。オイルの性質上、時間が経つと水分が混入してきますので、水分が混入した状態でオイルを使い続けるとキャリパーの内部がサビてしまうということが起こります。

こういうことを防ぐためには、ブレーキオイルを交換してあげる必要があります。

キャリパー

車のタイヤの動きを止めるには、このキャリパーの動きが最重要であるといっても過言ではありません。ブレーキパッドの交換も大事ですが、それ以上に大事であると言えます。

ブレーキパッドの動きはキャリパーが正常に作動するかどうかで決まります。キャリパーの中にあるピストンが上で書きましたが、ブレーキペダルを踏むとブレーキオイルの油圧によって出てきます。

逆にブレーキペダルを放すとピストンが戻るんですが、時間が経ってくるとピストンが戻らなくなるケースがあります。そうするとブレーキが片輪のみ効いてしまうなどの不具合が起こってしまいます。

その他にスライドピンの動きなども重要になってきますので、前輪のブレーキは、ブレーキパッドも大切ではありますが、キャリパーの方も同じくらい大切であると言えるでしょう。

ディスクローター

ディスクローターは、英訳をすると「円盤状のもの」となります。その名のとおり、円盤状のローターなのですが、ブレーキパッドがこのディスクローターを挟み摩擦熱の力によって車の回転数を落としていきます。

ブレーキパッドと密接に関係するのがこのディスクローターで、ブレーキパッドの摩耗のしかたがおかしいとディスクローターの削られ方もおかしくなってしまいます。車のディスクローターは鋳鉄という鉄でできていますが、バイクのディスクローターはステンレスでできているというのが大きな特徴です。

ブレーキホース

ブレーキホースは、キャリパーの所につながっています。時間が経つとホースは劣化をしていきますので、ホースに亀裂が入ってきます。亀裂が入ると車検の検査を通過することができませんので、その場合はホースの交換が必要となります。

ホースに多少の亀裂が入っても走行やブレーキの効き具合に問題は発生しませんが、放っておくと亀裂はどんどん広がり、ホース自体が切れてしまう可能性がありますが、車の知識がないとなかなかわかりませんので、オイル交換の時に点検してもらうか、車検の時に点検をしてもらうとホースの交換を勧められますので、その時に交換をするようにしましょう。

ディスクローターが摩耗するとどうなるか?

ディスクローターの摩耗には、段付き摩耗というものがあります。これは、キャリパーの固着という現象から起こる可能性があります。

段付き摩耗は見るだけで段差がついていることがわかり、この状態で車を運転すると信号などで止まるときにブレーキペダルに跳ね返りを感じることになります。ブレーキの性能が落ちているということになりますので、大きな事故につながる可能性が出てきてしまいます。

この段差がついてしまったディスクローターは交換または研磨で修正する方法があります。基本的にはローターの研磨は1度のみとなります。なぜ1度なのかというと研磨をすると厚さが薄くなるために2回目の研磨となると厚さがなくなりますので、そこまでくると交換ということになります。

ディスクローターが摩耗すると正常な制動力が得られなかったりという可能性がありますので、ブレーキパッドの交換とともにディスクローターの交換や研磨を勧められる場合があります。

ブレーキパッドの交換目安は?

一般的には、物には寿命というものがあります。ブレーキパットの寿命は車の重量や使い方、管理状態で大きく異なってきますので、いつということを断言することはできません。

一応、ブレーキパッドの交換の目安は3~4万kmに1度と言われています。これは普通に運転をしたり、走行距離が年間15000km前後の場合ですので、車の使用状況によっては交換時期の目安が多少前後することは理解してください。

上でも書いていますが、新品のブレーキパッドの厚さは10mm程あります。厚さが5mm以下になった場合は、交換時期が近づいていると考えましょう。2mmを切った場合は1か月以内に交換、1mmの場合は、即交換するということを知っておいて下さい。

また、ブレーキを踏んだ時に「キーキー」と高い音が出るケースがあります。一概には言えないのですが、交換時期が近い場合とそれ以外の原因で音が出ているケースが考えられます。この場合は、行きつけの整備工場で点検してもらうことをします。

ブレーキパッド交換の費用・価格

ブレーキパッドの交換費用について書いていきます。費用については、車の大きさによってブレーキパッドの大きさやお店によっても違いますので、金額は一律ではありません。

おおよその目安となる金額ですが、工賃は5000円~8000円、部品代は5000円~10000円というところです。前輪と後輪にブレーキパッドを使っている場合は、後輪のブレーキパッドはサイズが少し小さくなっていますので、前輪よりは金額は若干抑えられるでしょう。ディスクローター交換やブレーキオイル交換を一緒に行う場合は、ブレーキパッドの交換を含めて5~6万円ほどかかります。

交換をする前に、整備工場で見積もりを出してもらうと良いでしょう。

交換の工賃

ブレーキパッドの交換工賃は、車種によって異なります。整備工場で見積もりを出してもらうことをしますが、ここでは目安となる金額を書いていきます。

・軽自動車の場合 3000円~
・セダン型小型自動車の場合 5000円~7000円
・ワゴン型の車の場合 5000円~8000円
・スポーツカーの場合 7000~8000円
・高級車(ベンツ・BMWなど)の場合 12000~15000円

ここに書いた金額は全て前輪のブレーキパッド交換の場合の工賃です。後輪もブレーキパッドの場合は、ここに書いた金額よりも1000円~2000円ほど低い金額になることが多いです。ブレーキパッドの交換を考えておられる場合は、少しでも参考にして頂けると幸いです。

交換時期

ブレーキパッドの交換時期の目安は、上にも書きましたが少し突っ込んで書いていくと、軽自動車の場合は4~5万km、普通乗用車の場合は3~4万kmが目安であるということが言えます。

これはあくまでも目安で、走行距離(ブレーキを踏む回数や強さ)に比例してブレーキパッドは減っていきます。たくさん距離は走らないという方やスピードは割と出すという方は、ブレーキパッドの交換時期は多少時期が早まったり遅くなったりするでしょう。

バイクの場合は、純正のブレーキパッドの場合は1~3万Kmが目安になります。社外品の場合は、交換目安の距離は短くなります。自動車と同じくブレーキの使い方によって多少交換時期は変わることもあるでしょう。

ブレーキパッドの交換方法と掛かる時間

ブレーキパッドの交換方法をや作業時間を書いていきます。ブレーキの整備は分解整備に該当しますので、法律上空き地などで交換作業をすることはできません。工場に持っていくことになりますので、知識があいまいな方は決して1人で作業を行わないでください。それでは交換手順を説明していきます。

➀タイヤを外して、キャリパーの下のボルトを外します。確実に緩められるようにメガネレンチを使って緩めましょう。その際、キャリパーがスムーズに動くのかを一緒に確認しておくことをします。

②ブレーキパッドを外します。手で外すことができますが、手で外せない場合はマイナスドライバーであおりながら外しても大丈夫です。この場合は、ディスクローターに傷をつけないようにしましょう。

③キャリパーのピストンを戻します。専用工具を使いピストンを戻していきます。注意点がありますが、次の項で説明していきます。

④新品のブレーキパッドで、ローターの当たり面をやすりで削ります。その後、ブレーキパッドについているシムという部品とブレーキパッドの両端にグリースを付け直します。理由は次の項で説明します。

⑤新品のブレーキパッドをはめて、キャリパーのボルトを締めれば交換作業は完了です。

以上が交換手順になります。最後にブレーキオイルを交換しましょう。

作業時間はスムーズに進めば30~40分ほどで完了します。スタッフとの会話や物を見ている間に作業は終わりますので、待たされたという感覚はなさそうです。

ブレーキパッド交換の注意点

ブレーキパッド交換の注意点を説明していきます。

③のキャリパーのピストンを戻す場合ですが、ピストンを戻すとブレーキオイルがリザーブタンクに戻ります。場合によっては、オイルが溢れる可能性があります。

ブレーキオイルが溢れると、他のものがサビてしまう可能性が高いものですから、溢れさせないようにしなければなりません。キャリパーにエアブリーダーというエア抜きをする穴がありますので、そこを緩めます。緩めるとオイルが出てきますので、緩める前にチューブ付のオイル受けタンクを用意してください。リザーブタンクには新しいブレーキオイルを入れます。

これは、オイルがなくなるとブレーキオイルのラインに空気が大量に入ることを防ぐためです。ここまでやりますとブレーキオイルが溢れることはなくなります。

④についての理由です。ブレーキパッドの当たり面を削る理由は、ブレーキパッドが馴染みやすくするためです。グリースを付け直す理由は、ピストンが動いたときにブレーキパッドもスムーズに動けるようにするためという理由になります。ブレーキパッドの両端はキャリパー側についている金具に当たることになります。この金具も固まったグリースが残っている場合は取り除く必要があります。

ブレーキパッドを交換するときはオイルも一緒に交換する

ブレーキオイルの交換時期というのを聞いたことがあるでしょうか。明確に規定されているわけではありませんが、一般的には、車は4年に1度、バイクは2年に1度交換するのが望ましいと言われています。

ブレーキパッドの交換の際にブレーキオイルも交換をした方が良い理由としては、空気がブレーキラインに入っている可能性があるので、空気を抜かないとブレーキが全く効かなくなります。

他に挙げられる理由としては、ブレーキオイルは使い続けていくと水分が混ざってくるということです。混ざるとキャリパーなどにサビが発生し、ブレーキオイル漏れにつながる恐れがあります。それを防ぐためにブレーキオイルの交換は必須だということが言えます。

ブレーキが固着する

「ブレーキの固着」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは、走行中に重たい感じがしたり、ブレーキをかけたら急ブレーキのようになったりハンドルが曲がったりするようなことです。

なぜこのようなことが起こるのかというと、ブレーキオイルの説明の時にも書きましたが、ブレーキオイルは交換をしなければ水分が混入してきます。水分がキャリパー内のピストンに当たり続けることによりサビてしまい動きが重くなり、そのまま放置しているとピストンが動かなくなってしまいます。

もう1つ原因を上げるとすると、キャリパー上部についているスライドピンの動きが硬くなってしまうことです。どちらかというとスライドピンが硬くなる方が先のケースが多いと言われています。

固着しているということは、ブレーキが効いたまま走行しているということになりますので、ローターがものすごく熱を持っていたり、ブレーキをかけた時にハンドルが曲がってしまうと思わぬ事故につながりますので、このような症状を感じた場合は、すぐに修理が必要となります。

ブレーキ固着修理はブレーキパッド交換だけでは終わらない!

ブレーキが固着していると、少し大きな修理が必要となります。ブレーキパッドの交換はもちろんのことですが、キャリパーのオーバーホールという作業が必要となります。

これは、簡単に説明しますとピストンを完全に出してしまい、サビ取りをして主要部分にグリースを付け直しをする作業になります。ディスクローターの交換やブレーキオイルの交換などもブレーキパッドの交換とともに行うことになります。

ブレーキの固着という状況が起きてしまう前に、2年に1度程度の割合でブレーキオイルを交換するということを考えるべきではないでしょうか。ブレーキパッドの交換のみで済むところが余計な出費になってしまいますので、日ごろからのメンテナンスが大事となります。

種類別のブレーキパッド交換について

ブレーキパッドは、車・バイク・自転車によって大きさや交換の方法、交換にかかる時間まで変わってきます。ブレーキパッドの交換方法などを各乗り物ごとに見ていきます。

車のブレーキパッドは再三書いているように新品の厚さは10mmあります。交換の目安となる厚さは3mm、距離は3万~5万kmです。一般的に前輪だけであれば交換時間は30分~45分です。ブレーキパッドの厚さが2mmを切った時に「キーキー音」がなりますので、この音が出てくると交換の目安となります。

バイク

バイクは車と少し異なる部分があります。バイクのブレーキパッドの交換時期は、パッド表面にある溝がなくなったときです。多くのバイクは、ブレーキキャリパーを覗くと厚さが見れるようになっていますので、目視で確認することができます。

交換の目安となる距離は10000km~30000kmと言われていますが、乗り方によっては時期が多少ずれることがあります。

放っておくと「ガガガ」という音が出ますので、この音が聞こえたら即ブレーキパッドの交換が必要です。乗り続けるとローター交換をすることになりますので費用が高くなってしまいます。
作業時間はバイクによって異なりますが、工賃は5000円~15000円ほどです。部品代は別ですので、お店に持っていく前に見積もりをしてもらいましょう。

自転車

自転車のブレーキパッドは工賃が500円~1000円、部品代は600円前後となりますが、自転車の種類によっては金額は前後しますので電話で金額を確認してください。作業自体はそんなに時間はかからないでしょう。

ブレーキパッドが減ってくると、自転車も車やバイクと同じく音が出ます。音が出ると交換時期がすぐそこにきてますよということになりますので交換することをします。

店舗別のブレーキパッド交換状況の比較

ブレーキパッドの交換は、同じような作業であっても金額の設定はそのお店によって多少異なってきます。オートバックスとイエローハットの2つを比較していきますので、交換にかかる時間などを確認していただき参考にして下さい。

オートバックス

オートバックスはブレーキパッドの厚さが残り2mm、走行距離50000kmでの交換を推奨しています。ブレーキパッド交換の目安になる厚さと距離ですから、スタッフが交換を勧めてきた場合は、その場で交換をお願いしましょう。

オートバックスの交換工賃は、1輪5000円~となっています。一般的には、ブレーキパッドは左右両方を同時に交換しますので、工賃で10000円となります。工賃+部品代の合計金額で見ていくと17000円~25000円ほどの計算となります。ディスクローターの交換やブレーキオイルの交換を含めると10000円ほどの上乗せとなりますが、ブレーキパッドの交換を考えている場合は事前に見積もりを出してもらうと良いでしょう。

車種によって金額が異なる場合がありますので、1度問い合わせをしてみて下さい。作業時間は30分~となっていますが、時間には余裕を持つようにして下さい。行く前に予約をするとスムーズに作業を行ってくれますので、予約を入れてからお店に向かうようにしましょう。

イエローハット

イエローハットでは、ブレーキパッドの厚さの点検を30000Km毎に行うことを推奨しています。軽自動車では4~5万km、普通乗用車は3~4万kmが交換の目安と言われていますので、30000Kmごとの点検ということは、安全のためブレーキパッドの厚さがなくなる前に早めに交換しましょうという意味で、いいタイミングでの点検推奨距離ではないでしょうか。

イエローハットでの交換工賃は、左右合わせて6000円~となっています。部品代はどこのお店でも大きく変わりませんので、合計12000円~20000円ほどではないでしょうか。ブレーキオイル交換やその他付帯整備が発生した場合は、金額はその分プラスされますので、行く前に予約も兼ねて金額を事前に出してもらうと良いでしょう。

作業時間は30分~となっていますが、時間には余裕を持つようにしましょう。工場が混んでいると店内で待つことになりますので、時間の有効活用のためには事前に電話やネットで予約することをします。

車体別のブレーキパッド交換状況の比較

車種別にブレーキパッド交換の値段や作業時間を見ていきます。車の大きさによって工賃が異なったりしますので、交換に行く前にはお店に確認をしていただきたいですが目安となる金額を書いていきますので、少しでも参考にしていただけると幸いです。

セレナ

セレナはブレーキパッドの交換目安は約50000kmと言われていますが、使い方によっては交換時期が早くなる可能性がありますので、何らかの機会で工場に車を持っていったときに一緒に厚さの点検だけでもしてもらいましょう。

セレナのブレーキパッドの交換工賃は6000円~8000円ほどで、部品代は7000円~9000円ほどです。この車は前輪後輪ともにブレーキパッドを使っていますので、すべてのブレーキパッドを交換すると35000円~50000円ほどになります。作業時間は60分~75分ほどですので、待ち時間は少なくて済みます。

ディスクローターの消耗が激しい場合は交換を勧められることがあります。ローターを交換すると10万円近くの見積もりが出てくる可能性がありますので、この場合は走行距離があまりにも多い場合は、車自体売ってしまうという方法を考えてみても良いでしょう。

ワゴンR

ワゴンRのブレーキパッドの交換はオーソドックスな作業工程となります。お店でブレーキパッドの交換をすると工賃は3000円~6000円ほどでできます。部品代が7000円ほどですので、合計で15000円あればメンテナンスが可能となり、作業時間は30分ほどでできます。

ワゴンRのブレーキパッドはネットで購入すると2000円~3000円で済みますが、中には粗悪品もありますので注意が必要です。粗悪品を手に入れてしまうリスクを負うようであれば、純正品もしくは社外新品のブレーキパッドを使うことが安全の面から大切であるということが言えます。

mini

ミニは純正のブレーキパッドを使用しています。ミニの純正のブレーキパッドはパッドセンサーというものがついていて、交換時期が近づいてくると車内のメーターのブレーキ警告灯を点灯させることにより交換時期が近いということを教えてくれています。

車の使用頻度や使い方により異なりますが、距離が3~5万kmになると警告灯が点灯します。このタイミングでブレーキパッドを交換する際には、一緒にディスクローターの交換もしてもらうことをします。

ミニのパッドやローターは最初からついているものよりも消耗が少ないパッドやローターがありますので、金銭的に余裕がある方は最初から交換してしまうという方法も後々の出費を考えると有効な方法であると言えます。

パッドセンサーの交換作業がありますので、時間は40分~60分、交換費用の合計はブレーキパッドで35000円~40000円前後、ローターも一緒に交換すると60000万円ほどになります。ローターはネットで購入することができますので、安くて良いものがあればそちらを購入する方法も良いでしょう。

NBOX

NBOXのブレーキパッドの交換にかかる費用は合計で15000円ほどとなります。作業時間は30分程度で完了します。

NBOXだけではなくどの車にも言えることですが、ブレーキパッドの交換と一緒にブレーキオイルを交換するようにしましょう。別途料金はかかりますが、長い目で見るとキャリパーオーバーホールなどのお金がかかる作業が後で入るよりは、ブレーキオイル交換で少ない出費で安全に乗れる方が良いので、一緒に交換することをします。

もっと費用を抑えたい場合は、ブレーキパッドをネットで購入することを検討しましょう。純正品より安くて良いものが手に入る可能性がありますが、粗悪品の可能性もありますので見極めが必要となります。

レガシイ

レガシィのブレーキパッドの交換工賃は前輪左右で6000円~7000円、後輪左右で6000円~7000円となります。この金額にプラス部品代ですので、前輪のみの交換だと18000円前後、4輪全部交換すると35000円前後になります。スポーツカーは使うブレーキパッドの種類により金額に大きな差が出てきます。

どのようなブレーキパッドを使いたいか事前に調べてからお店に行っても良いでしょうし、ネットで気に入っているブレーキパッドを購入して、交換時に工場に持っていくということも良いでしょう。

自分のカーライフに合った物を使っていくようにしましょう。

クラウン

クラウンは前後輪にブレーキパッドを使っているケースがほとんどです。前輪は大丈夫でも後輪が交換しないといけないケースが想定されますので、4輪ともブレーキパッドの厚さチェックをしてもらうことが大切です。

工賃は6000~8000円、部品代を合わせると合計金額は15000円~25000円ほどになりますが、後輪も同時に交換すると30000円~45000円ほどの金額になります。

厚さが残り1mmになると「キーキー音」がなりますが、これを放っておくとディスクローターを削ってしまうことになり、さらに金額が高くなってしまいますので、使用頻度にあわせて適切なタイミングで交換作業をしてもらいましょう。

作業時間は前輪40分前後、後輪30分前後ですので、そこまで時間がかかることはありません。

ブレーキパッドを交換しないとどうなる?

ブレーキパッドを交換しないとどうなるかを書いていきます。ブレーキペダルを踏んで特に違和感を感じなければ、放っておいても大きな問題はありません。

しかし、下に詳しく書いていますが走行中に音が出るようになります。この音は、ブレーキパッド交換のサインですので、音が聞こえたら行きつけの工場に車を持っていくことをします。

音がするといってすぐにブレーキが効かなくなることはありません。しかし、リザーブタンクに入っているブレーキオイルは減っています。オイルが減っているということは、ブレーキパッドの消耗の他にオイルが漏れている可能性が出てきますので、いずれにしても整備工場に持っていくようにしましょう。

ブレーキパッドが減っていることをいつ知るか?

いつものように運転していると「ブレーキパッドが減っているな」ということは気づきません。それではいつブレーキパッドが減っているということがわかるのでしょうか。車検の場合は1年または2年に1度ですので、それまでの間はブレーキを見る機会はありません。

車に詳しくない方でもブレーキパッドが減っているということを知る機会はあります。いつかというとガソリンスタンドもしくは整備工場でオイル交換をするときです。オイル交換の受付の際に「ブレーキの点検をお願いします」といえばやってくれます。おそらく無料でできますが、お金がかかる可能性は考えておきましょう。

オイル交換は定期的に行うものですので、ブレーキパッドが減っているということを知る機会はたくさんあるということになります。

ブレーキシューとは?

ブレーキパッドを中心にここまで書いてきていますが、ブレーキパットを使っている部分は前輪がほとんどです。スポーツカーなど力がある車は、前輪後輪ともにブレーキパッドを使っているケースはありますが、一般的な乗用車は前輪のみとなっています。

後輪はブレーキシューというものを使って車を止めています。ドラムブレーキと言われているもので、同じブレーキでも前輪と後輪では形が異なっています。

ブレーキシューは新品での厚さは4~5mmほどです。厚さが2mm以下になると交換をしなければなりません。交換をしないで放っておくと音が出る可能性がありますので、工場で交換を勧められた場合は、交換をした方が良いでしょう。

ブレーキシューが作動する仕組み

ブレーキシューの作動の説明をしていきます。

基本的には、ディスクブレーキと同じなのですが、ブレーキを踏むとブレーキオイルの力でシリンダーを動かし、ブレーキシューがドラムにあたり摩擦熱によって回転数を落とし、止めるという仕組みになります。

前輪のブレーキは正常に作動しても、後輪のブレーキが作動しなければ意味がありません。従って、ブレーキパッドの交換と同じようにブレーキシューの交換も必須であると言えます。ただし、ブレーキシューの方がブレーキパッドよりも寿命が長いので、交換する回数は少ないでしょう。

ブレーキドラム

ブレーキドラムの内側には、上で書きましたブレーキシューの当たり面があります。そこにシューがあたることにより摩擦熱が発生し回転を止めています。使い続けるとブレーキドラムも摩耗してきます。距離を走ると、段付き摩耗というドラムの内側に段差ができる場合がありますが、そうすると安定した制動力を得られないという不具合が出てきます。

この場合は、ドラム内側の段差をなくすために研磨という作業を行う必要があります。お金は少しかかりますが、安全に乗るためには研磨が必要なケースがありますので、勧められた場合は研磨をしてもらいましょう。

ブレーキに異常を感じたときは?

車で走っていて信号で止まるときなどは必ずブレーキを踏みます。その際に急ブレーキのような感じになる・ブレーキペダルがいつもより深い・大きな音が出るなどの症状が出る可能性があります。

この場合は、ブレーキの固着・ブレーキオイルが漏れているなどの症状が考えられます。そのまま放っておくと、事故につながる可能性が非常に高いので車を路肩に止めて、整備工場に電話して車を取りに来てもらいましょう。

また、車にかけている自動車保険も有効です。ほとんどの自動車保険契約にはレッカーサービスが付帯されているはずですので、加入している保険の事故故障受付センターに電話して、レッカーをお願いするということも可能です。何らかの異常を感じたときは、大きな事故になる前に車を止めることが大事です。

ブレーキの異常は誰でもわかる?

車に乗っていると、詳しい方でなければ異常に気付きにくいのではないでしょうか。しかし、知っていればすぐに工場に持っていくという行動にでることができますので、万が一これから書くことが実際にあった場合は、早めに工場で点検をしてもらってください。

誰でもわかる異常は、ブレーキパッドの厚さが少なくなってきたということです。これは、走行中に「シャンシャンシャン」という音を聞くことです。足元付近からこのような少し高めの音が聞こえた場合は、ブレーキパッドが残り少なくなってきています。音が聞こえたからと言って、今すぐブレーキが効かなくなるということはありませんので安心してください。

ただし、ずっと放っておくと音がどんどん大きくなる可能性がありますので、早めに点検をしてもらいましょう。

ブレーキパッドを新品にした後の注意点

ブレーキパッドを新品に交換をした後に注意をしなければならないことがあります。交換してすぐの時は、ブレーキパッドが車に馴染んでいませんので、ブレーキを踏んでから車が止まるまでの時間がわずかですが長くなることがあります。いつもの感覚でブレーキを踏むと、前の車との距離が近い・コツンとぶつけてしまうなどということがあります。

ブレーキパッドは自然に車に馴染んでくれますので、それまでの間はいつもよりブレーキを早く踏むようにしましょう。だいたい500kmほど走るとブレーキを踏む回数も多くなりますので、ブレーキパッドがなじみ、いつもの感覚に戻ってくるのではないでしょうか。それまでの間は、通常よりも早くブレーキを踏みましょう。

ブレーキパッドだけではなくブレーキは1番大事である

ブレーキは本当に大事だということがお分かりいただけたでしょうか。ここまで書いてきたようにブレーキパッド交換だけが大事なわけではありません。もちろんブレーキパッドは大事なのですが、ブレーキパッド以外の部分も大事になってきます。

車やバイクの部品はそれぞれ意味があって取り付けられています。どこか1か所でも部品に不具合があると正常な作動がせずに大きな事故につながるということをまず理解しましょう。先にも書きましたが、ブレーキが作動しなければ乗り物は人の命を奪いかねない凶器となってしまいます。

適切なタイミングで適切なメンテナンスをして人に優しい運転を心がけましょう。

初回公開日:2017年11月01日

記載されている内容は2017年11月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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