スプロケット交換|交換時期の目安・費用・工具・効果
更新日:2024年09月22日
- スプロケットって何?
- どういった用途があるの?
- スプロケットの交換目安は?
- 費用はどれくらいなの?
- 交換するタイミングはいつ?
- 先が尖ってきたら交換なの?
- 走行性が低下してきたら交換すればいい?
- スプロケットを交換した後の効果とは?
- スプロケットは燃費に影響する?
- 聞こえていた異音がなくなる?
- スプロケットはどうやって換えるの?
- チェーンを交換すれば安心?
- タイヤを取り換えればさらに安心?
- 異なる車体のスプロケットを換える方法とは?
- リトルカブやカブの方法とは?
- ロードバイクの方法とは?
- 自転車の方法とは?
- エイプの方法とは?
- セローの方法とは?
- スプロケット交換に必要な工具とは?
- ジャッキアップがあるとスプロケットを換えやすい?
- トルクレンチがあると便利?
- ラチェットがあれば回しやすい?
- スプロケットを交換しないとどうなるの?
- チェーンが緩んでしまうの?
- 燃費が低下するの?
- 車両によっては外れてしまうの?
- DIYでスプロケットを交換できる?
- 広いスペースがあるといい?
- 本で調べながらの交換が
- ショップに依頼した方がいい?
- トラブルが発生しても平気?
- メンテナンスを覚えたら安全運転をしましょう!
スプロケットって何?
タイヤが付いた車両には、スプロケットというパーツが付いています。これはどういった役目をしているパーツかと言えば、発動機のパワーをチェーンやベルトを介して伝達する際、スムーズに回転力へと変換させるギアです。
主に、自転車やバイクなどの車両側面に付いています。見た目は多数のトゲがついた歯車状の形状をしていて、チェーンと噛み合って使われるパーツです。
金属でできているため、経年で劣化をしていきますが、とても長持ちするパーツです。車両によってサイズはまちまちですが、どれも同じような形状をしています。スプロケットは摩耗すると最善な走行が不可能となりますので、適宜交換する必要があります。
それではスプロケットの交換について、詳しい内容をご紹介して参ります。あまり「メンテナンスをしない個所」のパーツですので、この機会にぜひ車両チェックをしてみましょう。
どういった用途があるの?
車両は発動されたパワーを「回転力に変える」ことで前進します。具体的にはチェーンが適切に噛み合い、発動されたエンジンのパワーを回転力に変えるという役目があります。
自転車であれば、力強く漕ぐとそれだけのパワーが回転力へと変わります。エンジンによる場合でも同じように、発動されたパワーを後輪の回転力へと変えて前進します。
それには、各車両に合ったチェーンを使用することで、発動された原動力が最大限に引き出され、前進することが可能となります。
ですのでスプロケットがないと、車両の後輪へ発動されたパワーが伝達されませんので、車両は前進することができません。そのため、理にかなった「発動力を伝達する」重要なパーツの1つである、ということが言えます。
スプロケットの交換目安は?
車両にとって、とても重要なパーツであることがお分かりになったことでしょう。車両がスムーズに前進するためには必要不可欠なパーツですが、金属製のため経年劣化していきますので、いずれは交換をしなければ快適な走行ができなくなります。
こうしたパーツは「どのような目安を元に交換すれば良いのか」と疑問を生じますが、色々な状況がありますので、次章よりそれぞれ詳しくご紹介して参ります。これからスプロケット交換を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
費用はどれくらいなの?
スプロケットの交換には工賃を含めた費用が必要となります。主に、むき出しになっている後輪のスプロケットを交換することが多いですが、エンジン側のカバー内に付いている「ドライブ・スプロケット」も劣化していきますので交換する必要があります。
後輪の「リヤ・スプロケット」の交換費用は、パーツ代の他に取付け工賃が約5,000円~かかります。前後とも交換すれば、さらに工賃が必要ですので、約10,000円~の費用が目安となります。各ショップで工賃の設定金額が異なりますので、事前に問い合わせてみることが良いでしょう。
交換するタイミングはいつ?
最適な交換時期ですが、こちらにもいろいろなケースがありますので、分かりやすく「時間」と「距離」にて、それぞれの交換時期をご紹介いたしましょう。
<どれくらいの時間で交換すればいいの>
スプロケットは経年で摩耗していく金属パーツですが、頻繁に交換するものではありません。時間の目安で言えば、約2~3年ごとの交換が望ましいです。
車両にはさまざまな金属パーツが組み込まれていますが、1年ともたないパーツもあれば、こうした2~3年使えるパーツもあります。
<どれくらいの距離で交換すればいいの>
どれくらいの走行距離を重ねたら、スプロケットを交換すれば最善なのかをご紹介いたします。
交換する目安の距離は約15,000㎞~20,000㎞です。これだけの距離を走行した車両では、スプロケットがかなり摩耗している状態となります。やはり、年間に多くの距離を走行する場合、すぐに交換時期がきます。
先が尖ってきたら交換なの?
他にも最適なスプロケットの交換時期を判断する方法があります。時間と走行距離での判断の仕方はおおむねご理解いただけたことでしょう。今度は「目視で劣化を確認」して交換する方法をご紹介いたします。
スプロケットはチェーンをしっかりと絡ませるため、たくさんのトゲ状のものが付いています。これによりチェーンが緩むことなく固定され、発動力を最大限活かして走行することができます。
こちらのトゲは、経年で摩耗して先端がどんどんと尖っていきます。初めは丸みを帯びていますが、こうした状態になってしまうとスプロケットの限界です。先が尖ってしまったスプロケットは的確にチェーンを固定できず、ゆるんでしまいます。
そうなると走行にも支障をきたし、最悪の場合ではチェーンが外れてしまい、思わぬトラブルを巻き起こしかねません。そのため、先端が尖ってしまったスプロケットは早目の交換をすることが最善です。
走行性が低下してきたら交換すればいい?
前章のようにいろいろな劣化状況がありますが、やはり、どういった場合でも走行性に支障をきたすことに変わりがありません。
スプロケットは、安全でスムーズな走行を支える重要なパーツですので、劣化したままでは最大限の性能を発揮できずにパワーロスしてしまいます。
そうなると人力の車両であれば、体力を余計に消費したり、エンジン付きの車両であれば、ガソリン燃費が低下してしまいます。
走行していてもトルク感が感じられなかったり、坂道走行でパワー不足を感じることもあります。「最近ガソリン消費が早い」と感じていれば、それはスプロケットの摩耗による影響が一理あります。
やはり、スプロケットが走行性に及ぼす影響はとても大きいため、摩耗があったり、劣化が著しい場合、新しいものと交換することをいたします。ぜひ、1度チェックしてみてください。
スプロケットを交換した後の効果とは?
車両には数多くのパーツが使用されていますが、駆動系の中でも特に重要なパーツでもあるスプロケットを新しく交換するだけで、さまざまな良い効果があります。
摩耗しているスプロケットのまま走行していると、それに慣れてしまうため、本来の性能を引き出せていない状態が多いです。各パーツは、徐々に摩耗・劣化が進行しますので、そうした状態に気が付かないことが多くなります。
それでは、スプロケットを交換するとどういった効果を実感できるか、次章にて2つの例を挙げてご紹介して参ります。
スプロケットは燃費に影響する?
ガソリンを使う車両での場合に異なる点は燃費です。使い込まれたスプロケットはチェーンとの圧着が弱くなり、エンジンのパワーを最大限に活用できていません。
そのため徐々にパワー不足を感じたり、ガソリンの使用量が増えてしまいます。スプロケットを新調するだけで、そうしたロスが改善されて本来のパワーが蘇ります。
ですので、どれだけエンジンの排気量が大きくても、駆動系統のメンテナンスがしっかりとできていなければ、以上のような現象が起こります。
昨今、ガソリン代の高騰化も進み、レギュラーガソリン1リットル当たりが140円以上する地域もあります。継続的に車両を運転する場合、経済的にも重要なメンテナンスということが言えます。
長期間スプロケット交換をしていないいケースは多々ありますので、燃費が落ちてきたと感じている方は、ぜひ1度交換してみてください。
聞こえていた異音がなくなる?
長期間使い込まれた車両のスプロケットは、チェーンとの「クリアランスが大きくなる」ため、左右前後にゆるみが出てきます。
これは金属摩耗ですので、経年で起こる必然的な現象です。そのため、チェーンとスプロケットの接点から「異音や金属音」が大きく聞こえてくるケースがあります。
こうした状態のスプロケットは、すでに寿命をむかえています。接点がゆるんでいるとチェーンがタイヤと接触してしまったり、フレームなど周囲の部位へ傷を付けてしまうこともあります。
高速で回転するチェーンですので、ゆるんでいると二次的な弊害が起こることがあります。ですので、異音が聞こえて来た場合は「スプロケットの寿命」ということが考えられます。
走行性にも悪影響を及ぼしますので、ショップにて各所の点検とスプロケットを新品に交換してもらいましょう。
スプロケットはどうやって換えるの?
スプロケットは車両によって、左右のいずれかの前後に2つ付いています。それらを交換する際のやり方をご紹介いたしましょう。
まずは、アクスルというタイヤの中心を固定しているボルトを外します。国産車であればミリサイズ、外国車であればインチサイズの工具を使います。
とても硬く固定されている箇所ですので、力を込めて反時計回りに回してボルトを緩めます。これでタイヤが外せます。次に、チェーンをスプロケットから外し、車両から完全にタイヤとスプロケットを外しましょう。
そしてタイヤを地面に置き、今度はスプロケットが固定されているボルトを緩めます。これで容易に外すことができます。
新しいスプロケットを準備しておき、同じ箇所に再度固定します。そして、外した手順をさかのぼって各部を装着することで交換が完了します。
チェーンを交換すれば安心?
先のように、交換作業自体は特に難しい内容ではりません。ですが、頻繁に行う作業でもありませんので、ついでに他の消耗パーツを交換してしまいましょう。
ちなみに、スプロケットとセットで使用されるチェーンも消耗品です。ですので、同時に交換してしまえば、走行フィーリングはさらに上がります。
新しいチェーンはクリアランスが適正ですので、パワーロスもなく、発動されたパワーを十分に活かせるため、とても快適な走行を実感できますので「同時に交換」することがです。
新しい金属パーツは馴染むまでに多少の時間が必要ですので、組み込んだ後は専用のワックスをチェーンの各コマへたっぷりと塗り込んでおきましょう。
数百㎞を走行した後、チェーンが伸びますので、こちらも調整しておきましょう。これにより、新車時と同じ感覚で車両の走行を楽しめます。
タイヤを取り換えればさらに安心?
後輪の駆動系の要であるタイヤもついでに交換することが最善です。スプロケットを交換する場合、チェーンとタイヤも同時に交換すれば駆動系は新品です。そのため、今までよりも格段に「走行性がアップ」しますので、です。
後輪駆動車のリアタイヤは酷使されることが多く、劣化が早いですので、こうした時点で交換をしてしまえば作業がはかどります。
DIYで行うこともできますが、交換作業が不安な方はショップにて交換することがです。駆動系は走行上、命にも関わる重要な箇所ですので、ボルトの締め忘れやタイヤの装着方向、グリスアップなどの点検や作業が必須です。
スプロケットを交換する場合は、併せて上記の部位交換も検討してみてください。走行性が格段に上がりますので、今までよりも快適で楽しい走りが体感できます。
異なる車体のスプロケットを換える方法とは?
車両によってそれぞれの構造が異なりますので、スプロケットを外す場合でもやり方が異なります。たとえば、カウルがついている車両は余計な手間がかかります。
今回は数種類の車両を例に挙げて「スプロケットを取り換える」方法をご紹介して参りますので、DIYで行う場合、ぜひ参考にしてみてください。
リトルカブやカブの方法とは?
カブやリトルカブというバイクがあります。こちらは永年親しまれており、現在でも愛用者が多い車種です。
適度な大きさの車両ですので、扱いやすい車両です。この車両は左側にスプロケットが2つありますので、まずはシフトペダルとジェネレーターカバーを外しましょう。
その後、2つのスプロケットをしっかりと抑え込めるソケットレンチで緩めます。外すことができたら、新たなスプロケットを逆の手順で取付ます。
「チェーンのコマ」にしっかりと歯車が入っているか確認しながら作業しましょう。カブのスプロケットは、こうした方法で簡単に行うことができます。
ロードバイクの方法とは?
ロードバイクの場合は変速段階が多いため、スプロケットもそれに応じた複雑な歯車になっています。
ですが、バイクのような車重はありませんので、とても作業がしやすい特徴があります。そのため、タイヤを外すのにも大きな力はいりません。
タイヤを外し終えたら、ソケットを使ってアクスルのボルトを緩めましょう。これで外すことができます。
また、スプロケットとハブの嚙み合わせ部分には一箇所大きな部分があるので、正しい方向にしか入らない機構になっています。そして、全てのギア板が入ったらロックリングを手で軽く締めておきます。
ロックリングを回すソケットを差込み、モンキーレンチなどで硬く締めます。この時、ロックリングの表面に締め付ける最適なトルクが記載されているので、工具とトルクレンチを組み合わせて取り付けをしておきましょう。
自転車の方法とは?
「ママチャリ」と呼ばれる一般的な自転車の場合は変速機構が付いていませんので、構造がとてもシンプルです。そのため、ロードバイクよりも作業が単純な傾向があります。
まずは、同じようにリアタイヤを外します。ギアはスナップリングというパーツで固定されているので外していきます。
ドライバーなどの先が細い工具でスナップリングを外し、古いスプロケットを外しましょう。その後に新しいものと交換して、再度スナップリングを装着すれば作業が完了します。
自転車の場合、車両が軽く作業が行いやすいという利点がありますが、鋭利な工具を使うことがありますので、作業時には必ず軍手を着用しましょう。
エイプの方法とは?
エイプの場合、まずはじめに8mmのレンチでスプロケットカバーを外します。3本のボルトを緩めることでカバーが外せます。
そして、スプロケットを固定している中心のボルトを外します。この時にチェーンが回転してしまい、作業がしづらいことがありますので、リアブレーキをかけながら作業できれば最良です。
新しいスプロケットを装着して、しっかりとボルトで固定してから再度カバーを取り付ければ完了です。
ちなみにスプロケットには「ギア比」というサイズがあり、異なる比率の製品を使うことでエイプの走行性能が変わります。これには走行フィーリングの好みもありますので、選択の仕方はたくさんあります。
エイプのスプロケット交換を検討している方は、この機会にギア比を変更し、走行性能を変えてみるのも面白いことでしょう。
セローの方法とは?
セローという、250㏄のバイクのスプロケット交換についてご紹介いたします。まずはじめにカバーを外します。
ロックワッシャーの爪を起こし、ギアを1速に入れておきましょう。そして、リアブレーキを踏みながら、スプロケットを固定しているナットを緩めます。
次に、アクスルを緩めてチェーンプラーをずらし、タイヤを少し前に移動してチェーンを緩めます。その後、ナットを既定のトルクで本締めして、ロックワッシャーの爪をナットに密着させることで作業が完了です。
大きな車体ですので、広くて安全なスペースで作業を行うことが最善です。仮に路面が斜面状ですと、思わぬトラブルともなりかねませんので、十分に安全を留意の上で交換作業を行いましょう。
スプロケット交換に必要な工具とは?
交換作業には、最低限必要な工具があります。小さなものから大きなものまで多種多様な工具がありますが、最適な工具を使うことで交換作業がスムーズとなり、的確に行うことができます。
これから、初めてスプロケットの交換を検討している方もいることでしょう。ですので、家庭でもDIYできるように、最小限度の工具を揃えておけば良いです。それでは、どういった種類の工具があれば、良い交換作業ができるのかをご紹介して参ります。
ジャッキアップがあるとスプロケットを換えやすい?
ジャッキアップという工具があります。こちらは、重たい車両でも簡単に持ち上げることができる便利な機械です。
車両のタイヤを浮かせたい時や、車体の下に潜り込みたい場合にはとても重宝する機械です。そのため、タイヤ交換やチェーン交換など、駆動系の点検や整備も容易に行うことができます。
サイズも豊富にありますので、自分の車両と合った最適な製品を選択することがです。たとえば、「車高が低くてジャッキが入らなかった」というケースもありますので、購入前に、車両の車高を計測してからサイズが適合するジャッキを購入しておきましょう。
これ1つあれば、オイル交換などの作業も行いやすくなります。もしくは、冷間期に車両を長期保管する場合でも、ジャッキに乗せておくことで「タイヤの劣化を防ぐ」ことが可能となりますのでとても重宝する機械です。
トルクレンチがあると便利?
車両には多数のボルトがあり、それぞれが最適な力で締め込まれています。たとえば、エンジンやミッションという重要な機構も、こうしたボルトでフレームに固定されています。
ただ、各所のボルトは経年で緩んでしまいます。そのため、適切なトルクで締め込むことができれば最善です。
そうした作業を的確に行えるのが「トルクレンチ」です。こちらは、締め込む際の力を数値化して表示できるので、メーカー指定のトルクに合わせて的確な力でボルトを締めることが容易に行えます。
手の感覚で適当にボルトを締めてしまい、ネジ山を壊してしまうと多額の修理費用がかかってしまいます。そのため、こうした便利なトルクレンチが1本あれば、車両のメンテナンスに有効です。さまざまな箇所へ使える工具ですので、利便性も高い工具ということが言えます。
ラチェットがあれば回しやすい?
ボルトは時計周りに回すことで締め込まれます。反対に回せば緩みますが、きつく締め込まれたボルトは時として外しにくいことがあります。
中には、錆びてしまったために手で緩ませることができない状況があります。こうした場合にスパナで強引に緩めようとすると、ボルトをなめてしまうことがあります。
そうならないように、ソケットとラチェットという工具を使います。こちらは、ボルト全体をしっかりと覆い、的確に回せる便利な工具です。
ラチェットは切り替え1つで「回る方向を簡単に変える」ことができます。そのため、余計な力が要らずにボルトを回せます。
ソケットはアタッチメント式ですので、必要なサイズがあれば、買い足すことでどういったボルトへも対応できます。浅いものや深いものがあり、いずれも用途によって使い道があります。車両を所有する場合、便利な工具ですので、持っておくことをいたします。
スプロケットを交換しないとどうなるの?
車両にとって、とても重要な駆動系という機構ですが、これらが摩耗してきても交換しなかった場合ではどういった支障が起こるのでしょうか。
交換する目安は、先にご紹介したような内容がありますが、それを超えても交換しなかったり、忘れてしまっている場合もあります。
そうした状況では大きな事故を起こしてしまったり、いくつかの弊害が起こりますのでご紹介して参ります。最近、久しくスプロケットを交換していない場合、1度チェックしてみてください。
チェーンが緩んでしまうの?
長期間スプロケットを換えずに放ってしまうと、摩耗によりチェーンの緩みが大きくなります。チェーンは適切な緩みが必要ですが、それ以上の緩みは必要としていません。
緩んでしまったチェーンは縦横無尽に暴れてしまい、各所へダメージを負わせてしまうケースもあります。それには、摩耗したスプロケットの歯が原因です。
これにより正常な可動ができなくなり、チェーンが暴れてしまいます。ですので、チェーンを指で押した際、過度な動きをしている場合は要注意です。正常時に、前後左右どれくらい動くかを計測しておきましょう。
燃費が低下するの?
摩耗して劣化が始まると、どうしても起きてしまうのが「燃費の低下」です。エンジンは最適な混合気を爆発させて最大限の発動力を得ています。
こちらを的確にタイヤへ伝えることで、スムーズな走行が実現しています。ですが、摩耗したままのスプロケット使用は最良な状態ではありません。
そのため、エンジンの発動力を十分に活用できておらず、燃費が低下していきます。「そろそろ交換時期」と感じている場合、燃費による判断もできますので、走行性低下の原因がわからないという場合、こうした状況であることが多いです。
車両によっては外れてしまうの?
スプロケットは経年の摩耗によって各歯車が細くなり、だんだんと鋭利になっていきます。燃費が悪くなる要因でもあり、そのまま交換せずに走行をしていると危険なケースがあります。
特に自転車では起こり得るケースですが「走行中にチェーンが外れてしまう」ということがあります。公道において、これはとても危険な状況です。
バイクでのこうしたケースは少ないですが、自転車に関して言えば稀に起こり得るケースで、それには「新品の歯がしっかりとしたスプロケット」に交換することで改善されます。
目視でも判断することができますので、危険な状況が起こる前にチェックしてみてください。
DIYでスプロケットを交換できる?
車両のメンテナンスをご自分で行う方も多いことでしょう。機械いじりが好きで、休日はガレージで車両いじりを楽しむことは素敵な時間です。
今回ご紹介していますスプロケット交換は、比較的DIYしやすい作業の部類です。自分で車両のメンテナンスをすることで、今までよりも愛着がわきますし、不具合に随時対処することができるようにスキルアップもできます。
最初から難しい作業をする必要はありませんが、まずは各ボルトの緩みをチェックしてみましょう。これは直にボルトを手で回して、短時間で行えるチェックですので、とても簡単です。
もし緩んでいたら、スパナやモンキーレンチで時計回りに適度な力で締め込んでいけば完了です。
広いスペースがあるといい?
車両全体をチェックするには、やはり広いスペースで作業することが最善です。狭いスペースですと身体が入りづらいため適切な作業できません。
中には、外したボルトを落としてしまい、失くしてしまうということも起こります。車両はボルト1本がないだけで走行できなくなることがあります。ですので、広いスペースで心置きなくDIYできるスペースがです。
レンタルスペースもありますので、そうした広いスペースで行うことで、各所の点検が行いやすく、車両に関するいろいろな発見もできます。
本で調べながらの交換が
DIYで行う場合、スマホを片手に検索しながら作業するのも良いですが、メンテナンスブックを購入して作業することがです。
書籍の方が閲覧がしやすく、ペンでチェックも入れやすいため「DIY向き」ということが言えます。
メーカーが出版しているメンテナンスブックもありますので、そういった書籍を片手に各所の点検やメンテナンスをしてみましょう。
そして、基本的なメンテナンスを身につけたら、今度は自分流のDIYを見付けて楽しみましょう。これにより、さらに車両への造詣が深まります、
ショップに依頼した方がいい?
DIYしてみたいけれど、どうしても不安がある場合があります。工具を持っていないし、手が汚れたり、怪我することもありますので、時として危険を伴うこともあります。
そうした場合は、やはりショップに依頼しましょう。メカニックが適切な整備を迅速に行ってくれます。今まで長らく悩んでいた作業でも、ほんの数分で完了してしまうということがあります。
DIYに挑戦することは素敵なことですが、挑戦してもわからない「専門的な作業」の場合、頼れるのはプロの技術です。
工賃はかかりますが、安心できる正確な作業をしてくれますので、DIYで困ったときには迷わず依頼してみましょう。きっと、調子を取り戻した車両が返ってきます。
トラブルが発生しても平気?
道中で車両のスプロケットに不具合が生じて「走行不能」になってしまうこともあります。こうした場合、DIYでのスキルがあれば車載工具で修理や交換をすることも可能です。
ですが、大掛かりな工具がないため、修理・交換ができないケースもあります。こうした場合、近隣のショップに持ち込みましょう。
もしくは、深夜・早朝でショップが開店していなかったり、緊急を要する場合はロードサービスを活用しましょう。昨今のロードサービスは24時間・365日運営していますので、電話やメール1本で現地まで来てくれます。
依頼すれば、長時間待つこともなく迅速に来てくれることが多いです。こうしたサービスを利用できますので、バイクや自転車でも安心して遠くまで出掛けることができます。
ぜひ、出掛ける前にそうした万全な準備をしておくことで、道中のトラブルでも落ち着いた対処ができますのでです。
メンテナンスを覚えたら安全運転をしましょう!
今回は車両に使われるスプロケットの交換について、色々な角度から詳しくご紹介して参りました。
今回ご紹介した車両以外でも交換の方法は色々あります。まずは基本的な作業を覚えておけば、今後どういった車両を所有しても工夫しながらDIYを楽しめることでしょう。
やはり、どのような車両でも重要なことは「点検と整備」です。手入れを定期的に行っている車両は、いつでも快調な走行を楽しめます。
少しずついろいろな作業を覚えていけば、道中でトラブルに遭遇しても難なく対処できるようにスキルアップできます。
そしてメンテナンスを覚えたら、安全意識を忘れずに走行しましょう。これにより、トラブルが減り、修理をする時間も減りますので、じっくりと走行を楽しめることでしょう。
初回公開日:2018年02月08日
記載されている内容は2018年02月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。