ペダル交換の方法(車/自転車/三輪車など)|外し方・工具・工賃・効果
更新日:2024年09月26日
ペダルの交換方法
ペダルと言っても自転車のペダルもあれば自動車のアクセルペダルもあり、他に三輪車やマウンテンバイクなど、その「ペダルを使った乗り物」によっていくつものペダルの種類があります。
これらのペダル交換をする際に共通しているのは、「あらかじめ備え付けられていたペダルを取り外して新しいペダルを取り付ける」ということで、このペダルの取り外し・取り付けを指して「ペダル交換」と言います。
一般的なペダル交換では、レンチやスパナを使ってペダル部位を止めているボルト・ネジを取り外し、そのままペダルを交換する方法がよく採られています。もちろんこれは自転車や三輪車などのペダル交換となるので、車のアクセルペダルの場合はまた別の交換方法が取られます。
ママチャリ
ママチャリというのは一般的に使用されている「シティサイクル」のことで、誰でも簡単に乗りこなせる自転車を指します。この自転車のペダル交換は「基本的な自転車のペダル交換」を行なうだけでよく、特殊な技術や知識は何も要りません。
たいてい自転車のペダルを取り外す際にはレンチかスパナを使いますが、その両方が手に入らないときはペンチでもかまいません。ペダルを止めてあるボルト・ネジを緩める方向に回転させて、ペダルを取り外して新しいペダルと交換します。
マウンテンバイク
マウンテンバイクの場合は稀に特殊なペダルを使用している場合がありますが、一般的にはフラットペダルがよく使用されています。このマウンテン用のフラットペダルですが、このペダルには専用のボルト・ネジが使用されていることもあり、この場合はマウンテンバイク専用のペダルレンチがあると助かります。
外し方は通常の自転車ペダルの外し方と同じく、ネジが緩まる方向へレンチを回し、そのままペダルを引く形で抜き取ります。そして新しいペダルと交換し、ボルト・ネジを締め付けます。マウンテンバイク専用のペダルレンチは市販の物で2,000円前後しますが、たいていマウンテンバイクを購入した時点で付属品としてもらえる場合が多いです。
ロードバイク
ロードバイクの場合は「走る用に設計された自転車」でもあるため、ペダル交換の頻度は他の自転車と比べて少なくて済みます。しかしその分しっかり固定される形でペダルネジが締まっていることが多いため、ペンチやレンチでボルト・ネジを緩める際に余程の力が要る場合があります。
このロードバイクのペダル交換の場合も、専用のペダルレンチがあるため、それを使用してペダル交換をするとかなり楽に交換できるでしょう。ペダル交換の仕方は先述と同じ方法でかまいません。
ただロードバイクの場合は上記のように「しっかりペダルが固定されて、なかなかペダルが外せない場合」があるので、その場合はレンチをペダルのボルト・ネジに引っかけておき、ペダルの端を足で押して外す方法もあります。
三輪車
三輪車のペダル交換は比較的他の自転車よりも径が小さいため、「ペダル交換が楽にできる」と想定されがちですが、これがなかなかペダル交換となると手ごわいです。三輪車のペダルというのは、幼児から子どもが乗る用に設計されているため、ペダルが他の自転車よりもさらにきつく締められている場合がほとんどです。
そのため、ペダルのボルト・ネジを取り外してペダル交換する際には、グリスや石鹸など使用し、あるていどボルト・ネジ部分をふやかしてから専用レンチでネジを緩める方法が確実です。
このように、三輪車の場合のペダル交換が比較的むずかしいこともあるため、自転車専門店などで三輪車のペダル交換をしてくれる場合もあります(もちろん無料です)。
エアロバイク
お部屋の中でエクササイズ用に使われるエアロバイクですが、このエアロバイクのペダル交換をする場合は少し予備知識が必要になります。エアロバイクのペダルの径というのは通常で使用されている自転車のペダルよりもサイズが半分となり、一般的に市販されているペダルはもちろん使用できません。
そのため、エアロバイク専用のペダルを購入する必要があり、それを使用してペダル交換をします。エアロバイクのペダルは主に樹脂ペダルが使用されており、ペダル交換そのものは比較的簡単に行えます。ペダル交換の方法は先述と同じく、古いペダルの接続ネジを取り外して新しいペダルを付け替えるという、普通のペダル交換方法となります。
車
一般的に車のペダルとして使用される物には、アクセルペダル、クラッチペダル、ブレーキペダルの3種類があり、これはオートマチック車とミッション車でペダル交換方法が変わってきます。
車のペダル交換では専門的知識が必要となります。まずペダルを固定しているネジのタイプを把握しておき、そのタイプに合わせた形でペダル交換を行なわなければなりません。ペダルカバーを先に取り外し(これは特に工具を使わなくても手で取り外すことができます)、その次にペダルを固定しているネジをレンチで取り外します。
そして、一般的な自動車ペダルの取り付け方(説明書)に沿って新しいペダルと古いペダルを交換し、先述と同じようにレンチでネジを締めます。このとき、車種別で使用しているペダルが違うため、そのペダル専用の交換方法をしっかり把握しておきましょう。
折りたたみ自転車
折りたたみ自転車のペダル交換の場合は、比較的簡単です。折りたたみ自転車はあらかじめコンパクトにできるように設計されてあり、また解体や再設計などもできやすいように造られています。そのため、ペダル交換などの部品交換も簡単にできます。
折りたたみ自転車のペダルはたいていのタイプが、ペダルごと回して取り付ける型の物が多く、ペダル交換の際でもその「ペダルごと回して交換する」という作業になります。これは特にレンチなどの工具を使わなくても手動でできるため、いつどこでもすぐにペダル交換することができるでしょう。
ミニベロ
ミニベロもロードバイク型の自転車なので、先述と同じくペダルレンチを使用して比較的簡単にペダル交換することができます。ミニベロの場合も小型系のロードバイクになりますが、ペダル交換の頻度が少ない場合は、ペダルの固定部が非常に固くなっていることがあるのでレンチをネジ部分にかませておき、足で踏む形で外すと簡単に外れます。
またペダル交換の回数が少ないことを見越し、ペダルのネジの部分にグリスを塗布しておくことによって、次回からペダル交換がスムーズに行えるようになります。
ペダルの外し方
先述しましたように、ペダルと言ってもいろいろなペダルがあるため、まず「そのペダルがどんな機種の乗り物に取り付けられているか」ということを前もって把握しておきましょう。
ペダル交換には大きく分けて、「ボルト・ネジをレンチなどで緩めて取り外すタイプの物」か、「ペダルそのものを回転させて交換するタイプの物」かの2種類があります。先でご紹介しました折りたたみ自転車などのペダルは、ペダルごと回転させて交換できるタイプの物で、この場合は手動で交換できるためかなり楽です。
最近ではこの「ペダルごと回転させて交換できるタイプの物」が増えてきているため、特にレンチなどを使用しなくてもペダル交換をすることができます。ただし、しっかり固定するにはやはり工具を使った方がベターでしょうか。
ペダル交換に使用する工具など
一般的にペダル交換に使用する道具というのは、自転車用工具セットなどのワンセット型用具として市販されている場合がほとんどです。そのあるていどの工具・用具がそろえられた中から必要な用具を選定し、それを使用してペダル交換するのが一般的にはベストです。
その中の用具には、ペダルレンチ、スパナ、ドライバー、スクレーバー(車用)、ライニングクリアランスゲージ(ブレーキドラム調整作業用器具)などがあり、特にペダルレンチには実に多くの種類が用意されています。
このペダルレンチの種類は主に「その乗り物に使用されているペダルに適合したレンチ」を選ぶことが必要で、特に自動車のアクセルペダル、ブレーキペダル、クラッチペダルなどを交換する場合には、この「ペダルの種類とレンチの種類」が適合していなければ、交換ができないことも多くあります。
六角
六角というのはいわゆる「棒レンチ」と呼ばれる物で、そのレンチの先端部位が「六角形」なっていることからこの名称が付けられています。この六角レンチもボルトやネジを取り外したり取り付けたりするための工具で、特に通常のレンチでは交換しづらい箇所に滑り込ませるようにして使用できるため、狭い箇所のペダル交換には最適です。
さらに六角レンチにはいろいろと種類があり、ドライバータイプ、L形タイプ、T形タイプ、折りたたみタイプ、ヘキサゴンソケットタイプなどと、それぞれの用途に合わせて作られているのが特徴です。
レンチ
工業用レンチというのはいわゆる「工具の中で最も多用されている物」の1として認められており、用途に分けていろいろな種類の物が用意されています。このレンチの種類は工具の中でも実に多く見分けられ、フレアナットレンチ、コンビネーションレンチ、モンキーレンチ、ソケットレンチ、トルクレンチなどがあります。
一般的なレンチはほとんどトルクレンチ型の物が多く、このタイプはあらかじめ設定された強度をもってネジやボルトの取り付けが可能となるため、的確な作業が求められる工業用レンチとして多く使用されています。
特に大型のボルト・ネジを取り外す際にはこのトルクレンチが使われやすく、たとえば車のホイール交換時やペダル交換、またトラックやバスなどの大型車のタイヤ交換時にもこのトルクレンチが多用されます。
グリス
グリスというのは主に「円滑材」の役目を果たしてくる工業クリーナーを指し、たとえば超合金やプラモデルなどのメンテナンスにも頻用されています。もちろん自転車のペダル交換時や車のペダル交換時にも使われています。
その際のグリスの役割には「固く締められたボルト・ネジを取り外しやすくすること」と、「交換部位とその周辺部位をクリンネスすること」があります。グリスを使用することによってまずステンレスや金属の劣化を抑えることができ、ペダル交換時も簡単に交換することができるようになります。
また、無理な力が加わった際にはペダルシャフトが折れてしまう場合もありますが、グリスを塗布してメンテナンスしておくことによって、そのような破損も比較的軽減する効果が認められます。
ペダル交換の効果
ペダル交換の効果の中で最大の効果は、「事故防止につながる予防策になる」ということでしょう。たとえば、自転車のペダルは必ずいつも使う部位となるため、経年劣化も他の部位よりも大きくなります。その際に、ずっとペダル交換をしないて乗り続けていると、そのうちにペダル部位周辺が破損していきます。
そして気付けば「破損寸前のペダルを漕いでいる状態」になっていることもあり、それが続くと乗っている最中にペダルが折れてしまって、そのまま事故につながることも多くあります。
さらにペダル交換することによって、自転車を漕ぐスピードも上がったりします。これは特にマウンテンバイクやロードバイクなどで見られる効果ですが、マウンテンバイク系のペダルはそもそも「漕ぎやすいように設計されたペダル」が使われており、新しいペダルであればあるほど、その脚力を車輪に伝えやすくしてくれます。
車体別のペダル交換方法
車のペダル交換というのは先述のようにまず専門的知識が必要とされ、さらに車種別によってペダルの種類も変わってくるため、ペダルの種類によって交換道具がさまざまなに分かれてきます。
このペダル交換時に必要とされる予備知識をまず持っておき、その上で車種別のペダル交換の方法をマスターすることが大切です。
フォレスター
車用ペダルの交換時には、まずペダルを覆っているパットを外さなければなりません。そしてそのパットを取り外した後で、いよいよ本格的にペダルを取り外しに掛かります。車のペダル交換といっても、先述の「車種別で変わるペダルの種類や特徴と、そのペダルに合わせた工具」さえ覚えておけば、そうむずかしいものではありません。
フォレスターの場合はたいていノーマルペダルが使用されているため、ペダル交換の方法も通常の取り外し方で十分間に合います。車のペダルを取り付けている物は一般的にはネジであり、レンチやスパナでこのネジを緩めて交換する方法となります。
ハイエース
ハイエースのペダル交換の場合も、基本的には先述のフォレスターのときと変わりません。ただ、時折りハイエースの場合は初めから純正のスポーツペダルが使用されていることがあり、ペダル交換時にはそのスポーツペダルに適合したレンチを使用すると楽に交換できます。
この場合はトルクレンチが都合よく、一般的に市販されている(あるいはハイエースを購入したときに付属している説明書に記されている)トルク値を利用してペダル交換をすると効率よく交換することができます。
またハイエースのペダルには専用の留めピンが使用されていることが多く、このピンがボルト・ネジ代わりになっているので、ピンをネジと同じように取り外し、再度新しいペダルを取り付ける際にもこのピンを取り付けて交換が完成します。
ハリアー
ハリアーの場合はアルミブレーキペダルが使用されている場合が多いため、パット、ブレーキペダル、アクセルペダルを含め、すべてペダル全体を取り外す必要があります。このハリアーの場合もネジで固定するタイプですから、使用する用具はレンチかスパナで間に合います。
またハリアーの場合はペダルと配線ワイヤーが連結している場合が多いため、ワイヤーを切断してしまわないようにすることが重要です。ワイヤーの延長範囲を計算に入れてスライドする形でペダルを取り外し、最後にワイヤーとペダルの接続部を外します。そして新しいペダルを先述と同じくネジを取り付ける形で交換します。
レガシィ
レガシィの場合も純正のスポーツペダルが取り付けられていることが多く、前もってペダル交換に適合する用具をそろえておくことが大切です。ほとんどの用具は備え付けの工具箱に入っているか、あるいはオートバックスなどですべてそろうので、その辺りで用意しておきましょう。
ペダル素材には樹脂製ワッシャーが使用されている場合が多いため、ペダル交換時に無理な力を加えてしまうと破損してしまう場合があります。そのため、ネジの取り付け・取り外しの際には力加減に注意しましょう。
ミッション車の場合は、クラッチペダルと他のペダルのデザインが若干違うこともあり、取り外し方が少し違う場合もあるため、あらかじめ説明書などを参照して適切な交換方法を把握しておくことが肝心です。
フィット
フィットの場合は初級者でも簡単にペダル交換ができるため、比較的、喜楽な心構えで臨んでもよいでしょう。フィットのペダル交換の場合も、まずパットを前もって取り外しておき、その後にペダル全体を取り外すことになります。
そしてフィットの場合はペダルが他のワイヤーなどと絡まずに単独で取り外せることが多く、ペダルを取り外した後は新しいペダルをそのまま固定して付け替えられます。非常にメンテナンスに優れた車であるため、ペダル交換時に部品を破損してしまうことも少ないでしょう。
車種別のペダル交換の方法を正確に覚えましょう
いかがでしたか。今回は「ペダル交換の方法(車/自転車/三輪車など)|外し方・工具・工賃・効果」と題して、「ペダル交換の方法(車/自転車/三輪車など)」についての詳細情報をご紹介しました。
ペダル交換と言ってもいろいろなペダルの種類があり、各種ペダル交換に適した用具・工具を使用して交換を行ない、またペダル交換時に必ず注意しなければならないことは「部品を破損させないこと」となります。
どんなペダルを交換する際でも必ず「無理な力を加えないこと」を念頭に置き、その上で適切な交換方法を行ない、その適切な交換を行なうためには適切な工具・用具を選んでおくことが大切になります。
特に車種別でのペダル交換時にはこの「ペダルの種類によって交換方法が変わること」があるため、あらかじめペダル交換に際する情報をしっかり把握しておきましょう。
初回公開日:2018年05月09日
記載されている内容は2018年05月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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