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タイミングベルトの交換|方法・diy・工賃・費用・時期

更新日:2024年09月26日

タイミングベルトの交換時期や交換方法は知っていますか?車種によって違う物なのか、費用はどのくらいかかるのか、自分で交換することはできるものなのでしょうか。今回は、タイミングベルトの交換方法や寿命などについてご紹介していきます。

タイミングベルトの交換|方法・diy・工賃・費用・時期

車のタイミングベルトの交換方法は?

車のタイミングベルト、聞いたことあるけど点検や車検の時にいつも交換する訳でなく、壊れたと聞く訳でなく、「そもそも交換する必要あるの?」と考えてしまいます。とはいえ、タイミングベルトは、エンジンの動きに重要な箇所なので、交換方法、ディーラーや整備工場など店舗でしてもらう場合とdiyの注意点などご説明しましょう。

店舗で交換してもらう場合

タイミングベルトの交換は、ディーラーや整備工場でやってもらえます。それ以外、メンテナンスができるカー用品店などもありますが、どこでもやってもらえる訳でなく、難しい作業になると整備工場に頼む店舗もありますので、一度確認しましょう。

やり方としては、ベルト(ファン・クーラー・パワステなど)を外し、クランクプーリーを抜きます。タイミングギアのマークを合わせ、タイミングベルトのテンショナーを緩めます。そして、タイミングカバーを外し、タイミングベルトを交換します。

diyでするには

タイミングベルトを自分で交換することは、できない事はないですが難しい作業になります。車の整備作業に慣れている方ならできますが、整備工場などに任せた方が楽なことも知っておられるのではないでしょうか。車をいじるのや、こだわりのある方はDIYされるのでしょう。

注意点は、クランクプーリーのボルトがとても固いので、緩めるのにSSTかインパクトを使わなければならない事と、フロントタイヤを一本外さないといけない事(下からの作業)です。基本手順は店舗と同じですが、車種によりエンジンに合う交換方法があるので、交換するベルトを注文した店で作業手順書(ディーラーマニュアル)も購入し、手順に沿って作業ましょう。

車のタイミングベルトとは?

タイミングベルトと言うだけあり、ベルトということはわかります。そうです。ゴムのベルトです。車のエンジンの動きやピストンなどの動くタイミングをコントロールし、エンジンの燃焼を調節している部品になります。もちろん、ゴムのベルトなので消耗品になり、伸びたり切れたりする可能性もあります。

走行中にタイミングベルトが切れると大変です。エンジンは止まり、パワステやブレーキも重たくなってしまいます。スピードが出ていたりすると、エンジンまで故障し交換しなくてはいけなくなり、そうなると修理代も高額になります。それよりも走行中の事故にもつながりますので、非常に危険です。

タイミングベルトの交換の目安

タイミングベルトの交換の目安は、メーカーによって多少言い回しは違いますが、走行距離10万kmか10年がメーカー指定になっています。では、必ず10万kmで交換しなければいけないのでしょうか。ここで、交換の時期や寿命について説明していきましょう。

交換の時期

タイミングベルトは基本ゴム製のベルトであり、目安はメーカー指定の10万kmです。10年とも言います。ただし、最近はタイミングチェーンという金属製のチェーンを使っている車種が多くなって、タイミングチェーンを使っている場合は、簡単には伸びたり切れたりしませんので、長期間交換の必要がありません。

タイミングベルトの場合でも、仕事で長距離乗り、すぐに10万km走行する車と、10年近く乗っても2万km以下しか走行していない車があります。あくまでも10万kmとは目安になので、車検や点検の時にしっかり劣化などを確認してもらいましょう。

タイミングベルトの寿命

タイミングベルトを長持ちさせるには、まず、定期的なメンテナンスをすることです。例えば、エンジンオイルや冷却水を決まった交換時期に、汚れたり減った場合は交換時期でなくても早めに交換したり足します。それだけでも、タイミングベルトに負荷がかかる事を防げます。

そして急がつく運転をしない事です。急ブレーキ・急発進、これらは他の故障の原因にもなる車への大きな負担につながりますので、うまく運転をしましょう。タイミングベルトの交換時期の目安は変わりませんが、車をどう扱うかによって寿命が早くなったり遅くなったりするので、愛情をこめてあげてください。

タイミングベルトを安く交換するには?

タイミングベルトの交換は、ディーラーや整備工場で行います。自分で交換される方は、タイミングベルト代と、それに必要な工具などの代金になります。ではディーラーや整備工場でやってもらう場合はどうなるでしょうか。

タイミングベルト交換の費用

タイミングベルトの交換費用とは、ベルト代と工賃を含んだ金額を言います。ベルト自体は高いものではないのですが、修理する作業時間がかかるので工賃が高くなります。軽自動車で2万~4万円ぐらい、普通車で3万~6万円ぐらいと考えて下さい。

タイミングベルト交換の時、ウォーターポンプも同時に交換すると、ポンプだけで1万5千~3万円しますので、プラスされると考えましょう。ただ、タイミングベルトなどの部品の仕入れを社外品にすると少しは安くなります。

工賃を安くする

タイミングベルト交換の費用は、ほとんど工賃と言ってもいいでしょう。それは、ディーラーでも整備工場でも同じです。エンジン回りの部品を外したりするので、非常に難しく時間がかかる作業になります。そのため、高くなってしまいます。

そんな工賃を安くするには、合い見積もりをしてみる事です。いつもお任せしているお店ならする必要もないでしょうが、どこで修理してもらうかを悩んでいる方なら、何件かに見積もりを依頼して安い所に決めるか、他店の見積書を見せて安くしてもらうかです。

ウォーターポンプも一緒に交換するべき?

タイミングベルトの交換なのに、ウォーターポンプや他の箇所の交換も勧められるのはなぜ?と思われがちですが、それにも理由があります。

ウォーターポンプとは?

ウォーターポンプは、車のラジエーター液をエンジン内に循環させる重要な部品です。簡単に言うと、エンジンの温度を一番いい状態に保つための装置で、このポンプが故障してしまうと、エンジンがオーバーヒートしてしまったりします。

車の駆動に重要なポンプですが、一般的な寿命が走行距離10万km、タイミングベルトと同じ時期なので、同時に交換を勧められることが多くなります。

一緒に交換しなければいけない?

車にもよりますが、タイミングベルトでウォーターポンプのギアを駆動させている場合があります。タイミングベルト交換時に、タイミングカバーを外すのですが、その時にウォーターポンプから水の漏れた(LLC)跡や、粉がふいていたりしたら交換になります。

漏れていない場合でも、一緒に交換すると作業が一度で済む事により工賃が安くなるので、進められたりします。寿命が同じころなのでタイミングベルト交換後にすぐ破損する可能性もあり、予防にもなります。他にも、漏れ出る前にクランクシールやカムシールの交換を進められる時もあります。

費用を抑えたい時は別ですが、渋って別々にすると2度修理に出す事になり2倍工賃がかかるので、整備担当者と相談してはどうでしょうか。

タイミングベルトの車体別比較

タイミングベルト交換ですが、車種や型式などでも細かく分かれています。もし、diyするのであれば、純正部品か社外品を使うことになり、社外品などは型式など同一の場合であっても、品番が違う場合があるので、通信販売などは特に問い合わせするなど確認が必要です。ベルト・ポンプ・テンショナーの3点セットが多いです。

ディーラーや整備工場へ出される場合ですが、ここでは何台かを車体別に比べてみました。修理や新車購入を検討されている方のご参考になれば幸いです。

ekワゴン

三菱の軽自動車で、外観と乗り心地の良さから女性にの車種です。「いい軽」と「ek」で語呂合わせでもある名前です。ekワゴンもですが三菱の軽自動車は、基本タイミングベルトを使っています。ただ、現行のekワゴン・ekスペースはタイミングチェーンなので、どのekワゴンに乗っているかで変わってきます。

ハイエース

トヨタのハイエースは1967年に登場し、今もなお乗り続けられているキャブオーバー型のワンボックスカーです。種類もたくさんあり、送迎バスや救急車、もちろん、乗用車としても使われています。

ハイエースにはガソリン車とディーセル車があり、ガソリン車はタイミングチェーン、ディーゼル車はタイミングベルトになります。10万kmになると、メーター内の警告灯が点灯するので交換時期が分かりやすいです。タイミングベルトは古い型は長いのですが、200系ぐらいになるとベルトが短いのが特徴です。

ワゴンr

ワゴンrは、男女問わずの車種で、最近では「エネチャージ」を搭載した車種を販売したことで、コマーシャルもあり、皆さんご存知でしょう。走行中の燃料の消費を抑え、燃料費が安くなると聞くと嬉しい限りです。

ワゴンrは、古い型式はタイミングベルトを使っていますが、K6A~はタイミングチェーンが使われています。

ライフ

ホンダのライフは長い間モデルチェンジしながら生産されていましたが、2014年に生産・販売終了になりました。ライフは全型式タイミングベルトを使っています。現在、ホンダから販売されているNワゴンは、タイミングチェーンを使っています。

タント

ダイハツのタントは、2003年の発売当時の軽自動車の中で一番長いロングホイールベースであり、室内が広いのが特徴の車種です。初代からタイミングベルトを使っていましたが、平成19年度の12月にフルモデルチェンジし、それ以降のKFエンジンからタイミングチェーンに変更されています。

サンバー

スバルのサンバーは、古くから軽商用車として販売されていましたが、2012年に生産終了となり、その後は、ダイハツからOEМ供給を受け、ハイゼットトラックがベース車になりました。
スバルのサンバーは、タイミングベルトでしたが、ダイハツのKFエンジンに変わってからは、タイミングチェーンになりました。

サンバーのタイミングベルトは、通常より細く、そのために他の車種より切れやすいです。他にも、リアエンジンのオイルや水漏れの故障が多いです。

軽自動車

上記のほとんどが軽自動車になりますが、10年超えたり、10万km走行距離過ぎると、故障する部分が増えていきます。メンテナンスなどにも差が出るので全部がという訳ではないのですが、排気量の大きい高級車に比べると、耐久性を重要視されていない車が多いです。

それから、バンやトラックなどのように仕事で乗り続ける車なら交換して乗り続ける方も多いです。しかし軽自動車や排気量の小さい車などは、10年過ぎて故障が増えると、乗り換えようと考える方もいらっしゃるでしょう。

乗り換えを考えているなら、タイミングベルトの交換をする前です。交換しても下取りの査定はそう変わりません。

タイミングベルトの重要性と交換

これで、タイミングベルトの重要性が分かったでしょうか。タイミングベルトが切れると、エンジンが故障して高額の修理代がかかったり、安全面も心配です。タイミングベルトの交換費用をケチって失敗はしたくありません。

10万km・10年と言われても、あくまでも目安であり、元々の欠陥があったり、大事に整備して乗ったりで変わってきますので、しっかり点検・車検してもらいましょう。

そして、タイミングベルトの交換やウォーターポンプなども一緒に交換を勧められた時は、年数や走行距離を確認し、どんな状態になっているかを整備担当者から詳しく聞き、相談してどうするか決めましょう。

初回公開日:2017年10月26日

記載されている内容は2017年10月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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