ブレーキランプの交換費用/時間・ブレーキランプの交換方法
更新日:2024年08月10日
車のブレーキランプの交換
ブレーキランプは普段自分で目にすることが無いので、中々ランプが切れている事に気が付かないことが多いです。しかしブレーキランプは、後続車にブレーキを踏んでいる合図として、非常に重要な部品です。
自分のクルマのブレーキランプを点検する場合、誰かに手伝ってもらう必要がありますが、一人でも確認する方法もあります。それはちょっと荒っぽいですがシートとブレーキペダルの間に適当な長さの棒をはめ込みます。すると一人でもブレーキランプの確認が出来ます。切れていた時には早急に交換しましょう。
それではブレーキランプの交換方法を紹介していきます。
費用
ブレーキランプを交換する時に発生する費用はブレーキランプ代とその交換工賃となります。
ブレーキランプには、白熱電球が使われてます。電球はバルブと呼ばれ形状も様々ですので、自分の車に合ったバルブを購入する必要があるのです。またブレーキランプは尾灯としても機能するため、W球というものが使われています。W球はフィラメントが2本です。
交換するには、テールレンズのユニットを外さないと出来ない物から、簡単にテールレンズの後ろのソケットを外せるものとあります。テールレンズユニットを外す必要がある車種は、若干工賃が高くなるでしょう。
最近の新車に多く使われ始めたLEDブレーキランプですが、これが切れた場合LEDだけ交換する事が出来ない車種もあります。その場合はユニット交換となりますので、非常に高額となります。因みにプリウスのLEDテールランプは35,000円ほどします。通常の白熱バルブが約200円を考えると非常に高価なものです。
工賃
ブレーキランプが切れた時に交換してもらう場所は一般的に下記の4タイプに分かれます。
①カー用品店
②カーディーラー
③自動車整備工場
④ガソリンスタンド
これらの場所で交換する際に実際の工賃はお店ごとで違います。簡単にソケットが外れてブレーキランプのバルブ交換できる車種なら、無料で行ってくれる場合もあるでしょう。
時間
ブレーキランプを交換する作業はその車種により様々です。通常10分程度で作業は終わります。しかし、テールレンズユニットを外す作業があると、外すボルトの数が増えるのと、ユニットがボディーに張り付いているのでそれを外すのに時間がかかります。それでも片側20分以内には終わるでしょう。
ブレーキランプ交換費用はいくら?
ブレーキランプの交換費用にはバルブ代とその交換工賃があり、バルブにも種類があります。ワット数とその形状で金額が変わってきます。
バルブにワット数が書かれているので、同じワット数のバルブを買う必要があります。金額は1個、180円~200円程度で、交換工賃は約500円が主流のようです。
非常に簡単な作業ですから料金は非常に安いでしょう。ブレーキランプと工賃込みで片側なら1000円未満で済むでしょう。
オートバックス
オートバックスの公式HPには、ブレーキランプ交換が税込み540円~となっているようです。作業時間も10分からとなっております。
ディーラー
ディーラーでもブレーキランプの交換は行います。しかしディーラーでの交換は一般的に料金が高いです。それは1時間当たりの作業工賃がディーラーや整備工場で決められているために、それに準じて整備料金が請求されます。
地域により1時間当たりの単価は違いますが、1時間当たり7,000円~8,000円ほどなので作業が10分なら工賃だけで1,000円は取られてしまうでしょう。そこにバルブ代金が加算されるので約1,500円はかかる計算になります。
イエローハット
イエローハットは、公式HP上に料金を公開しています。交換工賃が500円からで、ユニット脱着が必要の場合は2,000円~となっています。
車種別ブレーキランプの交換方法
オートバックスなどの車用品店や、カーディーラーにブレーキランプの交換をお願いすると1,000円ほどの料金が発生します。ブレーキランプのバルブが1個200円程度と考えると、セルフメンテナンスしたほうが良いと考えられるでしょう。ブレーキランプ交換は非常に簡単で、家にある電灯が交換できる方なら同じように交換できてしまいます。
そこで、車種別にブレーキランプ交換方法をまとめました。またここに無い車種も基本は同じ方法で交換できます。
必要な工具は、プラスドライバー、マイナスドライバーです。またブレーキランプユニットを外す車両は10㎜のソケットレンチを用意するとよいでしょう。
ワゴンR
ワゴンRはテールレンズユニットを外す必要があります。必要工具はプラスドライバー、ソケットレンチ、マイナスドライバーです。
①テールゲートをオープンします。右のテールレンズの場合、本体左側に2本のビスがあります。これはプラスドライバーでも緩められますが、硬く締まっている場合もあるでしょう。その場合はソケットレンチを使い緩めましょう。サイズは10㎜です。左のテールレンズは本体の右にビスがあります。
②テールレンズのボディー側にプラスチックの突起があり、それがボディーにはまっています。上下2か所あるので上下均等に引きます。引く方向は真後ろに均等に引き抜くと外れます。無理せずに慎重に引き抜くことが重要です。均等に出来ないとプラスチックが折れたり外れた瞬間にボディーに傷を作ってしまいます。
③テールレンズが外れたら、裏返すとソケットが見えます。全部で3つのソケットがありますので、ブレーキランプのソケットを反時計回りで回し外しましょう。
④ソケットが外れたらバルブ外しです。ソケットにはまっている部分が金属の場合バルブを少し押して反時計回りに回すとバルブが抜けます。すべてガラスのバルブは差し込まれているだけなので、引き抜きます。引き抜くときにガラス面を強く持つと割れる事がありますので注意してください。
⑤新品のバルブを取り付けます。外す時とは逆に押しながら時計回りに回し金属部分をはめます。すべてガラスのバルブはソケットに差し込みましょう。テールランプの点灯確認をしてからバルブをユニットに戻します。
⑥ブレーキランプユニットをボディーに戻す時に、最初ユニットのプラスチックの突起をボディー側の穴に合わせはめ込みましょう。この時に最初は慎重にはめて、2つの突起が穴に入ったのを確認したら、しっかりとパチンと音がするまではめます。最後にビスを2か所留めて終了です。
モビリオスパイク
モビリオスパイクは、テールランプ裏側の内張のプラスチックカバーを外すとバルブを外すことが出来ます。プラスチックカバーは、ホームセンターや車用品店に売っている内張り剥がしがあると外しやすいですが、もしなければマイナスドライバーで外すことが可能です。隙間に内張剥がしを挿入してコジるとプラスチックカバーが外れます。
あとはソケットを反時計回りに回し外し、バルブを抜き取ります。バルブはソケットに挿入してある部分までガラスなので力を加えて割らないように注意してください。バルブが抜けたら新しいバルブを差し込みます。スモールランプの点灯確認とブレーキ点灯確認をしてから、ソケットをユニットに戻します。最後にプラスチックカバーをはめて終了です。
コペン
コペンのテールランプはユニットを外さないと交換できません。必要工具は10㎜のソケットレンチと内張剥がし、先の小さいマイナスドライバーです。ボディーとテールランプのクリアランスが少ないので傷防止に注意しなければなりません。マスキングテープなどでボディーやバンパーを保護してからの作業を勧めます。
①トランクを開けるとテールレンズの内側に目クラ蓋がありますので、それを小さなマイナスドライバーで外します。外れると中に10㎜のボルトが見えますのでソケットレンチで外しましょう。
②テールレンズは、プラスチックのピンでボディーに差し込まれてます。これが結構固くはまっているので外すのにコツが要ります。よくマイナスドライバーをテールレンズとボディーに差し込みコジる方がいますが、プラスチックのピンが折れる可能性があるでしょう。
2本のプラスチックピンは平行にはまっているので、均等に外さないといけません。コツは、軍手をして手のひらでボディー前方から後方にかけてテールレンズを叩きます。ユニットが抜ける方向は必ずボディーと並行に抜けるようになっていますから、叩くときもボディーと並行に叩きましょう。叩いた衝撃でプラスチックが2本同時に外れます。
③ユニットが外れたら、バルブソケットを反時計周りで外しバルブを抜きます。
④新しいバルブを差し込み点灯確認してユニットにソケットを戻しましょう。
⑤ユニットをプラスチックの穴に合わせボディーと並行にはめます。カチッと音がしてボディーとテールランプの隙間が無くなればOKです。
⑥10㎜のボルトをソケットレンチで締めて、目クラ蓋をして終了です。
コペンのテールランプユニットは、外すのにコツが要りますが一気に力をかけずにゆっくりと慎重に行いましょう。特に古い年式だとプラスチックピンが折れやすくなっています。ボディーと並行にユニットを動かす事です。
シエンタ
シエンタのテールランプはテールランプユニットを外す必要があります。必要工具はプラスドライバー、10㎜ソケットレンチです。
①テールゲートを開けるとテールレンズ内側にボルトが2本止まっていますので、プラスドライバーもしくは10㎜のソケットレンチで外します。
②ボルトが外れたら、ボディー側に2か所プラスチックのピンで差し込まれているので、テールレンズユニットを上と下を両手で持ち真後ろに引き抜きます。
③ソケットを反時計回りではずします。バルブは差し込まれているだけなので真っ直ぐに引き抜きましょう。
④新しいバルブをセットして、ランプの点灯確認をします。尾灯、ブレーキランプが両方点灯するか確認し、ソケットをユニットに戻します。
⑤ボディー側の2つの穴にプラスチックピンを合わせてしっかりとはめましょう。ボルトを2本締めて終了です。
ハイゼット
ハイゼットはトラックとカーゴで交換方法が異なります。トラックはテールレンズの裏側を覗き込むとソケットが見え直ぐに交換が可能なので、カーゴについて説明します。
必要な工具はプラスドライバーです。
①テールレンズ内側のバックランプの所にネジがあるので、プラスドライバーで緩めていきます。完全に外れないのである程度緩めネジを持つとテールレンズが浮き上がります。外側にテールユニットのプラスチックの突起がバンパーに差し込まれていますので、テールランプユニットを浮き上がらせ角度をつけて内側に引き抜く感じで取り出しましょう。
②ソケットを反時計回りに回して外します。バルブを引き抜きますが、すべてガラス製のバルブなので力を加えすぎて割らないように注意してください。
③新しいバルブを差し込み、ブレーキランプと尾灯の点灯チェックをします。問題なければソケットをユニットにはめます。
④テールランプユニットをバンパーの縦長の穴に突起を差し込みましょう。あとはプラスドライバーでねじを締めて終了です。
モコ
モコはテールレンズユニットを外しての作業となります。必要工具は10㎜のソケットレンチもしくはプラスドライバーです。
①テールゲートを開けるとテールランプユニットの内側の黒い部分にボルトが2本あるので10㎜のソケットレンチもしくはプラスドライバーで外します。
②テールレンズユニットを両手で持ち、気持ち持ち上げながら手前に引き抜きます。
③ソケットを反時計回りに外し、バルブを抜き取りましょう。この時ガラス製なので力を加えすぎて割らないよう注意してください。
④新しいバルブを差し込み、点灯確認をします。
⑤テールレンズのプラスチックの突起を、ボディー側の穴上下2か所を合わせてはめ込みます。この時に上下2か所の穴は均等にはめてください。
⑥ボルト2本を止めて終了です。
セレナ
セレナはテールレンズユニットを外しての作業となります。年式によりネジの数が異なりますが、基本は同じ方法で外れます。
必要工具は10㎜のソケットレンチもしくはプラスドライバー、小さいマイナスドライバーです。
①リアゲートを開けます。上下2か所もしくは3か所目クラ蓋があるので小さいマイナスドライバーで外します。
②ボルトが見えたらソケットレンチもしくはマイナスドライバーにて外しましょう。
③テールレンズの上側に手をかけて少しテールユニットを浮かせます。次に下に手をかけてテールユニットを浮かせます。上下に隙間が出来たら後方に真っ直ぐ引き抜きます。
④ソケットを反時計回りで外しバルブを抜き取りましょう。ガラス製なので無理に力を加え割らないよう注意してください。
⑤新しいバルブを差し込みます。点灯点検をして問題なければソケットをユニットにはめます。
⑥上下2か所のプラスチックの突起をボディー側の穴に合わせて真っ直ぐ平行にはめましょう。しっかり奥まではまったらボルトを締めて終了です。
ブレーキランプは切れる前に交換しよう
ブレーキランプが切れて走行していると整備不良で切符を切られる事があります。ブレーキランプは非常に簡単に交換できるセルフメンテナンスの一つです。そしてお財布にも優しい部品価格です。日常点検をしっかり行い快適なカーライフを送りましょう。
初回公開日:2017年10月02日
記載されている内容は2017年10月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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