車のメーターの意味と種類・交換費用・トラブル解決方法
更新日:2024年10月31日
車のメーターに表示されるものの意味は?
車のメーターには速度計や燃料計などのメーターや、車の異常を知らせる警告灯などがあります。しかし、警告灯の中には何を意味しているかどうか分からない方も多いことでしょう。
そこで今回は、車のメーターが何を意味しているものか、警告灯の意味などについてご紹介いたします。
メーターに表示されるマークの意味は?
車のメーターには針で表示しているものもありますが、ランプで表示されるマークも多くあります。警告灯などはマークで表示される車が多いです。
しかし、車のメーターに表示されているメーターにも見方があり、その見方を把握しておくことでどのくらい重要なものかを判断することができます。
メーターに表示されるマークの見方は?
車のメーターに表示されているマークには赤色で表示されているものと、黄色で表示されるもの、緑で表示されるものがあります。
赤色で表示される警告灯にはバッテリー警告灯やブレーキ警告灯などがあり、車の走行に重要な問題があることを示しています。
黄色の警告灯は、abs警告灯やエアバッグ警告灯などがあり、赤色で表示される警告灯よりも危険度は低いですが、車に問題が発生していることを示しています。
緑色で表示されるマークのものは、車の異常を知らせるものではなく、ecoマークなどの車の状態を示すためのものに使用されています。
警告灯も色によって重要度は異なりますが、赤色、黄色で表示されるマークのものは正常な状態でないことを示しているので、赤色や黄色で表示されたマークが表示された場合は、早めに整備工場で点検を受けましょう。
マークが表示された時はどう判断すればいいの?
メーターに表示されるマークにもいくつかの種類があり、どのマークが点灯しているかによって判断や対処法が異なります。そのため、まずはどんな形のマークが点灯していて、どんな異常が発生してるか判断しましょう。次の項目からメーターに表示されているマークについてご紹介します。
車のメーターにはどんなランプがあるの?
車のメーターに使われているランプは、正常な状態でも点灯させることが可能です。急に知らないランプが点灯して不安になる前に、まずは車にどんなランプがあるか把握しておくと良いでしょう。
車が正常な状態でランプを点灯させる方法は簡単で、車のエンジンをかけない状態で車の電源を入れます。車の鍵を指してエンジンをかけるタイプの車であれば、エンジンをかける手前までキーを回すと車の電源が入り、メーター内の警告灯が点灯します。
エンジンをボタンでかけるタイプの車であれば、ブレーキを踏まない状態でボタンを2回押せば車の電源が入り、メーター内の警告灯が点灯します。
正常な状態でも警告灯を点灯させることができるので、まずは所有している車に、どんな警告灯があるか確認してみましょう。
HやCは何を意味しているもの?
車のエンジンをかけた直後に青色のランプでCと表示されているマークは、エンジンに使われている冷却水の温度が低いことを示しています。冷却水は80℃前後が適温と言われているので、その温度に満たない場合は青いCのランプが点灯します。
エンジンをかけてから少し走れば、水温が適温になってランプが消灯するので、Cのランプが点灯しても異常ではありません。
Hのランプが点灯している場合は、冷却水の温度が高すぎることを意味しています。正常な状態であれば、エンジンがかかっている時にHのランプが点灯し続けることはありません。そのため、エンジンがかかっている時に点灯した場合は冷却水が異常な温度になっていることを示しています。
このような場合は車を安全な場所に停め、すぐにエンジンを止めて冷却水を冷ましましょう。水温が高すぎる状態で走行し続けてしまうと、エンジンを壊してしまう可能性があるので、すぐにエンジンを止めましょう。
またエンジンを冷やす時は、水をかけて冷ますこともエンジンを壊す原因になってしまうので、冷却水が自然に冷めるのを待ちましょう。
エンジンが十分に冷えたら近くの整備工場に持ち込み、点検を受けましょう。
水温計は何を意味しているもの?
水温計が針として付いている車もありますが、これはエンジンの冷却水の温度を示しています。正常な状態であれば、エンジンをかけて数分経つと針は真ん中付近まで上昇します。
針が下がりっぱなしであったり、針が上の方にまで上昇している場合は冷却系統に異常が発生している可能性があるので、針が異常な位置にある場合は整備工場で整備を受けましょう。
その他のランプの意味は?
車のメーター内には色々な警告灯がありますが、車の異常を示すランプは他にもあります。
ブレーキ警告灯は、正常な状態だとサイドブレーキを引いた時に点灯し、サイドブレーキを解除すれば消灯します。
サイドブレーキを戻してもランプが消灯しない場合は、ブレーキ液が漏れている可能性があります。ブレーキ液が漏れて少なくなっている場合は、ブレーキ液が無くなる前に警告灯が点灯します。ブレーキ液が無くなってしまうと、最悪の場合はブレーキが効かなくなってしまうので、ランプが消灯しない場合は早急に点検を受けましょう。
電池のマークはバッテリーの異常じゃない!?
車の警告灯で勘違いされがちなものは、電池マークの警告灯です。
メーター内には電池のマークで表示されますが、このマークはバッテリーの異常ではなく、バッテリーの充電に問題があることを示しています。走行中にこのマークが点灯した場合、車のバッテリーは充電されずに走行していることを意味しているので、バッテリーの電池が切れてしまうとエンジンが止まってしまいます。
バッテリーだけの電力では車は長く走らせることはできないので、電池のマークが点灯した場合はすぐに近くの整備工場で修理しましょう。
走行距離にもいくつかのモードがある!?
車のメーターには走行距離を表しているメーターがあります。走行距離を表すメーターには、新車の時からどのくらいの距離を走行したか表すものと、距離をリセットできるものの2種類があります。
新車時からの距離を表しているメーターはodoメーターと呼ばれており、この距離はリセットすることができないものとなっています。リセットできるメーターはトリップメーターと呼ばれており、いつでも0kmに戻すことができるメーターです。単純に走行距離と言っても2種類のメーターがあるので、注意しましょう。
かっこいい車のメーターを紹介!
車のメーターにはさまざまなものがありますが、中には車のメーターがかっこいいデザインのものがあります。かっこいいメーターの車はどんなデザインなのか、次の項目からかっこいいデザインのメータが付いている車についてご紹介します。
メーター1つでナビまで表示!
アウディのttに使用されているメーターには液晶が使われており、メーター内にはナビの画面を表示させることができます。また、メーターの大きさやナビの大きさも変えることができるので、好みのメーターに設定することができます。
メーター内に大きくナビ画面を出すこともできれば、メーターを中央に表示させることもでき、デザインも非常にかっこいい仕上がりになっています。
国産車でメーターがかっこいい車も
国産車でもメーターがかっこいい車は多くありますが、高級車でなくてメーターがかっこいい車もあります。
ホンダのcr-zは高級車と比べると値段が安い車ですが、メーターがかっこいいデザインになっています。メーターのバックライトは青色に照らされており、速度計はメーターの中央に表示されています。
青色のバックライトが車の内装にマッチしており、非常にかっこいいメーターとなっています。
車のメーターは交換できる?その方法は?
車のメーターは車種によって作りが異なるので、取り外しが難しい車もありますが、中には簡単に取り外すことができる車もあります。
車のメーターを外すときは、メーターの枠を外す必要があります。内張り剥がしと呼ばれる道具などで枠の部分を外すと、メーターを止めているネジが見えるので、そのネジを外すとメーターを取り外すことができます。メーターの裏側には配線をつないでいるコネクターがあるので、そのコネクターを外せば完全に取り外せます。
内装パーツを外す作業になるので、作業時は車の内装に傷が付かないように注意し、メーターは電子機器なので取り扱いに注意しながら取り外しましょう。
メーターがいつもと違う時の対処法は?
車のメーターは車の状態を示していますが、メーター自体に不具合が出る場合があります。メーター自体に不具合が出た場合は、その不具合によって対処方法が変わってきます。
メーターが壊れていると考えていても、メーター以外の場所で不具合が起きている場合もあるので、その症状ごとに対処方法が変わってきます。
スピードメーターの誤差が大きいのは不具合?
車のスピードメーターにとても大きな誤差が出ている場合は、車にトラブルが発生している可能性がありますが、スピードメーターは新車の時から少し誤差が発生します。
スピードメーターに多少の誤差が出るのは安全のためで、メーターは実際の速度よりも早く表示しています。これは運転者がスピードメーターを見た時に、速度が出すぎていると感じて早めに減速するために、少し早めの速度を表示しています。そのため、実際の速度よりも少し早めの速度が表示されている場合は故障ではありません。
何も反応しないときは?
車のメーターが全く反応しない場合に考えられる不具合は、車のバッテリーが上がっていることが考えられます。この場合は車のエンジンがかからなかったり、ライトが点灯しないなどの不具合が同時に発生するので、車の電子機器が全く使えないなどの不具合が同時に発生しているときは、バッテリーを交換しましょう。
車のエンジンがかかる状態で車のメーターが全く反応しない場合は、車のコンピュータに不具合が発生している可能性があるので、整備工場で点検を受けましょう。
ランプが点灯しない場合はどうすればいい?
正常な状態では、車の電源を入れると全ての警告灯が点灯します。この時に警告灯が点灯していなければ、ランプが玉切れを起こしている可能性があります。この場合はメーター内にある電球を交換すれば正常な状態になるので、電球の交換を行いましょう。
電球が切れていない状態で点灯しない場合は、コンピュータや基盤などの不具合が考えられるので、整備工場で点検してもらいましょう。
メーターが動かない!そんなときは?
メーターの針が全く動かない場合は、メーターに不具合がある場合もありますが、古い車の場合はスピードメーターを動かすためにワイヤーが使われています。そのワイヤーが切れてしまうと、スピードメーターが動かない原因になってしまいます。
また最近の車であれば、情報を表示させるためのセンサーが故障している可能性もあります。メーターに表示させるための情報を得るセンサーが壊れていると、正しい情報がコンピューターに入力されず、間違った情報がメーターに表示されてしまいます。その結果、メーターが動いていないなどの原因になってしまいます。
どのメーターが壊れたかによって考えられる原因が変わってきますが、メーター以外の場所に不具合が発生している可能性があるので、適切な点検を行う必要があります。
メーターは車の状態を判断するために重要なもの
車のメーターは速度や燃料の残量を知るためのものだけではなく、車の異常を伝える役目があります。そのため、警告灯が点灯した場合は車にどんな異常が発生していて、その異常に対してどう対処すれば良いかきちんと判断する必要があります。
警告灯が何を意味していてどんな異常が発生しているか理解すれば、適切な処置をすぐに行うことができるので、大きな故障をする前に修理をすることができます。メーターに表示されているマークの意味をきちんと理解し、正しい判断を取りましょう。
初回公開日:2017年10月17日
記載されている内容は2017年10月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。