タウンエースのキャンピングカーの自作方法と口コミ・評価
更新日:2024年07月10日
タウンエースのキャンピングカーの魅力とは?
平成の時代もいつの間にか30年目に入り、それも今年限りで終了して新しい年号へと変わります。思えば昭和から平成になって、時代のうねりと共に国内外で多くのできごとがあり、人々の考えや生き方も以前とは随分変化しています。
そのような中で人生をより充実させるやり方の一つとして、従来にはあまり見られなかった「キャンピングカーを買う」という物が出現し、現在大流行しています。このキャンピングカーブームは、人生に新たな価値観もたらす提案として奥深い魅力を持っています。
中には自宅を売却してまでキャンピングカーを購入し、生活のすべてをそこで行うつわものもおり、単なる趣味の範囲を超えて、ライフスタイルさえも変えてしまうキャンピングカーの魅力は想像を絶するでしょう。
注目を集めるタウンエースのキャンピングカー
アウトドアレジャーや旅行の供としてキャンピングカーが大流行しています。このようなユーザーの希望に答えるべく、いろいろなタイプのキャンピングカーが販売されています。
現在、数あるキャンピングカーの中でもタウンエースをベースにした車が注目を集めています。タウンエースはかつて日本流バニングのベースとして定番だった車両で、今では商用車や貨物車として大活躍する比較的小ぶりなサイズの車です。
現在のキャンピングカー市場では、豪華で快適性に優れたバスコンや装備が充実したワンボックスカーベースのバンコン、また日常の足としても気軽に使えるコンパクトな軽キャンピングカーなど選択肢が多い中で、一体なぜタウンエースという中途半端なサイズの車にが集まるのでしょうか。
そのようなタウンエースのキャンピングカーについて、成り立ちや魅力、自作する方法と口コミや評価について解説していきます。
現在のタウンエースはインドネシア製の輸入車
タウンエースは、トヨタが1976年から販売しているキャブオーバータイプのワンボックスカーです。元は同社の小型ファミリーセダンのカローラをベースにした多目的車でしたが、現在のタウンエースは商用バンと小型トラックのビジネス向け専用車です。
また、現行型のタウンエースはインドネシアのアストラ・ダイハツ・モーターが生産する「グランマックス」を日本向けに改良した輸入車です。
ユーザーの嗜好にちょうど良いタウンエース
タウンエースの魅力は、エンジンを含めたパワートレーンを車体下部に収めたキャブオーバー車のため、荷室(荷台)スペースが広いことです。その広さは荷室長が2.045m、幅1.495m、高さ1.305mもあり、ベッドやダイネット、ギャレー(調理設備)といったキャンピングカーに必要な設備を取り付けることができます。
さらに全長4.045m、幅1.665mの車体はとてもコンパクトで欧州車のBセグメントに収まり、また車幅はトヨタの小型トールワゴン「ルーミー/ダンク」よりもさらに小さく、狭い場所での取り回しなど使い勝手に優れています。
このように、タウンエースはキャンピングカーのベースとして遜色ないスペース効率の良さを持ち、同時に車体サイズが小さく運転がしやすいという多くのユーザーの希望にあった車のためを集めています。
タウンエースのキャンピングカーを自作する方法
のタウンエースのキャンピングカーを自作する方法について説明します。
バンコンとキャブコンのどちらを選ぶか?
タウンエースのキャンピングカーには、商用バンがベースの「バンコン」と小型トラックがベースの「キャブコン」の二種類があります。
バンコンとは商用バンや乗用車のミニバン、ワンボックス車をベースにしたキャンピングカーで、多くはベース車の車体をそのまま使用し、内装をキャンピングカーにカスタムした車です。キャブコンとはトラックの荷台部分を取り外して、そこにFRP製シェルを持つ専用の居住部分を架装した車です。
タウンエースのキャンピングカーを自作する場合は、キャブコン用の居住シェルを骨組みから製作するのはプロでなければ不可能ですので、商用バンをベースにしたバンコンがです。
キャンピングカーに必要な設備を準備する
ひとくちにキャンピングカーと言っても車中泊のみが目的の簡素な車から、室内での快適性を追求した本格的な車まで多くのバリエーションがあります。最近の傾向としてはより豪華なタイプが増加して注目を集め、軽自動車がベースでもかなり装備が充実したキャンピングカーが製作されています。
せっかくスペースにゆとりのあるタウンエースでキャンピングカーを作るなら、本格的なキャンピングカーとして8ナンバー登録ができる車に仕上げるのがでしょう。
そのために必要な構造要件として、乗車定員の1/3が就寝可能な大人用のベッドユニットやシンクを備えた調理設備、またキャンピングカーとして必要な床上1.6mの室内高を確保するために、ポップアップルーフの設置は必須です。
効果は?でも室内の断熱処理は行うべき
バンコンみたいな車のボディをそのまま利用したキャンピングカーでは、車内は鉄板に囲まれているだけなので断熱性は全く期待できません。そのため夏は耐え難いほどに暑く、冬は凍えるほど寒いのが常識です。キャンプなど野外で寝るのが平気な人はともかく、せっかくのキャンピングカーなら少しでも快適に過ごしたいでしょう。
そこで室内の内貼りを全て破損しないようていねいにはがして、そこにステンレス製の振動抑制シートを貼ります。貼り終えたら、さらにその上から東レぺフというポリオレフィン発泡体を使用した断熱シートを貼っていきます。このシートは非常に薄いため商用バンの限られたスペースを効率よく断熱するのにです。
貼り終えたら、内装をの内貼りを元に戻して終了です。上手に断熱するコツは天井から壁、床までぐるりとすきまなく施すことです。全体をできるだけ断熱材ですっぽりと包むことで効果が高まります。
中古車
タウンエースの中古車価格は平均して100万円前後です。タウンエースはレンタカーを含めビジネス向けの車として生産台数が多く、流通している台数も非常に多いです。そのため安い物では40万円代から探すことができます。状態の良い車を購入する事ができれば、夢のキャンピングカーを低予算で手に入れることが可能です。
新車
新車のタウンエースの価格は180万8,509円とお手頃ですので、その分改造にお金を掛けることができます。新車をベースに好みのキャンピングカーを自作すれば、きっと納得のいく車に仕上がるでしょう。
4WD
タウンエースには2010年7月に追加された4WDモデルがあります。こちらは雪道や未舗装路での走破性に加え、高速走行時の安定性にも優れたセンターデフ方式のフルタイム4WDシステムを搭載しています。これなら積雪の多い地域の人はもちろん、それ以外の人にも走行安定性に優れたキャンピングカーのベース車としてです。
もちろんデフロック機構も装備していますので、ぬかるみでスタックした時にも容易に脱出できます。
タウンエースのキャンピングカーピコの口コミ・評価
ピコはタウンエースバンをベースにしたキャンピングカーとして、二人旅をゆったりと楽しめるコンパクトサイズが売りのキャンピングカーです。
ピコはタウンエースバンがベースのために車体が小さく、狭い場所でも運転がしやすく自宅の車庫スペースにも容易に入庫できると大評判です。実際に購入したオーナーは、手頃なサイズのキャンピングカーを待ち望んでいたら、ようやく実現したと絶賛しています。
ピコは小さいながらも8ナンバー登録が可能な本格的なキャンピングカーで、ポップアップルーフに格納式二段ベッドと十分な広さのシンクを持つギャレーを装備しています。また車内の収納スペースも充実しています。さらに室内は断熱処理が施されており、オプションのFFヒーターを搭載すれば冬も快適に過ごせます。
ピコは広島県安芸高田氏のビルダー「キャンピングカー広島」が製造販売する車です。価格は327万7,000円です。
タウンエースとライトエースの違いは?
タウンエースと同じトヨタの商用車ライトエースとの違いについて説明します。
販売店が異なる兄弟車
ライトエースは元々、タウンエースよりも下のランクのワンボックスカーとして販売されていました。かつてのタウンエースがカローラをベースにしていたのに対し、ライトエースはトヨタの小型車パブリカをベースにしていました。
しかし、現在はどちらもインドネシア製のグランマックスをベースにした輸入車です。両車の違いは取り扱う販売店と車名のみで、その他は全て共通です。
タウンエースとミニバンのノアを比較すると
タウンエースとトヨタのミドルクラスミニバン、ノアを比較して説明します。
エンジンレイアウトの相違により乗り心地が違う
トヨタのミドルクラスのミニバンとしてのノアにも、プロのビルダーが製作したキャンピングカーがあります。
ノアはタウンエースと比べて全長が4.695m、幅が1.695m、高さ1.96mと大柄な車体を持っています。そのため、運転にあまり自信のない人には車庫入れなどで不安を感じるでしょう。
また、ノアの前部座席より後ろの室内長は床面で1.73m、幅1.4m、高さ1.36mですので、車体サイズの割にはタウンエースとそれほど違いがありません(タウンエースの荷室床長は1.76m)。このためキャンピングカーのベース車としてボディが小さく運転がしやすいタウンエースは魅力です。
しかし、キャブオーバー型のため室内床面が高いタウンエースに対し、FF(前エンジン前輪駆動)方式のノアは乗り心地や走行性能の面で有利です。そのため、より乗用車的な乗り味を望むならノアがでしょう。
タウンエースのキャンピングカーハナの口コミ・評価
ハナは東京都立川市に工場を持つTACOS(タコス:Tokyo Auto Camper Outdoor Sarvice)が製造販売する、ピコと同じタウンエースバンがベースのコンパクトなキャンピングカーです。
ハナもポップアップルーフと格納式二段ベッド、たっぷりした容量のシンクを持つギャレーを装備した8ナンバーの本格キャンピングカーです。ハナの特徴はルーフのみでなくギャレーもポップアップ式に格納が可能なことです。設置にスペースが必要なギャレーを格納することで、フロアを目一杯使った広々としたベッドスペースを実現しています。
購入したユーザーは「広くて気持ちが良いベッドで寝心地は最高です」「正にかゆいところに手が届く優秀なアイディアです」と誰もが高く評価しています。
タウンエースがベースの魅力的なキャンピングカー、ハナの価格は345万円からです。
タウンエースのキャンピングカーの燃費について
タウンエースのキャンピングカーの燃費について説明します。
1500ccのガソリンエンジンを搭載
タウンエースキャンピングカーの燃費性能は、カスタムビルダーが公表している性能諸元表には掲載がなく正確な数値は不明です。
しかし、ベース車のタウンエースバンは総排気量1,495cc直列4気筒ガソリンエンジンを搭載し、最高出力は97馬力で燃費は1ℓあたり12.2kmと公表されています。また車両重量も1,240kgと軽いので、キャンピングカーに改造しても10km/ℓ程度は走行可能でしょう。
タウンエースのキャンピングカーの価格の相場は?
タウンエースキャンピングカーの価格について説明します。
タウンエースのキャブコンはバリエーションが豊富
タウンエーストラックをベースにしたキャンピングカー「キャブコン」の場合も、価格は350~390万円とバンコンとそれほど変わらない値段で手に入れることができます。ただタウンエースではキャブコンの方が圧倒的にバリエーションが豊富で、ユーザーの選択肢が広いのが魅力です。
また居住部分にFRP製のシェルを仮装したキャブコンは断熱性が高く、室内の快適性に優れています。さらに夏の酷暑にも心強いルーフエアコンや家庭用ウインドウエアコンの設置が可能なのもうれしいポイントです。
ひとクラス上の充実装備「AZ-MAX・Feel」
AZ-MAXブランドでの埼玉県のカスタムビルダー、オートショップアズマが販売する「Feel」は、タウンエースベースのコンパクトキャブコンながら、ひとクラス上の充実装備と快適性を持つキャンピングカーです。
価格は標準仕様にオプションのFFヒーターを設置した車が438万円で、さらに追加オプションのウインドーエアコンや換気用ルーフファン、ソーラーパネルや電動格納式乗降ステップなどを装備した車が511万1,000円です。
タウンエースで夢のキャンピングカーライフを
タウンエースのキャンピングカーについて、成り立ちや魅力、自作する方法と口コミや評価について紹介しました。
タウンエースは商用車や貨物車として大活躍している車で、小さな車体で広い荷物スペースが特徴の車です。そのためキャンピングカーのベースとしても最適で、多くのバンコンやコンパクトキャブコンが製作され注目を集めています。
タウンエースのキャンピングカーを自作するなら、商用バンの車体をそのまま使用して製作するバンコンがです。車両価格も手頃ですので、目的に合った理想のキャンピングカーが低予算で実現できるでしょう。
キャンピングカーとして必要な装備を設置したり、車体の断熱処理を施すなど作業は大変ですが、それも楽しみと考えて夢のキャンピングカーをぜひ手に入れましょう。
初回公開日:2018年05月03日
記載されている内容は2018年05月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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