タイヤの亀裂の補修方法・修理を接着剤で自力でする方法|側面
更新日:2024年11月14日
車に乗る前には
車を運転する際にタイヤを気にする人は少ないです。しかし、タイヤは車を走らせる大切な部品になります。安全な運転をするためには、日頃からタイヤの状態を気にするようにしましょう。
特にタイヤに亀裂が入っている場合は、亀裂の状態によっては事故につながる恐れもあるので注意しなければいけません。今回は、タイヤに亀裂が入る原因や補修方法などをご紹介します。
タイヤの亀裂の原因
タイヤの亀裂に気づいた時には、どうして、と原因がわからない人も多いです。タイヤに亀裂が発生する原因は様々あります。どんな原因でタイヤに亀裂が入ってしまうのか説明します。
寿命・経年劣化
タイヤにも寿命があります。タイヤはゴムでできているため年数が経つと自然と劣化してしまいます。ただ、車にはひび割れを防止するために劣化剤が配合されているので、早々と劣化は起こらないようになっています。
タイヤの寿命は、環境や乗り方でも変わってきますが、目安としては3~4年です。しかし、年数が経つと次第に劣化剤も抜けていくので、走行距離が少ない場合でもタイヤは自然と劣化してしまいます。
細かいひび割れが見られるようになり、それが進行すると深い溝状の亀裂が発生してしまいます。ひび割れを見つけた場合は、タイヤの寿命と思って交換の時期を考えるようにしましょう。
空気圧の不足
タイヤには空気が入っています。初めはタイヤ中の空気も適切に入れられていますが、空気は走っていると徐々に抜けていってしまうでしょう。空気が抜けて適切な空気圧ではなく、空気圧が低い状態で車を走行させているとホイルと擦れたり道路の衝撃を強く感じてしまい、タイヤがひび割れを起こしてしまいます。
そして、気づかずに空気圧の低いまま走行し続けると、ひび割れが酷くなり亀裂ができてしまいます。
タイヤを亀裂させないためにも、自分の乗っている車の最適な空気圧を知っておき、ガソリンスタンドやディーラーなどでチェックするようにしましょう。
紫外線と環境
紫外線は人間だけではなく、タイヤにもダメージを与えます。そして、雨や風といった悪い環境での放置もタイヤの劣化のスピードを上げてしまいます。車に乗らない時は、紫外線や雨風といった外の環境から守れるガレージや車庫に置くようにしましょう。
タイヤの亀裂が入ると交換するべきか
タイヤに亀裂が入ってしまうとバースト(破裂)してしまう危険性があるので交換は行うのが良いでしょう。亀裂が入る前兆としてひび割れが数か所で起こっているケースが多いです。特にひび割れはタイヤのゴムの薄い部分の側面にできます。細かいひび割れが広い範囲にある場合は、交換をします。
また、ひび割れ以外でもタイヤの交換の目安になるのが溝の深さです。タイヤの肩部に三角印の延長線上にある溝の中に盛り上がっている部分があります。これをスリップサインと言うのですが、この部分がタイヤの表面と同じ位置まで消耗しているとタイヤの交換が必要です。
タイヤの亀裂の補修方法
タイヤは乗用車だけではなく、自転車にも使用されています。そして、自転車やロードバイクに使われているタイヤも車のタイヤ同様に亀裂が起こります。
自転車やロードバイクはタイヤが破損してしまうと直ちに乗れなくなってしまうため、ある程度の補修は自分で行えるようにしなければいけません。ここでは、ロードバイクと自転車のタイヤに亀裂が起こった場合の補修方法をご紹介します。
ロードバイク
ロードバイクとは、舗装された道路で高速走行できるように設計された自転車のことを言います。タイヤの幅は通常の自転車より細く2㎝前後の幅で、前傾姿勢が取りやすいようにドロップハンドルが主流です。
ロードバイクもタイヤが亀裂してしまう場合があります。その多くが外側のゴム層が紫外線や雨・風などの環境で劣化してしまい放置することで亀裂が生じてしまいます。ロードバイクのタイヤは繊細になるので、自分で補修する人はほとんどいないです。亀裂を見つけた場合は交換する人が多いです。
ロードバイクのタイヤを長持ちさせるには、屋内で保管し汚れた場合は、水拭きか水洗いをし、すぐに水分を拭き取るようにしましょう。日頃のメンテナンスを行うことでタイヤの寿命も長くすることができます。
ロードバイクの緊急補修方法
ロードバイクが亀裂した場合は交換する人がほとんどですが、タイヤのトレッドの一部が亀裂した場合の緊急補修として使われるのが接着剤です。車用の接着剤ではなく皮革製品の補修として使われている接着剤で補修します。亀裂が生じている部分に接着剤を塗ります。
2~3日放置してから走行すると初めはガムを踏んづけたような音がしますが、走行し続けていると馴染んできて音も自然となくなります。
自転車
通常の自転車は、ロードバイクより安く購入できます。そのため日常的に使用しているため使用頻度は高く放置場所も屋外が多いです。紫外線などによってタイヤにひび割れが起こったり、ブレーキの効きが悪くなったりする自転車は多いです。
タイヤの側面部分がひび割れていてもすぐに亀裂が起こってしまう危険は少ないですが、乗る前には空気圧をチェックして乗るようにするのをします。
もし、タイヤの亀裂に気づいた場合は、亀裂部分に接着剤を塗り修理する人もいますが、ひび割れは直すことができないので、放置するとまた亀裂が生じるので早めの交換をします。
タイヤの亀裂の修理は自力でできるのか
タイヤに亀裂を見つけた場合はどうしますか。自動車屋に持っていき修理してもらいますか。それとも自分で修理しますか。自転車などの場合は自分で補修したことがある人も多いですが、自動車となると専門の人がいる自動車屋に持って行く人は多いです。
接着剤
車のタイヤがパンクした場合は、タイヤの交換が必ず必要になってきますが、ひび割れや少しの亀裂なら自分で修理する人もいます。
ひび割れや少しの亀裂ならゴム系接着剤で補修することができます。補修の仕方は、ひび割れている表面に塗ったり亀裂している部分の内部に注入して補修します。
ただ、この方法も一時的な処置になるので事故を起こさないためにも自動車屋で点検し修理か交換かを見極めてもらうのをします。
側面のタイヤの亀裂の補修方法
車のタイヤはトレッド部分に傷が付く場合が多いですが、側面部分に傷が起こるケースは少ないです。側面部分に亀裂や起こる原因で考えられるのが縁石や路面に乗り上げた時や大きい石に接触した場合です。そして、側面にひび割れが起こっている主な原因は、経年劣化による物です。
ひび割れが起こってしまったタイヤは、安全を考慮して修理ではなく交換を勧める自動車屋が多いです。自己判断で修理するのは危険なので、自動車屋に相談するようにしましょう。
車検でタイヤの亀裂はチェックされるのか
車検をする目的は、その車が公道を走っても安全か、周りにいる歩行者や車・二輪車などに危害を与える可能性がないのかをチェックすることです。
タイヤに関してのチェックポイントは、タイヤの溝の深さです。保安基準ではタイヤの溝の深さは1.6mm以上とされています。一番減っている部分が1.6mmあればクリアできます。ただ、タイヤのひび割れについては保安基準では基準がありません。
しかし、ひび割れ部分が亀裂寸前の場合やひび割れに加えタイヤの溝の深さも微妙な場合は、車検でもクリアできない場合があります。
車に乗る前にはチェックが大切
車はタイヤのみが外部と接している面になるので、傷や破損しやすい部分といっても過言ではありません。自転車やロードバイクの場合は、乗る前に空気圧をチェックし安全に乗るように心がけましょう。
自動車は定期点検を忘れずに行い、定期点検で何も言われなかったとしてもひび割れを見つけた時は、相談に行くようにして安全を確保してから運転するようにしましょう。
初回公開日:2018年04月24日
記載されている内容は2018年04月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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