ターボ付軽自動車・中古車購入する際の注意点
更新日:2024年06月28日
近年続々登場する「ターボ付軽自動車」の
日本国内だけでなく世界各国の自動車メーカーから、小排気量エンジンにターボを搭載した「ダウンサイジングターボ」の車種が続々と誕生しています。ターボというのは別名「過給機」と呼ばれ、エンジン内部へより密度の高い空気を送る機械を指します。こうすることで、より馬力向上につながります。
ターボ技術が発展した1980年代に、ターボを搭載した普通乗用車が徐々に出てきました。それを皮切りにターボの技術がより進化を遂げて、ダウンサイジングターボが主流となった近年では、ついに軽自動車にまで搭載されるようになりました。
そんな今回は、近年登場したばかりの「ターボを搭載した軽自動車」その魅力や車種、またターボの軽自動車を中古車購入する際の注意点などを織り交ぜながら紹介します。
ターボ付軽自動車のメリットとデメリットとは?
メリット①馬力・トルク向上につながる
まず過給機(ターボ)の主な役目として、エンジン内部に密度の高い空気を送り込むというものがあります。もともとエンジンは外部からの空気を取り込んだあとに圧縮し、爆発させて生まれた燃焼エネルギーを動力源にします。
このため、より密度と酸素濃度が高い空気を取り入れると爆発力と燃焼エネルギーの効率があがり、エンジンパワーと加速力(トルク)がアップします。
エンジンサイズと国の法律上どうしても非力なエンジン出力を搭載する軽自動車には、まさにぴったりなシステムと言えます。そしてターボを載せた軽自動車は、普通車と互角する高い走行性能を実現します。
メリット②ダウンサイジング化による「自動車税の節約」
毎年4月~5月ごろに、自動車を保持している方は「自動車税」を支払わなければならないと国の法律で定められています。自動車税は排気量によって異なっており、コンパクトカーサイズの5ナンバー車は平均して3万円台、セダン車などの2リッター以上の車ですと4万円台かかってしまいます。
しかし軽自動車における「軽自動車税」は、乗用自家用であれば排気量関係なく、たった10,800円で済みます。コンパクトカー並みのスペックを誇りながらも自動車税がこれほどお得になると、維持費の負担が大幅に減ります。
このメリットは、これから車を所有する方や経済的負担を減らしたい方には非常にありがたい事です。
デメリット①エンジン負荷による燃費悪化
先述したとおり、ターボを用いることでエンジンにより空気を送り込むことでパワーを生み出してます。しかしそれは、「よりパワーを生むにはもっと空気ともっと燃料が必要」という事にもなります。そのため、よりターボを回そうとすると通常よりも燃料を使用するため、燃費は必然的に悪くなります。
特にこの症状はターボを搭載したハイパワー車やスポーツカーが該当しており、最近の軽自動車のスペックを比較してみても、ターボがない自然吸気エンジンのものと比べて若干ですが燃費は落ちます。
このため、車を購入するにあたり燃費を最重視する方は、ターボ車をあまりしない理由の一つとしてこの理由を頻繫に挙げます。
デメリット②ターボ搭載による「購入費用の増加」
ターボを搭載するとなると、自然吸気エンジンのものと比べて特殊な機構を装備・取り付けることになるので、メーカー希望小売価格は必然的に上がってしまいます。ホンダ・N-BOXを例に見てみましょう。
ベースグレードの「N-BOX G・L Honda SENSING」でメーカー希望小売税込価格が1,499,040円(FF車)であるのに対し、ターボを搭載した「N-BOX G・L ターボ Honda SENSING」では同じFF車なのに1,695,600円と高くなります。
エンジンスペックの他にも装備を充実させたりなどしているケースもありますが、ターボ機構は非常に複雑で高価という事だけは覚えておきましょう。
話題の「ターボ付き軽自動車」の最新ラインナップ!
ホンダ N-BOX
続いては、当サイトがするターボ付き軽自動車の最新ラインナップを紹介します。
する1代目はホンダ・N-BOXです。ホンダの軽自動車の中でも断トツの車種です。するポイントは、軽自動車サイズの限られたボディサイズに、使い勝手をとことん追求した装備が凝縮され、さらに軽快な走りを加えた大の軽自動車である点です。
馬力を比較してみましょう。通常スペックでは58馬力ですが、ターボ仕様では規制値いっぱいの64馬力まで強化されます。また最大トルク 6.6 kgf/mであるのに対し、ターボ車は10.6kgf/mと桁違いです。
高速道路の入り口などにおける急加速の伸びが、ターボ仕様車のほうがはるかに上です。ホンダの軽自動車の中でも非常にの車種なのでです。
スズキ ハスラー
する車種の2台目は、軽自動車ながらもどこかSUVらしい雰囲気を感じるスズキのハスラーです。遊び心あふれたエクステリアとインテリア、そして充実した安全装備が揃った車です。またスズキ独自のハイブリッドシステムと高い走行性能により、ターボ仕様車でもリッター25km以上という優れた燃費性能をも兼ね備えているのもポイントのひとつです。
エンジンスペックも、自然吸気とターボ搭載車を比べても、最大馬力と最大トルクそれぞれ52馬力→64馬力、6.4kg・m→9.7kg・mと強化されています。アウトドアや悪路を走る機会が多い方にはぜひともしたい軽自動車です。
ダイハツ キャスト
する3台目は、ダイハツ・キャストです。こちらはターボ付き軽自動車としてはあまり知られていない車ですが、個性的なスタイリングから徐々にを博している、当サイト軽自動車です。
するポイントとして挙げた「個性的なスタイリング」とは、同じ「キャスト」でもデザインが全く異なるものが3種類用意されています。煌びやかで上品さを感じる「スタイル」、力強くSUVチックに仕上げた「アクティバ」、そしてシャープにスポーティさを表現した「スポーツ」の3タイプが存在します。
もちろん、低速域から力強く発揮するターボを搭載するグレードも各タイプに用意されており、64馬力と9.4kg・mという立派なエンジンスペックを誇ります。また、ターボ搭載車では珍しくエコカー減税対象車となっている点もポイントです。
ターボ付軽自動車向けのエンジンオイルで何かは?
にあげた上記の車以外にもターボを搭載した軽自動車は山ほど存在します。そんなターボ搭載の軽自動車を維持していくにあたって、重要となるのは「エンジンオイル」です。
先述したとおりですが、ターボ搭載車は自然吸気エンジンのものと比べて負荷が大きいため、よりエンジンオイルを酷使します。こまめにエンジンオイルは交換するようにしましょう。
またオイルの種類はエンジン特性やメーカー推奨によって異なります。正規ディーラーの方へ問い合わせると、ユーザーの使用状況などに合わせたエンジンオイルを出してくれるので、もし不安であればディーラーにお任せしましょう。
ターボ付軽自動車のオイル交換時期は?
メーカーやエンジン特性などによって異なります。しかしながら、メーカー推奨ではほとんどのところではおよそ5000kmごともしくは半年ごとの交換がとされています。自然吸気エンジンでは1万kmごとでも問題ないレベルですから、ターボ付き軽自動車におけるオイル管理はより徹底しなければなりません。
そしてエンジンオイルを交換すると同時に、オイルフィルターの交換も同時に行いましょう。オイル内の不純物を取り除く役目を持つオイルフィルターを交換せず放置してしまうと、フィルターが詰まる危険があります。
ターボ付き軽自動車を中古車購入する際のと注意点は?
ターボ付き軽自動車は中古車市場においても非常にです。中古車を購入するポイントはやはり、購入費用および維持費の安さに加え、程度もさほど悪くもなく、憧れであった往年の車を手に入れられる喜びもあります。
しかしながらそれにあたって注意すべき点もあります。ずばり「修復歴の有無」です。多少のこすり傷の修復は致し方ないとはいえ、事故車を修復したとなると見えないところの修復が怠っている可能性もあります。
特に軽自動車を含めたターボ車となると、よりエンジン負荷になるためエンジンの状態をくまなくチェックする必要があります。なので中古車のターボ付き軽自動車を選ぶ際にはエンジン回りをチェックするのがです。
普通車に負けない性能を持つ「ターボ付き軽自動車」は!
いかがでしたでしょうか。過給機と呼ばれるターボの簡単な説明から始まり、当サイトがするターボ付き軽自動車の紹介、そしてエンジンオイル交換の情報などを織り交ぜながら紹介しました。
2010年代に突入してから徐々に増えつつある、普通車に負けないスペックを誇る「ターボ付き軽自動車」ですが、今後も目が離せないラインナップが目白押しです。ぜひ一度チェックしてみてはかがでしょうか
初回公開日:2017年12月27日
記載されている内容は2017年12月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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