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車のタイヤの適正な空気圧の見方と入れ方|高速道路/セルフ

更新日:2024年08月26日

タイヤには指定された空気圧があります。車を走行させていると、空気圧が徐々に下がっていきます。空気圧が下がってしまったタイヤで走行してしまうと、バーストの危険性があります。今回は、車のタイヤの高速道路での適正な空気圧や調整方法をご紹介します。

車のタイヤの適正な空気圧の見方と入れ方|高速道路/セルフ

車のタイヤの高速道路での適正な空気圧

タイヤには指定された空気圧があります。パンクしない限りは空気圧が1ヵ月に5%程度ずつと徐々に下がっていくので変化に気づきにくく、走行していても空気圧の低下になかなか気づくことはできません。

そのまま気づかずに危険なレベルにまで空気圧が下がってしまったタイヤで走行してしまうと、燃費が極端に悪くなったり、最悪の場合にはバースト(破裂)してしまうこともあります。ここでは、高速道路を走行する際のタイヤの適正な空気圧についてご紹介します。

高速道路でタイヤの空気圧は高めに設定する理由

高速道路での空気圧は高めに設定するように自動車学校で指導される場合もありますが、理由はご存知でしょうか。

昔のタイヤはバイアスタイヤといって今よりも強度がなく、高速走行をすると遠心力で歪んで楕円形になってしまいます。それが原因で、タイヤが波打ってバーストしてしまうという危険性がありました。そのため、空気圧を高めにしてタイヤの円を保とうとしていたというのが理由です。

指定された空気圧に設定した場合

現在販売されているタイヤはラジアルタイヤと呼ばれるタイヤがほとんどで、強度が高く指定された空気圧であれば問題なく走行できます。しかし、指定された空気圧で入れていれば問題ないかというとそうではありません。

前述したように、タイヤの空気は少しずつ抜けていきます。指定された空気圧で入れると1カ月後には5%程度空気圧は下がってしまいます。通常よりも1割高く空気を入れることで、指定された空気圧よりも下回ることを防ぐことができます。

もう一つ大事なポイントは、高速道路に乗る前に車を必ずチェックすることです。ガソリンスタンドに給油しに行ったついでに車をチェックしてもらいましょう。

高すぎるのも逆に危険

空気が抜けていくのであれば、最初からたくさん入れておけばいいのではと考える人もいますが、それは大きな間違いです。車の空気圧が高すぎてしまうと、事故に繋がる危険性があります。

車の空気を入れすぎて、空気圧が高すぎる状態になるとタイヤは風船のように張り詰めた状態になります。するとタイヤと地面との接地面が少なくなってしまい、グリップ力の低下を招きます。その結果、ブレーキ距離が伸びたり、カーブでのふらつき、スリップを起こしやすくなります。また、接地面が真ん中だけになるため、タイヤが偏摩耗してしまい、タイヤの寿命が短くなるというデメリットもあります。

空気圧が高いと燃費が良くなる?

空気圧を高くして、タイヤの接地面が減ると、タイヤが転がる抵抗も減少します。その結果、燃費が1割程度よくなってしまうため、燃費を気にして空気圧を高めにしてしまう方もいます。しかし、1割程度燃費が上がったとしてもタイヤの寿命が短くなっていることや、ブレーキ距離が長くなってしまい事故の危険性があることを考えれば入れすぎは逆に損であると言えます。

空気圧の正しい見方・点検・目安

車の空気圧をチェックしたい場合はどのように見たら良いのでしょうか、車のタイヤの空気圧を正しく見る方法をご紹介します。

空気圧センサーを使う

最近では、タイヤの空気圧センサーがついている車があります。空気圧センサーがついていると、空気圧が下がってきた時にモニターで教えてくれるようになります。

トヨタ車のシステムは、ABSセンサーを使って柔らかくなったタイヤの振動、変形を感知して警告を出すメカニズムを採用しています。このメカニズムは、カローラにも採用され、どんどん普及してきています。

空気圧センサーがついていない車であったとしても、後付けで空気圧センサーをつけることもできます。バルブキャップに直接取り付けるタイプの空気圧チェック機能付きバルブキャップや、空気圧、温度をモニタリングできるシステムもあり、パッと見ただけで空気圧を知ることができるのでです。

TPMS タイヤ空気圧モニタリングシステム 4センサーシガレットライター

TPMSのタイヤ空気圧モニタリングシステムシガレットライターは、タイヤの空気圧をモニター上でリアルタイムに表示してくれる空気圧チェッカーです。タイヤに触れることなく空気圧や、温度の確認が行えます。

空気圧や温度の設定をしておくと、設定値を超えた時にアラートで知らせてくれるので、空気圧を気にすることなく、安心して運転を行うことができます。

取付は簡単でした。 常に圧がモニターできるのは安心できます。 取り付けて早々に後ろのタイヤが釘を踏み込んで緩やかにパンクしていたようで、警告音とともに直ぐに教えてくれたので、助かりました。  タイヤ交換したお店の方も値段に驚いていたようで興味津々でした。 買って良かったです。

出典: https://www.amazon.co.jp/TPMS-%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A4... |

空気圧チェッカーを使う

空気圧センサーは便利ですが、中にはタイヤの内部に設置しなければならない空気圧センサーもあります。一度タイヤを外して組み立てる必要がある場合は、手間と工賃がかかります。手軽に空気圧を確認したい場合には、空気圧チェッカーがです。

空気圧チェッカーの使い方は、バルブキャップを外してエアゲージを当てるだけです。また、安価なものが多く、壊れにくいため1つ購入しておけば良いでしょう。最近では懐中電灯、緊急脱出用のハンマーがついた空気圧チェッカーもあるので車に積んでおけば安心できます。

エーモン エアゲージ

エーモンのエアゲージは、側面衝撃を緩和するラバープロテクトがついた空気圧チェッカーです。バルブを確認してキャップを外し、空気圧を測定するだけで簡単に車の空気圧を確認することができます。値段も安価で、お手軽に使用できる空気圧チェッカーです。

感覚で空気少ないかなと思いGSに行くことがあり面倒でしたが、家で計測できるようになったので非常に便利です。
タイヤは熱を持つと空気圧が上がると思うのでタイヤが冷えた状態で正確な数値を計測できるのでありがたいです。
メーカーもエーモンで、価格もお手頃で満足しています。

出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%8... |

自動車用品店やセルフスタンドでの空気圧の入れ方

自動車用品店やセルフスタンドで車の空気を入れる場合には、エアーコンプレッサーを使用すると簡単に空気を入れることができます。自動車用品店やセルフスタンドでの空気圧の入れ方をご紹介します。

エアーコンプレッサーの使い方

エアーコンプレッサーは空気を圧縮して貯めておくことができる機械になります。タイヤ交換やエアダスター、タイヤの空気入れなどに使用されます。エアーコンプレッサーは値段の幅が大きく、100Vのものと200Vのものなどがあります。空気入れに使用する程度であれば、100Vのものを購入しましょう。

エアーコンプレッサーの使い方は、バルブキャップを開けて差し込み、レバーを握って適正圧力まで入れるだけです。混雑しているスタンドでも空いている場所まで持ち運べるので気軽に使えます。エアーコンプレッサーの使い方を説明している動画をご紹介します。

タワー型のエアーコンプレッサー

タワー型は洗車機のあるスタンドでよく設置しています。本体右のつまみを回して入れたい空気圧になるまで締め、バルブに差し込むだけです。ベルが鳴りやめば完了です。エアタンク型に比べて混雑していれば順番待ちすることになるデメリットはありますが、何もしなくても均一に空気を入れてくれるので信頼性が高いです。

車のタイヤの空気圧の単位

タイヤの空気圧の単位はkgf/cm2という単位が使われます。1平方センチメートルあたりにどれだけの力がかかっているかを表しています。重さのkg(キログラム)とは異なるので注意が必要です。

アメリカやヨーロッパではPSi(ポンド・スクエア・インチ)、bar(バール)などが使われています。最近ではkgf/cm2とkPa(キロパスカル)が一緒に書かれていることがほとんどです。ちなみに、1.0kgf/cm2=98.0665kPa ですが、日常では100kPaとして計算します。

適正な空気圧か診断するには

車の空気は、走らせているうちに少しずつ抜けていきます。空気圧が低下するとどのような症状がでるのか、その判断基準をご紹介します。

空気圧が減ってくると車に現れる症状

少し空気圧が減った程度であれば、燃費の悪化、加速力の低下、ハンドルが重くといった症状があらわれますが、気付きにくい症状になります。空気圧がさらに減ってくると、上記の症状に加えてタイヤの偏摩耗、異音、ハンドルがとられるなどの症状が現れます。

空気圧の減少を見た目で診断するには

空気圧を見た目で判断するのは困難です。タイヤはしっかり空気が入っている状態であっても、車の重さで接地面がたわんでいます。

エンジンが前にある前輪駆動車(FF)は前輪が多くたわんでいるように見えたり、エンジンが後ろ寄りにあるミッドシップ車(MR)や後輪駆動車(RR)は後ろのタイヤがたわんで見えることもあります。一部のスポーツカーのような前後バランスのよい後輪駆動車(FR)もありますが、地面の傾斜などで変わってきます。

そのため、普段から適正な空気圧を保っておくようにしましょう。そうすればパンクしてしまったり、亀裂で空気が抜けてしまっても、正常な状態を知っていれば変化に気づくことができます。また、タイヤに釘、亀裂などがないかも確認しておきましょう。小さい亀裂でも気づかず放置していればじわじわと空気が抜け危険な状態になります。

ホイールをインチアップした時はタイヤの空気圧を高く

インチアップとはタイヤの外径を変えずに扁平率を下げ、リム径を大きくすることです。主にドレスアップや運動性能向上のために行うことが多いです。インチアップすると、タイヤの厚みが少なくなります。

そのため、タイヤ内部の空気量は少なくなってしまいます。今までと同じ量の空気が抜けたとしても、インチアップしたタイヤの空気圧は大幅に下がりやすくなります。インチアップした際のタイヤの空気圧は、ノーマルタイヤの空気圧よりも1~2割程高めに設定しておきましょう。

車のタイヤの空気圧の調整方法

タイヤの空気圧はどのようにして調整すれば良いのでしょうか。タイヤの空気圧を調整する場合には、ホイールについているエアバルブで調整します。エアバルブから空気を補充したり、空気を抜いたりして調整します。

自身で空気圧を調整しようと考えておられる場合には金属製のエアバルブがです。空気圧の調整が難しいと思われる方は、ガソリンスタンドで空気圧の調整をしてもらいましょう。

空気圧を定期的に確認して事故を防止しよう

タイヤの空気圧の調整は地味な作業に感じますが、腕の良いドライバーほど空気圧を気にされる方が多いです。空気圧の調整は車を好きになるきっかけにもなりますし、空気圧の変化を走りで感じることができると、パンクのリスクも減少します。空気圧を定期的に確認して、事故を防止し、快適な運転を行えるようにしましょう。

初回公開日:2018年01月27日

記載されている内容は2018年01月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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