ロードバイクの軽量ホイールとサイズ別の軽量ホイール
更新日：2024年01月19日
ロードバイクとは
一般的にロードバイクというのは、日常生活で使用されている「自転車」とほぼ変わりません。しかしその性能には「走行時の効果的な特徴」があげられ、「普通の自転車よりもさらにスピードが出る・走りやすい」などの特徴があげられ、さらに軽量ホイールの使用などによって持ち運びなども便利になります。
具体的には「レース用・競技用自転車」として有名で、まさに「走るための自転車」というイメージから「自転車界のスポーツカー」とも豪語される特有の特徴を持っています。
軽量ホイールとは
いわゆる軽量ホイールというのは基本的に「車体を軽くする効果をもたらす機材」というのがまずあげられ、車輪に装着されているホイールを軽量化することによって「その車体をさらにスピードを上げて乗り回すこと」が簡単にできるようになります。
ロードバイク業界ではこの「軽量ホイールの使用」への移行が年々進んできており、1995年辺りから現代までにおいて、さらに軽量ホイールの効果や安全性に関する評価がピックアップされるようになりました。
軽量ホイールは一般的にハブ本体、リム、スポーク、ニップルによって形成されており、ハブ本体というのはホイールの中央に見られる回転部分のことで、リムはホイールの外周部位、さらにスポークは主にステンレスやチタン・鉄などで合成されています。
軽量ホイールによるメリット
軽量ホイールを装着する際にはそれによるメリット・デメリットがあげられ、ロードバイクに軽量ホイールを使用する場合は、この「メリット・デメリットそれぞれについての情報」を的確に把握しておくことが大切です。
加速する
これは当然のこととなりますが、軽量ホイールを使用することによってまず車輪回りに掛かる労力から車体全体の軽量化が図られ、普通に自転車を漕ぐ際にも「一般的な自転車を漕ぐときに比べて2分の1から3分の1程」の脚力で簡単に漕ぐことができます。つまり変則型自転車の感覚に近く、あの状態でさらに車体が軽くなるという特典が付いてきます。
「加速する」ということは当然「安全性」への注目がされますが、この軽量ホイールを使用するに当たっての「安全面」への取り組みは「車で使用される軽量ホイール」と同じく、年々さまざまなアイデアによって高められてきています。
ロードバイク車体のコントロールが柔軟に
これも軽量ホイールを使用した場合の大きな特徴の1つになりますが、軽量ホイールを使用することによってまず車体が軽くなり、さらにどんな車輪でも小回りが利くようになるため「車体コントロール」の側面が柔軟になります。
これはたとえば、細い道でロードバイクに乗る場合などにも顕著に見られる特徴で、細い道・狭い範囲の道などでは、自転車のペダル（車輪）を漕ぐ際にライダーの体の安定性が失われる場合が多く、それによって転倒や接触事故を起こしてしまう場合が多々あります。
この軽量ホイールの使用によって車体を軽くコントロールできるようになるため、まず「力を入れてペダルを漕ぐ際にバランスを崩す」ということがなくなり、さらに軽量化された自転車であるため「そのままスピードを上げて進んでいく際に最適の車体バランス」を取ることさえできるようになります。
メンテナンスの効率がよい
先述でもご紹介しましたが、ロードバイク用（自転車用）に設計されている軽量ホイールの材質というのは非常に劣化しにくい素材でできていて、また自転車そのものの軽量化や「持ち運びの楽さ」によって、さらにメンテナンス・現状維持に適応した造りになっています。
まず持ち運びが最適という点では、ロードバイクのどこかの部位を器物にぶつけたりあるいは路面をこすったりして破損することがありますが、この破損に関する事故率が大きく減ります。
さらに車体が軽くなることからロードバイクそのものに掛かる負担が軽減されるため、余計な力を入れてペダルを漕ぐ必要がないなどの利点をもって、さらにメンテナンスに適応した形となります。
軽量ホイールによるデメリット
メリットがあればデメリットもある、ということで、このロードバイクの軽量化の場合（軽量ホイールを使用する場合）でもメリットと同じくデメリットも見受けられます。
ロードバイク車体への振動が増える
ロードバイクの車体を軽量ホイール装着によって軽量化することによって、ちょっとした路面の突起物や凹凸などがある場合には、その振動がまともにサドルをはじめロードバイク全体に走ることになります。
これは「車体が軽い分ちょっとした振動でも大きく揺れてしまう」という軽量物の特徴でもあり、この「大きな振動」を避ける秘策というのはなかなか上手い具合に効率を上げることはできていません。たとえば車体が軽い上に重い荷物を荷カゴなどに入れていると、「ハンドルが取られる」ということが普通にあります。
この場合も「軽い車体に荷物の重みがバランスを失わせている」という原因が認められ、この車体の軽量という点では「少しの振動や比重によって車体全体が大きく影響させられる」という「軽い・重い」の原理によって振動の強みが加算されてしまいます。
購入費が高い
軽量ホイールというのはその効果や性能、またこれまでの興業実績などにもよって、それなりに高い値段が割り振られている場合がよくあります。最近では「手頃な値段」で購入できる軽量ホイールが増えてきましたが、それでも1本10万円から40万円、50万円もする軽量ホイールも普通に市販されており、実際にそれらを購入する人もいます。
もし軽量ホイールを装備したとして、その軽量ホイールをその後も継続して使用していく場合には、この「普通の車輪ホイール」よりも高額なホイールを続けて購入する経過になるため、一般のホイールを継続して使用する場合よりも「ホイールに掛かる費用・コスト」が倍増することもあります。
ロードバイクの軽量ホイール
一般的に軽量ホイールという物はさまざまな用途に分かれて設計されており、そのため用途や個別の性能をはじめ、普段ロードバイクを走らせる際の「自分にとって都合のよい軽量ホイール」を選んで買う必要がどうしても出てきます。
主に軽量ホイールの性能というのはどれも似たような効果・評価を持ち合わせるため、顧客が購入する際の一般的な基準とするものは「価格」になります。それとホイールそのものの耐久性です。
軽量ホイールは安い物でも2万円から3万円はするもので、一般的に多くの顧客に購入されるのは「お試し」の意味合いも含めてこの「2万円から3万円台の軽量ホイール」がとなるでしょう。そして軽量ホイールを使用した上での走行時の快適さ加減を自分なりに図った上で、さらに有効利用できる軽量ホイールの購入が勧められます。
サイズ別軽量ホイール
軽量ホイールには先述でご紹介しました値段と同じくそのサイズ別も用意されており、この値段を踏まえた上での「サイズによって軽量ホイールが選ばれる」という選定基準もうかがえます。
ホイール（軽量ホイール）を購入する際には、その継続購入・使用への配慮も含めて、「自分が所有するロードバイク（あるいはオートバイ・車）を利用するに当たって、本当に実益となる点で必要かどうか」ということを前もって把握しておく必要があります。
この辺りの「軽量ホイールを使用する前後の自己確認」というのも、軽量ホイールを購入する際の非常に大きな注目点となるため、ぜひ軽量ホイールの購入をお考えの方は「軽量ホイールについての正確な情報」を取得する上で「今の自分にとって必要な軽量ホイールを購入する」というセレクト基準を持つようにしておきましょう。
14インチ
14インチサイズの軽量ホイールというのは軽量ホイールの中でも細小（もしくはそれに近い）サイズとなり、メリットは非常に小回りが利くことと、ペダルを漕ぐ力がほとんど要らないという乗りやすさの点があげられます。
しかし、ホイールの径が小さいということは当然「回転数を上げなければスピードが出ない・何メートルも進むことができない」となるため、たとえば15インチのホイールと比べる場合には、15インチホイールで10分で到達できる地点までの距離を14インチホイールでは15分から20分ほど掛かるというデメリットも想定されます。
つまり径が小さなホイールを使用する際には、軽量ホイールの場合も変わらず「乗り心地はよいが、ペダルを漕ぐ回数が大幅に増えるため、乗っていて結果的にしんどい」という欠点が認められます。
15インチ
15インチの軽量ホイールは一般的に使用されているホイールから見るとかなり小さいですが、日常生活で使われているロードバイクの場合ではかなり多く見られるホイールの径ともなります。
ロードバイクというのは別名「デザインバイク」や「ドレスアップバイク」などと言われる特殊な見方がされる傾向もあり、そこでは「普通の自転車では引き出せないデザインを設定しておき、それをさも日常的用品に通用させる」といった趣向などが見られます。
この点で、たとえ異様に径が小さなホイールを使用しても「デザインバイク」として認められ、そのデザインはかえって「斬新な形」や「恰好のよいロードバイク」といった自転車にはあまりない特異な形が勧められることがあります。
16インチ
16インチの軽量ホイールの場合も15インチの場合とほぼ変わりませんが、先述のように「ホイールの直径が大きくなるにつれて、さらに走らせるときのスピードが上がったり楽に漕ぐことができたりする」という特典が付いてきます。
この16インチというホイールの径でも一般的に使用されている自転車のホイールの径に比べるとかなり小さくなります。一般的に使用されている自転車のホイールの径はだいたい直径26cmから27cmくらいであるため、この16インチのホイール径を使用したロードバイクも「デザインバイク」と言われる部類に含まれるでしょう。
しかし先述しましたように、最近のロードバイクというのは「デザインバイク」や「ドレスアップ型バイク」という点でがあるため、このように「径が小さめのホイール（軽量ホイール）でも普通に使われている場面」がかなり多く見られます。
17インチ
17インチ・18インチくらいにホイールの径が大きくなってくると、やっと標準の自転車のホイールの径に近付いてきて、さらに軽量ホイールを使用していることによる利点もあるため、スピードがそれなりに出るのと同じく、さらに車体バランスや走らせる際のライダーの体のバランス取りなどにも効果が出てきます。
基本的にロードバイクのホイールの径というのは平均して同じサイズが多く、自転車のように「大きな物から小さな物まで」というばらつきがありません。これはロードバイクがそもそも「走る用の自転車」として設計されている点が大きく起因しており、たとえ車輪の径が大きくても小さくても、走行時にはあまり影響されないよう設計されています。
18インチ
18インチサイズのホイールは軽量ホイールも同じく、ロードバイクを使用する際にかなり多く利用されている径サイズの部類に含まれます。ロードバイクの設計の場合はまず「車体が走る自転車」として造られていることからホイールの径も17インチを超えていればスピードが出て、車体のバランスもかなり安定してきます。
18インチ型の軽量ホイールというのも17インチホイールと同じく一般的によく利用されており、この場合も「スピードがかなり出て、その上で車体のバランスやライダーの体のバランスもきちんと整えてくれる」という利点が見受けられます。
しかし、先述しました「軽量ホイールを使用する際のデメリット」でご紹介しましたように、「燃費の悪さ」や「振動の増大」なども視野に含まれることになるため、その辺りのメリット・デメリットをしっかり把握する必要も当然あります。
エンド幅135mmの軽量ホイール
エンド幅135mmの軽量ホイールというのは、一般的によく見られる「やたらと車輪部分が大きい自転車」というイメージを持たれており、「シマノ ホイール WH-R501」や「campagnolo SCIROCCO 35」などのホイールなどに見られる、まさに「走り専用のホイール」として有名です。
上記しました「シマノ ホイール WH-R501」や「campagnolo SCIROCCO 35」ですが、この2種類の軽量ホイールは市販においても有名でがあるため、ロードバイクを使用する際にこの2つの種類の軽量ホイールの利用率は比較的高い傾向がうかがえます。
軽量ホイールの比較
先述しました「軽量ホイールを使用する際のメリット・デメリット」と同じく、軽量ホイールを使用する際の比較基準というのは「実際にその軽量ホイールを使用する上で、どれだけ実用的か」という点にまず着目することが大切で、その上で「安全性」や「乗り心地」を基準に図ることが最適な方法となるでしょう。
さらに軽量ホイールの値段や重量・サイズなどの比較も重要な基準となるため、上記の「安全性」や「乗り心地」を合わせて、自分が実際に購入する（使用する）軽量ホイールの活用がベターとなります。
また軽量ホイールを使用するに当たって重要なことは、「自分が所有する自転車（やオートバイ・車）にとって、本当にその軽量ホイールの装着が必要かどうか」を事前確認として前もって判断しておくことです。本来不要な物を購入するのはやはりムダ遣いとなるでしょう。
軽量ホイールの乗り心地
軽量ホイールを使用する場合はまず、車体が軽くなりペダルを漕ぐときの力もそれほど要らなくなるため、乗り心地としては「しんどくならない」という点でかなりのメリットが想定されます。それに加えて小回りが利くという利点や、あらゆる環境においても車体バランスやライダーの体のバランスも図りやすく、安全面でも期待できます。
しかし先述の「軽量ホイールを使用する際のデメリット」でもご紹介しましたように、「サドルをはじめ自転車全体に振動が起きやすくなったり、継続使用する際の価格が高額」というデメリットもあるため、軽量ホイールを継続して使用していく場合は先にこちらの「デメリット」の方に注目することも大切となるでしょう。
軽量ホイールについて正確な情報を覚えましょう
いかがでしたか。今回は「ロードバイクの軽量ホイールとサイズ別の軽量ホイール」と題して、具体的な「ロードバイクの軽量基準」をはじめ、「ホイールとサイズ別の軽量ホイール」についての情報をご紹介しました。
軽量ホイールというのはロードバイクを使用する場合に限らず、オートバイや車などの車輪にも普通に使われている幅の広い用途を持つホイールとなります。軽量ホイールの最大の魅力は何と言っても「車体そのものが軽量化され、それによって安全性が保たれる」という点と、「従来必要とされる脚力を必要とされない」という2点にあります。
この軽量ホイールを継続して使用していこうとする場合には、メリットの方に注目するのと同じくデメリットにも注意を払い、「本当に自分が使う車種にとって軽量ホイールの使用が必要かどうか」を前もって判断することが大切です。
初回公開日：2018年05月09日
記載されている内容は2018年05月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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