Search

検索したいワードを入力してください

タイヤに窒素ガスを入れる効果・平均価格・空気と混ぜる方法

更新日:2024年09月08日

近頃タイヤに窒素ガスを入れるサービスをカーショップ、ディーラー、スタンドなどでもよく見かけます。窒素ガスをタイヤに入れるとどんな効果あるのか、窒素ガス充填の平均価格や、空気と混ぜた場合の注意点など、窒素ガスを入れる前に覚えておきたい情報満載の記事です。

タイヤに窒素ガスを入れる効果・平均価格・空気と混ぜる方法

タイヤに窒素を入れるメリットとデメリット

タイヤ交換などの際に、勧められることが多いタイヤの窒素ガスですが、窒素ガスを入れることでどんな効果があるのでしょうか。現在、窒素ガスを入れている方でも、タイヤに窒素ガスを入れるメリットやデメリットをちゃんと理解している方は案外少ないでしょう。

窒素ガスを、入れることで得られるメリットやデメリットを、正しく理解してからタイヤに窒素ガスを入れることがです。

ここでは、窒素ガスを入れるメリットとデメリットを分けて、窒素ガスを入れた場合のメリット、窒素ガスを入れた場合のデメリットを調べてみましょう。

窒素ガスのメリット

窒素ガスには、ゴムなどの樹脂にとおりにくいというメリットがあります。タイヤはゴム製なのでタイヤの中に窒素ガスを入れることで窒素ガスが抜けることが少なくなり、空気圧を一定の圧力のまま長い期間維持でき、タイヤのバーストや燃費も良くなるメリットがあります。

また、酸素は空気に燃えますが二酸化炭素である窒素は、燃えにくいので事故の際の出火や引火などによる危険が少なくなります。窒素ガスを入れることで、ホイールに対する酸化も防ぐことができ、タイヤ内のバルブやゴムなどの腐食を防ぐ作用もあります。

窒素ガスを入れることで一定の空気圧になり、タイヤの消耗を一定化し偏摩耗を防ぐことができるので、タイヤの寿命を長持ちさせる効果につながります。

窒素ガスのデメリット

窒素ガスによるメリットやデメリットは、何となく理解できたけれど、結局のところ窒素ガスを入れるとどんな効果があるのでしょうか。そこが、やはり窒素ガスを入れる価値があるのか無いのかの決めどころでしょう。では、窒素ガスを入れることで得られる効果はどんな効果でしょう。

■空気圧の低下が少ない
■ロードノイズが少なくなる
■アルミやタイヤへの劣化の低減
■燃費が良くなる

空気圧の低下が少なくなる

窒素ガスをタイヤに入れるためには、一本当たりの料金が気になります。平均充填相場は、1本あたり500円程度なので、4本充填するのに2000円かかってしまいます。海外の2000円程度の安いタイヤをわざわざ履かせたのに、タイヤ1本分の2000円も掛けて窒素ガスを入れなくてはならない、なんてこともあります。

窒素ガスを入れたタイヤの充填には、必ず窒素ガスを入れなくてはならない点や、窒素ガスを入れたからといっても、まったく空気圧が減らないとは限らずバルブなどから、少しずつ減ってくる可能性もありタイヤを摩耗させてしまう事もあります。

また、窒素ガスを1度入れると、ディーラーやタイヤショップにより以降の補充が無料という場合もありますが、別のショップで補充を依頼したらまた料金が、発生する場合もあります。

窒素ガスの効果とは?

窒素ガスを入れる事でのメリットは、少し理解していただけたでしょうか。でも、実際のところ、窒素ガスをタイヤに入れると、どんな効果が期待できるのでしょうか。窒素ガスを入れる効果はいくつかあります。

■空気圧の減りが少ない
■走行時の騒音が少ない
■タイヤやホイールの劣化軽減
■燃費が良くなる

窒素ガスを入れることで、ゴムから空気が抜けることが少なくなり空気圧が減りづらいことは、科学的根拠からも証明されています。また、騒音が少なく思えるのは空気圧が、一定になったことから多少の効果が期待でき、また空気圧が一定なので燃費が、良くなるという効果もあるでしょう。

実際の効果は?

窒素ガスを入れることで補充回数が、少なくすむことは確かです。ただし、窒素ガスだから全く補充する必要がないというのは間違いです。窒素ガスでも、バルブやタイヤとホイールの隙間などから少しずつ抜けていきます。空気だけのタイヤのように、こまめに補充する必要はなくなりますが、数カ月ごとの補充は必要となります。

空気圧の減りが少ないので、圧力がタイヤに一定化され、走行時のロードノイズが少なくなる傾向がみられます。ただし、はっきり実感できるとは言えないことが多く、あまり気づかないと思われる方も多くいます。

燃費については、空気圧が下がると地面とタイヤとの摩擦が増えることなどから、燃費が悪くなる傾向があり、空気圧の減りが少ない窒素ガスでは、空気圧が一定に保っている期間が長いので、空気だけの時よりも燃費が良く感じる事があります。

窒素ガスの平均価格

窒素ガスの充填には、各ショップによりマチマチですが、平均的な料金は1本あたり500円~という設定が多いです。1台分の充填で2000円~になりますが、この2000円を安いと思うか高いとおもうかは、オーナーの価値観次第といえます。

通常の空気の場合、ガソリンスタンドでガソリンを入れる際にセルフ補充することができますが、窒素の場合は、入れてもらったカーショップやディーラーに行かなくではならず、ちょっと入れておこうかなと、思っても気軽に入れることができないこともあります。

1度窒素ガスを入れれば、2回目以降の補充は無料でしてくれるカーショップやディーラーもありますが、次回からは有料というショップもあるので、窒素ガスを入れる場合は、充填価格とアフターサービスと合わせて、お手頃に充填してくれるショップを探しましょう。

オートバックス

オートバックスは、日本全国にチェーン展開する大手カーショップです。車のオーナーなら誰でも一度は、訪れたことのあるカー用品店といえるでしょう。

オートバックスでは、カー用品を購入するだけでなく、メンテナンスや車検などさまざまなサービスがあります。もちろん窒素ガスの充填サービスもあります。

オートバックスの場合、充填にはタイヤ1本あたり税込540円となり1台分では2160円になります。アフターサービスは無く、1度充填するごとに料金が発生します。

タイヤ館

「タイヤのことならタイヤ館」とCMでも宣伝されているとおり、タイヤの交換やホイールの入れ替えなど、タイヤに関することでお世話になることが多いタイヤ館ですが、タイヤ館でも窒素ガス充填サービスがあります。

料金は、税込1本あたり540円で1台分で2160円になります。この点は、オートバックスと大差がないのですが、タイヤ館の場合は、初回の充填以降の補充サービスは、無料で受けることができることが利点です。

どのタイヤ館でも、2回目以降無料としているところが多いので、近くのタイヤ館を探してみるのもです。

Honda Cars 東京中央

カーショップと違い、メーカーごとに安心感や信頼性の多いディーラーも新車販売や車検、整備と同様に、窒素ガスを充填してもらえるサービスもあります。

ホンダカーズ東京中央の窒素ガス充填料金は、他のカーショップと変わらず1台分4本で2160円税込価格となります。ホンダカーズのアフターサービスとして、充填後6カ月間は、補充や調整料金がサービスされるので、ディーラーに信頼性を求める方にはです。

ディーラーによっては、工賃込みで1台5000円以上かかる場合やアフターサービスにも違いがあるので、近くのディーラーに料金やサービス内容を聞いてから行うことをします。

タイヤに窒素ガスと空気を混ぜる方法と注意点

窒素ガスを入れたタイヤには、窒素ガスを補充していくことが望ましいのですが、旅行に行った先で空気圧を調整したくても窒素ガスの取り扱いが無い場合など、窒素ガス補充設備が無いようなときは、通常の空気で補充しても結果的には問題ありません。

もともと、空気中には約80%以上といわれる窒素が混じっているので、窒素ガス入りのタイヤに空気を、混ぜたところで突発的な異常がおこるという事は考えにくいです。

ただし、空気を補充しても大丈夫だからと、補充のたびに空気を入れていては、せっかく100%の窒素ガスでいれたタイヤに空気が徐々に混ざっていきます。通常の空気を入れたタイヤと変わらない窒素ガスの濃度になってしまい、窒素ガスを充てんしている意味が無くなってしまうので注意しましょう。

窒素ガスの取り扱い方と危険性

普段私たちが、気にせず呼吸している空気にも約80%に窒素が混ざっていることから、窒素が混ざった空気を吸ったことでの直接的危険性は少ないですが、取扱い方法によっては、窒息や意識障害、死に陥る場合があるので注意が必要です。

窒素ガスを取り扱う場合は、密室での作業をさけ換気が良好の場所で行いましょう。密室で作業中に窒素が漏れて窒素濃度が深まると、酸欠状態となり窒息や意識喪失、最悪の場合は死に至る場合もあります。

また、窒素ガス自体は不燃性ですが、窒素が入ったボンベなどが加熱された場合、爆発する可能性があります。推奨の保管場所は、涼しく換気が良い耐火設備のある場所で保管することがです。

タイヤに窒素ガスを補充する適切な間隔

タイヤに空気や窒素ガスを、補充する期間や目安は、車のオーナーにより違いはありますが、多くの方が目に見えてタイヤの空気圧が減っていることが分かったときや、高速走行をする前、または期間を決めて補充していたり、走行距離に応じて対応することが多いです。

走行距離などは、街中走行のみの場合や高速走行ばかりなどの走行状況や、急発進急ブレーキなどの運転方法によっても、大きな差が出てくる場合もあります。補充は、個々の目安が必要となりますが、期間を決めて補充する場合は、一般的に空気のタイヤの場合は約2~3カ月に一度、窒素ガスのタイヤの場合約4カ月に一度程度が推奨と言われています。

窒素ガスだから補充する必要が無いと思う人も多いですが、窒素ガスでも多少の減少があるので、空気のタイヤの補充期間プラス1カ月程度の間隔で行うことがです。

空気圧が下がったとき

空気圧が下がると、地面に対するタイヤの接地面が増加することで、燃費が悪くなったりタイヤの偏りによる偏摩耗がおこりタイヤの寿命が短くなる場合や、タイヤの張りが無くなることでパンクやバースト、ハイドロプレーニング現象(タイヤと地面に水が入り滑る現象)が起こり、事故や故障の原因になる場合もあります。

車に適正な空気圧量は、一般的な車の場合運転席のドア付近に記されています。適正な空気圧になるように空気圧の減りが少ないといわれる窒素ガスを入れていたとしても、空気圧が下がっている場合は補充することが必要です。

一般的な適正空気圧量よりも、1割程度高く入れておくことで、バルブやタイヤとホイールの隙間からの窒素ガスの抜け分の補充になると言われます。

高速走行の前

日常では街中走行が多いけれども、長期休暇などで久しぶりに高速走行する場合は、旅行に向かう前に空気圧を測って補充しておきましょう。

空気圧が規定より低下したまま高速走行した最悪の場合、タイヤが変形し熱を発生します。そのまま走行し続けるとスタンディングウェーブ現象(タイヤが変形し波打った状態)になり、高速走行中にハンドルがガタガタと音や振動が発生したり、最悪の場合には、タイヤがバーストして大事故につながることも考えられるので、高速走行前に規定値に補充しましょう。

高速走行は、空気圧を高めに設定すると良いとおもっている方も多いのですが、今では規定値での走行が良いとされています。一昔前までのタイヤのゴムの性能は耐久性が悪かったので高めの空気圧が推奨されていましたが、現代のタイヤゴムの性能が上がり高速走行時でも耐久性が高いので規定値での走行が推奨されています。

サマータイヤと冬タイヤの入れ替え時期

都心でも、ここ数年冬になると雪が積ることが多くなりました。冬になる前に、サマータイヤからスタットレスタイヤに履き替える方も増えています。

一年に一度の入れ替え作業時だけでは、補充期間としては長すぎますが、この履き替え時期を起点として、数か月ごとの補充目安にする方法もです。

スタットレスからサマータイヤに履き替える時期に、窒素ガスを100%充填し、その後数か月ごとに補充するといった、毎年一回の窒素ガス100%充填もです。

窒素ガスを入れても点検は忘れずに!

窒素ガスを入れることで、タイヤの寿命を長持ちさせる効果がある事が分かりました。ただし窒素ガスを入れたからとそれ以降のケアを忘れてはいけません。窒素ガスを入れているからと安心するのではなく、こまめなケアをすることで窒素ガスのタイヤに対する効果が最大限引き延ばされます。

窒素ガスを入れるには、専門ショップでの充填や時間、費用も掛かります。それでも、窒素ガスを入れるだけの効果を期待できること、入れるだけの価値があることは、窒素ガスを入れているユーザーの多さからも理解できるでしょう。

窒素ガスをタイヤに入れて、こまめなアフターケアをしいつもタイヤを良い状態で維持しタイヤの寿命を延ばしましょう。

初回公開日:2018年05月07日

記載されている内容は2018年05月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related