エンジンルームの清掃方法と料金・猫対策・点検方法|開け方
更新日:2024年09月22日
エンジンルームって何?
エンジンルームとは、エンジンが搭載している場所のことをいいます。エンジンルームは、前方のボンネットの下にあることが多いです。この記事では、エンジンルームの点検や清掃方法などについて、ご紹介していきます。
エンジンルームの点検方法
エンジンルームの点検方法は、免許を取得する際の自動車教習所で一度教わっています。しかし忘れている方が多いです。エンジンルームの点検は、今のところ罰則はありませんが、運転者の義務となっています。では点検方法について確認していきましょう。
ボンネットを開けましょう
エンジンルームの点検を行うには、まずボンネットを開けなければいけません。ボンネットの開け方は車種によってレバーの位置が異なったりします。ここでは、一般的に多いレバーの位置や方法で説明していきます。
ボンネットを開けるには、まず運転席の足元周辺にある「ボンネットオープンレバー」を引きます。これでボンネットが少し浮きます。車の前に移動して、ボンネットと車体の間に手を入れ、ボンネットを持ち開けるレバーを探します。
ボンネットを持ち開けるレバーを見つけたら、それを押しながらボンネットを開けましょう(このレバーは、左右に動くタイプもあります)。ボンネットを開けたら、ボンネットステーというボンネットを固定する棒があるので、それをボンネットの穴に差し込んで固定をしたら完了です。
ボンネットの閉め方
ボンネットステー(固定棒)を穴から外します。10センチ程の高さから少し力を入れてボンネットを閉めます。ボンネットにロックがされているか確認したら完了です。
エンジンルームの点検項目
エンジンルームの点検ポイントは、エンジンオイルの量、冷却水の量、ウィンドウォッシャーの液量、バッテリーの液量、ブレーキ液の量の5項目になります。ではそれぞれ詳しく説明していきましょう。
エンジンオイルをチェックしましょう
エンジンオイルは車に乗るたびに減っていきます。エンジンオイルの量を確認するには、エンジンオイルレベルゲージというエンジンオイルを確認するための装置が必要です。これはエンジンルーム内に設置されています。オレンジ色の輪っかになっていることが多いです。
そのオレンジ色の輪っかを引くと長い棒が出てきます。その棒をエンジンオイルタンクに差し込みます。棒には「H」と「L」の表示があるので、エンジンオイルの量がその間であれば、正常です。これは「L」に満たない場合は、補充を行いましょう。
また色もチェックが必要です。透明感のある茶色であれば大丈夫です。この色が黒い場合はエンジンオイルを交換する必要があります。
冷却水をチェックしましょう
冷却水が不足するとエンジンがオーバーヒートする場合があります。必ずチェックしておきましょう。冷却水は、冷却水タンクの側面を見るだけで確認できます。冷却水タンクの側面には「FULL」と「LOW」のラインがあります。横から見て、冷却水が「FULL」と「LOW」の間であれば大丈夫です。
これが「LOW」に満たない場合は補充が必要です。また色が濁っている場合は交換をしておいた方が良いでしょう。
ウィンドウォッシャー液をチェックしよう
ウィンドウォッシャータンクと冷却水タンクは見分けが難しいため、ウィンドウォッシャータンクの蓋にはマークがあります。ウィンドウォッシャータンクには、冷却水タンクのような基準ラインはありません。タンクにウォッシャー液が入っていれば大丈夫です。液が少ない場合は、補充する必要があります。
バッテリーを確認しよう
バッテリーは直方形の形で、上辺に端子があり、「+」と「ー」と表示されています。バッテリーの側面に「UPPER」と「LOWER」のラインがあるので、そのラインの間にバッテリー液があるか確認しましょう。「LOWER」に満たない場合は、補充しましょう。
ブレーキ液の確認をしましょう
最後にブレーキ液が減っていないか確認しましょう。ブレーキ液は、ブレーキリザーバータンクという半透明のプラスチック液に入っています。蓋に「BRAKE FLUID」と表示されています。側面に「MAX」と「MIN」のラインがあるので、ブレーキ液がそのラインの間にあるか確認しましょう。
ブレーキ液は急激に減ることはありません。ブレーキ液が急激に減っている場合は、どこかから漏れが生じている場合があります。そのような場合には、直ちにディーラー等で点検をしてもらいましょう。
エンジンルームの猫対策
寒い日の朝や夜に猫が寒さを凌ぐために車のエンジンルームに猫が入り込むことがあります。エンジンルームに猫が入ったままエンジンをかけると、エンジンルームから逃げ出せなくなってしまい、最悪の場合死に至ることもあります。このような事態にならないようエンジンルームの猫対策をご紹介します。
エンジンルームの中を確認しましょう
ボンネットを開けてエンジンルームの中を確認すれば猫に気付き、事故を防ぐことができます。車を運転する場合は、まずエンジンルームの点検を行うよう習慣づけるようにしましょう。また猫がいた痕跡があれば注意が必要です。猫は暖炉を求めて何度も出入りする可能性があります。猫の足跡や猫の毛などがあった場合は、気をつけておきましょう。
ボンネットを叩いて猫を追い出そう
猫がエンジンルーム内に入り込んでいた場合、引っ張って抜き出すのはかなり大変です。そのような場合には、猫自ら外に出てもらうよう誘導していきましょう。方法は簡単です。ボンネットをバンバン叩くだけでOKです。そうすれば大抵の猫は外に逃げて行きます。ボンネットを叩いても逃げ出さなかった場合は、クラクションを鳴らしたりしてみましょう。
これらを行っても猫が逃げ出さなかった場合や逆に奥に入り込んでしまった場合は、JAFなどの業者に依頼するしかありません。猫がいたままエンジンをかけると猫が死亡するだけでなく、車の故障の原因にもなりかねませんので、絶対にやめましょう。
猫が侵入しないように超音波発生器を設置しましょう
猫は超音波のような高い音を苦手としています。これを利用した猫対策が、超音波発生器です。超音波発生器は、猫を感知すると超音波を発生します。これで猫が車に近づかないよう対策を行えます。ただ少し値が張るので、これは最終手段として考えておくと良いでしょう。
エンジンルームの熱対策
長時間運転した場合やエアコンを使用したあとは、エンジンルームに熱がこもります。エンジンルームが熱くなりすぎると、エンジンがオーバーヒートすることもあります。エンジンルームが熱くなりすぎないようにする方法がいくつかあるので、ご紹介していきます。
ラジエーターの交換
ラジエーターは、エンジンを冷却する重要な部品です。あまりにもエンジンルームが熱過ぎる場合は、ラジエーターに不具合が生じている可能性があります。ラジエーターの不具合のチェックや交換は素人には難しいので、プロの方にお願いしましょう。
オイルクーラーの取り付け
オイルクーラーとは、エンジンオイルなどの潤滑油や油圧機器の作動油を冷却する装置のことです。レース用の車には必ず装着されいますが、一般車にはほとんど装着されていません。一般車には必要のない装置ですが、エンジンルームの熱さが気になる場合は、取り付けを検討してみると良いでしょう。
エキゾーストマニホールドに耐熱布を巻いてみよう
上の写真がエキゾーストマニホールドです。エンジンで燃焼した排気ガスは、最初にエキゾーストマニホールドに流れてきます。つまりエンジンルーム内で最も高温になる箇所です。そのためここに耐熱布を巻けば、エンジンルーム内の温度は低下することでしょう。
これはそこまで費用もかからず、効果も高いと言われています。ぜひ試してみてください。
エンジンルームの清掃方法
エンジンルームが汚れていると、点検をするのに躊躇したり、不具合を見落とすことがあります。そうならないためにも、エンジンルームを綺麗にしておきましょう。
エンジンルーム清掃前の下準備
エンジンルームには水に弱い部品が収納されているので、清掃する際には気をつけておきましょう。エンジンルーム清掃前の下準備として「バッテリーを外す」「パーツをビニールやラップで覆う」などがあります。これでエンジンルームの水対策はバッチリです。
専用クリーナーを使いましょう
エンジンルームを清掃するのに最適なクリーナーです。クリーナーをエンジンルーム全体にスプレーし、10分ほど置いておくだけで油汚れなどの汚れも落とせます。
エンジン内がきれいになりました!あわあわで、艶も出てなかなかいい商品です。ディーラー等で施工したら、高いのでコレで十分です。
出典: https://www.amazon.co.jp/KURE-%E5%91%89%E5%B7%A5%E6%A5%AD... |
水洗いをしましょう
汚れがひどいところや気になる箇所は、スポンジや専門ブラシを使って軽く洗いましょう。その後ホースなどを使って、水でクリーナーを洗い流しましょう。
高圧洗浄機を使って水洗いも簡単に!
高圧洗浄機をお持ちであれば、水洗いの際に使ってみましょう。水洗いもより簡単に仕上げることができます。
乾燥させたら清掃完了です
エンジンルーム内がびしょびしょのままだと、錆びやすくなったり、何らかのトラブルの原因になりかねません。清掃後は必ず乾燥をさせましょう。乾燥方法は清掃後エンジンをかけてアイドリングするだけです。5~10分ほどで乾きます。エンジンルームが乾燥したら清掃は完了です。
エンジンルーム洗浄の業者料金
自分でエンジンルームを清掃するのに面倒だったり、不安な方は業者に依頼することも可能です。エンジンルーム洗浄の業者には、ディーラーやガソリンスタンド、カー用品専門店(オートバックスなど)、カーコーディング専門店などがあります。それぞれの内容と料金を確認していきましょう。
ディーラーとガソリンスタンドのエンジンルーム洗浄
ディーラーとガソリンスタンドの場合、点検や車検の際にエンジンルーム洗浄を行っているので、エンジンルーム洗浄のみの料金設定はされていないところが多いです。車検や点検などの明細から確認すると相場は5,000円程となっています。ディーラーでは温水での高圧洗浄で施行され、とても綺麗に仕上げてくれます。
オートバックスのエンジンルーム艶出し
低料金で綺麗に仕上げたい方になのが、オートバックスの「エンジンルーム艶出し」です。これは簡易清掃後にエンジンルームのプラスチックパーツ類を手で磨き上げてくれ、艶を出してくれるものとなっています。料金はなんと500円です。
ですが水を使わない簡易清掃のため、エンジンルーム洗浄とは言えません。それでも500円で驚くほど綺麗に仕上がります。気になる方は、ぜひ一度試してみてください。
カーコーディング専門店でのエンジンルーム洗浄
カーコディング専門店では、エンジンルーム洗浄のみの料金設定もされています。エンジンルーム洗浄をこだわりたい方には、カーコディング専門店がです。料金の相場は5,000円~15,000円です。内容によって料金が変わってくるので、依頼する際は内容の確認を怠らないようにしましょう。
エンジンルームの塗装方法
エンジンルームはほとんどが黒く地味です。そんなエンジンルームですが、実は塗装が可能です。しかし、エンジンルームを全体的に塗装するとなると、エンジンなどを一度取り外す必要があるため素人には困難です。エンジンルームを全体的に塗装したい場合は、業者に依頼しましょう。
エンジンルームのパーツ塗装であれば、素人でも簡単に行えます。「インタークーラーカバー」と「エンジンのプラグカバー」が塗装しやすく、エンジンルームの見栄えも良くなります。では、塗装に必要なものや手順を説明していきます。
用意するもの
エンジンルームを塗装する際に必要なものは、シリコンオフ(脱脂剤)、タオル、手袋、新聞紙、スプレー式の塗料、クリアー塗料の6点です。この6点を揃えれば、パーツ塗料を行えます。
塗装の手順
まず最初に塗装したいパーツを、シリコンオフなどの脱脂剤を使って綺麗にします。この時、脱脂剤をパーツに直接つけるのではなく、タオルなどに染み込ませて汚れを拭き取るようにするとより綺麗になります。
次に新聞紙を敷き、その上に塗装したいパーツを置きます。そして自分の好きな色の塗料を吹きかけます。スプレー塗料とパーツの距離は20センチ~30センチほどで、「右→左→右→左」をくり返して行い、パーツ全体に満遍なく吹きかけるようにしましょう。
吹きかけ終わったら、塗料が乾くのを待ちます。30分ほどで乾くでしょう。最後にコーティングとして、クリアー塗料を吹きかけます。この塗料を吹きかけることでより艶が増し、塗料も禿げにくくなります。このクリアー塗料が完全に乾いたら、パーツ塗装は完了です。
エンジンルームのカスタム
エンジンルームはカスタムも可能です。カスタムによって性能が上がるだけでなく、カスタムの部品は格好良いのが多いので、見栄えも良くなります。エンジンルームのカスタムアイテムをいくつか紹介します。
エンジンアーシングワイヤーキット
このタイプは色が3種類あります。どの色もとても格好良いので、自分好みの色を選んでよいでしょう。見た目だけでなく、このアイテムを取り付けると、バッテリーの寿命が延びたり、ヘッドライトの光の量が増えたりする効果があります。ボルトなどもセットになっているのですぐに取り付けることができます。
パッケージが某有名メーカーの表示になっていたのは謎ですが、製品品質も良くドレスアップやアーシング効果に役に立ちます。
出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%8... |
ホースバンド
ゴムホースなどのホースバンドを上記のアイテムに変えるだけで、見栄えが良くなります。エンジンルームに何か物足りないと感じる方は、ぜひ導入してみてください。
ガタつきもなく、フィッティング、見映え最高です。コスパも優れております。
出典: https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R3S1DI95QGAK... |
エキゾーストマニホールドに巻く耐熱テープ
エンジンルームの熱対策として使用する耐熱材をカラフルなものにするだけで、ぐんと見栄えが良くなります。熱対策もできるので、まさに一石二鳥ではないでしょうか。
エンジンルームも見栄えの良いものにしましょう
エンジンルームについて多方面から説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。最もお伝えしたいことは、エンジンルームの点検を行うことです。日々の点検が億劫にならないよう、エンジンルームも綺麗にしておきましょう。
エンジンルームを自分好みの色に塗装したりカスタムすると、ボンネットを開けるのが楽しみになり、日々の点検も楽しいものとなるでしょう。ぜひ色々試してみましょう。
初回公開日:2018年05月16日
記載されている内容は2018年05月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。