オイルキャッチタンクの自作方法・効果と取り付け方｜バイク
更新日：2024年04月11日
オイルキャッチタンクとは
オイルキャッチタンクというのは「エンジンの高速回転によって噴出される気化された燃料を、直接的に吸収（溜める）役割を持たされている不純物吸収装置」のことを指し、つまり「エンジンルーム内で生産される不純物（排気燃料）を一か所に貯蓄しておき、それを車両外にまき散らさないよう配慮された設備部品のことを意味します。
上記のブローバイガスというのはどんな車でも排気される「燃料不純物」のことで、これはエンジン回転数が上がれば上がるほど多くの不純物が生産されることになるため、たとえばスポーツカーの場合とセダン車の場合とでは、この燃料不純物が排気される割合が大きく変わります。
この不純物を放置しておくと、まず環境面にとって不衛生となり、さらに車両メンテナンスにおいても「エンジンルーム内に配置された配管やピストン・シリンダーなどへの悪影響」が認められます。
環境に優しい車の設定
先述しましたように、オイルキャッチタンクの設置によって車両メンテナンスだけでなく、環境保護にも多いに役立つのがこのオイルキャッチタンクの大きな特徴です。ガソリンの燃焼によって生産された不純物や排気されるべきオイルを貯蓄しておき、その不純物をエンジン内でも車両外でも噴出させない効果が確実に認められます。
これはいわゆる「エアクリーナー効果」にもつながるものですが、このエアクリーナーよりもさらにクリーナー率が強化されるのがオイルキャッチタンクの特徴の1つで、オイルキャッチタンクの搭載によって「燃焼不純物を完全に払拭できる」という利点が確実に付いて回るのは非常に大きな効果・成果となります。
メンテナンスにもよい
車両メンテナンスを行なう際に最も注目される点は、まずエンジン機器類のメンテナンスです。このエンジンそのものの調子や各機材の能力・性能を測る場合には、エンジン機器類が正しく制動しているかどうかがまず問われます。
この機器類の正常な働きを妨げるものの1つに「不燃材料の粗悪」がまずピックアップされ、この不純物の内訳にある排気ガスや燃料廃棄物のほとんどを「オイルキャッチタンクのストレージに転換していく」という点で、オイルキャッチタンクの最大の効果が発揮されることになります。
このオイルキャッチタンクの大きな特典によってまず「エンジンそのもののメンテナンス」が効率を上げ、さらに車両を設計している他のパーツにとっても汚れや損傷を防ぐことができ、さらには環境保護に努める際の空気洗浄にも働きかけることができるため、オイルキャッチタンクの成果は想定以上に大きなものとして認められます。
ブローバイガス
ブローバイガスというのは基本的に「燃焼室から漏れ出たガス・気化された燃焼材料」のことを指し、車の場合は「ガソリンタンクからエンジン燃焼によって気化された燃料が、排気ガスとなって外出させられること」をまず指し、その上でエンジンオイルなどによる不純物の排出も意味する場合があります。
このブローバイガスを完全に払拭し、オイルキャッチタンクの中でストレージ（貯蓄）することによって「本来なら大気汚染の大きな原因ともなるブローバイガスの排出」を防ぐことができ、さらに車両メンテナンスにも丁度よい機能をもたらせてくれる点が、オイルキャッチタンクの非常に大きな特徴・特典としてあげられます。
クランクシャフト
クランクシャフトというのは「エンジンを構成している部品の1つ」としてあげられ、その働きは主に「船の櫓をこぐようにピストン運動を繰り返し、曲柄軸、クランク軸、エンジンの主軸に分かれた形のシャフトによってピンストン運動の促進性を高める働き」となります。
このクランクシャフトの働きによって、エンジン内の燃焼された燃料物のうちから不純物が発生し、それが先述しました排気ガスや排出されたオイルなどであり、この不純物をそのままにしておくと当然「他のエンジン機器類への損傷・ダメージ」が及ぼされることになります。
このエンジン機器類の損傷・ダメージを抑える働きを持つのが「オイルキャッチタンクの不純物のストレージ力」であり、エアクリーナー以上の効果を上げるオイルキャッチタンクの機能が認められます。
不純物の払拭
エンジン内（ガソリンの燃焼）で発生させられた不純物というのは、そのまま車両内外に留まる形となるため、どちらにせよ「不純物をどうにかして浄化させなければならない」とした方策が取られる必要があります。この方法の1つとしてオイルキャッチタンクの働きがあり、不純物を取り除いた上で気化された排気ガスなどは再燃焼されます。
ただ不純物を取り除くというだけではなく、オイルキャッチタンクの効果にはこのように「気化された不純物を再燃焼させる働き」があるため、つまり燃料をムダに排気することなく、さらに十分に燃焼させられる効果も持ち合わせています。
特にスポーツカーなどの燃焼性の高いエンジンならまだしも、セダン車や軽自動車の場合をはじめ、多くの「燃焼性の低いエンジン」が搭載された車の場合はこの「再燃焼させることによって燃料が十分に働かせられる場合」があるため、その点でも効率的です。
エンジンによる空気とガソリンの混合気
車のエンジンというのは必ずしも「燃焼力」だけで燃料を引き出しているのではなく、エンジンルーム内で働く各機器類の働きによって得られる「空気圧・空気の流動」をもって燃焼性を促進させている働きがあります。これは「炎に酸素を近付けることによってさらに燃焼性を高める」という化学反応を利用することになり、燃焼力の促進に直結します。
この場合のエンジン機能による「空気（酸素）によってガソリンの燃焼性を高める際に発生する不純物」が多くの場合、燃料フィルターに貯蓄される不純物の大部分となり、この大部分を占める「燃焼によって得られる不純物」を丸ごと貯蓄する物がオイルキャッチタンクの働きとなります。
このように、エンジンの働きの仕組みをきちんと理解した上でも、オイルキャッチタンクの効果は十分に見込まれます。
強化型のエアクリーナー
先述しましたように、オイルキャッチタンクの効果は特に「エアクリーナーの強化型の機能・性能」を持たされているイメージがあります。しかしそのオイルキャッチタンクの効果はそれ以上の成果があり、車両メンテナンスに加えてエコ環境への働きが十分に期待できる点が魅力的です。
エアクリーナーというのは単純に「エンジン内に設置された配管のクリーナーをはじめ、マフラーをとおして排気される際の不純物（排気ガス）を少しでも洗浄する役割」を持っていますが、この際にも「洗浄しきれなかった不純物・排気ガス」というのが必ず発生します。
オイルキャッチタンクの効果はこの「洗浄しきれなかった燃料不純物」を根こそぎストレージしておき外部に出さず、さらにそのタンク内で不純物と再燃焼性のある燃料を識別できるため、エアクリーナーの効果よりもさらにメンテナンス成果が期待できるようになります。
オイルキャッチタンクの自作方法
先述してきました「燃料不純物」の多くは、エンジンオイルがガソリンと燃焼される際に発生する「オイルが蒸発した際に得られる不純物」であり、この不純物を取り除くためにあらかじめエンジンから直接取り付けられたブリーザーホースを介し、エンジンルーム内・エンジンから外部へ排出される仕組みになっています。
しかし純正の設計では、そのままブリーザーホースを介してエンジンルーム内から不純物を車両外部に（排気ガス）として放出しても、その不純物による大気汚染などはそのまま残り、かえって車の各パーツへの悪影響が出ます。
そこで登場するのがオイルキャッチタンクの効果で、簡単に言えばこの「ブリーザーホース」をそのままエンジン外部へ渡すのではなく、オイルキャッチタンク内部へ放出できるように取り付けることになります。そうすることで燃料不純物が車両内外に放出されず、そのまま不純物がタンク内にストレージされます。
オイルキャッチタンクの効果
先述しましたように、オイルキャッチタンクの効果というのは「燃料不純物」を正確に取り除くだけではなく、車両パーツを保護するためのメンテナンスにつながる効果がまずあり、さらに環境保護に大きく貢献できる「想定以上の効果・成果」が見込まれています。
そしてこのオイルキャッチタンクの性能・機能は車だけではなく、バイクや研究施設などを含め、さまざまな分野に分かれて活躍させられ、そのオイルキャッチタンクの効果が最大限に発揮されるための工夫がなされています。
特に環境保護に役立てる点が大きく、燃料不純物を除去する働きとともに機器類のメンテナンスから環境メンテナンスに役立てる試みが、年々目立って検討されています。
車
車両で使われているオイルキャッチタンクの効果は先述しましたように、その多くは基本的に「車両メンテナンス」と「環境保護への役立て」に焦点が当てられ、特に「燃料不純物の再燃焼」を測る過程においては、排気ガスを取り押さえてさらに燃料に転換させるという、目立った利点が注目されています。
車の場合は「エンジンルーム内で生産される燃料廃棄物を吸収する」という役割で、一般的にはエンジンからブリーザーホースを介してオイルキャッチタンクに直接は燃料不純物が送られる仕組みにしておき、「廃棄物・不純物を一切外部に漏らさない」という完全な「廃棄物シャットアウト」の設計が行なわれます。
これによって車両メンテナンスはもとより、特にマフラーをとおして外部に送り出される不純物（排気ガス）などの成分にも悪影響を及ぼす素材が遥かに減少させられます。
オイルを拡散しないためのオイルキャッチタンク
先でご紹介しましたように、「燃料廃棄物を完全にシャットアウトすること」によって車両メンテナンスを踏まえた上で、さらに環境保護に関するメンテナンスがはかどることになり、特に大きな規模で言われる場合は「地球温暖化への被害」も極力なくすことが可能になります。
オイルキャッチタンクの効果は基本的に「燃料不純物として廃棄されてしまったオイルと、それ以外の完全不純物とを分離させる働き」を持つため、車両メンテナンスや環境保護に引き続く上で「燃料を完全に使いきる」というリサイクルの働きを車内（エンジンルーム内）で行なっていることになります。
油分と水分とをタンク内で切り離し、その切り離された油分・水分はセパレーターを介して再度クランクケース内へと注入されます。これは燃焼性の低いエンジンであればあるほど必要となるため、特に軽自動車の場合は改めての設置が期待されます。
ブローバイガスとオイルを分離する
ブローバイガスというのは先でご紹介しましたように、簡単に言えば「排気ガス」となるため、このブローバイガスの発生量によってオイルキャッチタンクの効果はさらに期待されることになります。
排気ガスには従来フロンガスやメタンなどの空気を汚染する働きがあるとともに、さらに大規模な課題として地球温暖化の最大の敵となる「オゾン層の破壊」にまで到達する影響力を持ち合わせます。このブローバイガスから発生される「気化された不純物」をさらに洗浄し、その洗浄した分の気体を再燃焼させる働きがオイルキャッチタンクの効果にあります。
バイク
バイクに取り付けられるオイルキャッチタンクの場合も車と同じで、「エンジンによるピストン運動やシリンダーの隙間からクランクケースへ流入した未燃焼の気体や燃料を再燃焼させること」を目的に持ち合わせます。
バイクの場合も「エアクリーナーの強化型の働き」をこのオイルキャッチタンクの効果は持ち合わせており、ブリーザーホースをとおす形で「一旦燃焼させられたけれどもまだ未燃焼の燃料・ガスを再びクランクケースへ戻し、再燃焼させる」という形で燃料をムダなく消耗させることができます。
車の場合でもそうですが、燃料不純物をそのまま外気へまき散らすというのは法律上で違法とされているため、このオイルキャッチタンクの設置はすべての車両に義務付けられる項目となります。
オイルキャッチタンクの取り付け方法
先述しました「オイルキャッチタンクの性能・効能・成果」をまず念頭に置き、オイルキャッチタンクがエンジンルーム内で「どのような働きをしているか」についてまず理解・把握しておくことが大切です。
オイルキャッチタンクのきわめて単純な取り付け方は、耐熱性のあるドラム缶や容器材を用意しておき、その容器壁の要所に穴を開け、ブリーザーホースを燃焼室（エンジン）から直接つなぐIN用のホース穴として活用することができればOKです。そしてその缶・容器のサイズを必要サイズに切り分けておき、設置に都合よくするだけで完了です。
しかしこの際に注意するべき点は、「そのオイルキャッチタンクとして流用する容器・機材がきちんと耐熱できるかどうか」ということで、これは実際に適用してみないとわかりません。そのため、あらかじめ金属製の機器類を用意しておくことが肝心となります。
オイルキャッチタンクの構造
先でもご紹介しましたが、オイルキャッチタンクの内部構造というのは「油分と水分を切り分けることができるセパレート配管」がまず設置されており、これは市販されている油分・水分のセパレート機器類をそのまま流用した形となっています。
このセパレート式の配管を容器内にまず設置しておき、さらにタンクに取り付けるためのIN用とOUT用の配管を必要性に応じて接続することになります。一からオイルキャッチタンクの構造を自主作成しようとしても、必要な機材・材料がそろわない場合が多いため、あらかじめ専門店で市販されている純正の物を使用するのがベターでしょう。
オイルキャッチタンクのホース
オイルキャッチタンクのホースというのは市販されているため、自主製作しなくてもすぐに用意することができます。特にホースキットと呼ばれる車両専用のホース類もあれば、特定の研究施設などで使用される大型ホースなどもあるため、まず自分にとって「どのタイプのホースが必要か」を正確に押さえておくことが大切です。
オイルキャッチタンクを搭載して車検は通るのか
「オイルキャッチタンクを搭載して車検は通るのか」というのは誰もが持つ疑問となるでしょう。結論から言えば、オイルキャッチタンクを設置していても、車検には何の問題もありません。必ずオイルキャッチタンクを設置したままの状態でも車検はパスします。
しかしこの場合での注意点は、先述しました「ブローバイガスが排出される配管（ホース）を、車両外部に直接つながる設計にしていないか」という点です。通常のオイルキャッチタンクを設置する場合なら、ほとんど車検に問題はありません。
オイルキャッチタンクを設置する場合はほとんどないことですが、稀にブローバイガスを排気するブリーザーホースがそのまま車両外部に流れるように設置してしまっている場合が見られます。この場合は車検をパスすることはできません。
オイルキャッチタンクの必要性
オイルキャッチタンクの効果は先述でご紹介しましたように、「ブローバイガスという外気への悪影響を極力なくす（あるいは完全にシャットアウトする）という、環境にとって高性能を持ち合わせること」がまず最大の利点となるため、この点に配慮する上でもその設置効果は「車両機器類の設置における必要性」として十分見なせる基準に含まれます。
さらに車両メンテナンスの側面から見る場合でも、車両の外部・内部においてきちんと各機器類・車両パーツの損傷からの保護を約束してくれるため、オーナー（車両所有者）にとってのメリットも格段に上がります。
スポーツカーなどの必須アイテム
先述におきまして「スポーツカーなどが搭載している燃焼力の高いエンジンの場合であれば、このオイルキャッチタンク設置の必要性は低くなる」という点をお伝えしましたが、これは純正モデルのエンジンを搭載したまま、さらにそのエンジンの性能が必ず衰えていない状態でのことで、車両メンテナンスの側面から見た場合は必要性が認められます。
つまり、燃焼力の高いエンジンというのはそれだけで「エンジン機器類のメンテナンスの必要性」が高まることになるため、きちんと定期的にメンテナンスを行ない続ける場合はOKですが、少しでもエンジントラブルの危険性がある場合は、オイルキャッチタンクの効果が必ず期待されることになります。
燃焼力の高いエンジンだからこそエンジンオイルをさらに排気することになるため、そこで生産される排気燃料物の量もセダン車などと比べてさらに増えることになります。
燃焼力の高いエンジンにオイルキャッチタンク
先述に引き続き、燃焼力の高いエンジンにとってのオイルキャッチタンクの必要性についてですが、スポーツカーの給油期間というのはそれ以外の普通車よりもさらに短縮されます。セダン車であれば平均的に「二週間に一度」、あるいは「一か月に一度」程度の割合で給油が行なわれますが、スポーツカーの場合は「一週間に一度」の割合がほとんどです。
これは、「スポーツカーのエンジンは燃焼性が高いため、すぐにガソリンを食う」という一般的な認識に基づくもので、常に速く走れるということはそれだけ「ガソリン消費も速い」ということにつながります。
この際の「ガソリン消費の速さ」に付随する形で「エンジンオイルの消費」も当然早くなるため、そこで生産される燃料不純物の排気もさらに高まることになります。この燃料不純物をオイルキャッチタンクによって抑えられるため、オイルキャッチタンクの設置は必要となります。
車種別でのオイルキャッチタンク設置の必要
基本的にすべての車両において、オイルキャッチタンクの設置が必要とされます。先述しましたように「オイルキャッチタンクの効果は、車両メンテナンスと環境保護」に直接的に役立つことが証明されているため、設置していないよりは設置している方が遥かに生産的で自然保護にも貢献的となります。
先でもご紹介しましたように、燃焼力の高いエンジンを搭載している車ほどこの「オイルキャッチタンクの設置」は必要となる見方もあり、その場合も「普通車よりもさらに多くの燃料不純物を排気する車種にとっての、車両メンテナンスと環境保護」の効果が見込まれます。
オイルキャッチタンクの正確な知識を把握しましょう
いかがでしたか。今回は「オイルキャッチタンクの自作方法・効果と取り付け方｜バイク」と題して、「オイルキャッチタンク」の正確な意味合いから自作方法まで、さらにいろいろな用途で使われるオイルキャッチタンクの用例などをご紹介しました。
オイルキャッチタンクの効果はまず「ブローバイガスという環境に悪影響を及ぼす排気ガス・燃料」を完全にシャットアウトするほどの効果を持ち合わせ、さらに車両メンテナンスにも非常に重要な役割を持ちます。つまり、「燃料を排気する機器類にとっては必須のアイテム」として認められます。
現在では、市販されている軽自動車などにはまだこのオイルキャッチタンクの設置が見られない場合もあるため、すべての車種にオイルキャッチタンクの設置が認められるよう、環境保護面からのアプローチも注目されています。
初回公開日：2018年05月10日
記載されている内容は2018年05月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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