Search

検索したいワードを入力してください

オートクルーズは後付出来るのか・コントローラーの使い方

更新日:2024年04月13日

オートクルーズは車を指定した速度で走ってくれるシステムです。それによってアクセル操作がフリーになるので運転手の疲労軽減や低燃費に貢献してくれます。メーカー純正のオプションの車はありますが、オートクルーズを後付することは可能なのでしょうか。

Noimg

オートクルーズって何?

車が自動で走って行って目的地まで連れて行ってくれたら楽なのに、という思いは募る一方、世の中の自動運転技術はどんどん進んでいっています。そんな自動運転の先駆け的な存在にオートクルーズというものがあります。ではいったいオートクルーズとは何なのでしょうか。

オートクルーズとは、運転手が目的の速度で設定するとアクセル操作をしなくても設定した一定速度で走り続けてくれるシステムのことを言います。高速道路やバイパスなど車がある程度一定の速度で走れる場所では非常に便利なシステムです。近年では運転手の運転負荷防止や車の燃費にも良いとの観点から標準で装着される車が増えてきました。

オートクルーズの後付はできる?!

そんな高速道路での走行や燃費に一役買ってくれるオートクルーズですが、後付することは可能なのでしょうか。車を分解したりやコンピューターを使った電子制御など難しそうなイメージはありますが、実はある装置をつけるだけで簡単にできます。

それはアクセルコントローラです。近年アクセルコントローラーというアクセル開度を操作し、燃費の改善や、パワーを強くするコントローラーが販売されています。そんなアクセルコントローラーの付随機能としてオートクルーズをつけることができます。

つまりアクセルコントローラーを取り付けすることで、オートクルーズがついていない車にもオートクルーズを取り付けることが可能になりました。

オートクルーズコントローラの特徴

オートクルーズコントロールは基本的に運転手が設定した速度で固定したら、前に車がいようが障害物が落ちていようがずっとそのままの速度で走り続けます。したがって、前に自分より遅い車が走っているとそのままぶつかってしまいます。そのため適切にブレーキ操作やオートクルーズの解除操作などが必要になってきます。

オートクルーズの解除は、スイッチをもう一度押すか、ブレーキ操作により解除されるシステムが多いです。

中には追従機能付きと言って前の車の速度に合わせて減速したり加速し、運転手をアクセル操作から開放してくれるものもあります。しかしそういったオートクルーズは前の車の車間距離を図ったり、ブレーキ操作なども車側でコントロールするため、後付するのは基本的に不可能で車に標準でついているものを見つけるしかありません。

オートクルーズの比較

先程、後付タイプのオートクルーズコントロールの話をしました。後付のタイプは速度を一定にするだけのものしかありませんが、純正タイプはそれだけでなく前の車の速度に合わせて追従するタイプのものもあります。

それでは、実際にはどんなオートクルーズがついているのでしょうか。各メーカーのオートクルーズと後付けタイプのものをピックアップして比較していきます。

トヨタ

トヨタのクルーズコントロールはハンドルの右下の方にレバーが付いており、それでオートクルーズのオン・オフ、セット・解除を操作します。さらに車種によってはミリ波レーダーなどを使い、前の車を追従するレーダーオートクルーズにも対応しています。速度は40km~100kmの範囲で設定可能となっています。

日産

日産のクルーズコントロールはハンドル内にスイッチが内蔵されており、そこでオートクルーズのオン・オフ、セット・解除が可能です。普及モデルには単眼カメラを用いた追従式オートクルーズを、高級車にはミリ波レーダーを用いたレーダーオートクルーズが搭載されています。速度はトヨタと同じく時速40km~100kmの範囲で設定できます。

ホンダ

ホンダのクルーズコントロールもハンドル内にスイッチは内蔵されています。オートクルーズの加減速などの操作はそのスイッチで行います。ホンダのオートクルーズはミリ波レーダーと単眼カメラを用いて前の車を追従するタイプのものとなっており、車速は時速30km~100kmの範囲で設定することができます。

PIVOT3drive

後付のオートクルーズの代表格、pivot3driveでお話していきます。まずpivot3driveはいくつかグレードがあります。アクセルコントロールだけのもの、オートクルーズがついたもの、オートクルーズがついてさらに速度の設定もできるものとおおきくわけて3つです。

オートクルーズ付きのものは、アクセルコントローラーとクルーズコントローラーの2つに分かれており、純正のものとは操作感が若干違います。ちなみに後付なので取り付け場所も自由に決められます。なので使いやすく、じゃまにならない場所に取り付けしましょう。さらに速度も時速30km~140kmまでと純正に比べて範囲が広く設定できるのが特徴です。

車種別 純正オートクルーズはどんなものがある?

メーカーごとの違い、後付タイプとの違いはわかりました。では実際にどんな車種にどんなオートクルーズがついているのでしょうか。ここでは商用車、軽自動車、SUV、ミニバンと3台の車をピックアップしてご紹介します。

トヨタ ハイエース

トヨタハイエースといえばもはや商用車の代表のような車です。現場仕事の会社や、個人事業主の人なら欠かせない車でしょう。そんなハイエースですが残念ながらオートクルーズはついていませんでした。やはり商用車は仕事で使う車のため、コストがシビアなのでしょう。他の車種も調べてみましたがオートクルーズが搭載された商用車はありませんでした。

しかし需要が多いらしく、ハイエース オートクルーズで検索するとオートクルーズの後付するための記事がすぐに見つかります。長い距離を移動することが多いと商用車ですので、必要な方は一度参考にして検討してみてください。

マツダ CX5

マツダCX5は、日本の車市場におけるディーゼルの観念を大きく変えた車で、そしてマツダのイメージも大きく変えたSUV車です。そんなCX5に搭載されているオートクルーズは単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせて前の車を追従するレーダーオートクルーズタイプです。

このシステムはなんと前の車の追従するだけでなく、レーンキープと言って白線を認識し、車線の真ん中をキープするようにハンドル操作も行ってくれるタイプのオートクルーズです。以前は自動運転よりも人馬一体の運転感覚を謳っていたマツダがついに自動運転への一歩をふみだしたシステムです。

ホンダ NBOX

ホンダNBOXといえば、トヨタ大ヒットのトヨタプリウスを抑えて、日本で一番売れている車です。軽自動車初のシーケンシャルウィンカーなどとても豪華な装備とクラストップレベルの室内空間なのが特徴の軽自動車です。そんなNBOXに搭載されているオートクルーズはミリ波レーダーと単眼カメラを用いた追従機能付きのオートクルーズです。

これはマツダのCX5と同じような仕組みで、前車への追従だけでなくレーンキープまでしてくれるタイプのオートクルーズです。ついに軽自動車にまでこのような装備が搭載されるようになりました。

日産 セレナ

日産セレナは日産の国内市場を支える重要な車種となっており、自動運転やe-powerなどで近年話題を読んでいるミニバンです。そんなセレナに搭載されているオートクルーズは単眼カメラによって前の車を追従するオートクルーズです。

このシステムは半自動運転となっており、CX5のように通常走行時は追従+ハンドル操作をしてくれ、さらにセレナは渋滞時でも前の車に合わせてハンドル操作をおこなってくれる半自動運転のタイプのオートクルーズです。今自動運転を声高らかに謳っている日産らしいシステムです。

オートクルーズの使い方

オートクルーズは各メーカー・車種によって若干違いますがほとんど同じような操作感です。ここでは純正と後付のコントローラーの操作感の違いをご紹介していきます。

メーカー純正オートクルーズ

オートクルーズは各メーカーだいたい同じような操作です。ではおおまかな操作方法を紹介します。オートクルーズはまずスイッチでオートクルーズ機能をオンにします。そして目的の速度まで自分で加速し、十分な速度になったらセット操作をすることで一定走行モードになります。

その状態から加速したい場合はレバーを上に、減速したい場合はレバーを下に下げると減速します。ただ、加減速は非常に緩やかに動きますので周囲の状況をしっかり確認して操作しましょう。オートクルーズを解除するときはキャンセルボタンを操作をするかブレーキを踏むことで解除できます。特に難しい操作もなく使いこなせます。

後付オートクルーズ

後付オートクルーズは純正のものと比べ操作感が違います。まず操作法ですがアクセルコントローラー側でオートクルーズを操作可能にします。これは一度設定しておけばエンジンを止めてもそのままの設定になっています。

あとは目的の速度まで加速し、セットボタンを押すことでオートクルーズが始まります。その後の操作はクルーズコントローラー側で加速・減速の操作をおこない、先程のセットボタンをもう一度押すことでオートクルーズは解除されます。もちろんブレーキ操作でも解除は可能です。後付だからといって操作法が難しいということは全くありません。

オートクルーズはどんな場面で活躍するのか?

さてここまでオートクルーズについてお話してきましたが、実際どんな場面が一番オートクルーズは活躍するのでしょうか。オートクルーズが得意とする場面をご紹介していきます。

高速道路

高速道路は一度乗ったらしばらく止まることなく、一定の速度で走り続けることができます。オートクルーズを使用する場所としてはここが一番想定されているでしょう。速度を一定に固定して走ることでアクセル操作から開放され運転手の疲労の軽減、車の燃費の改善、さらには無駄な加減速がないため渋滞なども引き起こしにくくなります。

実際に使ってみるとわかりますがあるのとないのでは目的地についたときの疲労度の違いでよくわかります。アクセル操作から開放される感覚を味わってみてください。

バイパス

高速道路ほどではありませんが、車の流れが一定になっている道路なので使い所は多い場所です。周囲の車の状況や道路状況を見極めて使うことができれば燃費の改善にも貢献します。

ただ一般道なので速度には気をつけて使用してください。

オートクルーズを使ってはいけない場所

とても便利なオートクルーズですが、使いかたや場所を間違うと事故につながってしまう非常に危険な道具です。ここではこんな場所では使ってはいけないという場面をピックアップしていきます。

一般道

一般道には一時停止や信号、横断歩道など、車の速度を上下させる場面が多くありますし、周囲の確認などで停止させる場面も多くあります。そんな場所でオートクルーズを使用すると、周囲の状況確認が散漫になったり、必要なときに止まれなかったりするなど最悪の場合事故に繋がる恐れがあります。こういった状況の多い一般道での使用は控えるようにしましょう。

人通りの多い場所

人どおりの多い場所では速度を一定にする場面もなかなかありませんが、非常に危険です。小さいお子様からお年寄りまで色んな人達がおり、飛び出しや予想外の行動を取るのが人間です。そんな中でコンピューターの運転では融通がきかないため事故に繋がる可能性は多々あります。絶対に使用してはいけません。

道路状況の悪い場所

道路状況が悪い中での使用も非常に危険です。視界の悪いカーブ続きの場所や雪の日の凍結路、霧や大雨など天候の悪い状況ではとっさの行動が取れません。事故につながる危険性が多いので使用はやめましょう。

オートクルーズは燃費に影響するか?

オートクルーズは低燃費にも貢献すると最初の方でお話しました。走行中に燃費が落ちる理由としてはアクセル開度を一定にしていても、ちょっとした坂などで気づかないうちに速度が下がっていきます。

そして気づいてから急に加速をしていき、前車に追いついたところでまた減速をしてというのを繰り返してしまうため、エネルギーの無駄遣いから燃費は悪くなる傾向があります。

しかしオートクルーズの場合は上りや下りといった道路状況には関係なく、速度を一定にして走ることができます。そのため余計な加減速がないため非常に低燃費に貢献します。さらに運転手の疲労の軽減もできるので運転に集中でき、余計なハンドル操作も減るため燃費はもっと良くなります。

オートクルーズを後付する場合の注意点

オートクルーズは運転手の疲労軽減、燃費の向上など多くの利便性をもたらします。こんなに便利な装備ならすぐにでも取り付けしたいと思うでしょう。しかし取り付けの際にはいくつか気をつけないと、車の故障や事故につながってしまうのが電装品の特徴です。ここでは取り付けの際の注意点について挙げていきます。

センサー類の接続の確認

オートクルーズコントロールを取り付けする際には、車からでているいくつかの信号を取り込んでいきます。その信号によってオーロクルーズをコントロールしているで、その信号線の結線が甘かったりするとオートクルーズのキャンセルがきかなかったりエンジンの異常回転を起こしてしまったりと非常に危険です。

車が故障してしまうだけでも非常に痛手ですが、クルーズのキャンセルがきかずに事故などを起こして周りに迷惑をかけたりすると本当に最悪の自体です。取り付けの際は必ず気をつけましょう。

コンピューターへの影響

オートクルーズコントロールの後付は、車のコンピューターにコントローラーからの司令を直接送ります。しかし、メーカーにとってはそのような使い方は想定外のため、車によってはチェックランプの点灯や、エンジンの吹けの不良といった不具合を起こしてしまうことがあります。

そのためメーカーでもこういった部品の取り付けはまず推奨していません。取り付けたことによる不具合や故障が起こると、たとえ保証が残っていたとしても保証対象外になってしまう可能性があります。取り付けの際は自己責任となりますので気をつけましょう。

心配ならば用品店で取り付けを頼もう!

オートクルーズの後付は、アクセルのコネクターやブレーキのセンサー、バックギアのセンサーなどいろいろ接続する場所があります。そのためバッテリーの取り外しや、メーター周りをバラすなど、結構車をいじる必要が出てきます。

こういった作業に自身のない方や、取り付けの際の不手際や、取り付けによる不具合が怖い場合は、購入したカー用品店でそのまま取り付けまで頼んでしまいましょう。

取り付けを失敗すると先程のような不具合を起こしたり、エンジンの異常を知らせるチェックランプなどを点灯させてしまいます。そういった事になってからでは車を持ち込むのも大変ですし、自分で対処するのも一苦労です。

したがって、もし取り付けに自信がなかったり不具合などが不安な場合は取り付けのプロである用品店に任せましょう。多少お金がかかったとしても故障や事故に比べるとそちらのほうが絶対に安心です。

オートクルーズは車にとってとても便利な装備!

オートクルーズを使うことで運転手の疲労軽減にも燃費の向上にも繋がりますし、クルーズコントロールがついているという優越感にもなります。これから東京オリンピックにむけて自動運転が大々的に出てきますのでその先駆けにオートクルーズを体験してみるのはいかがでしょうか。

純正でオートクルーズがついていない車でも後付できますので、実際に取り付けしてみたり、自身のない方は用品店に頼んでつけてもらうのも良いです。車の快適性能を上げて良いカーライフを過ごしていきましょう。

初回公開日:2018年05月17日

記載されている内容は2018年05月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related