プラグ交換にかかる工賃・効果・必要な工具・時期|RX8
更新日:2024年10月17日
スパークプラグって何なの?
車とバイクは多様なパーツで構成されている乗り物ですが、どれ1つとってもなくてはならない重要な物ばかりです。その中でもスパークプラグ、またはプラグと呼ばれるパーツがあります。
こちらは、エンジンにネジ式で装着して使います。エンジンはガソリンと空気が合わさった混合気を燃やすことで動力を得る機械です。
混合気だけでは爆発が起こらないため、プラグの点火によって着火して爆発しています。1分間に数千回もの爆発を繰り返しますので、経年で劣化していく消耗品でもあります。
エンジンの調子が悪くなったり、交換時期がくるとプラグの交換をしなければいけません。今回は、エンジンの一部とも言えるスパークプラグとその交換に関する内容をご紹介して参ります。
しばらく、車両のプラグ交換をしていない方には必見の内容ですので、ぜひ参考にしてください。
高電圧なので注意が必要!
車種によってもプラグの本数が変わります。単気筒のエンジンであれば1本、2気筒であれば2本のプラグがついています。気筒数が増えれば、それに伴い必要なプラグの数も増えていきます。
10㎝足らずの小さな部品ですが、これが1本ないだけでエンジンはかかりません。そして、プラグキャップというキャップをはめることで通電して、プラグの先端に火が飛ぶようになります。
自分でプラグの交換をする際に1番気を付けることは、プラグには多量の電圧がかかっているので扱い方です。小さな部品ですので無意識に触り、感電してしまうと大きな事故へと繋がりかねません。
プラグを触る際はしっかりと「アースされている状態」でないと危険です。もしくは、通電しない手袋をはめて作業することが望ましいです。
プラグ交換にかかる工賃はいくらなの?
各車両のプラグ交換に必要な工賃をご紹介いたします。プラグは定期的な交換が必要な消耗品です。乗り方によっても急激に摩耗が早まることがあり、その都度新しいものと交換しなければエンジンのパワーが最大限に活かせません。
先のとおり、プラグ交換時には電気に感電する可能性もある部位です。自信がない方や初めての方は、ショップやディーラーでのプラグ交換がです。
それでは、それぞれの車両ごとに必要なプラグ交換時の工賃をご紹介して参ります。
軽自動車の場合はいくら必要なの?
軽自動車のプラグ交換の工賃は、1本あたり約500円です。車種によっては複数本必要ですので、3本必要な軽自動車であれば、約1,500円~です。
そして、どういったプラグを使用するかによっても合計額が変わります。純正のプラグであれば、1本300円ほどのものから1本1,000円以上のものまであります。
性能の良いプラグは点火力が大きく、エンジンパワーを最大限まで引き出せます。また、プラグ交換の費用はショップによっても異なりますので、お近くの店舗へ事前に問い合わせてみましょう。
バイクの場合はいくら必要なの?
バイクの場合ではどれくらいの工賃となるでしょうか。こちらでも、プラグ交換にかかる費用は大きく変わりません。1本あたり約500円からです。バイクの場合はプラグ1、2本を使うエンジンが主流ですので、工賃は約1,000円です。
これにプラグ料金が加算されます。また、車・バイクいずれにしてもプラグを外すために、カウルなどの外装品を外さなければいけない車両は別途工賃がかかります。
「プラグまで到達するのに必要な手間」が別途工賃としてかかりますので、事前にショップまで問い合わせることが良いでしょう。
車によっても異なるのがプラグ交換の工賃
では次に、普通車でのプラグ交換にかかる工賃をご紹介いたします。軽自動車やバイクとはどういった違いがあるのか、それによる工賃の相違も出てくるのでしょうか。
それでは、今回は2車種のプラグ交換についてご紹介して参りましょう。
RX8はいくら必要なの?
RX8という車のプラグ交換についてご紹介いたします。はじめに、左フロントのタイヤを外さなくては作業が困難です。 ジャッキで車体を上げて行う作業ですので工賃も割高です。
ディーラーによっても工賃が異なりますが、必要な4本のプラグと合計すると約15,000円~20,000円です。やはり、車体の大きさやその手間から工賃の値が張ります。
タイヤを外したり、ジャッキを使う必要がありますので自分で行うには専用の工具が必要となります。また、危険が伴う作業でもありますので、ディーラーやショップに依頼をした方が良いでしょう。
走行距離をかさねたままプラグ交換をしていないRX8に乗っている場合、この機会にプラグ交換をしてみるのも良いでしょう。新しいプラグはエンジンもかかりやすくなり、しかも走行性も格段に上がりますのでです。
18クラウンはいくら必要なの?
18クラウンのプラグ交換する場合、どれほどの料金がかかるのかをご紹介いたしましょう。
プラグ6本を使用しますので、合計約30,000円~35,000円です。工賃のみでも約20,000円前後かかります。やはり、外装を外すなどの工程が増えるため、交換するまでの時間がかかってしまう車種です。そして、車の場合はプラグに辿り着くまでにいろいろなパーツを外さなければいけないため手間がかかります。
工賃を節約しようとしてDIYで自分で行うケースもありますが、プラグ交換は締め付けトルクが決まっていたり、焼き付き防止のワックス塗布をしたり、またプラグコードの劣化があれば新調しなければいけません。
こういった、プラグ交換以外の点検作業も行ってくれるのがメカニックですので、自分では分からない難しい機械構造上のメンテナンスもしてくれるので、安心できる走行が可能となります。
プラグ交換をするとどんな効果があるの?
ここまでご覧いただくと、プラグの重要性がご理解いただけたことでしょう。プラグはエンジン内の混合気に点火するエンジンの一部です。
使い込んでいるプラグは、碍子を含めた全体が摩耗しています。中にはカーボンでかぶっていて確実な点火をしていないものもあります。数万キロ以上も走行している車両では、こういった劣化が顕著です。
そのままでは最適な点火が継続してできなくなり、走行への悪影響を及ぼします。エンジンがかかりにくかったり、走行のスムーズさが欠けていたりという弊害が生じます。
それでは、プラグ交換をするとどういった効果が実感できるかをご紹介いたします。
燃費が良くなるの?
プラグを新調すると点火量が格段に上がります。そのため、ガソリンが無駄なく燃えるようになりますので、必然的に燃費が向上します。
やはり、新しいプラグは火力が大きいため、少しの混合気でも大きな爆発をします。その結果燃費が良くなります。
最近燃費が悪くなってきたと感じている場合、ぜひプラグ交換をしてみましょう。走行性能をはじめ、ガソリンの使用量が格段に上がることでしょう。
エンジン始動がしやすくなるの?
劣化したプラグは火力が弱くなります。ですので、どうしてもエンジンの始動性が低下します。セルは回っているけれどエンジンに点火しない車両はプラグの劣化が疑われます。
新しいプラグは「カーボンなどの汚れが一切付着していません」ので火力が強いです。そのため、いままでなかなかエンジンがかからなかった車両でも容易に始動できるようになります。
また、余計なバッテリーを消費せずに済みますので、車両全体にとっても大きなメリットがあります。
エンジンの始動性や走行中にもたつく感じがあれば、それはプラグ交換のサインです。ぜひ、1度プラグを新調してみましょう。大きな違いにきっと驚くでしょう。
プラグ交換にはどんな工具が必要なの?
プラグ交換には専用の工具が必要です。どの車種でもおおむね専用のソケットを使います。ソケットを使うことでプラグ全体を抑え込みながら容易に回すことができます。
プラグは全てネジ式ですので、時計回りに回すと締まり、反対に回すと緩めることができます。また、このソケットは車種によってサイズが異なります。
たとえば、カウルを外して奥まった所にプラグが付いている車種もあれば、エンジンがむき出しで用意にプラグ交換が可能な車種もあります。
奥まった所にあるプラグを外すのは難しい場合がありますが、専用の工具があれば自分でもDIYで作業可能です。それでは、特にプラグ交換がしにくいバイクを取り上げて工具のご紹介をして参りましょう。
バリオス2は専用工具が必要
バリオス2という250ccの水冷エンジンを積んだバイクのプラグ交換の場合、特殊な工具を使います。こちらは4本のプラグが必要なバイクで、その箇所が奥まった所にあり、専用の工具がないとプラグ交換ができません。
バリオス2の場合、車載工具として付属している専用工具があります。車体の横からプラグレンチを入れて回さなけばプラグを外せない車種ですので、ヘッド部分と持ち手が支点を中心として動く仕組みになっている特殊な工具です。
バリオス2はとても狭いスペースでの交換作業となりますので、こういった特殊な形状をした工具がないとプラグ交換ができません。
道中でエンジン不調があっても良いように「新品プラグと工具」をバイクに積んでおけば安心です。
プラグ交換が必要な時期とは?
プラグはどういったタイミングで交換すれば良いのかがわかりにくいでしょう。車種や排気量によっても異なりますが、交換する「最適なタイミング」をご紹介いたします。
<時間で交換時期を判断する場合>
車検のある車両であれば、2年に1度の車検時に併せてプラグも交換することをいたします。
<走行距離で交換時期を判断する場合>
10,000㎞を目安に交換していれば問題ありません。ですが、車両の状態によっても状況が異なりますので、早目の交換が最善です。まれに、忘れたまま数万㎞も走行している車両がありますが、決してベストコンディションではありません。
以上のよう、交換する目安をご紹介いたしました。もしDIYで行う場合、プラグの費用のみで済みますので、工具を持っている方は1度チャレンジしてみることも良いでしょう。より一層車両への愛着がわき、大切な1台となりますのでです。
プラグ交換はどうやればいいの?
先のとおり、プラグを交換する際にやりやすい車種とやりにくい車種があります。いずれでも、方法を知っておき、なおかつ工具一式を持っていればできる内容です。
簡単に言えば、古いプラグを全て外して新しいプラグに交換するだけの作業です。ただ、ジャッキが必要であったり、専用の特殊な工具が必要であったり、プラグの入れ方や締めるトルクがわからないケースが多いです。
仮にネジ山を損傷してしまうと、エンジン側のネジ山も新たに切り直すなどの大掛かりな修理が必要となります。慣れるまでには多少の時間が必要ですが、ぜひこの機会にチャレンジしてみてください。
締め付け方に注意がいるの?
プラグは車種ごとに品番があり、同じ物を使わなければネジ山を壊したり、長さが間違っているとピストンに接触してしまうケースがあります。
まずは現在使っているプラグの品番を確かめて、同じものを用意することが基本です。そして、車種ごとに形状の異なるプラグレンチを使います。
ただ、いきなりプラグレンチで締め込んではいけません。まずは手で入れられる所まで締め込みます。そして、最後にプラグレンチを使って締め込みます。
この時に馬鹿力で締めてはいけません。完全に締まらなくなった所で終えます。無理に締めてしまうとエンジン側を痛めてしまいますので、あくまでも適度な力が必要です。
この時、触ってみてガタつきがなければ完了です。また、スレッドコンパウンドという焼き付き防止剤をネジ山に塗布しておくと、プラグが装着しやすくなりますのでです。そして、最後にプラグキャップをしっかりと差し込んで終了です。
車両にはトータルメンテナンスが重要!
今回は、車両にとって重要なメンテナンスの1つであるプラグ交換を詳しくご紹介いたしました。
はじめての作業ですと、色々な不安があることでしょう。ですが、何度か繰り返して行えばそれほど難しい作業ではありません。
現行の新しい車両であれば、インジェクションのおかげで不具合を感じにくいですが、旧式のキャブレターを使用している車両ですとプラグの不調は顕著です。
道中での急なトラブルを防止するためにも、事前に早目のプラグ点検や交換が望ましいです。小さなスパークプラグが1本点火不良になるだけで、エンジンは不調になります。
ぜひプラグを新調すると同時に、電装系のメンテナンスもしてみましょう。車両のトータルバランスが整ってこそ完調な車両を維持できます。
そして、もしメンテナンスに困惑してしまったら、お近くのショップまで相談しましょう。悩んでいたことが一瞬で解決できるケースも多々存在しています。
初回公開日:2018年01月16日
記載されている内容は2018年01月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。