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【メーカー別】ライトバン・中古車購入選び方

更新日:2023年12月09日

ライトバンとはどのような車を指すのか?また、ライトバンのカスタムとは、どのようなものがあるのか?分かっているようでわからないライトバンの豆知識やカスタム、メンテナンス費や燃費などを含めて、ライトバンについて総合的にご紹介いたします。

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そもそもライトバンってなに?

まず、ライトバンとはなにかについて説明いたします。まず簡単に言いますと貨物運搬用の商用車ということになります。さらに、荷室にも屋根があり、運転席と一体型になっている箱型の自動車がバンと呼ばれます。

また、これは商用車全般に言えることですが、用途に合わせた最小限程度のパーツで構成されており、ライトバンは貨物用なので後部座席が簡素化されているほか、塗装もシンプルなものが多いことも特徴です。

さらに、ライトバンは貨物用の商用車でも小型自動車に該当するので、『4ナンバー』(6から始まる場合もあります)がついているということも特徴となります。

最後に外観的な特徴になりますが、トヨタですとハイエースのような1ボックスタイプと、プロボックスのようなボンネットのあるステーションワゴンのような形状の2種類に分けられます。

ライトがつかないバンとだけ呼ばれる車種とは?

ハイエースをトヨタのライトバンの代表車種として挙げたばかりですが、例えばおなじ名前のハイエースであっても以下のものはライトバンとは言わず、バンとだけ呼ばれます。

・ ハイルーフで全高が2.0mを超える
・ ワイドボディで全幅が1.7mを超える
・ ロングボディで全長が4.7mを超える
・ ガソリンエンジン車で排気量が2000㏄を超える(ディーゼルエンジン車は対象外)

これらは『1ナンバー』の普通貨物自動車になるため、あまり明確には定義されてはおりませんが、ライトバンとは呼ばれず、「バン」とだけ呼ばれます。

重量税は車重に応じてかかってくるので、差はありませんが、自賠責保険および任意保険では1ナンバーのほうが高価です。また、高速道路の通行料でも、いわゆるライトバンに属する4ナンバーのほうが安価になります。

ライトバンに含まれる軽バン

1ナンバーについての説明をいたしましたが、反対に排気量が660cc以下で軽自動車の基準(全長、全高、全幅)を満たすものは、ライトバンとも呼ばれますが、軽バンとも呼ばれます。

1ナンバーでは高速道路の利用料が高いなどデメリットを上げましたが、軽ライトバンの場合は税金や保険料をリーズナブルにすることが可能なうえ、有料道路の利用料金も安価に抑えることが可能です。

例えば、東名高速で東京~厚木間(35km)の料金では下表のような差が生じます。

車種料金(通常料金)
軽自動車1,050円
普通車(4ナンバー/ライトバン)1,280円
中型車(1ナンバー/バン)1,500円

ライトバンの中古車はどう選ぶのがベストなの?

ライトバンを中古車で選ぶ際の目安は、一般車とおなじで走行距離と修復歴が重要です。特に商用車ですので、どうしても走行距離の多い車が目立ちがちです。本当に中古を選ぶメリットがあるのかを検討してから、手を出すほうが無難です。

逆に予算的に中古車でないとダメだという場合は、多少割高感はありますが、ディーラーから購入することをいたします。ディーラーから購入する場合のおもなメリットは以下の4点です。

・ アフターサービスに信頼がおける
・ クオリティーが高い
・ 展示車や試乗車など新古車がある
・ メンテナンスの記録が明確である

また、この他にもディーラーならではの購入アドバンテージとしてチェーン展開していることや、新車状態の知識が深いため先行投資となることなどがあります。

国産メーカー別ライトバン!

さて、ライトバンの種類や特徴、また中古車を買う場合の選び方などにに関して述べてきましたが、国産のメーカーではどのような車種が発売されているのかをご紹介いたします。
具体的なメーカーと車種を挙げて分かりやすく解説いたします。

トヨタ

トヨタではハイエース、タウンエース、ライトエースと言ったワンボックス型の車種とプロボックス、サクシードバンのステーションワゴン型がラインアップされています。

また、この中で、タウンエースとライトエース、プロボックスとサクシードバンは同一車種で販売チャンネルが違うだけという注意点がありますので、これについても後述いたします。

トヨタワンボックスタイプ

冒頭から結論を述べますが、トヨタでワンボックスタイプのはハイエースになります。
ただし多くの場合、車種が上述のとおりワイドボディやハイルーフなど1ナンバーに該当するタイプもあるので、検討の際には注意が必要です。また、バンとは別に乗用車としてのワゴンもありますので、こちらにもご注意ください。

さて、ハイエースを推す理由ですが、やはり4ナンバークラスでは最大であるという点が最初に挙げられます。しかし、これは競合車である日産NV350にも言えることです。しかし、ハイエースは圧倒的なシェアを誇るがゆえに、リセールバリューが高いという点や市販の後付けのオプションパーツなども充実しており、大き目のライトバン選ぶのであれば、間違いのない車種であると言えます。

プロボックスかサクシードバンか?

トヨタでステーションワゴンタイプのライトバンはプロボックスとサクシードバンになりますが、この2車種は販売チャンネルが異なるだけで、現行での性能差はありません。過去のチェイサーとマークIIなどと同じような関係です。

では、この1台のうちどちらがかというと、排気量が1300ccでよければプロボックスにしか設定がないので、必然的にプロボックスとなります。しかし、積み荷が重めで走りに不安がある場合を想定すると、エンジンに余裕を持って1500ccを選ぶことになります。

この場合は両方のディーラーに足を運び、少しでも安く購入できるほうがです。まずは営業マンと商談を始めることがベストバイ的な結果につながります。

日産

日産もトヨタ同様ワンボックスタイプのNV350、バネットとステーションワゴンタイプのNV150 ADをリリースしています。

ワンボックスタイプでは、競合であるトヨタと比較しアドバンテージがありますので、そのご紹介とステーションワゴンタイプでもトヨタにはない1600ccの設定がありますので、こちらについて解説をいたします。

日産ワンボックスタイプ

日産でしたいライトバンはNV200バネットです。印象としてはタウンエース/ライトエースを少しだけ大きくして、エンジンに余裕を持たせたという感じです。コスト的にはトヨタの同クラスのほうが低いですが、機能的な面を考えるとコストパフォーマンスが高いのはこちらになります。

また、残念ながら1ナンバーなのでライトバンにはなりませんが、NV200バネットをベースに開発した100%電気自動車のe-NV200には注目です。
2014年にリリースされましたので、実績やコストという点ではまだディスアドバンテージのほうが大きいですが、エコに取り組む姿勢などをアピールするには強力な印象を与える車種で大いなる将来性を感じさせる自動車です。

NV150 AD 排気量1600ccは買いか?

トヨタのプロボックス、サクシードバンの競合として日産はNV150 ADを用意しています。バネット同様、トヨタの同タイプと比較すると多少車体自体のサイズにゆとりができ、排気量1500ccはトヨタ車と同じですが、1600ccモデルがラインアップされているところが、トヨタとは一線を画す点です。

しかし、NV150 ADの排気量1600㏄エンジン搭載モデルでは、トルクこそ1500㏄モデルを上回るものの、最大出力では1500ccを下回り、変速も1500ccがCVTなのに対して、1600㏄モデルでは4ATのため燃費が悪いうえ、燃料タンクも1500ccのそれより小さいので、こちらをあえて買うメリットは見つけられないというのが実際のところです。

ホンダ

ホンダのライトバンは軽自動車タイプで、「バモス ホビオ Pro」と「アクティバン」がありましたが、現在はどちらも受注が終了しております。しかし、これらを統合して今年の夏ごろに新車がデビューする予定になっています。

今夏、発売予定の軽バンは「N-VAN」という名称からN-BOXのバンタイプであると想像されますが、助手席側にピラーがないという特徴があり、車体のリアハッチだけではなく、側面もフルオープンになるなど、かなり個性的な一台になりそうです。こちらについては現在、ホンダのオフィシャルホームページで特集ページが公開されております。

その他のメーカーの軽バンについて

ホンダを除く軽バンとなりますとダイハツとスズキの2社だけが開発および生産をしており、トヨタ、日産を含むその他のメーカーはこの2社からOEM供給を受けている形になっており、ダイハツがトヨタ、スバルに供給をし、スズキが日産、マツダ、三菱に供給をしているのが実情です。

上記を踏まえると、ダイハツ ハイゼット カーゴとスズキ エブリイが国産の一般的なキャブオーバー型の軽バンということになりますが、ここではスズキのアルトバンについて触れます。

国産で唯一、ボンネット型の軽自動車のバンになります。
積み荷は最小限になりますが、積み荷が小さなものに限定されている場合は、他に類を見ないスタイルですので、一考の価値のある車種です。

ライトバンの損料の積算の仕方

まず、積算についてですが、建設業界の用語でクライアント側へ提示する工事費を算出するためのものになります。この中でライトバンを使用する際に、1日当たりのこれにかかった費用として請求するための根拠となる額を定めたものが損料となりますが、メンテナンス費や管理費も鑑みることが重要です。

具体的にはライトバンの取得価格を耐用年数で割り、それを稼働日または365日で割ることで、1日当たりの単価が設定されますので、これに使用した日数をかけていくことにより、積算資料(見積もり)を作ることができます。

ちなみに、あくまでも事業者自体が車両を取得しているものが損料を計算する際の基礎となりますので、リースで使用している車両の場合は賃料となります。

ライトバンをレンタカーで借りるなら?

一概にライトバンと言っても、形状や排気量、また貨物の積載量など、それぞれに色々な特徴がありますので、実際にライトバンをレンタカーとして利用する際の選び方と注意点について述べていきますが、その前に軽自動車タイプ、ステーションワゴンタイプ、ワンボックスタイプの特徴について、ニッポンレンタカーで借りられる4ナンバー車種を例にして簡単にまとめます。

( )の中は同一の条件となります。

車種別/特徴代表車種積載量搭乗人数一般料金(6時間)
軽自動車エブリイ350(250kg)2(4)人乗り6,048円
ステーションワゴンタイププロボックス400(250)kg2(5)人乗り7,128円
ワンボックスタイプボンゴ750(500)kg2(5)人乗り7,668円
ワンボックスロングハイエースロング1200(950)kg3(6)人乗り10,908円

ワンボックスかステーションワゴンタイプか?

ライトバンをレンタカーで借りる場合は、まずは積み荷の量から車種を検討することが大事です。軽バンで済むのであれば取り回しも楽なので、問題ないでしょうが、もし、それを超えるようで普段は乗用車にしか乗っていない場合などは、実際の積載量よりゆとりを持って車種を検討することが必要です。

あまりにもギリギリの積載スペースでライトバンをレンタルしてしまうと、積み荷によってルームミラーが遮られて使えないため、後方視界が十分に確保できずに危険を伴うという場合があります。

また、ワンボックスタイプのライトバンの場合は、運転する際の感覚がセダンとは異なりますので、普段セダンタイプを運転してはいるが、ワンボックスの運転に自信がない場合は、ステーションワゴンタイプのライトバンをレンタルするほうが無難です。

ライトバンのカスタムとは?

ライトバンの特徴のおさらいになりますが、室内や外装色がシンプルになっていますので、この特性を活かしてカスタム化をすることで、さらなる利便性を図ることができます。
また、メーカー側としてはカスタム化を前提にしているため、できるだけ簡素化したしモデルとして生産しているとも言えます。

主にライトバンをカスタムする方向性はボディカラーをカスタマイズ化することと、車体に業務に応じた必要なオプションを装備するカスタマイズ化をする2つの方向に分かれている傾向があります。

ここではライトバンのカラーリングのカスタマイズ、オプション装着によるカスタマイズについて、それぞれについて説明いたします。

カラーリングのカスタマイズ方法

一番想像しやすいライトバンをカスタマイズした実例を挙げますと、宅配業者の集配車として利用されているライトバンがそれぞれのコーポレートカラーに塗装されていることです。それぞれの企業イメージをまとった自動車が走ることにより、それ自体で宣伝効果もあがりますし、プロドライバーとしての責任の自覚にも一役買っていることになります。

もっとも簡易的に済ませる場合であれば、カッティングシートを利用して、ライトバンに企業名を入れるといったDIYレベルでの対応も可能ですが、金銭的な余裕がある場合はプロに仕上げてもらうことをいたします。

また、プロに頼む場合は塗装するという方法とカーラッピングをするという2つの方法があるので、それぞれのメリットとデメリットを検討することが必要です。具体的なデメリットでは、前者はリセールバリューが下がりますし、後者は剥がれる場合があるということが挙げられます。

オプションの装着によるカスタマイズ

用途的に水道工事や電気工事などの事業者が、ワンボックスタイプのライトバンを所有しているといったケースが非常に多いです。そして、さらに使い勝手をよくするためのお約束的な三大カスタマイズがあります。

1つめはルーフキャリアの装着です。荷物を運ぶためのライトバンなのですが、車室の庫内だけでは収まりきらないような荷物(例えば高所作業用の長めのラダーなど)もルーフキャリアを装着することにより容易に持ち運ぶことが可能になるからです。

2つめは背面ラダーの装着です。先述のルーフキャリアですが、アクセスが悪ければ、使い勝手も悪くなりますので、背面ラダーはセットで装着することが定番です。

3点目は、セキュリティー面への配慮からガラスにフィルムを貼ることです。大切な工具や現金収入などが車上荒らしに遭う恐れもありますので、フィルム施工はライトバンに欠かせないカスタマイズの一つです。

ライトバン用ドレスアップパーツもあります

実用的なカスタマイズ方法について述べてきましたが、車自体をドレスアップするパーツももちろんあります。

代表的なアイテムで、エクステリアを演出してくれるカスタム用パーツを挙げますと、ドアミラーやドアノブなどのメッキカバー類や、フロントスポイラーやリアスポイラーのようなエアロパーツも用意されています。さらに、プロボックスやハイエースなどをローダウンして、楽しまれている方もいらっしゃることも事実です。

車種別ライトバンの燃費一覧

ここではすべての車種が揃うトヨタ(軽はダイハツOEM)を例に表形式にまとめ燃費を比較いたしますので、ボディサイズや排気量による燃費の違いについて、認識を深めていただければ幸いです。
なお、比較しやすいように、すべて2WDのガソリンエンジンという条件として下表にまとめます。

車種/スペック全長×全幅×全高排気量燃費(JC08モード)
ハイエース スーパーGL4695×1695×19801998cc10.2km/l
ライトエース GL4045×1665×19001495cc12.2km/l
サクシード UL-X4245×1690×15251496cc19.6km/l
ピクシス クルーズ3395×1475×1875658cc17.8km/l

あくまでも燃費はランニングコストの一部です

燃費だけにスポットライトをあてますと、サクシードがピクシスをおさえる形で一番良いことになりますが、先述の維持コストや積み荷の積載量により必然的に車種は限定されてきますので、上表はランニングコストの目安としてお使いください。

自分のニーズに合ったライトバンを探しましょう!

現在、独立起業系のサイトを見ると、Eコマースの普及と発展により、軽バンビジネスは花盛りといった印象で、実際に軽貨物車全体で昨年(2017年)の新車登録台数は前年(2016年)比の+5.8%となっております。また、オーバーキャブタイプのバンに到っては、+12.1%で約2万台が新規で登録されたことになります。

繰り返しにはなりますが、効率よく仕事をこなすためのツールが商用車ですので、購入の際には積載する積み荷のシミュレーションを徹底し、また、ランニングコストも考えて、本当に自分のニーズに合ったライトバンを手に入れることが大事です。

購入の際はぜひこのことを念頭に置いて車種の選定をしていただければ幸いです。

初回公開日:2018年05月20日

記載されている内容は2018年05月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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