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車のウェザーストリップの役割・交換方法や頻度・メンテナンス

更新日:2024年08月17日

ウェザーストリップと聞いてそれが何かわかる人は車に詳しい人でしょう。通常はそれが何であるのか見当がつかないはずです。車には必ずウェザーストリップが取り付けられています。今回はそのウェザーストリップの役割や交換方法を詳しくご紹介していきます。

車のウェザーストリップの役割・交換方法や頻度・メンテナンス

ウェザーストリップとは

車用のウェザーストリップはドア周りに取り付けられたゴムで、車内に水、チリ、音の侵入を防ぐ役目を持っています。ドアに対して最適な形状をしており、素材や色を使い分ける事で車内と違和感のないようにしています。

取り付けられている場所は、ボンネット、ドア廻り、トランクに取り付けられており、自動車用のシール部材の一つとなっています。

車のウェザーストリップが差す部分

ウェザーストリップは、車の開口部に取り付けられています。ウェザーストリップには、それぞれ名前が付けられており、ドアやトランクに取り付けられています。

ドアに取り付けられているウエザーストリップには、オープニングトリムウェザストリップとドアウェザストリップがあります。

オープニングウエザーストリップは、車のボディー側に取り付けられたウェザーストリップで、車内を雨水やチリから守ります。カラーバリエーションも車内色と同色になっていることが多いです。

ドアウェザーストリップは、ドア開口部のフレームにクリップで取り付けられており、車内に雨水やホコリの侵入を防ぐとともに、ドアの開閉時の衝撃吸収や遮音性をもっています。

トランクに取り付けられたウェザーストリップは、ラゲージウエザーストリップといい、ボディー側に装着されています。室内に雨水、ホコリの侵入を防ぎ、衝撃吸収やガタつきを防ぎます。

ウェザーストリップの役割・メリットと欠点

ウェザーストリップはゴム製でできているので、弾力性があり、車体やドアと密着するので外部からの水やホコリの侵入を防せぐ役目があります。もしウェザーストリップが無ければ、車内には雨水やほこりが侵入して運転に集中できないでしょう。

この他にも騒音対策や、車のきしみを吸収する役目もある優れたアイテムですが、ゴム製なので経年劣化で長年使うと痛む欠点があります。また冬季に寒い地方でドアが凍りついて開かないときに無理やりドアを開けると、ウェザーストリップが切れていしまう事がありますので、注意が必要です。

ウェザーストリップは、車の開口部を密閉させる役目があるので、夏場のエアコンの効き具合や、冬場の暖房の効きをよくする働きがあります。もしなければ隙間風が入り冬場は寒くて運転できないでしょう。

水やホコリの侵入を防ぐ

ドア周りには、車体側とドア側に2種類のウェザーストリップを使う事で、雨水やホコリの侵入を限りなく抑える働きがあります。

近年はユーザーの要求が高くなり、ドア周りのウェザーストリップは2重3重となり花粉対策にも寄与しています。

一昔前の車のサイドガラスにもウエザーストリップが使われてボディーにはめ込まれていましたが、最近の車種の固定型ガラスには接着工法が取り入れられ、ウェザーストリップは使われなくなりました。これにより完全に隙間が無くなり、固定型窓から車内への雨水やホコリの侵入はほぼゼロとなりました。

振動や騒音の防止

最近の車の遮音性は非常に優れていますがこの遮音性に一役買っているのが、ウエザーストリップになります。ウェザーストリップは耐油性も重要ですが、それよりも耐候性、柔軟性が重要です。

ドアの開閉する時に、ウェザーストリップの柔軟性により、衝撃が緩和されています。ドアが開くときには、ウェザーストリップの柔軟性がスプリングの様な役目をして、自然にドアが開くようになっており、また閉める時にも衝撃を吸収し、ドアやボディーに衝撃が伝わり損傷するのを防いでいます。

ドア周りに2重3重とウェザーストリップを装着する事で、外からの音の侵入を防ぐ効果があります。またボンネットフードにウエザーストリップを装着することで、エンジン音が’室内に入らない工夫をしています。

特に最近のミニバンのリアゲートは開口部が広いので、ウェザーストリップの衝撃吸収と遮音効果が非常に求められます。

ウェザーストリップの交換方法

ウエザーストリップにははめ込みで取り付けられている部分と、クリップで止められている部分とに分かれます。

はめ込みで取り付けられている部分は車両側の開口部に多く、クリップで取り付けられているウエザーストリップは、ドア周りやボンネット裏側に多く見られます。

必要な道具

ウェザーストリップの取り外しに必要な基本的工具は、クリップ外しと、車種によりトルクスレンチが必要になります。その他ドアには開く角度が決められており、それを制御するドアチェックロッドがドアのヒンジの間に取り付けられているので、それを外す必要があります。それには通常ボックスレンチで対応できます。

車体側に取り付けてあるウエザーストリップは、基本ははめ込み式なので、引っ張れば抜けてきます。引っ張る際には、ウェザーストリップ内にシーリング接着剤が入っていることが多いので、外した後にシリコンオフで綺麗にしましょう。

ドア側にはクリップやトルクスで止められていることが多く、クリップを外す時には慌てず慎重にクリップ外しを入れ抜き取ります。クリップが折れてドアの内部に落下すると、走行中の異音の原因になるので注意しましょう。

車種専用は切ってはダメ

ウエザーストリップの車両側へのはめ込みタイプを取り付ける際に、ウエザーストリップをはめ始める場所を古いウエザーストリップを外す前にマーキングしておき、その場所からはめていきます。ドアなどの開口部の角の部分は、しっかりとはめないと最後で長さが余ってしまいます。車種専用は余ることはありえないので確実にはめます。

角などはうまくはまりませんので、ゴムハンマーがあると便利でしょう。角部分にウエザーストリップをはめ込んだら、ゴムハンマーで叩きながら奥までしっかりとはめ込みます。角は4つあるので全てゴムハンマーで確実にはめ込みます。間違っても余ったからと切ってしまう事がないように。切ってしまうとホコリや水の侵入が発生したり、振動や騒音の原因になります。

旧車には汎用品

販売終了してから30年以上も経過していると、メーカーから部品を調達する事は難しくなります。また現在在庫があっても明日には在庫切れの可能性も考えられます。

そこでウェザーストリップであれば、汎用品を自分の車のサイズに合わせてカットして取り付けられる商品が販売されています。ウェザーストリップが劣化して交換しなければならない旧車をお持ちの方は、汎用品を使ってみるのも良いでしょう。

その他にリプロパーツがあります。これは復刻パーツとしてリプロ品を製造するメーカーが海外には存在します。アメリカや東南アジアでは、古い日本車が多く走り、パーツの供給が経たれた車種にも復刻パーツとして供給しています。

リプロ品には多くのメーカーが参入しており、その精度もクオリティーも千差万別です。良い商品が高いとも限らず、自分の目で確かめるしかないのがデメリットでしょう。

ウェザーストリップの交換時期・頻度

ウエザーストリップはゴム製なので、天敵は太陽からの紫外線です。車は日常的に紫外線を浴びているので、ウエザーストリップの劣化は避けられないでしょう。

交換時期としては、屋根のないオープンカーでは、ウエザーストリップの劣化が早くなり一般車と違います。そこで何年で交換したほうが良いとか、何万キロで交換が適正なのかといった基準はありません。

もし走行中に、風切り音が聞こえるようになったり、ウエザーストリップが硬くなり一部分だけ変な形に変形していたら交換時期と考えると良いでしょう。

交換頻度は、新車から購入すれば一度も交換せずに売却する事が普通でしょう。仮に中古車で購入しても、保管方法や使用環境で一度も交換しないことも多い部品です。しかしゴム製であるので、劣化している事も多いことから一度ウエザーストリップの状態を点検してみると良いでしょう。

旧車は欠品前に交換

車の部品が供給される期間が明確に決められているわけではありません。しかし車が生産終了になってから、部品メーカーはおよそ15年程度部品を供給することが多いです。ただし部品によっては20年以上前の車でも供給される事があったりと、安定性がありません。古い車では部品の調達が厳しいので、対策をとる必要があるでしょう。

そこで、ウエザーストリップのような消耗品は、旧車に長く乗り続ける予定があれば、前もって部品を購入して保管しておくようにすると良いでしょう。ただしゴム製品は保管方法で劣化してしまうので、保管方法には注意してください。

交換後は?

ウエザーストリップの劣化は徐々に進んでくるので、その悪影響について感じることが少ないでしょう。しかし実際は新車の頃より風切り音が大きくなっていることが多く、またチリやホコリの車内への侵入も多くなっています。その他走行中の車体のねじれから、ドアやトランクといった部分から、きしみ音が発生しているでしょう。

そこでウェザーストリップを交換して最初に気が付くことは、ドアの閉まり具合の変化です。それは新品のウエザーストリップは膨らんでいるので、その弾力性から少し強めにドアを閉める必要があるでしょう。走行すれば風きり音やきしみ音が無くなった事にも気がつくはずです。

ただし、車体の歪みが大きい場合は、きしみ音が完全に消えることはないですが、交換前よりきしみ音が減った事には気が付くはずでしょう。

ウェザーストリップの金額・費用

ウエザーストリップの値段は、純正部品を購入すると1か所6,000円前後が平均的価格です。社外品のウエザーストリップも販売されており、2,000円前後で販売されています。

また純正に装着されている場所と違う場所に新たに装着できる静粛性や気密性をアップさせるウエザーストリップも販売されています。この商品は、自分で車の長さに合わせて貼り付けるタイプなので、簡単に取り付けすることができます。

純正品のウェザーストリップを交換してもらうと、部品代込みで約6,000円~約10,000円で交換してもらえるでしょう。交換にはトルクスレンチや内張り剥がしを使う必要がある車種もあり、ウェザーストリップを交換するだけのために、工具を購入するより交換してもらう方が安い事もあります。

Super Junior ウェザーストリップ

汎用のウェザーストリップには多くの種類がありますが、このウェザーストリップは強力な両面テープが貼り付け済みで、対象の部分を清掃すればすぐ取り付けができる簡単な商品です。

静粛性の向上とホコリの侵入の防止に大きな効果があり、またドア部分に取り付ければ、ドアを閉めた時の音が高級車のような重厚な音に変化します。価格も1,099円前後とリーズナブルな割に非常に優れた性能を持っている商品です。

価格で満足。
又、あらゆるところにつかえるので大変重宝しています。
又、施工も簡単で苦になりません。

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ウェザーストリップのメンテナンス方法

ウェザーストリップはゴム製なので、そのままにしておくより、適度にメンテナンスをしていたほうがゴムの劣化を遅らせることができます。ゴムに浸透して柔軟性を維持させるケミカルを使えば、ゴムを保護していつまでも新車のような状態を維持することができます。

通常のゴムや樹脂用のケミカルは透明がほとんどで、吹き付けた後蒸発したり浸透して消えてしまうので、問題があればその時に色落ちや変色が見られます。最初に必ず見えない場所でパッチテストを行いましょう。

ラバープロテクタント

ゴム本来の弾力性とつやを保持する優れた保護スプレーです。使用方法は対象のウェザーストリップに吹き付けて乾いた布で拭き上げるだけと、非常に簡単です。シリコン系のスプレーのようにべたつきも残らず、使用感もさっぱりしているので衣服が触る部分にも安心して使えます。

このラバープロテクタントは、吹き付けると撥水性効果もあるので、冬季のドアの凍結でウェザーストリップが切れてしまうようなことが無くなります。この他、ゴム製のあらゆるパーツに使用でき、ファンベルトの鳴き止めにも使用可能です。

価格はamazonで購入すれば、547円前後とリーズナブルに購入する事ができるので、愛車に1本備えておくと良いでしょう。

10万キロ走行のステップワゴンのラバー部分に、こちらを使用しました。
足回り、ドア周り、エンジンルーム内のラバーが黒ぐろと蘇りしなやかになり、いい感じになりました。おすすめできる商品です。

※一台分(足回り、ドア周り、エンジンルーム内)のラバーを施工する為に、2本使用しました。

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ラバースプレー

金額が1,350円前後と少し高いですが、その性能は劣化したゴムの色を黒く艶のある色に復活させ、しかもゴムに弾力を復活させる性能もあります。ウェザーストリップが劣化するとゴムがつぶれて車が走行中にきしみ音が発生しますが、弾力性が復活するのできしみ音が無くなります。

ウェザーストリップが劣化してくると、夏場はべとつき、冬場は硬化して、きしみ音が大きくなるなどの悪影響が出ますが、このラバースプレーを使うと、べとつきやゴムの硬化が起こりにくくなります。

スプレーして10分ほどで色合いも復活しました!もう一本買います!

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ウェザーストリップをリフレッシュして快適に

ウェザーストリップは車の開口部に必ず使われているゴムのシール材です。普段は何気なくドアの開け閉めを行っていますが、そのドアの気密性や防音を担っているのがウェザーストリップになります。

特にオープンカーではウェザーストリップの劣化が進むと雨漏りが発生する危険性もあるので、定期的にメンテナンスをしてあげる必要があるでしょう。また最近のミニバンではリアゲートの開口部の車体側にウェザーストリップが取り付けられており、経年劣化が進むとリアからのきしみ音はこのウェザーストリップの事が多いです。

車からきしみ音が聞こえたり、走行中に風切音が気になりだしたら、ウェザーストリップを疑ってみましょう。自分でも簡単にメンテナンスする方法として、交換前にケミカルで復活を試してみる事も一つの方法でしょう。

初回公開日:2018年04月05日

記載されている内容は2018年04月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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