バニングのカスタマイズの特徴・バニングカーの作り方|内装
更新日:2024年06月14日
バニングのカスタマイズの特徴
バニングカーとは、昭和の時代のアメリカで流行っていた車のカスタムの仕方です。そのバニングカーが約10年後に日本でも流行り出し、1980年代から現在までバニングカーが存在しています。
アメリカで流行っていたバニングカーは、寝泊まりができるようにカスタムしたことが由来ですが、日本に伝わってきたバニングカーは独自の進化を遂げています。そのため、アメリカの人が日本のバニングカーを見ると驚いてしまう事もあります。
しかし、昔流行っていたバニングカーですが、最近公道で見かける回数が減ってきています。それにはさまざまな原因がありますが、流行りものはいずれすたれるということが大きな要因でもあります。
また、当時はかっこいいと誰もが思われていたバニングカーですが、時代が変わるにつれてそう感じる人も少なくなり、現在では昔っぽいと感じられてしまう事もあります。
派手なエアロパーツ
バニングカーの一番の特徴であるのが、エアロパーツであり、それがあるだけでもバニングカーと印象付けることができます。そのため、バニングカーを目指す場合は、まずエアロパーツを取り付けることで一歩近づけることができます。
エアロパーツとは、車のドレスアップ方法として使われるパーツのことで、主にレーシングカーに使われています。エアロパーツを取り付けることで、空気抵抗を減らすことができ、快適に走行することができます。
そのため、スピードを早く出すことが必要なレーシングカーには必要不可欠なパーツですが、バニングカーの場合は、性能より見た目を重視して取り付けられている場合が多いです。
そもそもバニングカーはワゴンタイプのバンでカスタムされ、車体が高いためスピード抵抗を受けやすくエアロパーツを取り付けたとしても空気抵抗を減らすことはできません。
後部座席の窓にカバー
バニングカーは、エアロパーツの印象が強いため、他の特徴に目がいきにくいですが、後部座席の窓などをカバーで完全に塞いでることも特徴です。後ろの窓もカバーをしているため、バックする時には注意が必要になります。
後方の窓の視界を塞ぐ由縁は、アメリカの寝泊まりできるように改造されていた名残とも言われています。
寝泊まりできる車の特徴は、後方にベットやキッチンを設けていることがほとんどで一軒家でいう居間の役割を果たしています。プライベートの空間なため、外との視界を遮断する必要がでてきます。
その結果、後方の窓の視界を遮るためにカバーを取り付けてリラックスして暮らすことができます。
一軒家の場合は、周りからの視線を感じることは少ないですが、車の場合は、壁などの遮るものがないため、丸見えになってしまいリラックスすることができません。
バニングカーの作り方
バニングカーを作るためには、さまざまなパーツが必要になるため、それなりの費用が必要となります。また、自作するためにはそれなりの技術と知識が必要不可欠です。
バニングカーを作るためには、元になる車を用意する必要があります。元になる車もどの車でもいいわけではなく、ワゴンタイプのバンで作られることが基本です。
バンで作ることで、バニングカーにしても違和感なく威圧感を放つことができます。軽自動車でもバニングカーに作り上げることもできますが、車体自体が小さいため、威圧感が欠けます。
そのため、バニングカーを作るにはバンを所持していることが第一条件になります。所持していない場合は購入する必要があり、軽自動車で作る場合は、本来のバニングカーのように仕上がらないことも念頭に置くことも重要です。
内装
バニングカーとは、外見に目がいってしまいがちで内装まで目がいきにくい傾向があります。また、上記でも説明したように後方の窓が閉じられているので、外から見ることができないことも要因の一つです。
さらに、バニングカーは威圧感があるため、一般人は近づきにくい雰囲気をかもし出しているので、内装を見る機会は少ないです。
しかし、バニングカーの特徴は外見だけではなく、内装にも手間をかけてカスタムしている場合がほとんどです。
その理由は、外見が威圧的にも関わらず、内装が手つかずの状態では、拍子抜けしたり、統一感を出すことができません。そのため、友達などを乗せると、ダメ出しを受けてしまう可能性があるからです。
また、バニングカーを付くろうと考える人達は、全てを自分好みの車に仕上げるため、内装も手を抜かずに作り上げている場合がほとんどです。
外装
バニングカーの特徴である外装に一番手間をかけている割合が高いです。その理由は、外装が一番目につくため、いかに目立ててかっこいいようにカスタムするか楽しみながら作業しているからです。
外装の特徴でもあるエアロパーツですが、色にも特徴があります。
車体の色は同じ色で統一されていることがほとんどで、黒色や赤色など普通の車でも使用する色を使う事もあります。また、あまり使用されないピンク色などにすることもあるため、外見にも特徴がありますが、車体の色にも特徴があります。
なかには、普通に走行できるのか疑わしい改造の仕方をしている場合もあるため、公道で走行していると嫌でも目についてしまう存在でもあります。
外装はバニングカーを作るために欠かせない作業ですが、知識がない場合や無理に取り付けてしまうと、走行中に外れてしまい被害を出してしまう危険性もあるので、常識内で改造することが大切です。
デコトラのパーツを使用する
バニングカーを作る際に、一番大がかりな作業が必要になるのが外装のカスタマイズです。そのため、はじめてバニングカーにする場合は、手順やパーツを集めるのだけでも苦労します。
そのような場合は、すでにバニングカーにカスタマイズしている人に聞くことが一番手間がかかりません。独自で作業するより細かいコツなどを教えてくれることもあるので、今後の技術向上のためにも必要なことです。
バニングカーのエアロパーツは、車の後方の上に付ける羽根型の物が一般的ですが、車体の先端にもパーツを付けることで、よりバニングカーに近づけることができます。
外装を仕上げるにはさまざまなパーツを用意する必要がありますが、デコトラで使われているパーツも使う事ができる場合もあるので、その筋の方にも相談してみることも一つのコツです。
中古で購入するバニングの選び方
バニングカーを自分で作ることも楽しみの一つですが、初心者の方が手を付けることはなかなか難しく、相当の覚悟が必要になります。それでもどうしてもバニングカーを手に入れたい気持ちがある場合は、中古で購入するという方法があります。
中古のバニングカーを購入することで、カスタマイズする知識や技術が無くても手に入れることができます。
しかし、普通の車探しならさまざまな方法がありますが、バニングカーを中古で探す方法は中々思い浮かばない方も多くいます。
車を購入する際には、店頭に実際に赴いて車の状況を確認してから購入する場合がほとんどですが、バニングカーが店頭で展示されている割合は極端に低いです。
その理由は、需要が無いためです。バニングカーが流行っていた時代では、中古のバニングカーが展示されていることもありましたが、現在では流行ってないため、店頭に並ぶこともありません。
ハイエース
中古で購入するにしても店頭で展示されていないため、販売されていないことがほとんどです。しかし、車を購入する手段は実際に店頭まで赴く以外にネットで購入することもできます。情報化社会だからこそできる手段でもあります。
さまざまな販売業者がネット販売にも手を出しているため、ネットで検索することでさまざまなタイプのバニングカーを調べることができます。ネットで販売されているほとんどのバニングカーは、ハイエースを元に作られている場合が多く、その中から自分好みの車を選ぶことができます。
パソコン上だけは細かな情報や状態を確認することができないので、自分好みの車が見つかったらまず連絡して、後日実物を見せてもらう事が必要です。
実際に確認して納得いく出来栄えの場合は、そこで購入する意識をスタッフに伝えると無事に購入することができます。後は、取りに行くか持ってきてもらうかを選ぶだけです。
バニングカーのメリットとデメリットは?
バニングカーには、見た目でわかるように独特の印象がありますが、メリットもあればデメリットもあります。そのため、バニングカーを作る場合や購入する場合は、それぞれの特徴をしっかり把握して考えることが大切です。
バニングカーを普通の改造した車を同じと考えたまま、手に入れてしまうと後々後悔してしまう事もあります。
次に、メリットデメリットをそれぞれ紹介するので、手に入れることを考えている人は参考にしてください。
派手さを表現できる
バニングカーを作るメリットは、外見が派手なため、さまざまな人の視線を感じることができます。日本人の多くは大人しい性格の人が多いですが、目立ちたい人もいるためそのような人にとっては最適の車です。
バニングカーを乗り回すだけで、対向車のドライバーや歩行者から必ず目を向けられるので、注目の的になります。目立ちたい人は、注目されることで喜びや快感を味わう事ができるため、バニングカーを手に入れることで幸せを感じることができます。
また、派手なことが好きな女性からモテる傾向があります。女性の全ての人に受け入れられるバニングカーではありませんが、特定の女性からは憧れの視線を向けられるため、仲良くなることもできます。
バニングカーを受け入れてくれる女性は、派手なことが好きなため、バニングカーを所持している男性と意気や趣味が合いやすく、恋仲まで発展することもあります。
走行できる場所が制限される
バニングカーは、車体を低くしている場合や取り付けたパーツによって車体の長さが長い傾向があります。そのため、改造前では走行することが可能だった道でも走行不可能になることも珍しくありません。
その結果、走行できる場所が制限されてしまうため、移動手段として使用できない状況になることもあります。特に、高架橋の下などは急こう配になっているため、高い確率で走行することができません。
バニングカーに乗っていることを忘れてしまい、そのような道を走行してしまうと、車体を擦ってしまったり、パーツが衝撃で外れてしまう事もあるので注意しましょう。
最悪の場合は、動きが取れなくなり、後続車に迷惑をかけてしまう事もあるので、車体を擦りそうな道は事前に把握して避けて走行することが重要です。
特に、初めて行く場所にバニングカーで行く場合は、地形を把握できていないことがほとんどなため、より注意して走行しましょう。
立体駐車場を利用出来ない
バニングカーは、車高を低く改造していたり、車体前方が飛び出ているようなパーツを取り付けているため、立体駐車場を利用することができません。
立体駐車場は、地上以外にも2階、3階と縦に駐車場を確保しているため、少ない面積で多くの車を駐車することができます。そのため、都会では立体駐車場を設置している割合が高いです。
特に、デパートなどでは多くの利用客が車を利用するため、建物の屋上などに駐車場を確保していることが多いです。しかし、2階以上の駐車場に行くためには、急こう配の坂道を登る必要がありますが、バニングカーは車高が低いため、地面に接触してしまうので上ることができません。
また、システム管理によって、所定の場所に車を駐車して機械を操作することで、自動的に台座が動き、保管してくれる駐車場もありますが、規定内の車しか使用することしかできないので、バニングカーは利用できません。
任意保険に入りにくい
バニングカーのナンバープレートを8ナンバーにする人もいますが、節税対策を見られる場合もあるので、任意保険に加入しづらい傾向があります。8ナンバーとは、特殊車両の場合に適応される制度で、普通の自動車税より安く済むメリットがあります。
しかし、どの車でも適応されるのではなく、パトカーや救急車など、特別な車にしか適応することができませんが、その中にキャンピングカーも含まれています。そのため、バニングカーをキャンピングカーとして提出し、8ナンバーを手に入れることもできます。
バニングカーを車検に通すためには?
バニングカーが流行り出した時代では、困難なく車検を通すことができましたが、最近ではルールが厳しく改善されているため、車検の項目の触れる可能性が高いです。そのため、車検を通す前に触れそうな場所のパーツは取り外すことが必要になります。
バニングを作るのに専門店は?
バニングカーを自作するために避けて通れない道が、パーツを専門店で購入することです。しかし、特殊なパーツで最近では需要も少ないので、手軽に手に入れることが難しいです。そのため、専門店を見つける必要がありますが、初心者の場合は探すだけでも苦労してしまいます。
そのような苦労をしないため、バニングカーの仲間に入ることが手っ取り早いです。知り合いがいるのならその人に聞いたり、仲間たちに紹介してもらう事で、輪を広げることができます。
長年バニングカーを愛用している程さまざまな知識も持っているので、専門店などの情報量も豊富です。
オリジナルのバニングカーを作ろう
現在ではバニングカーの普及率は下がる一方ですが、今でもその外見に目を止める人は多くいます。
そのため、自分の車を自慢したい方などは、バニングカーを作り注目を浴びることができます。また、新しい仲間との出会いもあるため、バニングカーを作ることで多くのものを手に入れることができます。
初回公開日:2018年05月11日
記載されている内容は2018年05月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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