【季節別】タイヤのスリップサインの見方・交換目安|ノーマル
更新日:2024年07月07日
タイヤのスリップサインの見方・交換目安
クルマに乗っている人たちは、しっかりタイヤに注目をし、スリップサインについて知る必要があります。私達がクルマに乗り、交通事故から回避される手段のひとつとして、タイヤの点検があります。
タイヤこそが、路面と接する唯一の部品です。運転しているとき、常にここには大きな負担がかかってしまっています。リスクの高いクルマの乗り方をしてしまえば、制動距離が伸びってしまったり、バーストしてしまう恐れがあります。
安全にクルマに乗りたいというのなら、日常において、しっかり点検という意識と向きあい、タイヤ異常がある事前にチェックする姿勢が大事です。
残り溝
事故のリスクをできる限り回避するためには、残り溝をチェックをおこないます。タイヤの溝が少なくなってしまうことで、制動距離が長くなってしまうことになりますので、溝の深さが充分かどうか、スリップサインによってチェックをします。
スリップサインとは
タイヤのスリップサインとは、タイヤの使用限界のサインのことであり、残り溝が1.6mm以下になるとそれがあらわれて来ます。タイヤのスリップサインが出たクルマは実際にはとても危険な状態であり、法律的にも乗ることができない状態となっています。
さまざまなタイヤのリスク
タイヤにはさまざまなリスクがあると言っていいでしょう。タイヤを作っているメーカーは、できる限りタイヤが劣化しないように、いろいろ工夫をしてタイヤを製造してくれているはずです。
劣化防止剤というものもそのひとつです。劣化防止剤は、しっかりタイヤの結果を防止してくれるモノです。しかし、それでも、タイヤを長く使用し続けていれば、自然に抜けていってしまうことになります。
タイヤは、使用し続けることによって、空気圧不足の問題、過荷重の問題、さらにつや出し剤やタイヤワックスなどを使用したり、紫外線、熱などの問題も重なり、どんどん劣化が進行して行ってしまうモノです。
実際に、みなさんが日常生活で使用している輪ゴムひとつとっても、最初のうちは弾力性がかなり期待できるものの、そのまま放置しておけば、段々と弾力性が失われてしまうことでしょう。
劣化
クルマのタイヤにおいても同じような事態が起こっています。タイヤワックスなどの薬品利用によるゴムの化学的劣化ということも、特に注意しなければならない問題ではないでしょうか。
タイヤを長持ちさせるために、そのようなことをしている人たちも見かけますが、逆にどんどんタイヤは劣化してしまうことになるので、注意をしなければならないポイントです。
4年前後
クルマのタイヤは消耗品であり、いずれ交換しなければならないモノです。タイヤ交換としての目安は、溝がすり減っているかどうかです。 一般的に7~9㎜程度の溝の深さがキープできているものですが、スリップサインが表面に出てきてしまっている状態なら、それは、もう既に交換しなければならない時期です。
スリップサインが1箇所だけでも、溝とスリップサインの高さが同じになってしまえば、交換する意識を持たなければならないです。タイヤは、長く使用し続けてしまうことで、タイヤの溝が磨耗してしまい、溝の間にある山が摩耗し、タイヤの表面と均一になってしまうことになります。この山はタイヤの溝の高さが1.6㎜以下です。
実際に、クルマは、全然走行しない状態だとしても、タイヤは3、4年ほど経過すれば劣化し段々とヒビ割れしてしまうものと考えてください。最低4年前後を目安に交換するという考えがいいです。
見方
実際に、タイヤのスリップサインについては運転免許証を取得するときにも教わってことでしょう。しかし、クルマに乗っていて、結構スリップサインについてすっかり忘れてしまっている人たちも大勢います。
スリップサインは、タイヤの乗り続けてしまうことでできてしまう溝の奥の部分にある、盛り上がりの箇所です。トレッド全周の4か所~9カ所の範囲にスリップサインは設定されています。
スリップサインのチェックによって、私達は、そのクルマが、事故を引き起こすリスクの高いクルマだということを知ることができます。スリップサインは、タイヤ一周の三角マークを確認すれば見つけることができます。スリップサインは、バイクなどにも設定されています。
限界
タイヤのスリップサインは、乗る限界ラインと考えることができます。私達は、実際にクルマに長く乗り、そのクルマに今後安心して乗り続けることができるか、車検で検査を受けることになります。
しかし、車検で、クルマ全体が念入りに確認されるということではありませんが、その項目の中で、しっかりスリップサインの確認がおこなわれています。検査官がタイヤのトレッドから溝の間までを目視確認して、チェックをおこなっています。
何ミリ
確認作業が行われて、保安基準である1.6mm未満でないかと推測されれば、実測がおこなわれることになります。タイヤのスリップサインが、溝の深さが1.6mm以上あれば合格ラインであり、不合格ラインは、1.6mm未満です。
一般道路と高速道路
タイヤの使用限度について考えると、一般道路と高速道路では、やや違うということも私達は、クルマを運転するうえで知っておくべきことです。 一般道路の場合では、全クルマの使用限度が1.6mmとなっていて、それは、車検の合格ラインと同じです。 しかし、高速道路の場合、クルマによって、使用限度がそれぞれ違っていたりします。
一般道路よりも高速道理のほうが、走行距離が速いことが関係していて、摩擦による定稿がより大きくなる傾向があります。乗用車や軽トラックと言った比較的小さいタイプのクルマは、高速道路でも溝の深さが1.6mmであり、一般道路と変わりはありません。
小型トラックや大型トラックなどクルマのサイズが大きいものに対しては、タイヤの使用限度も変わり、小型トラックの場合、高速道路を走行する場合は、タイヤの使用限度が2.4mmです。
小型大型
小型トラックに乗っている人たちは、それを下回らないように注意をしなければなりません。このようなリスクの大きなクルマを乗り続けることで、水の上を滑ってしまい、ハンドルやブレーキが利かなくなるハイドロプレーニング現象などの問題とも遭遇してしまうことになります。
大型トラックなどの場合では、高速道路の場合は車両のサイズが大きくなっているため、使用限度が3.2mです。たくさんの荷物を積んでいつも頑張っている大型トラックは、それなりタイヤに対しての強度が求められることになります。
無視
タイヤのスリップサインなんて、別にサインに過ぎないものとしてそれほど重視しないという人たちもいるのではないでしょうか。それは、タイヤメーカーが、はやく購入させるために、そのようなことをしていると考える人たちもいるのではないでしょうか。
クルマを購入して、クルマが駄目になるまで、タイヤは交換しないで大丈夫という理解の仕方をしている人たちもいます。しかし、そうではなくクルマのタイヤは、消耗品です。
どんどん消費されているという自覚を持ってクルマに乗らなければなりません。もしも、スリップサインが出てきているのに、無視してクルマに乗り続けてしまえば、走行性能が低下し、ブレーキ性能が低下して、雨天時の排水効果に変化してしまうことになります。
大丈夫
つまり、タイヤのスリップサインのあるクルマは、安全性に問題ありのクルマです。このままタイヤを装着し続けると整備不良と判断されることになり、道路交通法の違反の対象となります。
スリップサインが1つ程度出てしまっただけではまだまだ大丈夫という判断は間違いです。
スリップサインの罰則
タイヤのスリップサインを無視してクルマを乗り続けた場合、点数が加算される可能性があります。スリップサインの場合、普通車、大型車の場合、2点です。タイヤスリップサインの罰則には、罰金も設けられています。普通車は9,000円、大型車は12,000円です。
限界が来る前に
タイヤのスリップサインが教えてくれる以前、私達はタイヤ交換の意識を持つ必要があるのではないでしょうか。限界を知り、限界が来る前にタイヤ交換するための目安は、走行距離は3~5万㎞、経過年数は3~5年、溝の深さ3mm とされています。
運転方法や使用している環境によっても変化は出てきますが、おおかた、スリップサイン以前に、このような判断で、タイヤ交換する意識を持つことをします。
タイヤの溝の深さが3mmというのも、スリップサインが出る以前の判断材料です。みなさんは、実際にほとんどの人たちが、簡単に自分自身でタイヤ交換ができる訳ではないでしょうから、タイヤ交換は、ディーラーや整備業者にお願いすることになります。
摩擦原因
タイヤのスリップサインの摩擦原因として、空気圧不足の問題、タイヤ周りのズレの問題を考えることができます。そして、タイヤの消耗の仕方にも、種類があり、ショルダー摩耗、センター摩耗、片側摩耗の3つを考えることができます。
摩耗する原因によってタイヤは、減る部分が違っているということも、あらかじめ知っておく必要があります。
ショルダー磨耗
ショルダー磨耗は、タイヤの中央部分の消耗よりも、ショルダー部分が早く減っていく摩耗のことを言います。このような消耗が起こる原因は、空気圧が低下している状態でクルマを運転して続けることで起こりやすいと言われています。
そのような状態で走行させてしまうことで、両端のショルダー部分が、先に消耗して行ってしまうことになります。定期的な空気圧点検などすることで、そのような問題は幾分解消させることができます。
センター摩耗
次にはセンター摩耗です。センター摩耗は、トレッドの中心部分が早く消耗してしまう症状のことをいいます。今度は、空気圧が高い状態で走り続けてしまうことで、そのような症状が起こりやすいと言われています。
ここでも、定期的な空気圧点検を行うことで、そのようなリスクは幾分回避することができるでしょう。
片側摩耗
そして、トレッドの片側のみが早く減ってしまうのが片側摩耗です。実際になんで片側だけ消耗して行ってしまうのかといえば、タイヤ周りにズレが、道路から受ける振動によって生まれてしまう可能性があるからです。
みなさんが、真っ直ぐに走行しているつもりでいても、足回りのズレが影響してしまうことで、片側のショルダーだけが消耗してしまうことがあります。このような症状を回避するためには、車両のアライメント調整などおこなうよう配慮が必要です。
タイヤを長持ちさせるコツ
みなさんができる限り、クルマに乗り、タイヤを長持ちさせたいというのなら、それなりコツも必要になって来ます。コツと言ってもそれほど難しい話しではなく、タイヤにできる限り負担をかけないモチベーションが大事です。
そのとき、みなさんがどのような点に注意をしなければならないかですが、急発進の問題があり、急ハンドルをしたり急ブレーキをかけたり、スピードの出し過ぎによってどんどん必要以上タイヤは、消耗して行ってしまうことになります。
制限速度の範囲内で一定のスピードを保つような意識をすれば、それだけで結構、タイヤを長持ちさせることができます。 さらに紫外線に当てないとか、風や雨に当てないという配慮によってもタイヤを長持ちさせることができます。
季節別スリップサインの見方
季節ごと、それぞれタイヤ交換の意識を持つようにしましょう。温暖な季節にはサマータイヤ、寒い季節にはスタッドレスタイヤと、毎年入替をおこなっている人たちもいます。
サマータイヤとスタッドレスタイヤ
サマータイヤとスタッドレスタイヤの交換に対して、どのような判断をしなければならないのでしょうか。サマータイヤとは、国内で販売されている新車のほぼ全てに標準装備されている一般的なタイヤのことです。
特殊な性能に偏っておらず、ノーマルタイヤとサマータイヤは同じ特徴を持った同じタイヤということになります。サマータイヤの場合、スタッドレスタイヤと比較して、グリップ力にメリットがあります。しかし、温度が下がってしまう環境では、サマータイヤのゴムはどんどん硬くなり、本来、サマータイヤ の持っている性能を発揮することができなくなります。
スタッドレスタイヤは、ゴム質が、サマータイヤと比較してやわらかくできています。スタッドレスタイヤのほうが、気温の低下には影響を受けにくい特徴があります。ですから、タイヤを長持ちさせるためには、スタッドレスタイヤに交換するというのも方法です。
春
季節ごと、タイヤ・スリップサインに対しての配慮が必要です。過ごしやすかった春が終わりを告げて、ジメジメした梅雨の季節になろうとしています。
雨が降ったときは路面がスリップしやすいのですが、とりわけ雨の降り始めに要注意です。しっかり、スリップサインとも向きあう必要がある時期ではないでしょうか。
夏
夏の時期空気圧は適正か溝の減りは大丈夫かしっかりチェックをおこなうようにしてください。空気圧が低いと燃費が悪くなったり、走行時の安定性に影響が出たりしたりし、ハンドル操作が重くなったりします。
秋
秋、そろそろ寒い季節を迎えようとしています。そろそろ、みなさんは、冬も想定して、スリップサインと向きあう必要があるのではないでしょうか。
冬
タイヤメーカーの「コンチネンタル」では、タイヤの交換の目安を 気温7度としています。「ダンロップ」では雪が降る1か月前がタイヤ交換時期の目安という判断をしています。
種類別タイヤのスリップサインの見方
スタッドレスタイヤにしていたとしても、性能が発揮できないタイヤでは意味がありません。
スタッドレスタイヤ
スタッドレスタイヤの寿命は、このような判断をします。スタッドレスタイヤとしての機能が確保できるかを溝の深さから判断をし、ゴムが劣化して性能が落ちていないかを使用年数から判断して行きます。
冬用のタイヤとして、雪道や氷のはった道を走行できる溝の深さが、スタッドレスタイヤにはあらかじめ定められています。 新品と比較をして、溝の深さが50%のところです。
プラットホームというその目安がわかるようになっている部分がありますので、そこで確認をします。プラットホームが露出した場合であっても、通常の乾いた道、雨の日の濡れた路面で夏タイヤと同様に使う分には問題はありません。
スリップサインもある
実際には、スタッドレスタイヤには、スリップサインもあります。スリップサインと、プラットホームを私達はどのように使い分けするといいのでしょうか。スリップサインとなれは、普通のタイヤでもおなじみです。スリップサインは、タイヤのに限界値を表しています。
なんで、スタッドレスタイヤには、プラットホームと、スリップサインが両方ついているのかといえば、プラットホームが出てしまっても、スリップサインが出ていないようなら、スタッドレスタイヤは、夏タイヤとしてまだ有効的に使用できることをあらわしています。
プラットホームは新品時から約50%くらいの高さと決められていますが、それは、スリップサインとしての、約1.6mmに達している訳ではありません。実際に、スタッドレスタイヤには、スリップサインよりも、プラットホームが先に出て来てしまうことになります。
危険
しかし、実際に、スタッドレスタイヤにスリップサインがついているとしても、スリップサインが出ていない状態である程度タイヤが消耗すれば、夏タイヤとして使用するのも危ないという感じはあります。
溝のないスタッドレスってゴムというよりスポンジのような感じと指摘する人たちもいます。急ブレーキ時や濡れた道は、結構恐かったりします。
夏に使う分には、プラットホームが出ても、スリップサインが出るまでつぶしてやろうというモチベーションの人たちもいるようですが、それなりリスクは高いと考えてください。
ノーマル
そして、ノーマルタイヤの人たちか意識しなければならないのはスリップサインです。スリップサインを意識し、基本的には残溝がある段階で早めに交換の検討を始めておいたほうがいいでしょう。
車検に出してからタイヤの交換となると、クルマが人質のようになってしまって、なかなかタイヤの購入先を選べない問題が浮上し、価格交渉がしづらい問題も出てきてしまうことになります。
スリップサイン タイヤと向きあう
女性の人たちは、特にメカニズムに弱いと言われていますが、とにかく安全にクルマに乗るため意識しなければならないのは、スリップサインです。私達は安全をキープするために、タイヤとしっかり向きあう必要があります。
初回公開日:2018年05月02日
記載されている内容は2018年05月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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