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ミッションオイルの交換方法とミッションオイル

更新日:2024年03月25日

エンジンオイルとミッションオイルは異なります。ミッションオイルにも交換作業が必要です。交換をしないで放置してしまうとギアーが欠けたり、正常にシフトチェンジができなくなってしまいます。また、大事な愛車の点検をすることで、より快適な走行が実現します。

ミッションオイルの交換方法とミッションオイル

ミッションオイルはどうやって交換するの?

エンジンを積んでいる二輪車・四輪車にはミッションという機構があります。エンジンは車両の原動力を生み出す場所で、その発生したパワーをミッション内のギアーと変速機を駆使して前進します。

エンジンにも専用のオイルがあるように、ミッションにも専用オイルがあります。こちらも定期的な交換が必要です。

車種に合ったオイルを入れていれば、常に快適なシフトチェンジができます。また、エンジンオイルは交換しているけれど「ミッションのオイルは一度も交換したことがない」という方も多いことでしょう。

やはり、車両のトータルメンテナンスには必要不可欠な内容です。怠ってしまうと。ミッションが破損したり、隙間から漏れてしまうという弊害が起きます。

それでは、ミッションのオイルに関する詳しい内容をご紹介して参ります。ぜひ愛車のメンテナンスに役立ててください。

交換の頻度はどれぐらいがいいの?

ミッションオイルはエンジンオイルと比べ、熱を受けにくい消耗品ですのでエンジンオイルを2回交換する際に1度交換するサイクルで問題ありません。

つまり、構造上は比較的劣化しにくい箇所のオイルです。車種にもよりますが、走行距離にして、10,000㎞以上交換しなくても大きな問題は起こりにくいです。ですが消耗品に変わりはありません。新しいミッションオイルであればそれにこしたことはありませんし走行フィーリングも格段に上がります。

ミッションのオイルを交換する際、ミッション内の状態を把握することもできます。それには、色や異物などから判断できます。そのため、オイル交換という作業はとても重要なメンテナンスの1つということが言えます。

30,000㎞以上走行したまま一切オイル交換をしていない車両もありますので、ぜひ交換することをいたします。ギアーの切り替えが面白く感じることでしょう。

車の場合はどうやって交換するの?

はじめにジャッキを使い車体を持ち上げて、オイル交換ができるスペースを確保しましょう。作業の途中で車が動いてしまうと大変危険です。大怪我をする可能性がありますので、必ずサイドブレーキを引いてからオイル交換をしましょう。

まずは古いオイルを抜くために、オイルタンクの下部にあるドレンボルトを緩めます。スパナでも可能ですが、メガネレンチやソケットを使って緩めるとボルトをなめにくいのでです。

その後、フィラーボルトの締まっていた穴から、新しいミッションオイルを入れていきます。灯油ポンプなどを使って簡単に入れることができます。冷間時にはオイルの粘性があり、入れづらいです。ですので、少し温めてから入れることでとてもスムーズな作業ができます。

埃やゴミなどの異物がミッションオイルと一緒にタンクへ入ると故障の原因ともなりかねませんので、注意して作業しましょう。

バイクの場合はどうやって交換するの?

バイクの場合はミッションケース下部にドレンボルトがあります。これをしっかりと固定できる工具を使い緩めます。

ボルトが外れるとミッションオイルが一気に排出されますので、事前にオイル受けを用意しておきましょう。廃油ボックスという専用のグッズも販売されていますので、そのまま汚れたミッションオイルを廃棄処分できますのでです。

そして、汚れたオイルを排出したらドレンボルトを締めます。この時にワッシャーを新品に交換したり、ボルトのネジ山が破損していれば併せて新品に交換しましょう。そうすることで、オイル漏れを防ぐことができます。その後、新しいミッションオイルを注入します。

エンジンをかけて、実際に走行をして違和感がなければ完了です。また、この時にオイル漏れがないかのチェックを忘れずにしてみましょう。仮に、ボルトの締め具合が足りずにオイル漏れしていることがあります。

ミッションオイルをご紹介

ミッションオイルは各メーカーより色々なものが販売されています。車種によっても適合するものが異なります。

ミッションに使うオイルは車両のギアの潤滑油という重要な役割を果たしていますので、少しでも性能の良い製品を使うことで走行性も格段に上がりますし、シフトチェンジをする時のフィーリングもスムーズになります。

やはり、新しいオイルを入れた直後のギアーの入り方は格別です。汚れているオイルでは潤滑性能が劣っていますし、廉価なものでも性能が低い製品もあります。それでは、ミッションオイルをご紹介いたしましょう。

オートマチック車両にはどんなオイルがなの?

オートマチック車両とは、自動で速度に合った適切なギアーを使って走行できる車両です。つまり、手動でシフトチェンジする必要がない便利な車両です。

そのため、ギアー抜けやギアーの選択間違いが起こりません。ですので、高性能なミッションオイルではなく純正のもので十分な対応ができます。

1リットルで5,000円以上する高価なオイルもありますが、純正で2,000円ほどの製品がです。そして、何よりも大切なことが適切なオイルの交換時期を見きわめることです。

仮に高性能で高価なミッションオイルを使っていても、何万キロも交換しなかったり、何年も放置していれば激しく劣化している可能性が高いです。それでは、良い製品を使っていても本来の十分な性能が発揮されていない状態です。

交換サイクルを守ることで、オートマチック車両のミッションオイルは各メーカーが販売している純正の製品で純分な安定性が得られます。

マニュアル車両にはどんなオイルがなの?

マニュアル車両での場合のミッションオイルをご紹介いたしましょう。

マニュアル車は、手動で1段ずつギアーを変えながら走行する車両です。そのため、ギアーがしっかりと入らないということが起きたり、速度に合っていないギアーで走行してしまいミッションやエンジンを痛めてしまうことがあります。

特に年式が旧かったり、長距離を走っている車両では、すでにミッションが痛んでいることがあります。そのような車両には、1段上のレベルのミッションオイルを用いましょう。

各メーカーが発売しているものよりも値段が高いのが特徴です。なぜなら、使い込まれたミッション内を的確に潤滑できるように研究された成分が入っています。

これにより、ギアーを守り、欠けたり、抜けたりすることが避けられるようになります。マニュアル車ではどうしても起こりがちな、こういった症状を少しでも和らげることができますのでです。

ミッションオイルには添加剤が使われている

オイルには多かれ少なかれ添加剤という成分が入っています。どれだけ廉価な製品でもそれなりの添加剤が入っています。

ということは、値段が高いオイルはそれだけ「性能の高い添加剤が入っている」ということです。1リットル5,000円以上する高価なミッションオイルはそうした添加剤の性能が強まり、一層ギアーを潤滑しやすい状態にしてくれる優れたオイルです。

ですが、一般的な車両の扱い方に対して必要な成分かとい言えば、それは疑問です。なぜならば、高性能なオイルに添加されている成分は高回転を多用する車両に最も適しているためです。

通勤や街乗り使う車両であれば、超高性能なオイルを使っても性能を持て余してしまいます。自分の走行スタイルと見合ったオイル選びが大切と言えます。

添加剤の効果とは?

レースで車両を使ったり、高回転型のエンジンを積んだ車種であれば添加剤の効果を十分に発揮できます。

ですが、やはり街乗りでの場合そこまで高性能な添加剤を必要としません。そもそも、高回転域を多用できる一般道路が多くありませんし、そうした運転では速度超過で警察官に捕まるケースが多いです。

便利で高性能な添加剤が入ったミッションオイルは、主にレーサーが用います。もちろん街乗りで走行する車両に使用しても車両に影響はありません。

良いオイルを使っていれば、安心感という気持ちの部分でも助かることがあります。色々なオイルを試してみることも楽しみ方の1つです。中には、メカノイズが消えたという成果や、走行フィーリングが格段にUPしたというケースも存在しています。

気になる方は、1度高性能なミッションオイルを入れて楽しんでみることもいたします。フィーリングが気に入れば使い続けるのも良いでしょう。

ミッションオイルの粘度はどういう役割があるの?

ミッションオイルもエンジンオイルと同じように粘度があります。この粘度が金属同士の摩耗を極力防ぎ、スムーズな潤滑を助ける大切な役割をしています。この粘度も数種類あり、各メーカーが車種に合った粘度の製品を研究し、多様な種類があります。

やはり、値段の安いオイルは粘度が弱いものが多く、劣化する期間が早いです。逆に、高価なミッションオイルは粘度も高く、高温になってもその粘度が失脚しにくいという性質をもっています。

車両の違いや走り方、または季節によっても最適な粘度が異なります。では、粘度が合っていないとどういった弊害が起きるのか、次項にてご説明いたしましょう。

粘度が与える影響とは?

たとえば、メーカー指定の粘度数値よりも低い粘度のミッションオイルを使うとどうなるでしょうか。

それではギアーへの負担が強くなり、長期で見た場合ではミッションを痛め、破損する可能性があります。ギアーの潤滑が足りていない状況となりますので、金属疲労が進む率が早まります。

逆に、粘度が強すぎると金属疲労度は軽減できますが、シフトチェンジが硬くなったり、ギアーが変速しづらくなるという弊害が生じます。

適性な粘度のミッションオイル以外では、こういった症状があらわれやすくなります。多少の違いであれば、大きなトラブルにはなりませんが、極端に粘度が異なるオイルを使うことで起きる症例です。やはり、メーカー指定の適切な粘度のミッションオイルを使いましょう。

どうしてもオイル選びに悩んだ場合、ディーラーや専門ショップにて問い合わせましょう。メカニックが愛車に合ったオイルを選んでくれるでしょう。

ミッションオイルの価格の目安とは?

各メーカーごと、性能ごとにオイルの価格は異なります。金額を目安にして購入する場合は目安がありますのでご紹介しましょう。

<街乗りで使用する車両の場合>
1,500円~2,500円の価格の製品で十分な性能を発揮します。

<レースや高回転域で使用する車両の場合>
3,500円~5,000円の価格の製品で十分な性能を発揮します。

以上のような金額の目安での判断も可能です。廉価過ぎるオイルはやはり低性能です。一時の緊急時などで使うことは仕方ありませんが、長期で検討した場合では、やはり以上の金額を目安にして愛車に最適なオイルを選択しましょう。

モチュール製のオイルは高性能!

国内メーカー以外でも性能が高いオイルメーカーがあります。モチュールというフランスのメーカーですが、車両のケミカル用品を専門に研究・開発している優れたメーカーです。

価格も3,000円~10,000円ほどの製品までさまざまですが、日本車にも最適なオイルがあります。このメーカーのオイルを1度使うと、その高性能さで他メーカーの製品が使えなくなる人もいます。

優れた添加剤が入っているため、走りがまろやかになったり、メカノイズが消えるといった成果があります。

どういったオイルが良いのか迷っている場合、1度モチュール製のオイルを使用することをいたします。

ミッションオイルが漏れる原因とは?

ミッションケースは金属製です。オイルを中に入れ、小さなボルトで栓をしているだけです。そのため、栓の隙間からオイルが滲んできたり、漏れてしまうということがあります。

これにはいくつかの原因がありますので、ご紹介いたします。
・ドレンボルトの締め方が緩い
・クラッチハブ側へオイルが漏れ出ている
・ガスケットが劣化してしまい漏れている

ドレンボルトが緩むとオイルが漏れるの?

簡単にオイル漏れが直ることもあります。それは、ドレンボルトの緩みを緩和することです。ミッションケースのドレンボルトは手が入りにくい箇所にありますので、最後までしっかりと締め込めていないことがあります。

そのままでは走行中の振動でボルトが緩んでいき、いずれは外れてしまいます。中には走行中にボルトが外れてしまい、ミッションオイルが全て漏れ出てしまうこともあります。

そうなるとギアーの損傷にも繋がります。オイル交換時にはしっかりとドレンボルトを締め込むか、作業ができない場合はメカニックへ依頼しましょう。

ガスケットが劣化するとオイルが漏れるの?

特に車両が旧い場合、ガスケットが入っている接合部からオイルが滲んだり、漏れてしまうことが多いです。この場合、ガスケットを新しいものに交換しなければ直りません。

ショップにてミッションを降ろして行う作業です。オイル漏れが激しい場合には、早めの修理依頼をしましょう。

ミッションオイルを交換しないとどうなるの?

エンジンオイルの交換ほど神経質にならなくても良いのがミッションオイルの交換です。中にはミッションオイルは交換しなくても車両に影響がないと勘違いしている運転手もいます。

ですが、これは間違いです。確かにエンジンオイルの2倍長持ちするオイルですが、ギアーも常時可動していますので、経年で必ず劣化します。たとえば、雨水が浸入してしまいオイルが乳化していることもあります。

やはり、劣化しているミッションオイルでは最上の性能は発揮できません。そのため、定期的なオイル交換は必須です。交換にあたっての目安がありますので、順次ご紹介して参ります。

最適な交換距離とは?

車種やその年式、走り方によっても異なりますが、ミッションオイル交換の目安の距離は約15,000㎞がベストです。

車検のある車両であれば2年に1度で十分です。ですが、年間に数万㎞以上走行する場合は距離での交換目安を把握しておく方が良いでしょう。

もちろん、汚れが目立ったり、オイル漏れが生じている場合は早期交換すれば最善です。ミッションオイルは常に新しいにこしたことはありません。

これによりエンジンのパワーを十分に発揮できて、車両全体の寿命も延ばせることができます。ぜひ、定期的なオイルチェックを忘れずに行いましょう。

最適な交換年数とは?

年数でミッションオイル交換できる目安もあります。先のとおり、車検時(2年)の交換もわかりやすくて良いでしょう。

最長でも3年に1度の交換がです。ただ、走行距離とも併せて検討する場合、1年での交換が良いケースもあります。

車検がない車両であれば、2~3年での交換がです。ミッションオイルはエンジンオイルと比べると、交換を怠りがちなオイルですので、これを機会に定期的なチェックをして早目の交換サイクルを癖付けましょう。

乗車前点検をすれば常に快調!

快適な走行をするには、とても重要なミッションオイルの重要性をご紹介いたしました。エンジンオイルと同じくミッションのオイルも車両にとって大切な潤滑油です。

オイルが切れたり、劣化したまま走行するとミッションが破損してしまいます。異音が聞こえたり、シフトチェンジに違和感を感じたらミッション内をチェックしましょう。

エンジンとミッションが最適な状態により、はじめて快適な走行が実現します。乗車前点検を行うことで道中のトラブルを避けることができます。

この機会にミッションの重要性を知り、適切なオイルを入れてスムーズな走行を楽しみましょう。

初回公開日:2018年01月16日

記載されている内容は2018年01月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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