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【状況別】車の上座の位置と理由|7人乗り/自分が運転

更新日:2024年08月17日

皆さんは、上座という言葉をご存知ですか。また、車にも上座があるのをご存知でしょうか。ビジネスマナーでは、こういった気遣いが重要です。今回は車の上座の位置や人数別、7人乗りの場合、また自分が運転する場合など、状況別での上座の位置をご紹介していきます。

【状況別】車の上座の位置と理由|7人乗り/自分が運転

車に乗るときの上座の位置と理由って?

皆さんは上座という言葉を知っていますか。

社会人の方、特に営業や、外回り、仕事で接待をしたことがあるかたなどはご存じでしょう。アルバイトなどでも、仕事をした経験がある方は、知っている、もしくは聞いたことはある、何となく意味はわかるという方も多いのではないでしょうか。

接待などでの食事の席の場合は、上座は基本的には出入り口から一番遠い席となり、出入り口に近い席が下座となります。では、車の場合はどうなるのか皆さんはご存じでしょうか。車での上座の位置を気にされたことがない方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな車での上座の位置や、車内での人数や運転手の状況によって変化する上座の位置をご紹介していきます。

上座ってなに?

では、そもそも上座とはなんなのでしょうか。

上座とは、身分の高い人や目上の人が座る席を指します。身分の高い人や、目上の人への敬意やもてなしの意味を込めた日本独特のマナーと言えるでしょう。

上座や下座は、基本的には部屋の出入口を基準に考えられますが、部屋の形状や、状況により異なる場合もあります。変わった間取りの部屋や、机や家具の置き方や種類、座席の配置の仕方によっては、注意が必要です。また、窓があり、綺麗な景色や庭園などが見渡せる場合は、一番見晴らしのいい席が上座になるということもあります。

基本的な上座の位置ってあるの?

通常、テーブルを囲むような座席の場合、上座下座の基本は、上座は出入り口から一番遠い席、下座は出入り口から一番近い席となりますが、車の場合の基本的な上座の位置はどうなるのでしょうか。

車の場合は運転手が誰なのか、また、乗るメンバーがどういう関係性であるかによっても変わってきます。タクシーなどのように運転手のみが部外者である場合を基本に考えると、最も奥の右側、すなわち運転席の後部座席が上座となり、次に助手席の後部座席、5人乗りの場合は後部座席の真ん中、そして最後に助手席が下座となります。

車での上座がある理由って?

上座とは前述もしましたが、おもてなしの意味を込めた日本のマナーです。身分の高い人や、目上の人、またお客様を車に乗せる際に、一番窮屈でなく、居心地のいい席に座ってもらうという理由から、車でも上座や下座があります。

また、他にもエレベーターなどでも、同じように上座・下座がありますので、気を付けましょう。エレベーターでの上座・下座は、出入り口から最も右奥(向かって左奥)が上座となりますので、タクシーなどの場合の車の上座と似ています。

上座に座ってもらうときに気を付けることは?

車での上座には、基本はありますが、運転手の状況や、人数、メンバーによって変わってきます。状況の把握をして、臨機応変に席次と乗る順番を考えましょう。くれぐれも自分が一番最初に車に乗ってしまう事のないように、気を付けましょう。

人数別での車の上座の位置はどうなるの?

では、車に乗る人数別に、上座の位置はどうなるのでしょうか。人数だけでなく状況でも上座の位置は変わってきます。

ここでは運転手が部外者の場合と、運転手も含めた全員が身内である場合の人数別に上座の位置を見ていきましょう。

2人で乗った場合は?

2人で車に乗った場合はどうでしょうか。

運転手が部外者の場合は、基本は運転席の後部座席が上座となりますが乗り降りしやすい席へ乗っていればいいでしょう。運転手も身内の場合は、基本的には助手席が上座となりますが、後ろの席の方がゆったりと座れますので、上座に座るべき人が希望した席へ座ってもらうといいでしょう。

目上の人や、お客様が運転してくれる場合には、運転手である上位の人への敬意も込めて、助手席に座るといいでしょう。

4人で乗った場合は?

では次に、4人で車に乗った場合はどうでしょうか。3、4人での車の移動はビジネスシーンではよくあることです。席次を知っておくことで、目上の人に失礼のない席に座れるように気を付けましょう。

運転手が部外者の場合前述もしましたが、基本は最も奥の右側、すなわち運転席の後部座席が上座となり、次に助手席の後部座席、そして最後に助手席が下座となります。運転手も身内の場合には、基本的には助手席が上座となり、次に運転席の後部座席、最後に助手席の後部座席が下座となります。

ですが、運転手含めても3人で車に乗るときなどは、後部座席の方がゆったりと座れる場合は後部座席が上座となる場合もありますので臨機応変に対応しましょう。

7人で乗った場合は?

では、7人で車に乗った場合はどうでしょうか。3列シートの大きな車で、休日にゴルフや釣りなどの接待に大勢で行くというような場面もあるでしょう。

7人乗りの場合には3列目の最後部の列が、乗り降りしにくかったり、窮屈なこともあり一番末席の下座になります。上座は基本の2列目の運転席の後ろ、もしくは助手席になります。

2列目の運転席の後ろを上座とした場合には、2番目に2列目の助手席の後ろ、3番目に2列目の真ん中、4番目に助手席、5番目に3列目の右奥、6番目に3列目の左奥となります。

助手席を上座とした場合には、2番目に2列目の運転席の後ろ、3番目に2列目の助手席の後ろ、4番目に2列目の真ん中、5番目に3列目の右奥、6番目に3列目の左奥となります。

大勢で乗車する場合には配慮も必要!

人数が多い場合には助手席は比較的ゆったりと座れますが、運転席の横で眠れない、運転のサポートをしなくてはいけないと気を使ってしまう場合もあります。人数が多い分、一番上位の人がどこが居心地がいいのか希望を聞いてあげたり、配慮や気遣いをすることが大事と言えるでしょう。

状況別での車の上座の位置はどうなるの?

車での上座の位置は、運転席の後部座席と助手席の2種類があることが分かりました。この2種類は、運転手が誰であるかという状況により左右されます。

人数編でも少し触れましたが、次は状況別では、車の上座の位置がどうなるのかということを見ていきましょう。

自分が運転の場合は?

ではまず、自分が運転の場合は上座はどうなるのでしょうか。

自分が運転する車に、上司やお客様を乗せる場合、車に乗る人数によっても変わってきますが、基本的には助手席が上座となり、次に運転席の後部座席、5人乗りの場合は次に助手席の後部座席、最後に後部座席の真ん中が下座となります。

車に乗る人数が少なく、後部座席に1人でゆったりと座れるような場合には、後部座席が上座となる場合もありますので、臨機応変に対応しましょう。

上司が運転の場合は?

次に、上司が運転の場合を見ていきましょう。

上司が運転する車に乗る場合、人数にもよりますが、どんな関係の人間が乗るのかということも重要になってきます。

上司が運転する車に、社内の人間など身内が乗車する場合には、助手席に乗るようにしましょう。後部座席が上座になります。また、お客様などを乗せる場合には、基本的には、運転席の後部座席が上座となり、次に助手席の後部座席、5人乗りの場合は、次に後部座席の真ん中、最後に助手席が下座となります。

その際に、お客様の方から助手席に乗るなどの申し出があった場合には、助手席に座ってもらいましょう。お客様がこちらに敬意を示してくれているということになります。

お客様が運転の車に乗る場合は?

ちなみに、お客様が運転する車に乗る場合には、自社の同乗するメンバーにより状況も変わってくるでしょう。

基本的にはお客様に敬意を払うという意味で、助手席が上座になりますので、自社の上司が上座の助手席に座ります。あとの席次は助手席が上座の場合と同じです。しかし、自社の社長が同乗するとなると運転手であるお客様の立場や地位によっては気を使う場合もありますので、その場合は後部座席が上座になることもあるでしょう。

ビジネスシーンでは、状況により臨機応変な対応が必要となります。

タクシーに乗った場合は?

タクシーに乗った場合は、前述もしましたが、最も奥の右側、すなわち運転席の後部座席が上座となり、次に助手席の後部座席、5人乗りの場合は後部座席の真ん中、そして最後に助手席が下座となります。

タクシーの場合、助手席は道案内や、会計などの役目もあることから、助手席が下座になります。

左ハンドルの車の場合は?

では最後に左ハンドルの車の場合にはどうなるのか、気になる方もいるのではないでしょうか。

車やエレベーターなどは、元々日本にあったものではなく、西洋から取り入れられたもので、この上座という作法も、西洋の伝統作法である「右上位」を取り入れたものとされています。また、日本では道路交通法は左ハンドルの車でも変わりません。歩道に降りる事を考えると、出入り口から一番遠いのはやはり右奥の席になります。

ですので、左ハンドルの車でも上座の位置は同じということになります。ということは、左ハンドルの車の基本の上座は、一番右奥、左ハンドルの車で言うと助手席の後ろということになるでしょう。

車以外でも上座に気を付けないといけない場面は?

先ほども少し触れましたが、エレベーターでも、同じように上座・下座があります。エレベーターでの上座・下座は、出入り口から最も右奥(向かって左奥)が上座となりますので、タクシーなどの場合の車の上座と似ています。

4人でエレベータに乗った場合、最も右奥が上座、2番目に左奥、3番目に右手前、4番目に左手前という順番になります。

エレベーターに乗る際にも、目上の人やお客様を先に乗せるようにして、ドアを閉まらないように押さえておくようにしましょう。その際自分が最後に乗り込み、なるべく操作盤の前に立つようにして開閉ボタンを押すなどの操作をするといいでしょう。

また、目上の人やお客様になるべく背を向けないように壁に背中を向けるようにすると、印象がよくなるでしょう。

上座の位置とマナーは思いやりの心

いかがでしたか。今回は、車の上座の位置やその理由、7人乗りの車の場合など、人数別、自分が運転する場合などの状況別に上座の位置をご紹介していきました。なんとなくは知っていたけれども、人数や状況によって上座の位置が変わることは知らなかった、という方もいたのではないでしょうか。

ビジネスシーンでは、車の移動という状況も少なくありません。もちろん席次のマナーも必要ですが、他にも、携帯ばかりいじらない、居眠りをしない、車内の温度に気を遣うなど人に不快な思いをさせない気配りをするということが重要と言えるでしょう。

皆さんも、席次のマナーや、ちょっとした気配りでビジネスが円滑に進むように、上座について覚えておくといいでしょう。

初回公開日:2018年05月08日

記載されている内容は2018年05月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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