「ガーニッシュ」って車のどの部分?・ガーニッシュの取り付け方・車の雰囲気を左右する
更新日:2024年10月31日
「ガーニッシュ」って車のどの部分?
車の用語は、専門的な名前が付けられていることがほとんどで、一般の方にはその名前が何なのかわからないことが多くあります。
しかし、一般にあまり理解がされていないパーツ名や、車の部分を専門用語で解説している雑誌やネット情報が多くあります。そのなかで、ガーニッシュという名前も聞いたことがあるけど、それがどの部分でどんな役割を持っているのか全く分からない方も多いでしょう。
そこで、ガーニッシュとはどんな部品でどんな場所に取り付けられているか詳しく見ていきます。
ガーニッシュとは
ガーニッシュとは、車の装飾品のことをさします。それはエクステリア、インテリア問わず色んな部分に取り付けられた装飾パネルのことをガーニッシュと呼ぶことが一般的となっています。
ガーニッシュには、もとから取り付けられているモノや、あとからアクセサリーとして装備されるモノがあります。おもに、後から装着されるガーニッシュは、より高級感やスポーティーさを演出するために取り付けられることがほとんどです。
外装のガーニッシュ
車の外装に取り付けられるガーニッシュは、フロント、サイド、リアの大きく分けて3方向に取り付けられます。
フロントには、フロントグリルやバンパーに取り付け、サイドにはドアパネルやサイドシル(車のサイドの下の部分)、フェンダーなどに取り付けるのが一般的となっています。
この他、リアの場合はナンバープレートガーニッシュやリアバンパーガーニッシュなどがありますが、いずれも販売しているメーカーや車種によりその呼び名も変わってきます。
内装のガーニッシュ
内装ガーニッシュは、インパネガーニッシュとも呼ばれ、木目調パネルや金属調、カーボン調の装飾がガーニッシュの基本です。
内装ガーニッシュは、もともと市販車の内装に元から取り付けられていることが多く、ピラーのカバーもガーニッシュと呼ばれます。
この他、エアコン吹き出し口のリングやシフトレバーの周りをベゼルと呼び取り付けられている車種もあります。これらは、内装ガーニッシュと呼んでも良いですが、基本的にパーツを縁取っているので、ベゼルと呼ぶのが正しいでしょう。
車の雰囲気を左右する
ガーニッシュは、車の性能を高める装備ではなく、雰囲気を高める装備品です。車のベースグレードに、オプションで用意されているガーニッシュを取り付ければ、車の印象はがらりと変わります。
例えば、木目調の内装ガーニッシュを取り付けると、高級感のある内装になりますし、金属調やカーボン調のガーニッシュでは、スポーティーな演出になるでしょう。
また外装に関しても、スポーティーさや高級感の雰囲気をだすためのガーニッシュが多く、カーボン調のガーニッシュは取り付けるだけでスポーティーさが増します。そして、メッキガーニッシュは、落ち着いた高級感を出すことができます。
ガーニッシュの役割と効果
ガーニッシュは、装飾する意味のパーツで高級感やスポーティーさを出すために取り付けられるのが基本です。しかし、ガーニッシュには意外な効果を出すために取りつけることがあります。それは飛び石防止です。
ガーニッシュを取り付けることで、愛車のフロントバンパーやボンネットへの小石によるダメージを軽減させる目的の商品も少なからず存在します。
ガーニッシュには、車種専用品から汎用品まで販売されており、アイデア次第で車を違った雰囲気にすることができるので、個性を持たせたい時には工夫して取り付けると良いでしょう。
ガーニッシュは取り付け位置で名前が変わる
車に取り付けるガーニッシュには、内装に取り付けるモノと外装にとりつけるモノに分かれますが、取り付ける位置により、ガーニッシュの頭につく呼び名が変わります。
フロントグリルは、フロントグリルガーニッシュ、車の正面や正面下部はフロントガーニッシュ、バンパーにはバンパーガーニッシュ、車の側面下部はサイドガーニッシュ、車の側面はサイドドアガーニッシュ、ピラーにはピラーガーニッシュ、フェンダーにはフェンダーガーニッシュ、車の後面はリアガーニッシュとなります。
この他にもガーニッシュを取り付けるパーツはありますが、基本的に取り付けるパーツ名がガーニッシュの頭に来ます。
ガーニッシュの取り付け方
ガーニッシュは、内装と外装に取り付けるパーツですが、そのほとんどは両面テープで取り付けることになります。
そこで、取り付ける際には、脱落が起きないように外装には外装用、内装には内装用の両面テープを使えば間違いないでしょう。
そこで、ガーニッシュの取り付け方法についてご紹介していきます。
必要な道具
ガーニッシュはディーラーでオプション品を購入することもできますが、社外品として売られているガーニッシュが安いので、そちらを購入する方も多いでしょう。
純正品も社外品も、取り付ける部位によっては、車体に穴をあける必要があるので、ドリルが必要になります。また、既存のガーニッシュをグレードアップする時にも部位によってはプラスチックのクリップで止まっているので、クリップ外しが必要になるでしょう。
この他、ナットを外すためのボックスレンチやドライバーの用意も部位によっては必要になるほか、貼りつけ面を清掃して油分を除去するためのシリコンオフとウェスが必要です。
フロントグリルガーニッシュの取り付け方
フロントグリルガーニッシュの取り付け前に、車を洗車することを忘れないようにします。フロントグリルには走行中にぶつかった虫の死骸が多く付着していることがあるので、しっかりと洗い落とします。
綺麗に洗ってよく乾燥させたらシリコンオフなどの脱脂剤を使い、貼りつける面の脱脂作業を行います。この時に、綺麗なウェスでふき取るようにし、一度脱脂作業をした面を手で触れないように注意してください。
あとは、グリルガーニッシュの裏側についている両面テープの剥離紙を剥がして貼りつけるだけです。
気温が15℃以下の場合、粘着力が発揮されないので、ドライヤーなどを使い貼りつけ面を40℃ほどに温めてから作業をすると良いでしょう。
ロアグリルガーニッシュの取り付け方
ロアグリルガーニッシュの取り付け前に洗車を行い水けをふき取ります。その後シリコンオフなどで脱脂作業をしてから貼りつけますが、脱脂作業後にシリコンオフが乾燥するまで10分ほど待って取り付け作業をします。
ロアグリルガーニッシュの大きさにもよりますが、長い場合は初めから全部の両面テープを剥がして貼りつけようとすると、取り付け位置がずれた時に修正が利かなくなるので、ロアグリルガーニッシュの両端の剥離紙を一部分だけ剥がしてから位置決めをして貼りつけると綺麗に貼ることができます。
バックドアガーニッシュの取り付け
バックドアガーニッシュには、かなり大きめのガーニッシュもあり、内張を外してボルト止めと両面テープの二段構えの取り付け方法をとっている車種も多くあります。
両面テープだけで貼りつける小型のガーニッシュなら、脱脂作業だけですぐに取り付けできますが、ボルト止めの場合は、内張外しを用意してバックドアの内張を外します。
通常は、現在ついるガーニッシュとの交換作業となるので、今ついているガーニッシュを外すためにラチェットレンチを用意します。ほとんどの場合8mmまたは10mmのナットでガーニッシュが止まっているので、全てのナットを外します。
ナットが外れたら、あとはクリップで止まっているだけなので、引っ張って外します。そのあとは、新しいガーニッシュを外す逆の順序で取り付けて完了です。
サイドシルガーニッシュの取り付け方
サイドシルガーニッシュには、純正品と社外品がありますが、純正品はクリップとビス、そして両面テープを使い取り付けられているのが一般的です。
最近の車には、サイドシルガーニッシュが純正装着されていることがほとんどなので、純正を外す必要がある場合は、クルップ外しを用意します。
社外品は、両面テープとビスによる取り付けが一般的で、純正品が取り付けられていない車種に新たにサイドシルガーニッシュを取り付ける場合は、ドリルによる穴あけが必要になります。
ガーニッシュが取り付けられない
ガーニッシュがうまく取り付けられず、がっかりしている方もいるでしょう。また、せっかく取り付けても外れてきてしまったりと、何回も両面テープで貼りなおしている方も多いのではないでしょうか。
ガーニッシュの取付の多くは、両面テープを使い取り付けることが多いでしょう。そこで、取り付けられなかったり外れてしまう失敗は、脱脂が不十分であったり、以前取り付けられていた両面テープの剥離を綺麗にできていないことが原因であることがほとんどです。
前に貼ってあった両面テープは、綺麗に剥がして脱脂作業を入念に行えば、両面テープがはがれることはありません。
このほか、車種専用の社外品を買ってもあまりにも安い製品は、フィットしないことがあります。その場合はガーニッシュを加工する必要があり、スキルが必要となるでしょう。
自分好みにカッコよくガーニッシュを取り付けよう
ガーニッシュは、簡単に取り付けできるパーツでありながら、車のイメージをがらりと変えることができるアイテムです。
純正でも取り付けられることも多くなり、社外品ではより個性を主張できるアイテムが揃っていますから、自分好みに飾り付けることで、より愛着がわくことでしょう。
初回公開日:2018年12月15日
記載されている内容は2018年12月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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