ウェザーストリップとは?車のどの部分?交換やメンテナンスについても徹底解説!
更新日:2024年10月31日
ウェザーストリップとは?車のどの部分?
自動車の部品の中にウェザーストリップという名前の部品がありますが、これは、車の開口部分に取り付けてあるゴムとスポンジを組み合わせたシール材で、埃や水、そして風などが車内へ侵入しないようにするパーツです。
取り付けてある場所には、2重3重にして取り付けられていることもあるウェザーストリップですが、主な場所はドア、ボンネット、トランクとなります。
ドアは開けるとドア回りに黒いゴムを見ることができますが、これがウェザーストリップです。
雨風やほこりを遮断
ウェザーストリップの主な目的として、車内への雨風や埃の侵入を防ぐ目的があります。最近の車の気密性はかなり高くなっており、ドア回りに2重3重とウェザーストリップを取り付けて機能を高めています。
もし、このウェザーストリップがドアなどの開口部に取り付けられていなければ、走行風が車内に侵入することはもちろん、雨が降れば車内は雨漏りし、埃っぽいところを走れば、車内はほこりだらけになるでしょう。
騒音・振動を遮断
ウェザーストリップには、雨風や埃を防ぐ意外に、騒音や振動を防ぐ目的もあります。
まずは振動ですが、車のドアなどの開閉する部分は、精度よく組み立てられていますが、ある一定のクリアランスがなければドアなどは開閉できません。そこでドアなどを閉めた時にクリアランスを無くして走行中に振動が起きないようにする役目がウェザーストリップになります。
次に騒音ですが、これもドアなどは隙間があるので、ウェザーストリップを取り付けると隙間を密閉することができるので、車外からの騒音を防止することがっできます。
自分のクルマのウェザーストリップは?
ウェザーストリップは、車の気密性を保つために取り付けてあり、乗り降りするドアにも取り付けられています。
どの車にも必ず取り付けられており、車に乗るときに一度ドア回りを確認してみましょう。そこには黒いゴムがドアを一周しているのが見て取ることができます。
ウェザーストリップを触ってみると弾力性に富んだゴムで、その役割や取り付けられている有難みを実感できるでしょう。
ウェザーストリップの交換方法
ウェザーストリップの交換は、素人でも簡単にできる部分と、ある程度工具がなければ交換作業が難しい部分とに分かれます。
例えば、ドアを開けた時にボディーの開口部を一周する形で取り付けられている黒いゴムのウェザーストリップは、特別な工具がなくても交換は簡単です。しかし、ドア側に取り付けられているウェザーストリップは、ドアの上下にあるヒンジの真ん中にドアチェックロッドと呼ばれるストッパーが取り付けられているので、それを外す必要があります。
そこで、基本的なウェザーストリップの交換方法について、必要な工具とともにみていきます。
用意する物
ウェザーストリップは、基本的にはめ込んであるだけなので引っ張ると簡単に外すことができます。しかし、ドア側にはプラスチックのピンでドアのコーナー部分を止めてありますから、ピンを外すための工具が必要になります。
ピンは、クリップ外しを購入して外した方が綺麗に外すことができます。また、ウエザーストリップをはめる時に、ゴムハンマーでたたきこむとすんなりはめることができます。
古いウェザーストリップを外す
古いウェザーストリップは、手で簡単に外すことができます。ただあまり古いとボディーの鉄板に固着していることがあるので、その場合は内張剥がしなどでこじってあげると簡単に外すことができます。
ドアのウェザーストリップを外す時には、ドアチェックロッドが邪魔になるので、最初に外してからウェザーストリップを外します。ドアチェックロッドは、ドア側のボルトを外すのではなく、ボディー側とロッドが接続されている部分を外します。
新しいウェザーストリップをはめ込む
新しいウエザーストリップは、硬いのではめ込むときにかなり強く押し込む必要があります。また、外側に来る面と内側に来る面で作りが違うので、取り付ける際には向きに注意します。
はめ込むポイントは、ウェザーストリップがどの位置に取り付けられるか、形が決まっているので、角の部分を合わせてそこからはめていくとスムーズに取り付けられます。
コーナーはしっかりはめ込む
ウェザーストリップは、コーナー部分が奥まではめにくいので、しっかりとコーナー部分をはめ込む必要があります。もしはめ込みが不十分だと、長さが余る原因となるのでゴムハンマーを使いしっかりと叩き込みます。
また、ウェザーストリップによっては、はめ込む形状に特殊な方法ではめ込む必要があるので、確実に騒音や振動、そして風雨や埃から守るためには、まだ外していないドアを確認しながら作業を進めると簡単です。
端が余ったら切る
ウェザーストリップには、輪になっている部品と、端がある1本のウェザーストリップがあります。
基本的に純正のウェザーストリップが取り付けで余ることはあり得ないので、もし余るようでしたら叩き込みが足りないことになります。もし叩き込みが足りない状態で端が余り切ってしまうと、ウエザーストリップの機能が発揮されず、雨漏りや風切り音などの原因となり、交換する前より悪化を招くことになります。
ウェザーストリップを取り付けて、端が余って切っても良い場合は、汎用品のウェザーストリップを取り付けた時のみとなります。
社外品と純正品の違い
純正品のウェザーストリップと社外品のウェザーストリップの違いは、純正品はその車両専用に開発されているので、取り付けもしっかりできることと、耐久性もメーカーのテストを合格した商品で文句がないことでしょう。
しかし社外品のウェザーストリップは、汎用品でどの車種にも基本的に取り付けることができるようになっています。その反面、取り付けを慎重に行っても、ボディーへのフィット感は純正より劣ります。また耐久性も純正に遠くおよびません。
ウェザーストリップのメンテナンス
ウェザーストリップを取り付けっぱなしでも、ほとんど問題がないように設計されています。ただ、ゴムでできている以上劣化も進み、新車時のような遮音効果や振動抑制効果は損なわれていきます。
ウェザーストリップは、平均8年から10年ほどで劣化が進み、本来の機能は失われてしまいます。しかし、新品を買うとなると1か所6,000円前後しますから、車種により1台分交換するとなるとかなり痛い出費となります。
そこで、ウェザーストリップの寿命を延ばすためのケミカル品が売られているので、それらを使用すると良いでしょう。
保護材の使用
ゴム製品の劣化を遅らせる保護材は、いくつか販売されていますが、このクレから販売されているラバープロテクタントは、ゴムを保護しながら、少しの変形なら元に戻す力があります。
ウェザーストリップに使用すれば、長年使い続けても新車のようなゴムの弾力を保たせる効果があります。ウェザーストリップだけではなく全てのゴムパーツに使用できるので、1本持っていて損はない商品でしょう。
ウインドウのゴムモール類や、エンジンルーム内のゴムパーツに使っている。
お蔭で、21年経つ愛車もゴムモール類は交換した事がない。
ゴムの劣化防止には確かな効果がある。
タイヤにも時々噴くと、ひび割れ防止にもなる。但し、黒艶は出ない。また、補機ベルトの鳴き止めにも効果がある。常備しているケミカルのひとつです。
出典: https://www.amazon.co.jp/KURE-%E5%91%89%E5%B7%A5%E6%A5%AD... |
ディーラーなどで点検
いつまでも車を大事に使い続けたいのは誰でも思うところでしょう。自分でメンテナンスをできる人であれば問題ありませんが、通常はそうはいきません。そこで、ディーラーで定期点検の際にウェザーストリップの点検をしてもらうよう一言添えておけば、劣化がみとめられれば、ディーラーより提案をもらえます。
通常ディーラーなど、自動車整備事業者では点検時にウェザーストリップの点検まで行いませんので、気になる方は試してみると良いでしょう。
快適なドライブに欠かせないウェザーストリップ
ウェザーストリップという言葉は、他の車のパーツと同じようにあまり聞きなれない名前なので、今までどこにあるパーツでどんな役割かわからなかった人も、これで解決できたことでしょう。
ウェザーストリップは、かなり地味なパーツですが、快適なドライブにはなくてはならないパーツです。一度自分の車のウエザーストリップを確認し、劣化がないか確認して快適なドライブを楽しみましょう。
初回公開日:2018年12月13日
記載されている内容は2018年12月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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