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【地域別】スキー場が雪不足になっている原因・解消方法

更新日:2024年09月14日

ここ数年続いている雪不足がスキー場にどんな影響を与えているかご存知でしょうか?雪不足によってオープンをあきらめてしまったスキー場もあり、スキー客も減少しつつあります。こんな困った事態に対応すべく、雪不足の原因、解消方法について詳しくご紹介します!

【地域別】スキー場が雪不足になっている原因・解消方法

地域別スキー場が雪不足になっている原因

近年雪が減っているとニュースで聞きます。この記事では地域別スキー場が雪不足になっている原因を探っていきます。

岐阜

特にここ数年、岐阜のスキー場では雪不足が問題となっています。原因は暖冬によるもので、もちろん人工降雪機を稼働し雪を降らせることはできるのですが、気温が高いと、たとえ人口降雪機を稼働させてもすぐに雪は解けてしまいます。

気温が下がってきて、スキー場をオープンさせても、寒気が長続きしないことが多く雪が緩んでしまうこともあります。暖かい日が数日続いただけでも、スキー場のコースの状態は悪くなってしまいます。

2017年~2018年の岐阜のスキー場における雪不足問題ですが、去年ほど深刻にはならない予測が立てられています。寒さについても平年並みです。秋が短くすぐに冬が来てしまった印象ですが、たとえ平年よりも寒い日があったとしても、そこまで長くは続かないでしょう。

新潟

去年は平年よりも気温が高く、新潟のスキー場では雪不足が深刻な問題でした。2017年1月8日当時、スキー場をオープンしていたのは県内の6割のスキー場にとどまていました。

また全てのコースを滑ることができる全面開業にこぎつけたスキー場は3割と、状態の良いスキー場に人が集まる傾向がありました。雪不足の原因はやはり気温が高いことにあり、雪が緩みやすい状態にあり、人工降雪機では対応できませんでした。

今年の冬は平年並みからやや暖かくなる予測が立てられていますが、新潟のスキー場は予定どおり11月下旬から12月初旬~中旬にかけてオープンできる予定です。

ヨーロッパ

2013年11月~2017年1月ごろにかけて、ヨーロッパではここ数年雪不足に悩まされています。アルプス山脈は、冬の季節になると雪に覆われた美しい姿がで、観光客やスキー客が多く訪れる場所ですが、雪不足のためにこうした観光客が減少しています。

雪不足の原因は、暖冬です。年が明ける1月には寒さが持ち直し雪不足は緩和されるものの、シーズン到来の11月ごろは気候予測が難しく、旅行者の減少がみられます。

スイスでは、2016年12月に過去100年で最低の降雪量を記録しました。雪はわずかスキーコースだけで、土や岩肌がむき出しになっている山々は、雪に覆われた美しい風景を想像していた旅行者にとって12月とは思えない光景だったことでしょう。

福島

ここ数年、福島県のスキー場は雪不足に悩まされています。原因は暖冬で、気温がなかなか下がらないために、オープンの見通しが立たなかったり、2期連続でクローズに迫られたスキー場もありました。昨年においては、雪不足のために県中学校体育大会スキー競技の会場を変更を余儀なくされました。

福島県のスキー場は雪質がよくです。ですが雪不足のために、2016年11月~2017年3月にかけては、オープンしていたスキー場は限られていました。とは言うものの、裏磐梯の各スキー場は最低限の雪があり、スキーを楽しむことができました。

今年の冬は平年並みかやや暖かい冬になると予報が立てられています。昨年よりは雪が降るであろうという予報ですが、福島県でのスキーを予定されている方は裏磐梯を中心に、スキー場の検討をお勧めします。

長野

長野県は首都圏から比較的近いスキー場でのエリアですが、ここ数年は深刻な雪不足に悩まされています。全国的に暖冬で11月から12月のオープン時期には雪をあきらめたとしても、1月に入って気温がぐっと下がって雪が降り安定する地域が多くありました。ですが、長野県はここ2年間において、年明けの1月になっても降雪量が少なく、深刻な雪不足に陥っています。

スキー場で有名な長野県の白馬村ですが、雪不足に対応するため村寡雪対策本部を設置して対応しています。また県内の各スキー場においても、降雪機の増設や雪が少なくてもスキーが楽しめるようゲレンデを整備したり、通年通してスキーが楽しめる人工芝のコースを開設するなどの努力が行われています。

広島

広島でも昨年の雪不足は深刻でした。県内にある14か所のスキー場のうち8か所はオープンすることができずに、周辺の飲食店も影響を受ける結果となりました。庄原市内の4カ所のスキー場のうち、人口降雪機を完備している1か所のみが営業にこぎつけました。

こうした雪不足の原因は、12月の温かい雨で、なかなか雪が降らなかったことにあります。

ここ数年の雪不足は特に深刻で、ここ20年で一番ひどい雪不足だったと語ったスキー場関係者もいました。冬の観光スポットとしてスキー場は大きな目玉だったのですが、利用客の減少がみられます。スキー場は周辺地域の人々を雇用して営業をしているために、こうした雪不足は地域活性化に大きな影を落とす結果となりました。

白馬

白馬も雪不足!

長野県の白馬はスキー場で有名な村ですが、こちらのスキー場でも雪不足が言われています。過去2年間で1月に連続で雪不足になったのは異例なことでした。村内に4か所あるスキー場すべてにおいて雪不足がみられ、11月オープン予定であったところも早いところで12月上旬とオープン時期を遅らせての対応が必要となりました。

白馬の雪不足は、ここ何年も続いている状況です。原因は地球温暖化の影響ではないかと考える専門家もいます。雪山登山での白馬の大雪渓では、気温が高く雪道が安定しないという理由で、10月中旬の小屋閉めを待たずして9月1日に登山口の通行止めを余儀なくされました。こうした雪不足は、白馬の観光に影響するとみられています。

白馬は雪不足に伴う観光客の減少に歯止めをかけるために、村寡雪対策本部を設置して情報の発信に力を入れています。寒さが強まる年明けの降雪状況を伝え、スキー客の増加につなげる狙いです。

雪不足でも賑わった唯一のスキー場が白馬にあった!

全国のスキー場が雪不足のためにお客さんが離れていく中、前年の200パーセントの集客を実現したスキー場がありました。それは長野県白馬村にある白馬47スキー場です。ゲレンデが北向きに位置するために気温が安定していて、雪が積もりやすい条件が整っていました。また人口降雪機を完備し、雪を絶やさない努力がお客さんの信用につながりました。

そしてゴンドラがあるのでゴンドラの終着駅より標高が高いコースは気温が低く、雪不足中も関係なくスキーを楽しむことができました。結果周辺で雪不足に悩むスキーヤが集まり、平年の倍の集客を可能にしました。

スキー場の雪不足の解消方法

全国的に雪不足が進む中、緯度の高い北海道は気温が低く安定して雪が積もり影響を受けることが少なかったと言えます。ですが、北海道より南の本州以下のスキー場では、そうもいきません。ではどのようにすればここ数年続いている雪不足を解消することができるのでしょうか。

雪不足の原因は地球温暖化だと言われています。環境保護に努める活動が必要だとされます。ですがこの方法は、何世代にもわたって地道な努力が必要なので、即効性はありません。

雪不足の中、本州以下で唯一スキー客が増加したスキー場がありました。そこは前項目でも記した白馬47スキー場です。そこでは、ゲレンデが北向きであること、ゴンドラがあり標高が高いコースがあるなどの雪が積もりやすい条件が整っていました。このように立地環境は重要であると言えます。雪の付きが良いように、地面を芝生にするなどの改修工事も一つんの解決策でしょう。

スキー場の雪不足は深刻なのか

ここ数年雪不足は続いており、お客さんのスキー離れも続いています。各々のスキー場も雪不足を解決するための努力は続けていますが、天候頼みであることは否めません。人工降雪機を利用したとしても、広大なスキーコースを雪で埋め尽くすことは膨大な費用がかかり、それだけで雪不足を解消することは困難です。

また気温が低く安定してくれないことには、どんなに人工降雪機で雪を降らせてもすぐに溶けてしまいます。自力で雪不足を解消するのは難しいという点で、雪不足は深刻な問題だと言えます。

雪不足だけど、きっと解決策はあるはず!

いかがだったでしょうか。今回の記事では雪不足がスキー場に影響をもたらす原因とその結果を紹介してみました。雪不足は地球温暖化が影響していると言われているために、地球レベルでの解決が必要とされています。またそれぞれのスキー場でもスキー離れが進む中、雪不足を解消するための努力が続けられています。

解決のヒントとなるものは、雪不足の中でも利益を伸ばした白馬47スキー場でしょう。雪不足だからとあきらめるのではなく、地道な努力や試行錯誤の大切さがわかります。スキーをする側の人間としては、スキー場の努力が実るよう、雪が降る時期を見計らって少しでも足を運ぶといいでしょう。

初回公開日:2017年11月16日

記載されている内容は2017年11月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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