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スモークフィルムの貼り方・透過率と工賃の目安・剥がし方

更新日:2023年11月24日

当記事では、スモークフィルムの貼り方や、車検時の対応、工賃などスモークフィルムへのさまざまな知識を掲載しております。スモークフィルムをなかなかうまく貼れない方へ、本来の手順をご紹介しておりますのでご参考になさってください。

スモークフィルムの貼り方・透過率と工賃の目安・剥がし方

スモークフィルムは自分で貼れるの?

朝夕の日差しや、夏場の暑い太陽から車内を守ってくれるものに、スモークフィルムというものがあります。また、日差しだけではなく車内の覗きみ防止などにも効果を発揮します。しかし、スモークフィルムも専門の業者などに依頼すると数万かかることが多いです。

ですので今回は、そのスモークフイルムを自身で貼る方法をご紹介していきます。ぜひご参考にされてください。

スモークフィルムの特徴とは?

スモークフィルムには、さまざまな特徴があります。日差しを遮ること、車内のシャットアウト効果などは代表的なことですが、他にはどのような特徴があるのでしょうか。見ていきましょう。

ガラスの飛散防止ができる

例えば、走行中などのトラブルにより車の窓が割れてしまった場合にその破片が飛散しないように防いでくれます。カーフィルムにより事故の重複を防いでくれる役割があります。また、ガラスに強度ができるので車上荒らしなど外部からの刺激にも効果を発揮してくれます。

UVカット効果

カーフィルムにはUVカット効果もあります。後部座席には、お子さんを乗せたり買い物の品物を置いたりすることが多いでしょう。肌の弱い子供や、暑さに弱い食材を購入した場合は日差しはとても気になる存在でしょう。そんな、日差しに対しUVカット効果を発揮してくれ日焼け防止や熱から守ってくれます。

エアコンの効き目が良くなる

夏場の車内は、地獄のように暑いです。特に乗り始めなどは先にクーラーを起動させていても暑いです。小さなお子様がいる方は熱中症などの危険性があり心配でしょう。しかし、カーフィルムは断熱効果があるためより早く車内を冷やしてくれます。走行中も効果は発揮されるため、エアコンの温度も最高潮まで冷やす必要がなくエコな運転ができます。

スモークフィルムはどのように貼るの?

では、スモークフィルムを自身で貼っていくにはどのようにすれば良いのでしょうか。まずは、スモークフィルムを貼っていい場所から見ていきましょう。

スモークフィルムの貼れる場所

スモークフィルムを貼れる場所は、運転席助手席両面窓、後部座席の両面窓と後ろのリアガラスです。前面に貼れるのかと懸念される方もいるでしょうが、もちろん透過率の基準があります。基準を無視して貼ってしまうと、警察に捕まったり、車検に通らないです。では、スモークフィルムの基準を見ていきましょう。

運転席助手席の透過率

運転席助手席の両面窓は、ドライバーが一番多く見る窓です。だいたいの安全確認はその二つからすることが多いでしょう。なので透過率は「70%以下」となりほぼスケスケの状態と言えるでしょう。これは、安全を考慮した基準ですので必ず守りましょう。

後部座席リアガラスの透過率

後部座席リアガラスは透過率の基準はありません。0%、すなわち真っ黒でも問題はありません。しかし、真っ黒ですと昼間でもガラスの透過はなく夜は真っ黒で外は見えないので、心配な方は透過率を上げることをします。

カーフィルムを貼ってみよう

では、さっそくカーフィルムを貼っていきます。カーフィルムは正しい手順で貼っていかないと失敗の原因になってしまいます。手順をしっかり守りましょう。

必要道具を揃えよう

まずは、必要な道具を揃えましょう。必要道具は、ゴムベラまたはプラスチックヘラ、セロハンテープ、カッター、ハサミ、マジックなどスモークに描けるもの、スプレーまたは霧吹き、タオル、ティッシュやキッチンペーパーです。

スモーク貼りには、キットもあるのでそちらを購入するのも良いでしょう。

スモーク貼りキット

スモーク貼りでの購入品が揃うキットです。後の、必要道具は家のもので取り揃えれるでしょう。

窓型をとろう

窓に沿って窓型をとっていきます。最初は大まかに切り、マーカーなどで丁寧に型取りするとうまくいくでしょう。

窓の掃除をしよう

まずは、窓の汚れを落としましょう。ほこりなどは、気泡の原因となってしまいますのでしっかり洗浄します。洗浄方法は、スプレーに水を入れ窓に吹き付けていきます。そしてゴムベラで水を除去します。この際、タオルなどで拭きとると糸くずが残るのでゴムベラで拭きとりましょう。

窓を十分に濡らそう

ゴミを除去し終えたら、スプレーで窓全体に散水しましょう。この際、十分にスプレーして濡らして下さい。濡らすことでカーフィルムの位置を調整できたり気泡を除去する働きがあります。濡らしたからと言ってカーフィルムが張り付かなくなることはありません。

カーフィルムを貼ろう

いよいよカーフィルムを貼り付けていきます。最初の工程で、窓型に切り抜いたスモークフィルムの粘着面を剥がし窓に張り付けてください。この時は位置がずれても気泡が入っても気にしなくて結構です。

カーフィルムの位置合わせ

次に、カーフィルムの位置を合わせていきましょう。まずは、窓の端っこを重心的に再び十分に散水をしましょう。その後、フィルムが自由に窓を滑り動かせるか確認を行いましょう。ガラスは、時間とともに乾燥していくので定期的に散水してください。位置を合わせる場合は、ガラスの端より、2~3mm感覚をあけ均等にしましょう。

水抜きをしょう

窓とスモークフィルムの間の水を抜いていきます。この際に、スモークフィルムの表面を十分スプレーで散水しゴムベラの滑りを良くしましょう。散水が不十分ですと、スモークの表面が傷ついたり、ゴムベラの滑りが悪く水抜きが充分にできません。

水抜きをする際は、まずスモークがずれないよう片手でスモークを押さえます。まずは、軽くスモークフィルムの下部の水をゴムベラを左右に動かしながら抜いていきます。この時点で完璧を求めず少しずつ行いましょう。気泡が残っていても大丈夫です。次に、スモークフィルムの上部、左右の順に軽く水抜きをします。

軽く水抜きをしたら今度は強めに同じ順序で水を抜いていきます。この作業を繰り返し水を徐々に抜いていきましょう。

仕上げ作業

では、最後に仕上げ作業をしていきます。ゴムベラにティッシュなどを巻き、余分な水分を吸収させながら空気を抜いていきます。ガラスの外側の水分をタオルなどで拭き上げ、小さなゴミが入ってしまっている場合は爪やヘラでつぶしてください。つぶすことで、スモークフィルムの糊に埋もれて目立たなくなります。

完成!

完成したら窓を十分に乾燥させましょう。また、24時間ほどは窓の開け閉めは行わないようにしましょう。

リアガラスへの貼り付け

リアガラスへの貼り付けは多少工程が違ってくる場合がありますので注意して工程を見ていきましょう。

リアガラスの型は横長に

リアガラスにフィルムを貼る場合型取りの方法が違います。今までは、一枚のフィルムを貼っていきましたが、リアガラスの場合は横幅はそのままの大きさでとりたて幅を短くし、3~5枚程を貼っていきます。

一枚ずつ処理していく

リアガラスのスモークフィルムは、一枚ずつ処理が必要です。貼り方は、フロントガラスへの貼り方と一緒です。しかし、フロントガラスは、スモークフィルムを3~5枚に分けて貼っていきます。その際に、スモークフィルムどうしを1mmほど重ねて貼るようにしましょう。

フィルム張りスプレーの利用

スモークフィルム張りを、できるだけ完璧にしたいと思う方は、フィルム張り用のスプレーを利用するといいでしょう。フィルムに水分を散水する工程を、このフィルム貼り用スプレーに変更することで気泡をより少なくし、フィルム張りが楽になるでしょう。

スモークフィルム貼りの工賃

では、スモークフィルム張りにはどのくらいの工賃がかかるのでしょうか。また、安価に貼るにはどのような方法があるのでしょうか。見ていきましょう。

安く仕上げるにはDIYで!

やはり、一番安く仕上げられるのは自身で貼っていくことです。しかし、時間がかかりプロのようにすべて完璧にできるという保証はないので、そこが難点です。しかし、スモークフィルム自体は安価なものです。必要な道具も100均などで揃うものなので、金銭的なリスクは少ないと言えます。

後部座席とリアガラスの貼り付けで、2000円未満で行えるでしょう。最近は、スモークフィルムを貼る際のキットや、もともとカッティング済みのスモークフィルムもあるので、自身での貼り付けもとても簡単にできるようになりました。

スモークフィルムキット

スモークフィルム貼り付けセットです。このセットが揃っていれば、後は家にあるもののみで必要道具は揃うでしょう。

スモークフィルム

スモークフィルムです。ご自身の窓の大きさに合わせて必要分の購入をしましょう。ホームセンターなどでも売ってあります。

カット済フィルム

カット済のスモークフィルムです。車種に合わせて購入すると、窓型にカットされた状態で届くので、自分でカットする必要がありません。フィルム単体より多少高いですが、失敗して何枚も購入するよりは安くつく場合もありますので、非常に商品です。

業者に頼む場合の平均工賃

業者に依頼する場合は、プロに貼ってもらうので仕上がりは完璧ですが料金は高くなります。後部座席とリアガラスで、軽自動車「平均1万7千~3万円」、ワゴン車「平均2万~3万円」、セダン車「2万~4万円」です。平均ですので、探せばもっと安価なところはあるでしょうが、DIYに比べるととても高価です。

しかし、綺麗に貼ってくれるというメリットがありますので時間の余裕や、こまごました作業が苦手なかたは業者に頼むのもいいでしょう。

テールへのスモークフィルム

街中で、テールが黒がかった車を見かけることがあります。あれは、ブラックテールと呼ばれるもので、テールの中にスモークが施行されている仕組みです。では、どのようにしてブラックテールを作るのでしょうか。

ブラックテールの施行法

まず、ブラックテールを施行するさいにはテールを外さなければなりません。外す際は、車種の取扱説明書を充分読みましょう。では、テールを外してからの施行法の手順を紹介します。

必要道具

窓フィルム施行とほぼ一緒で、ゴムベラまたはプラスチックヘラ、セロハンテープ、カッター、ハサミ、マジックなどスモークに描けるもの、スプレーまたは霧吹き、タオル、ティッシュやキッチンペーパー、ドライヤーです。

フィルムはテールより大きめにカット

スモークフィルムはテールが覆いかぶさるくらいにカットしましょう。テールの形を型どるのは至難の技で、機械などに頼るような作業なので型どりは必要ありません。

テール部分の清掃

テールは普段外部にあるので、台所洗剤など中性洗剤で清掃しましょう。スプレーに洗剤と水を混ぜて吹き付けキッチンペーパーなど繊維や糸くずが残らないもので清掃しましょう。

フィルムを貼っていく

次に、スモークフィルムを剥がし粘着面にスプレーで散水していきます。テールランプ側にも充分に散水を行ってください。そして、フィルムを張り付けドライヤーなどで温めてフィルムを伸ばしながら水分や気泡をゴムベラや手で抜いていきましょう。テールは、窓と違い局面なので、柔らかいフィルムをします。

テール用フィルム

テール用の縮みが少なく、耐久性が高いフイルムです。

カット済テールフィルム

テールフィルムにもカット済のものがあります。自身の車種に合わせて購入するととても簡単に貼り付けが可能です。

完成!

余分なフィルムをカットし、テールを充分に乾燥させれば完成です。テールをもとの位置にはめ込み、ランプの点灯具合などをしっかり確認しましょう。

簡単にブラックテールを作る

先ほどは、フィルムを貼っての施行でしたが最近ではスプレータイプのスモークが商品化されています。

スプレースモーク

スプレーするだけで、スモークが簡単に作れてしまう優れものです。透過率も、スプレーの塗り具合で変更でき、曲面へのスモークも楽々です。難点としては、色を均等にすることの難しさや耐久性です。しかし、剥がすのも簡単なので失敗へのリスクは低いと考えられます。耐久性がなくなってきたと感じたら剥がしてまたスプレーをしていく感じです。

スモークフィルムのスプレー

では、スモークフィルムにはどのようなスプレーがあるのか見ていきましょう。

DIA-WYTE

スモークスプレーの中では、とても塗りやすいと評判の商品です。塗り斑も最小限に抑えられますので初心者のかたでも扱いやすい商品でしょう。

ラバーペイント

油性で耐久性も良く、剥がすことも可能です。また、安価ですが400mlと量が多くの商品です。色も多数取り揃えており、スモークフィルム以外でもさまざまな用途に使用できるでしょう。

DIA-WYTE エレガンスカラー

エレガンスカラーなので、程よいスモークができます。黒さを控えたいときにです。

スモークフィルムの剥がし方は?

スモークフィルムが焼けて交換したいときや、剥がしてしまいたい時にはどのような方法で剥がすのかを見ていきましょう。

剥がし材を購入しよう

スモークフィルムの粘着面には、業務用の強力な糊がついています。そのまま剥がそうとすると糊が窓に張り付きべたつきが残ったままになってしまします。ですので、専用の剥がし材を使用しましょう。また、剥がしにくい場合はドライヤーなどで熱を与え剥がしていきます。

スモーク剥がし材

剥がした後の糊のべたつきにも効果的です。スプレーをすることで粘着面の糊を柔らかくし剥がしやすくしてくれます。

車検時のスモークの注意点

スモークフィルムには車検が通らない場合もあります。車検での注意点を見ていきましょう。

透過率の確認

まずは、最初にも述べた通り透過率の確認をしましょう。後部座席、リアガラスには透過率の基準はありませんが、運転席と助手席は「70%以上」の透過率しか使用することができません。車検時に剥がすよう言われてしまわないよう、しっかり確認しましょう。

ブラックテールの車検

テールの車検条件に、灯光の色は赤であること、夜間150mの距離からテールランプが確認できることという項目があります。この条件を満たしていなければ車検には受かりません。なので、ブラックテールでの車検は厳しいといえます。ほんのり、スモークがかった感じですと通る場合もありますが、苦労して貼っても剥がす指示が出たら従うしかありません。

なので、ブラックテールは完全に自己責任での施行となるでしょう。あまりにも基準からかけ離れていたら、普段走行中でも警察に捕まり罰金や原点対象になることもあるでしょう。なので、ほどほどに楽しむことをします。

手順を守りスモークを貼ろう!

いかがでしたでしょうか。スモークフィルムは、業者などに頼むものと思っていた方も、意外と簡単にできるのだと思った方も多いでしょう。スモークフィルムを自身で貼り付けるのは、工賃もあまりかからず、リスクも少ないため挑戦してみてはいかがでしょうか。スモークフィルムの貼り方や、スモークフィルム貼りに挑戦してみようと思っているかたは、ぜひ当記事をご参考にしてください。

初回公開日:2018年05月19日

記載されている内容は2018年05月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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