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プロペラシャフトの異音の原因・交換方法・費用・加工

初回公開日:2018年05月15日

更新日:2020年03月02日

記載されている内容は2018年05月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

車を運転していて異音や不自然な振動が起きた場合、プロペラシャフトが原因という可能性があります。実は、プロペラシャフトは自身で交換することができることをご存知でしょうか。この記事ではプロペラシャフトの異音の原因、交換方法、費用など詳しくご説明していきます。

プロペラシャフトの異音の原因・交換方法・費用・加工

「プロペラシャフト」とは?

プロペラシャフトの異音の原因・交換方法・費用・加工
※画像はイメージです

プロペラシャフトとは、車体の中央部にある棒状の部品で、軸を回転させることによってエンジンで発生した駆動力をデファレンシャルギア(デフ)に伝達しています。

このプロペラシャフトがあるおかげで、スムーズなコーナリングが可能になっていて、実は、FR車と4WD車にだけ搭載されている部品です。

プロペラシャフトはデフに伝達する部品!

そもそも「デフ」とは、正式には「デファレンシャルギア」と呼ばれるもので、実は車だけでなく、さまざまな機械にも採用されている部品です。通常どの車にも搭載されていて、このデファレンシャルギアがあるおかげでスムーズなコーナリングが可能になっている重要なパーツと言えるでしょう。

自動車に搭載されているデファレンシャルギアの働きは、コーナーを走る際、外側のタイヤと内側のタイヤの走行距離の差が違うことから起こる左右駆動輪の回転差を吸収させる役割を持っています。したがって、このデファレンシャルギアのおかげで、自由でなめらかな旋回が実現しています。

FRと4WDにしかない!

プロペラシャフトは、デファレンシャルギアに伝達する部品です。違う言い方をすると、プロペラシャフトがデファレンシャルギアに伝達するからこそ、コーナリングがスムーズに行える、非常に重要な伝達パーツと言えます。

しかしこのプロペラシャフトは、実はどの車にもついているわけではなく、FR車と4WD車にしか付いていません。その理由は、FR車と4WD車の構造が原因です。実はこの2つの車は、ミッションとデファレンシャルギアが離れているため、それらを中間する伝達パーツが必要になります。その中間する伝達パーツこそが「プロペラシャフト」です。

ただ、このプロペラシャフトは高速で回転するため、長いこと使用していると振動が発生したり異音がしたりと、安全面に問題が出てくる場合もあるため、定期的なメンテナンスが必要になるでしょう。

プロペラシャフトの異音の原因は?

前述したように、プロペラシャフトはずっと使っていると異音や振動が発生します。

車速が低い時には感じませんが、車速が高くなるとこもったような音で「ボー」「ヴォーン」「ウォーン」というような異音や振動を感じたことがある人もいるでしょう。これらは、今まで感じたことのないような音、振動になるので、運転していて必ず違和感を覚えるはずです。このような異音、振動は一体何が原因なのでしょうか。

以下で異音、振動の原因についてご説明します。

振動の原因!

まずは、振動が発生してしまう原因についてご説明します。

先に結論を述べると、プロペラシャフトの回転バランスが崩れるケースです。回転バランスが崩れることを「プロペラシャフトのアンバランス」と言いますが、この回転バランスが崩れることによって振動が発生します。

プロペラシャフトのアンバランス!

こもったような音で「ボー」や「ヴォーン」といった異音、または振動はプロペラシャフトのアンバランスが一つの原因だと考えられるでしょう。

プロペラシャフトは高速で回転していますが、この回転バランスが悪いと、速度の上昇とともに振れが大きくなって、それが振動の要因になっています。また、一定の速度を超えると振動からこもった異音へと伝わり方が変化します。これは、マウント部を介して伝わるため、どこからともなく聞こえてくる異音として感じられます。

プロペラシャフトのアンバランスが起こる要因として、下回りを打った際に気付かずに打ってしまった目では見えない歪みや、貼り付けてあるバランスウェイトが外れてしまったことなどが原因で、プロペラシャフトのアンバランスが起こると考えられます。

異音の原因!

次に異音が発生する原因についてご説明します。

要点を先に述べると、「ユニバーサルジョイント」という部分に問題が起こっていることが原因です。

ユニバーサルジョイントの劣化!

ユニバーサルジョイントの劣化、摩耗、緩みなど、要するに「ガタ」がきていると異音の原因となることがあります。

「ユニバーサルジョイント」とは、スペースなどの関係で角度を変えて動力を伝達しなければならない部分が多々あります。車の中というのは色々な部品が複雑に絡み合っているため、部品を取り付けるスペースが無限にあるわけではありません。このような限られたスペースの中で、角度を変えて動力を伝達したい場合に使われているのが「ユニバーサルジョイント」です。

この限りあるスペースでよく使われているユニバーサルジョイントですが、構造上、1回転ごとに振動を打ち消す機能を持っていて、正常なら振動が出ないような作りになっています。しかし、なんらかの原因により角度不良、損傷や部品不良などが起こると異音が起きてしまいます。

構造の問題が原因!

プロペラシャフトの異音の原因・交換方法・費用・加工
※画像はイメージです

3つ目の原因として、構造上の問題、不具合が挙げられます。正しいところに正しい部品が装着されてないことによって起こされる異音、振動ということです。

人為的ミスの「装着不良」なことも!

頻度としてそこまで多くはないですが、プロペラシャフトやユニバーサルジョイントの取り付けミスなどによって異音、振動が発生する場合もあります。

軽く前述で触れましたが、たとえば整備をした際に、作業員の方が「下回りを点検している際に、他の部分を打っていたけどちょっとだけプロペラシャフトに当たってしまった」ということも考えられます。

他の部品なら、ちょっと当たってしまったぐらいで不具合が起こるようなことは普通ありません。しかし、このプロペラシャフトやユニバーサルジョイントは、目に見えない小さな歪みが生じるだけでも異音や振動が発生してしまうことがあります。

その他にも、外部的な力ではあまりないユニバーサルジョイントの角度不良ですが、整備の際に角度が悪く取り付けてしまったために異音がする場合もあり、これらのような人為的なミスなどにより、異音、振動が発生する原因になることがあります。

異音を放置したらどうなる?

プロペラシャフトのアンバランスを放置すると、完全に故障、破損してしまいます。そうなるとプロペラシャフトが空回りで回転し続けることになり、駆動力が他のタイヤへ伝わらなくなります。そこまで悪化すると走行できなくなってしまうので、早めの点検、交換が必要になるでしょう。

走行不能になってからだと遅いので、早めにディーラーや整備工場へ持って行って見てもらってください。

交換方法と費用の目安は?

では、実際にプロペラシャフトが破損などして、交換が必要になった場合の費用の目安をご紹介します。

店によっても、交換する部品によっても車種によっても料金が異なるので、実際に交換される際には、ディーラーや整備工場へ、あらかじめ費用の見積もりを出してもらうようにしましょう。見積もりも出さずにいきなり交換して「10万円も払えない」なんてことがないように注意してください。

全部取り替えるとかなり高額に!

異音や振動の原因はプロペラシャフトやユニバーサルジョイントが原因であるとご説明しましたが、それら全てを交換するとかなり高額になってしまいます。

プロペラシャフトやユニバーサルジョイントの部品と技術料自体はそれぞれ1万円前後なので、交換する部品が多いほど費用は高くなっていきます。また、ディーラーやショップなどに持って行った場合、仲介手数料が発生することが多いので、高額になる可能性は高いです。全部交換して総額20万円になったケースもあるぐらいです。

ただ、部品の金額も会社によって異なったり、地域や持ち込みするショップ、整備工場などによっては交換費用の設定が違うので、何社か見積もりを取って比較してみた方が良いでしょう。安い買い物ではないので、できるだけ事前にある程度の金額は把握しておいた方が安心です。

箇所別プロペラシャフトの交換方法と費用!

箇所別のプロペラシャフトの交換方法と費用についてご説明します。

交換はディーラーなどに依頼しよう!

まず、部品の交換はディーラーやショップ、整備工場へ依頼するようにしましょう。自身で部品を購入して交換することも可能ではありますが、下回りの点検なので、車を持ち上げないと作業ができません。また、下手に取り付けてしまうと、異音や振動が治まらないどころかより悪化する危険性もあります。

万が一、走行中にいきなり走行不能に陥ってしまうと大変危険なので、素人は部品の交換はしない方が良いでしょう。かなり詳しい専門的知識を有しない限りは、ディーラーや整備工場などに交換、点検、修理の依頼をするようにしてください。

ユニバーサルジョイントの交換費用!

ユニバーサルジョイントも、部品代が1万円前後、工賃も1万円ちょっとなので、交換自体は1箇所あたり2~3万円で交換できるでしょう。ただし、これに技術料や仲介手数料などは一切含まれていませんので、これ以上の金額になることは間違いありません。

持ち込みするディーラー、整備工場にもよりますが、おおよそ5万円前後を目安にしたら良いでしょう。技術料も仲介手数料も整備する場所によってばらつきがあるので、はっきりした金額は言えませんが、技術料は整備にかかった時間×5000~8000円という計算になります。交換にかかる作業は、特に何も不都合がなければ2時間前後で終わるでしょう。

そのため、2~3万円+1~1.6万円の計算で、おおよそ5万円前後になります。ただ、この金額には仲介手数料は含まれていないので、仲介手数料が発生するところはもっと費用が高額になる恐れがあります。

スパイダーの交換費用!

スパイダーは、後輪とトランスミッションの運動差を緩和してくれる部品で、経年劣化が原因で異音を発生させる要因となる場合が多いです。

部品自体は3000円前後で比較的に安い部品になりますが、ディーラーなどに依頼した場合は、これに技術料や仲介手数料が加算されます。技術料が1時間8000円ほどで、交換にかかる作業時間は1時間程度で交換できるので、交換費用の目安としては1箇所につき1~1.5万円程度でしょう。

交換する部品が多ければ多いほど費用はかさみます。定期的な点検、メンテナンスを行なって、随時必要に応じて整備していくようにしてください。

プロペラシャフトの加工(お手入れ)方法は?

プロペラシャフトの加工方法(お手入れ方法)についてご説明します。

一番お手軽なのは、グリスアップです。車検や定期点検の際などに、きっちりオイルやグリスをさしてもらうといいのですが、比較的簡単にご自身でもできますので、自分でやってみようという方は参考にしてください。

グリスアップとは?

グリスアップとは、オイルやグリスを駆動部分に入れることによって、部品と部品の摩擦を適切にし、潤滑に動くようにしておくことで部品の破損などを防ぐ役割があります。この摩擦が大きくなると、擦れる力が増え、部品を破損させたり摩耗させることになり、破損や摩耗すると正常に作動しなくなる恐れがあるので故障の原因となってしまいます。

したがって、定期的にグリスアップは必要なメンテナンス事項になるので、ご自身でするのが不安な方は、車検や定期点検の際にしっかり行なってもらいましょう。

グリスアップの手順!

では、グリスアップを自分で行なう際の手順をご紹介します。

1、ジャッキアップしてウマに乗せます。ただ、正しくジャッキアップしないと、車が落ちて下敷きになってしまう可能性もありますので、十分に注意して行なってください。

2、ギアをニュートラルにしてサイドブレーキを解除します。

3、プロペラシャフトにグリスを入れる所があるので、プロペラシャフトを自分で入れやすいように回転させてグリスを注入します。タイヤが持ち上がってないとプロペラシャフトが回転しませんので、1のジャッキアップは必ず行なってください。

以上が自分で行なうグリスアップの手順です。正しくジャッキアップしないと大変危険ですので、十分に注意して作業を行いましょう。

プロペラシャフトとドライブシャフトの違いは?

プロペラシャフトの異音の原因・交換方法・費用・加工
※画像はイメージです

そもそも「ドライブシャフト」とは、エンジンからタイヤへ駆動力を伝える伝達パーツになります。デファレンシャルギアと車輪に繋がれており、駆動力が伝わる順番としては、「エンジン→ミッション→プロペラシャフト→デファレンシャルギア→ドライブシャフト→タイヤ」という流れで駆動力が伝わっていきます。

プロペラシャフトもドライブシャフトも駆動力を伝達する部品であることは同じですが、伝達先が異なります。プロペラシャフトはデファレンシャルギアへ伝達するパーツ、ドライブシャフトはタイヤへ駆動力を伝えます。

このように、伝達するパーツであるのは同じですが、実際は違う部品であることが分かります。

ドライブシャフトの外し方は?

本来なら、ディーラーや整備工場でやってもらうのが安全で安心、確実なのですが、交換費用などを用意することができずに、やむを得ず自力でやろうとお考えの方もいらっしゃるでしょう。そこで、ドライブシャフトの外し方(交換)の手順についてご説明します。

1、まずはジャッキアップして車体を持ち上げます。前述しましたが、しっかりとジャッキスタンドをかけないと大変危険です。

2、タイヤを外します。

3、ハブ側のセンターナットを外します。

4、ドライブシャフトが抜けるようになるまで、サスペンションパーツを外していきます。

5、ドライブシャフトが外せるようになります。

以上がドライブシャフトの外し方になりますが、交換される場合は、この手順5の後に新しい部品に差し替えてください。その後は、逆の手順を踏んで直していきます。

作業に慣れてない方は専門の人に依頼を!

プロペラシャフトの交換は、ジャッキアップをして車体を持ち上げ、下に潜り込んで作業をすることになるので、作業に慣れていないと危険な場面がいくつかあります。きちんとジャッキアップができていないと、車がジャッキから外れて落ちてくる危険性があります。そうなると大怪我に繋がる恐れがありますので、作業する場合は十分に注意して行うようにしてください。

また、きちんと正しく部品を取り付けないと、異音や振動が改善されないどころか、いらぬ破損に繋がるケースもありますので、正しく取り外し、取り付けをしましょう。

自分で作業する場合、コスト的には交換する部品だけになるので、一番節約できる方法になりますが、前述したような危険性も含んでいます。したがって、ディーラーや整備工場に依頼するほうが安全で安心、確実に交換ができますので、作業に慣れてない方や不安がある方は専門の人に依頼するようにしましょう。

異音の原因はプロペラシャフトの不具合!

エンジンの駆動力をデフへ伝達しているプロペラシャフトですが、ユニバーサルジョイントにガタがきている場合や、プロペラシャフトの回転バランスが悪いのが原因で異音や振動がする場合があります。これらは、経年劣化や目に見えない歪み、まれに整備不良などが起因します。

この異音や振動を直すには、部品の交換をしましょう。部品の交換はディーラーや整備工場でしてもらえます。

もし、ディーラーなどに部品の交換、修理の依頼をする際にはしっかり見積もりを取るようにしてください。部品自体は1万円前後と比較的安いですが、技術料や場合によっては仲介手数料が発生します。トータルで10万円もするケースもありますので、事前の見積もりは大事です。

また、日頃からグリスアップするなど、メンテナンスをすることもできます。快適なドライブ生活ができるように、メンテナンスは定期的に行いましょう。

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